カルデアのカウンセラー、サーヴァントをNTRたい。 作:榎田 健也
……というわけで、頑張ったので出来ればお気に入り、感想、評価等々お願いします。
忙しいので不定期になってしまいそうです。
今回は、まあ、クッキー☆ネタなので苦手な人は要注意です。
……ど う し て こ う な っ た 。(サブタイトル)
ど う し て こ う な っ た 。
「え~と。そ、それではこれより、カウンセラーさんとレオニダスさんによる模擬戦を開始します! 意識を失う、またはトレーニングスペースおよそ400平方メートルから出たら敗北となります!」
「「「イエェェェェェェェイ!!!」」」
「ははは、まさかこれほどの観客が集まるとは! カウンセラー殿も人望がありますなぁ!」
「……いや、単に興味本位だと思います。カルデアスタッフの模擬戦なんて前代未聞ですから。……おい待て、いつから模擬戦になった」
「おやおや、何か物言いかな?」
ダ・ヴィンチちゃんが側にやって来た。まさかアンタが一枚噛んでいるってことはねぇだろうな?
「ショップのテンションで言うな。で、これは何ですか」
「流石に人様に『戦闘訓練』を見せるわけにはいかないだろう? しかし、ここまで集まるとは思わなかったな……」
「アンタが犯人か!」
ふざけんな、俺は部屋に帰る!
「あ、カウンセラー殿!」
「聞きましたよ、レオニダス殿と模擬戦するそうですね!」
「ベディ君! 弁慶君!」
この前仲良くなったサーヴァントの二人だ。
「どうしてここに?」
「友人として、貴方を心配して駆けつけたのですよ」
「同じく友が心配で。ランサークラスだからよくわかります、レオニダス殿は強敵ですぞ!」
「ま、まあ……頑張ってみるよ」
「おやおや、友達かい? ……かっこ悪いところは見せられないね」
「アンタ、後で覚えてろよ……て、護身武器は壱、弐、参が使えるんですね?
「うん、さっき確認したけどバッチリだったよ! サーヴァント相手にも効果があるか試してくれたまえ!」
「クソッ、完全に実験体じゃねえか」
「それでは、選手は位置に着いてください。間もなく試合が開始します!」
「「「イエェェェェェェェイ!!!」」」
さてと、行くか……おい待て、試合ってなんだ。
「カウンセラー殿、準備はよろしいですか?」
「あぁ、やりたくないですけどね……残念ながら準備は整っちまったよっ!」
右手と左手でグリップを握り、トリガーに手を掛ける。
「それでは、バトルスタート!!」
開始位置はそれぞれ四角いコートの対角で、コート外に出たら失格。つまり――
「ウオォォォォォ!!」
開始位置から後ろに倒れれば失格。当然早く前に出ないといけないが、
「早いッ!」
慌てて避ける。このままコート外に飛び出せばいいのに、器用に急ブレーキをかけコートの中央に迂回して到達した俺を目標に定める。
「ははは、よく避けましたな!」
「いきなり奇襲なんて卑怯じゃないですか!?」
「戦いに――卑怯などないのですよ!!」
また直線に来る。だが、今回は――
「展開ッ!」
左に持っている持ち手のトリガーを引き、二秒でシールドを展開。俺の左手から光が溢れ、瞬時に固まり丸い盾を形成した。そしてその盾によって槍は弾かれた。
「なっ、私の槍がッ!?」
「ハァァァァァッ!!」
「なんのッ!」
その隙を突き、今度は右手に持つ持ち手から光を放出、瞬時に一筋の光――剣となり、その剣は残念ながら盾に弾かれてしまった。
「……面白い武器ですな。光の剣に光の盾。なぜ先程の私の攻撃を防がなかったのですか?」
「ネタバレは避けたいんだけどな……まあいいか。剣であるライト・サーベル、盾であるライト・シールド……魔術の込められた光を放出し、敵を焼き斬り攻撃を弾くのだが――俺は魔術師じゃないから魔力補充が不可能、つまり魔力消費を避けるために常時展開が不可能なのと――」
「…………」
「――二秒のタイムラグがある!」
そう、先程ライト・サーベルを使用した時もライト・シールドのトリガーを引いた一秒後にトリガーを引き、槍を弾く→隙ができる→反撃、としたという訳だ。このライト・サーベルとライト・シールド……ダ・ヴィンチちゃんがとあるロボットアニメや宇宙を冒険する映画にインスピレーションを受け、とあるサーヴァントの宝具を参考にして作成されたのだが、タイムラグや魔力消費の激しさによる常時発動の禁止があって――
とにかく使い辛い!!
