魔法転生・ネギ?ま   作:雑草弁士

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第008話:追跡

[刹那]

 

 不覚……!!わたしはお嬢様を探して、東京駅中を駆け回っていた。あのとき、小用から帰って来たお嬢様の様子に一瞬の不審を覚え、それを気のせいだと流してしまったのが間違いだった。神楽坂さんがそのお嬢様の肩をポン、と叩いた瞬間、お嬢様は……。いえ、お嬢様の偽物は、パッと1枚の呪符に変じてしまったのだ。

 何がどう作用したのか分からないが、神楽坂さんが偽お嬢様の肩を叩かねば、騙されたままだったかも知れない……。なんたる不覚か!

 

「く、いったい何処に……。いや、それよりも何時から身代わりだったのか……。」

 

 呪符を使うと言うからは、おそらくは敵は関西呪術協会の手の者……。空港に入るまでは手を出しては……手出しは日本国外では無いと思うのだが。可能であれば、ここ東京駅内であって欲しい。そうすれば、まだこちらの手が届く……!!

 と、その時懐の携帯電話が鳴った。個人用の物ではなく、魔法生徒としての仕事用の物だ。もしかして!わたしは急ぎ、電話に出る。

 

「はい、桜咲……。」

『刹那君か!?高畑だ!木乃香君は東海道新幹線だ!連絡して来た長谷川君ともども、捕まっている!』

「!!了解です、急行します!!」

『僕と瀬流彦君も今向かっている!急いでくれ!じゃあ!』

 

 わたしは新幹線ホームに向かい、疾走する。呪符で認識阻害をかけつつ、自動改札口を飛び越える。海外旅行だから、飛行機に野太刀である夕凪は持ち込めなかったため、麻帆良に置いて来たのがつらい。だが神鳴流は武器を選ばない!とりあえず代用品として用意していた金属の入っていない木刀を構え、走る、走る、走る。

 間に合った!まだ新幹線はホームに……。

 

「にとーれんげきざんがんけーん♪」

「見えているッ!!」

 

 死角から斬りかかってきた、妙な眼鏡の女……白いゴスロリ少女の双刀を、木刀で打ち払った。敵は……敵も神鳴流!!

 

「正気か!?この様な人混みの中で!!駅の監視カメラも!!」

「監視カメラはつぶしてありますえ~~~。それと、どうせお互い、認識阻害はかけてあるはずですー。」

「馬鹿な!いくら認識阻害をかけていて、くっ!」

「にとーれんげきざんてつせーん。」

 

 しまったッ!!木刀が斬られた!!

 

「あららー。武器の差が出てしまいおしたなあ……。これからが楽しくなるところやのに……。」

「く、戦闘狂(バトルジャンキー)め……。」

「なんや、俺が来るまでもなかったやんか。」

「もう1人!?」

 

 新手の声に、慌ててそちらを向くと、そこには帽子を被った学ランの小学生程度の男子がいる。しかしその気配は剣呑だ。

 

「あら~。ウチだけでよろしかったんですが~。」

「そうもイカンやろ。正直、女をいたぶるんは趣味やないけどな。」

 

 そう言って殴りかかって来る少年の拳を、受け流す。コイツは、この女ほどは強くない。けど、油断できるほどでもなさそうだ。くっ、こんな時に……。!?

 

「桜咲君!これを!」

「瀬流彦先生!?」

 

 その声と共に手の中に飛び込んで来たのは、先ほど斬られた木刀だった。直ってる!?

 

「は!男が来たかい!月詠、あっちはオレがもらうで!」

「かまいませんえ~。ウチはセンパイとやり合いたいですし~。」

「貴様の様な輩に、先輩よばわりされる筋合いは無いな!」

「そう言わんと~。にとーれんげきざんてつせーん♪……あらぁ?」

 

 先程は斬られてしまった木刀だったが、今度は持ちこたえてくれた!しかも威力も増している!?

 

「瀬流彦先生!?」

「即興で修復したついでに、魔力付与(エンチャント)した!長時間は保たないけどね!あと人払いかけたから!」

「……感謝します!神鳴流奥義、斬岩剣!!」

 

 ホームから人の姿が消えていく。その中で、わたしとこのゴスロリ少女、月詠とか言ったか……ソレが丁々発止の斬り合いを演じる。素の技量自体はわたしの方が上だ。だが月詠は通常サイズの刀の二刀流で、対人戦を意図した技術でわたしを追い詰めて来る……!

 神鳴流は本来、退魔の剣技だ。それ故、巨体の(あやかし)に対抗するため、得物は長大な野太刀になる。それ故逆に、対人戦には適していない、とも言える。月詠は、神鳴流の本分とも言える対(あやかし)戦闘を捨てて、対人戦に特化している!!

