[ネギ]
「へえ、千雨たちのクラスは学園祭でメイドカフェやるのか。」
「そうなってる。……ま、下手するとあいつらとは最後になるかもだしな。そのつもりで、今回は気持ちのタガ外して準備に打ち込んでる。学園祭終わったら、学校への出席最低限にして火星での仕事しなきゃならんし。」
「んー、それは中学卒業後からでもいいよ?と言うか高校は火星に作った学校行くって建前で、火星国家関連の仕事してもらわないといけないけどさ。」
「その分ネギさん、余計に働くつもりやんかー。それはあかんて。皆に任せられるとこは任せてほしいんやわ。」
「そうですね。ネギさんのスケジュール管理をする人とか、いるといいんですが。」
うん、木乃香と刹那に痛いところ突かれたね。自分で自分のスケジュールは管理しているけれど、正直秘書は欲しいところだ。
「まあ、何にせよ君らのクラスの出し物は、学園祭期間中に1回は見に行くよ。」
「それは有難いな。ネギさんはお金持ちだから、ウチのクラスに大量に金落としてくれ。」
「ははは、了解だ。」
千雨と木乃香なんだが、長期間、ほんとに長期間、
ちなみに刹那、真名、楓、古菲、小太郎君や佐倉さんたちも
修行と言えば、タカミチやガンドルフィーニ先生や瀬流彦先生に他の皆さんなども時々ではあるが、僕のところで修行している。彼らの場合は
あ、小太郎君に古菲?何か用かな?
「なあー。俺にも咸卦法教えてくれへんか?」
「ワタシにも教えて欲しいアル。」
「タカミチに教わった方がいいと思うけれど。」
「タカミチさんは、なんやクラスの方で忙しい言うてたんや。」
「あのクラスを纏めるの、ワタシが言うのもなんだケド、大変アルよ。」
あー。そう言えば、なんかヤバいのばかり大量に集めたクラスだとか言ってたっけ。『黄昏の姫御子』、アスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシア……今の名前はアスナなんちゃらとか言うらしいが。ソレが目立たないぐらいの物凄さ、らしいからなあ。
僕の仲間になっているマクダウェルさん、絡繰さん、刹那、真名、楓、古菲、木乃香、千雨、超さん、葉加瀬さん、四葉さんも皆タカミチのクラスだって言うし。千雨は最初は一般人だったけど、こないだ「あー、とうとう逸般人になっちまったな……。」って愚痴ってたなあ。
「わかった。教えるよ。」
「やったアル!」
「サンキューや!」
そうなんだよ。僕も頑張って、咸卦法と『
と言うわけで、小太郎君と古菲に咸卦法を教える事にした。と言っても、僕も習得してそんなに経験を積んだわけではないので、タカミチから教わった練習法をそのまま伝えると、後は習うより慣れろになる。まあでも、
と言うわけで、その他の面々も連れて、また
[茶々丸]
わたしもネギさんの
……わたし、が、生命体。嬉しい……のでしょうか。いえ、嬉しい、です。
ネギさんと超、葉加瀬は、とりあえずと言う事でわたしの身体に、「
なお後日に、わたしの
そんな事を考えていると、先ほどまでネギさんに科学と数学を教わっていたマスターがやって来て休憩に入ります。
「ネギは味それ自体はわかるくせに、味に頓着せんな。この酒もラベルだけは高級だが、味に深みが無い。まずいとは言わんが……。いや、味はわかるのだ、あの男。先日利き酒をさせたら、全部的中させたし、美味さにも感動してはいたからな。だが、それに
「貧乏舌だと卑下していらっしゃいました。ただ、便利だそうです。不味いものも、美味しいものも、どれもこれも美味しく食べられる、と。」
「やれやれ。……茶々丸。どうだ?わたしの世話などは、お前の妹たちが入った以上そこまで忙しくあるまい。わたしからあの男への協力の一環として、奴の秘書役を務めてみるのはどうだ?」
「!!」
わたしはその時、モーターの回転数が勝手に上がるのを計測しました。これは「高揚」したときの反応と極めて近いです。わたしは「嬉しく」思っている……「喜んで」いる?そしてわたしの口からは、反射的に言葉が出ていました。
「はい、よろしければ。」
「くくく。ではこれを飲み終わったら、その件を申し出にいくとするか。」
「はい。」
[千雨]
わたしの訓練は、最近木乃香よりも厳しい。というか、以前にも言ったかと思うがわたしは「小ネギ」とでも言うべき存在になる様に鍛えられているんだ。魔力では木乃香に大きく水を開けられているんだが、木乃香の魔力は治癒属性に偏っているからな。
ネギさんの使っている〈ケイオス・ヘキサ式プログラム魔法〉に、わたしは向いている様だ。ネギさんから聞くところによるとこの魔法系統は、本来この世界の魔法ではない、他の並行異世界から流れて来た魔法だとの事だったりする。そして本来この世界に昔からあった魔法に染まっていない、癖の付いていないわたしであるからこそ、「小ネギ」としての教育を受けさせられている、らしい。
「……期待が重い。ま、やるけどよ。」
