カルデアのカウンセラー、サーヴァントをNTRたい。 作:榎田 健也
……というわけで、頑張ったので出来ればお気に入り、感想、評価等々お願いします。
忙しいので不定期になってしまいそうです。
元ネタの体操は個人的にお世話になっていて、コロナ太り解消の為に五分×8回の40分みっちりやっています。一番苦手なのはエキセントリックプッシュアップ。「みんなで」なんて嘘です。初心者にはできません。
「カウンセラー殿ッ! 頼みがございますッッ!」
…………暑苦しい人が来た。
「どうしました、レオニダスさん。あなた何も悩むようなことないでしょ」
「はははっ! ずいぶんとやさぐれていますなァ! あなたとマスター殿の出身国……東洋の日本、でしたか。『早起きは三文の徳』と言うのでしょう? ならもう起きてないといけないのでは?」
現在の時刻、七時。早起きとは言えないにしろ、俺の勤務時間は九時から。つまり、俺が起きる理由は皆無なのだ。起こさないでほしい。
「あの、頼みなら夕食後にゆっくり聞きますので今は寝かせてください」
「はははっ! 昨夜、夜更かしでもしておりましたか、それはいけませんな。……ですが、そろそろ起きるべきなのでは?」
「あのですね、俺は朝ギリギリまで起きていたいタイプなんです。それに三文の徳って言いますけどねぇ、三文はだいたい100円なんですよ。100円じゃあまともな飯も食えない。ご飯単品、替え玉がせいぜいです。……だったら、寝ていた方がエネルギーに関しては特だと思いませんか?」
「困りましたな。仕方ない……次のカルデア体操はあなただけ時間を増やすことにしましょう……」
「すみませんでした」
瞬時に起きてジャパニーズ土下座。理由は、カルデアスタッフの運動不足を解消するためにレオニダスさんが不定期開催する「カルデア体操」。俺は掃除やら茶汲みやらで大丈夫だが、開発部や管制スタッフなどあまり運動しない人が多い。その打開策こそが、カルデア体操なのだが――
「前回は半数以上がリタイアしてしまいましたからね! もっと回数を増やさなければならないかもしれません」
……うん、まあそういうことだ。死ぬほどきつい。生き残ったのは雑用である程度運動している俺の他にはダ・ヴィンチちゃんとムキムキ技師くらいだ。ちなみに最初の脱落者は所長だった。予想通りだった。
「で、何の用です?」
カルデア体操を出されたら従わざるを得ない。死にたくないもの。
「いやぁ、カルデア体操を少し変更したいと思いましてね……より厳しく」
「殺す気ですか」
「心外ですな。ただ、効率を上げるだけですよ。ぬるい運動をしていても筋肉は追い込めない。……つまり、効率が悪いのです」
「……で、頼みというのは――」
「簡単ですよ」
「あなたに、そのプロトタイプをやっていただきたいのです!」
「嫌です」
「即答ですかッ!?」
いや、だって死にたくないもの。
「なんで俺に頼むんですか。カルデアの技師さんにでも頼めばいいじゃないですか」
「いや、あなたじゃないとダメなんですよ。ゴニョゴニョムキムキ……」
「……なるほど、考えておきます」
㋕
翌日。ダ・ヴィンチちゃんに訳を話したら一日フリーになった。カルデア体操を前には天才ですら無力ッ!
「みんなでカルデア体操です。健康のために筋トレをしましょう」
「公共放送の五分番組みたいなノリが始まった!?」
しかもバックには二人ムキムキな技師がいるぞ!? 完全にあの番組じゃねえか!
「今日は腕立て、腹筋、スクワット、背筋です。工夫すれば効率よく筋肉を追い込むことができます。自分に甘えず、しっかりと筋肉を追い込みましょう」
しかし、言っていることはちゃんとしているな。……昨日、レオニダスさんは俺とマスター君は筋肉量や体脂肪量が近い。そのため、俺がこなせるものならマスター君もこなせる。そのため次のカルデア体操はマスター君にも参加させる、とのことだった。ふはは、マスター君のせいで休憩時間返上で働いているんだ。報いを受けてみろ! ふはは!
まあ、そのためにはこのトレーニングをこなさなければいけない。……まあ、前回のカルデア体操は生き残ったんだ。今回も!
五分後。
「み……みず…………」
死ぬ、マジで死ぬ。早く水を…………これが、スパルタか…………
「お疲れ様でした、カウンセラー殿」
「あ……ありがとうございます」
水をぐびぐび飲んで復活。ふ~、疲れた。
「では、続いてのトレーニングに参りましょうか」
「は!!??」
おい、これで終わりじゃねえのかよ。
「ははは、マスター殿にはこれでは足りません。マスター殿には……戦闘訓練が必要です」
「せ、戦闘訓練?」
「ええ、普段はマシュ殿に守ってもらえていますが、彼女が戦闘不能になってもある程度身を守るための戦闘訓練です。……流石に、生身の人間はサーヴァントに勝てませんからね」
「…………で、それを俺がやるんですか? 俺ただの雑用なんですけど」
「おや、ダヴィンチ殿から聞いておりませんか? 詳しくはよく知らないのですが……護身武器の『壱』から『参』の使用許可が下りたそうですよ。ついでにテストもするようです」
「……マジかよ」
ダ・ヴィンチが開発した俺の護身武器(プロローグ参照)はたまにある定期メンテの後の訓練時しか使わなかったのだが……マジか。
「じゃあ、とりあえずダ・ヴィンチちゃんにトレーニングルームの使用申請と予備の戦闘服を借りてきます……で、相手は誰なんですか? 仮想トレーニングだからあまり関係ないかもですけど……」
戦闘訓練ということは、きっとサーヴァントの人たちがよく使う仮想トレーニングだろう。中世の戦士や、魔物とも戦うことができる。
「何を言っているのです?」
「へ?」
「私との実戦ですよ?」
「へ!?」
「あ、ご心配なく。ある程度手は抜かせていただきます。まあ、興に乗ればついつい全力を出してしまうかもしれませんがね! ははは!」
サーヴァントとの戦闘訓練。しかも相手はスパルタ脳筋。かといって断ったらカルデア体操で殺される。
父さん、母さん――
――先立つ不孝をお許しください。
当初、ひたすら元ネタのように筋トレをする予定だったのですが、女の子ならともかく男が筋トレするのを書きたくなかったので割愛しました。筋肉鍛えてウイルスに負けるな! 的な意味合いだったんですが……
というわけで、次回は初めてのバトルです。描写下手くそだったらごめんなさい。でも書いてみたいんです。