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デュナミス達と別れて、僕は一人荒野を彷徨っていた。
あと残り時間は9年半。しかしネギ・スプリングフィールドに旧オスティアのゲートを破壊され、あそこに溜まっていた魔力は雲散霧消した。計画を再始動させるためには……。
どこかのゲートが復旧するのを待ってそこを占拠し、他のゲートの復旧を阻止して魔力溜まりを発生させる。そのエリア内に、『墓守り人の宮殿』に匹敵する儀式場を建設する。
……どう考えても無理だ。いいや無茶だ。無理が通れば道理引っ込むと言う言葉があるが、僕らには無理を超越した無茶を通せるほどの力は無い。以前は僕も、自分の力量に……
更にネギ・スプリングフィールドが率いていた奴ら。僕らが消耗していたとは言え、僕ら3人にデュナミス、そしてオマケ程度ではあったが月詠とか言う傭兵とその召喚魔……妖怪だったか?まあ、そいつらも含めた全員を、負傷の1つもせずに追い詰めてしまった。
あげくに総大将のネギ・スプリングフィールドは、僕らの魔法抵抗力を物ともせずに、強制的な空間転移魔法で、
「……
ぽつりと言葉が漏れた。もう居ない
「ふふふ……。ははは……。」
「ここに居たのか、「
「!?」
気付かなかった。そこまで『腑抜け』ていたのか、僕は。これが彼でなかったら、やられていたかもしれない。……その方が良かったかもな。
「……「
「時間が無い。いっしょに来てくれ。」
「行って、どうなる?」
「え?」
僕は『投げやり』に言った。
「我々『
この『僕ら』が『生まれ』てきた理由は、もはや無い。『生きる』意味もまた然り。……もう、何をする『気力』も無いんだ。放っておいてくれないかな。」
「……いいや、ある。」
「?」
「僕らが『生まれ』てきた理由は
何を……言っているんだ、「
「何を……。」
「移動しながら話す。急いでくれ。」
「わ、わかった。」
そして「
「だがネギ君の
「……それは。救われるのが『命』だけだと言う事、ではないか?」
「そうだ。僕らの創造主、
もはや
けれど少しでも世の中の不公正、不公平を減らし、不義を討ち、
命令に……ただ従うのではなく。その言葉は、僕の中の『何か』に、深く染み渡った。
「皆の『命』は、ネギ君が救ってくれる。僕らはまずそれを手伝い、そしてその後は皆の幸せのために働く。そのために、「
「そうか……。それが僕の中に
「僕は現実の火星に赴いて、仕事をしなければならない。だから君に、ネギ君の儀式場を各国軍隊から……メガロメセンブリアを始めとしたメセンブリーナ連合や、ヘラス帝国他の各国軍隊から護る戦いに、参陣して欲しい。ただし……。」
「可能な限り……いや、絶対に犠牲者を出さずに、だろう?」
僕の言葉に、「
「ああ、あと1つ。」
「なんだい?」
「僕の事はフェイトって呼んでくれないかな。番号で呼ばれるのは嫌いなんだよ。」
「了解だ、『フェイト』。」
細かい事に拘る奴だ。だけど、今の『僕』には、なんとなくそれが『理解』できる『気がした』。
[フェイト]
いや、なんとなく『悪い気がする』ね。僕は従者の皆が『受肉処置』を受けている時間を使って、他の『アーウェルンクス』シリーズを探しに来たんだ。ネギ君が転移させる前に、発信器を「
僕は
うん、嘘八百では無いにせよ、僕がこんな事を考えていたと言うのは秘密にしよう。本当は僕は、あの
「急ごう、『フェイト』。」
「待ってくれ。僕は『地のアーウェルンクス』だ。『風のアーウェルンクス』である君ほど、機動力には優れていない。」
やれやれ。
[クルト]
まさか、と思いました。あの行方不明だったネギ・スプリングフィールドが……。『
動機は、母であるアリカ王女を
そしてその復讐の引き金を引いたのは、3歳の頃のメガロメセンブリア元老院による、彼の暗殺未遂……。何故だ!何故わたしはアレを止めさせられなかった!?何故制止できなかった!?
本当であれば、麻帆良にいるタカミチにも連絡し、何か
赦してください、アリカ様……。わたしは貴女の息子を討たねばなりません。貴女が護ったこの
そして今、わたしはメガロメセンブリア艦隊の提督席に座っています。ヘラス艦隊、その他の国々の艦隊もやって来てはいますが、事実上の主力はこの艦隊でしょう。目的地は、フォエニクスとタンタルスのほぼ中間点。海岸線上に何者か……『
「ゲーデル議員!あれを!」
「何です!今は……!?あ、あれは……。」
そこにあったのは、報告された様な実験施設程度の建造物ではありませんでした。それは巨大な要塞でした。
「い、何時の間に……。」
「へ、ヘラス艦隊発砲!」
「馬鹿、まだ早い!」
早いも何もありませんでした。ヘラスの主力戦艦から放たれた魔力光は、あっさりとはじき飛ばされます。わたしは指示を叫びます。
「今のヘラス艦隊よりの攻撃データを元に、敵要塞の障壁強度を割りだせ!」
「了解!」
「げ、ゲーデル議員!」
「今度は何です!」
いえ、スクリーンを見れば分かる事でした。要塞から、巨大な……ゴーレムでしょうか?それが1、2、3、4……10、20、30……100、200……1000、2000、いったい幾つ出撃して来るんですか!?
[デュナミス]
上手く行った。複数のルートより情報を流し、ネギ・スプリングフィールドが『
ネギ・スプリングフィールド一党は、おそらく負ける事は無いであろう。最悪は、ネギ・スプリングフィールドが
そこを『
後は神楽坂明日菜……アスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシアを奪取すればいい!『黄昏の姫御子』を!……タカミチ・T・高畑、アレどうしよう。い、いや置いといて!踊れ踊れ、クルト・ゲーデル!『
[ナギ]
「おう、どうすんでぇ。お前の息子、ピンチなんじゃね?」
「大丈夫だ。ネギに聞かされた
「お前より頭いいって言われても、ちょっとな。お前ちょー馬鹿だし。」
「ほっとけ。そう言うのを、目くそ鼻くそを笑う、っつーんだ。」
ネギとの以前の話合いで、こうなった時の事は決めてある。って言うか、巻き込まれない様に、ネギが貯め込んだ戦力を縦横に使える様に、
そんときは出来れば合流しようって話で、ネギから預かったビーコンとやらのスイッチ入れれば、ネギんとこの誰かが迎えに来てくれるらしいんだが。戦況を見て、あっちが少し余裕ある時にしないとな。
「おう、あれが噂の巨大ロボってやつか?」
「ええっと、冊子、冊子……。ありゃ、地上戦主体のG-1タイプだな。空も飛べるが、空中じゃあ空戦用のG-3タイプにゃ及ばん。って、G-3タイプも出たな。海には水陸両用型のG-2タイプも出てるなあ。」
しかしクルトの奴、あっさり騙されやがって……。って言うか、デュナミス潰しといた方、良かったか?明らかに、アイツのしわざだろコリャ。何にせよ、死ぬなよクルト。なんつーかアイツには、憐れみしか浮かばねーよ。
今回の被害者枠は、クルト・ゲーデル(笑)。次点で