そう、わたしは万が一ネギさんが例の、「
その役割の重要さから、魔法の訓練だけでなく、格闘の訓練もしばらく前から始まってる。万が一、敵対者に狙われるかもしれんから、だそうだが……。ぶっちゃけ
いや、現実の時間では一昨日からなんだが、
あと、わたし視点で激烈な鍛錬の結果、「気」に目覚めた。「気」と魔力は反発するんで、「気」に目覚めた事が発覚した直後、「気」を抑える訓練からやらされたんだよな。いや、わたし視点では激烈な鍛錬だったんだが、長瀬や桜咲からは「こんなヌルい鍛錬で「気」に目覚めるなんて、才能ある!」と驚かれた。……アレがヌルい鍛錬、か。
そして今わたしは、咸卦法の訓練を受けている。せっかく「気」に目覚めたんだし、古や小太郎も習い始めたそうだから、やれる事は全部やっとこう、と言う話らしい。この先あくまで将来的に、適性によっては『
「自分を「無」にするんだ。そして左手に魔力、右手に「気」を集中して合わせるんだ。」
「そう簡単に「無」になんてできねえよ……。」
「うーん、そうだな。千雨、君はHPとか作る時に集中するだろ?「ちうのHP」ってサイトだったか。自分を忘れるぐらい。いや、僕もプログラミングとかの時には、思い切り集中するからね。あんな感じ。」
「なるほど。……ってアンタ!?なんでわたしのHPの事を知っているーーー!?」
「できたじゃないか。」
激昂のあまり、一瞬「無」になっていたらしい。わたしの身体には、弱いが確かに「咸卦の気」が纏われていた。弱いと言っても高畑の咸卦法と比べての話。今までわたしが全力で「気」を練ったのとは、比べ物にならない程に強力だ。古と小太郎の嫉妬の視線が痛い。
ちなみにネギさんがわたしのサイトの事を知ってたのは、皆がネギさんに気を使って休ませよう休ませようとした事で、それが中途半端に成功したためだ。ポッカリとヒマが出来て、しかもゆっくり休むほど大きく時間が取れたわけでも無かったネギさんは、ヒマ潰しにネットサーフィンしてたんだそうだ。そして偶然見つけたのが、「ちうのHP」。
ネギさんネットアイドルとかには興味は無かったが、トップページの画像に引っ掛かりを覚えた彼はそのサイトの画像を精査。そして「ネットアイドルちう」の骨格が、わたしの物と完全一致する事を確認したのだ。曰く、双子でもクローンでも、ここまで一致するこた無いそうだ。あー……。顔から火が出そうだ。
必死にお願いして、秘密にしてもらったんだが……。ネギさん、ちょっとうっかりな所あるからなあ。どっかでポロっと漏らしたりしないだろうな?
[鈴音]
今ワタシは、「まほら武道会」の準備をしているヨ。20数年前まで麻帆良学園祭の目玉だタこの格闘大会。今現在は衰退し、賞金10万円ホドのショボい格闘大会に落ちぶれていたネ。しかし異常気象デ世界樹大発光が1年早まタ事に焦っていたワタシは、コレに目を付けたヨ。
麻帆良祭にハ、他に幾つかの格闘大会がアたネ。ソレをM&Aし、「まほら武道会」を核にして巨大武闘大会を開催するネ。映像記録を禁じると共に1千万円の賞金デ魔法使いたちを釣ル。そして魔法を使わせ、ネットでその映像を流出させル事で、全世界に対する魔法バレの下地を作るのが目的ダたんだヨ!
……まあ、計画を放棄シ、
「……だけど、古。悪いケド、出場スルのハ諦めて欲しいヨ。
「ええーーーっ!?何でアルか!?」
「そやそや!俺、どんだけ自分の腕上がったか試すの、楽しみにしてたんやぞ!?」
「古、
「そうだな。一般人の中の達人、程度では君らを相手にしたら、紙人形みたいなもんだ。」
「
「小太郎君も、古さんも、弱い物いじめは嫌いだろう?」
「ムムム、そう言われてしまうと、言い返せないアルよ。」
「え?俺そない
「それにさ。僕らと超さんは身内だろう?こう言う場で、身内が賞金商品かっさらうのは、タブーだよ?」
「「むぐぐぐ……。」」
そう言う事ヨ。
「でも超さん。ウルティマホラのチャンピオンである古さんが出なければ、盛り上がりに欠けると言うか、優勝者や大会そのものに箔がつかないのでは?」
「葉加瀬……。むむむ、確かに……。」
「ううむ、そうなると……。そう、だな。大会の優勝賞品に1品付け加えるのは?」
「古菲が超包子の身内である事は、周知の事実だ。だからあらかじめ、その事を開会式か何かの場で改めて公表し、「古菲は出場しないけれども」と前置きをする。そして優勝者に古菲への挑戦権を与えるんだ。エキジビジョンマッチとして、ね。あんな大きな大会の場で、古菲に「もし」勝てれば、とんでもなく名が上がるよ。優勝の副賞としては、充分じゃないかな。」
「なんや結局、俺は出られないんか。」
「悪いが今回は、我慢してくれ小太郎君。」
なるほど!そのアイディア、貰うネ!感謝ヨ、
それデハ、ワタシは「まほら武道会」の準備に取り掛かるネ!……
いや、やっぱり身内が賞金商品さらってったらダメでしょう(笑)。