そのため、本来マスター君のために作られたのだがボツ、テストを担当した俺の護身武具となってしまったという訳である。
「それは――なんとも使い辛い武器ですな! 作った人の顔が見てみたいものです!」
ちらっ……おい俯いてんじゃねえ天才。
「なるほど、では――こういうのはいかがですか?」
レオニダスは距離を取り……槍をぶん投げるモーションだ! 展開! いち、
「にいッ!!」
カウントダウンぴったりに槍が盾に当たった。
「ぐうッ! ……はあッ!」
槍は弾かれ地面に刺さる。そして同時に盾の光は消えていった。
「まだまだァッ!」
盾を構えて、突撃!? くそッ、どちらでもいいから間に合え! いち――
「がはッ!」
俺は盾に吹き飛ばされ、地面にたたきつけられた。……よかった、外には出ていない。
「さて、これで仕舞いですかなッ! カウンセラー殿ッ!」
槍を拾ったらしく右手に槍を持ち直している。盾ならともかく槍をライト・サーベルで防げるとは思えない。そして、恐らくライト・シールドの展開は間に合わない。そんな――
「そんな訳あるかァッ! ポッカリ!」
俺が投げたのは、どこからどうみてもスポーツドリンクのペットボトル。
「こんなもので、私が止められると――」
『ドォォォォォォン!!』
俺の護身武器「弐」……「ポッカリ・グレネード」。キャップ型の栓を抜いた後、固い物にぶつかると爆発する。ポッカリポッカリ~。
「隙だらけだ!」
「ぬおォッ!」
ライト・サーベルで背中を斬り裂いた。どうだ、いくらサーヴァントでも気絶しそうな、隙を突いた一撃だったはずだ!
「カウンセラー殿……貴方、いったい……」
「なあに、ただの『カウンセラー』ですよ。ここではね」
「……まあ、貴方がそういうならそうしておきましょう。私は私で――少し本気を出させてもらおう!」
「っ!」
「ハァァァッ!」
「ポッカリ!」
「当たりませんっ!」
『ドォォォォォォン!!』
「なに……うわぁっ!」
慌てて左に逃げる。少し遅かったら俺の腹は槍に突かれていたのではあるまいか。
「……追い詰めましたぞ。ここはコートの角。サーヴァントに一度でも攻撃を当てたのはお見事ですが、これまでです」
「くそッ」
なるべく使いたくなかったんだけどな。
「カウンセラー殿、覚悟ッ!」
「……『ファイア・ロー』起動ッ!!」
「……と、跳んだ!? あちあちあちっ」
俺は、空を跳んだ。「飛んだ」ではない。ただ、護身武器「参」……ファイア・ローの靴底から炎を噴射し跳んだだけだ。しかも本来はその炎で攻撃するもので、しかもライト・サーベル、ライト・シールドと同じく魔力消費が激しいため、あと一回しか使えない。
「なっ……四つ目ですか!? 参までしか使えないんじゃ……」
「『参』ですよ、これは」
ふらつきながらも地面に着陸し、答える。
「つまり、こういう事です……合体!」
ライト・サーベルの尻ある魔力供給穴にライト・シールドの放出部分を接続、一つの武器となる。これが護身武器「壱」――
「ライト・マグナムだッ! 当たれッ!」
「なッ!」
あいさつ代わりの光の弾丸だったが、避けられてしまった。
「成る程、合体して銃に……しかし、弱点は変わらないと見た!」
「くッ」
何とか回避するも、もう体力の限界だ。ライト・マグナムに合体させてしまったためライト・シールドも今は使えない。それに、トリガーはライト・シールドのものを使うため反応がさらに遅くなり、三秒のラグがかかる。
「くっそォォォ!」
思わず投げたのは、さっき飲んだ――
「むっ! ……なんだ、ただのペットボトルですか。どうやら手榴弾は切れ、体力も限界のようですね。むしろ、ここまで人間が回避できること自体がおかしかった。素晴らしい体力です」
「勝っても無いのに生意気言ってんじゃねえ! いちっ、にっ、当たれ!!」
「……おっと、危ない。まだ戦う気ですか……? いくら何でも負けず嫌いがすぎますよ――」
「違う」
「はい……?」
「俺は――ダチの前でかっこ悪いところ見せたくないだけだッッ!!」
「「か、カウンセラー殿……!」」
正直、体力は限界。ライト・マグナムの魔力ももう少しで無くなりそうだし、ファイア・ローの魔力もあと一回の跳躍で無くなりそうだ。
「かっこ悪いところを見せたくない!? じゃあ、どうするおつもりかッ!」
……決まってんだろ、
「アンタに勝つッ!! ポッカリ!」
気合を入れなおすために右手を強く握り、左手でアレを投げる。
「まだペットボトルが……ってぬおォォォ!!」
『ドォォォォォォン!!』
さっきのはポッカリが切れたと思わせるハッタリだ。そしてファイア・ローで最期の跳躍!
「煙が晴れて…………むっ、どこです!?」
どうやらそのカブトを被っていると、真上が見えないらしい。チャンスだ!
俺はさっき……具体的にはポッカリを投げた時から、右手をずっと強く握っていた。そしてその右手はライト・マグナムを握っており、人差し指は――
ちょうど「三秒」トリガーに掛けられている。つまり三秒間光の筋を放出し続ける。要するに――三秒で片をつける。そしてそれには、リミッターを外して残った魔力を全て使い切り、出力を限界まで上げるための「ボイスコマンド」が必要だ。
「これで終わりだ!」
ライト・サーベルとライト・シールドが合体することによってラグは長くなるものの、出力は大幅に上がる。そして一瞬トリガーを押すことによって銃として使われていたライト・マグナムはトリガーを長く押されることによって、長々しい剣となる。ライト・サーベルより遥かに長く、そして出力も上昇した剣。それは、あらゆる物を光で斬る。いや、この場合は斬るというより光で包むと言った方が良いだろう。だが、本来は巨大な敵を切断するために、この武器は作られたのである。今はただだらしない顔で勝負を見守っている自称天才によって。
この光の剣は、己……そして友に降りかかる巨大な敵を斬り、悪夢でさえも斬るまばゆい閃光。そう、リミッターを外し、出力を最大まで高める「ボイスコマンド」は悪夢さえも超越した――
「『淫夢之一太刀』ッッッ!!!」
眼下のレオニダスさんが光に包まれているのを見た直後、俺は遠のいていく意識の中で「ボイスコマンドは誤作動を防ぐために普段使わない言葉にしなくてはいけない」とダ・ヴィンチちゃんが言っていたのを思い出していた。
……そう、だな。確かに淫夢なんて言葉、普通の人は使わねえよな。
㋕
まず結論から言うと、あの勝負は引き分けに終わった。どちらも命、霊核に別状はなく、カルデアの優秀な医療によって俺は完治した。もちろんレオニダスさんもだ。
そして、翌日からどうなったのかと言うと――
「「「勝負しろ!」」」
気性の荒いサーヴァントから模擬戦を挑まれるようになりました。本当に、
ど う し て こ う な っ た 。
誰か戦闘シーンの書き方教えてください。