 

「楽しおすなあ……。ほんまセンパイ、素敵やわぁ……。」

「ええい変態め!このような事している暇は無いのに!」

 

 そこへ瀬流彦先生の無詠唱魔法の矢が3本、月詠に襲いかかる。属性は風、戒めの風矢だ。命中したら、確実にその動きを封じられる。月詠はそれを斬り払った。

 

「神鳴流には、飛び道具は効きませんえ~。」

「だが隙は作れるよね?」

「そこだ!神鳴流奥義、斬鉄閃!」

「く!?」

 

 わたしの木刀の一閃が、月詠の刀の片方を斬った。月詠は一刀になり、今までよりも防御も攻撃も甘くなる。流石だ、瀬流彦先生。この人の支援は、天下一品だ。瀬流彦先生は、魔法障壁で学ラン少年の攻撃を丁寧に的確に防ぎつつ、無詠唱の魔法の矢を次々に月詠に向けて撃ち放つ。しかも魔法の矢の軌道は、わたしを丁寧に避けて曲射で飛んでいる。素晴らしい技量だ。

 

「月詠!くっ、あんたの相手はオレやっちゅうんや!おっさん男やろ!?男らしゅう、オレとまともに戦えや!」

「黙れよ卑怯者のガキ。」

「な、なんやと!?卑怯もんは、まともに戦わないおのれ……。」

「ふん。」

 

 瀬流彦先生が、いかにも軽蔑しきった目で学ラン少年を鼻で嗤った。

 

「僕らは攫われた女の子を助けるために、必死で犯人を追ってるんだ。なのにオマエは「卑怯にも」それを足止めしてる。卑怯者め。オマエが何をどう言おうと、オマエは女の子をいじめる悪者の手先なんだよ。この下衆野郎。」

「な……!?と、取り消せ!俺が卑怯もんの下衆やと!?取り消せ!!」

「断る。」

「……っのやろおおおぉぉぉ!!」

 

 学ラン少年が……。帽子が吹き飛んで、学ランがはじけ飛ぶ……!?じゅ、獣化した!?あの少年、狗族!?瀬流彦先生!

 

「こ、これは驚いたね。」

「ガアアアァァァッ!!」

風花(フランス)風障壁(バリエース・アエリアーリス)!!」

 

 獣化少年が強烈な右パンチを瀬流彦先生に!瀬流彦先生は風の障壁でそれを受け流す!でもそれはたしか一撃しか防げないはず!獣化少年は左パンチで瀬流彦先生を!瀬流彦先生は、パン!と風船が割れるかの様に消し飛ん……だ?

 

「え……。」

「な、何っ!?」

「あーんセンパイ、よそ見せんといて~。ざーんがんけーん。」

「くっ……!」

 

 瀬流彦先生、幻像……!?と、次の瞬間声が響く。

 

解放(エーミッタム)魔法の射手(サギタ・マギカ)戒めの風矢(アエール・カプトゥーラエ)。」

「な!?うがぁっ!?」

「その戒めからは、数十秒は抜けられないよ。桜咲君!」

「は、はいっ!」

 

 瀬流彦先生が、一度に3発ずつ無詠唱で戒めの風矢や、相手を麻痺させる追加効果のある雷の矢を放ち、支援してくれる。月詠はそれを必死で斬り払っているが、そこに出来た隙にわたしが斬り込む。月詠は残り一振りの刀で受けるが……。

 

「神鳴流奥義!斬鉄閃!」

「きゃ!?」

 

 それをわたしの木刀から放たれた一閃が、叩き斬る。

 

「あーん、仕方ありまへんなあ。でも、今回はウチらの勝ちですわ。」

「な……!?しまった!新幹線が!」

 

 走り出す東海道新幹線。そしてわたしと瀬流彦先生がそちらに気を取られた一瞬、月詠がホームの階段から下の階へ飛び降りる。

 

「ま、待て!」

「今度は1対1でやりましょうなーセンパイ♪」

「く、してやられた……。お嬢様……。」

 

 悔しい思いを噛み締めるわたしだったが、しかし瀬流彦先生がその肩を叩く。

 

「あんまり気にしない方がいい。それよりは、どう挽回するかだよ。」

「……はい。」

「それにね?僕らは僕らで上手くやったよ?ふふふ。」

「え、それはどう言う……。」

 

 ニコニコとした貼り付いた様な笑み(アルカイックスマイル)を満面に浮かべながら、瀬流彦先生は意味ありげに言う。

 

「なんで高畑先生が、未だに来ないと思う?」

「え……。」

「ほら、アレ。」

「!」

 

 見ると、高畑先生が新幹線の屋根にうつ伏せにへばりついて、小さく手を振っている。その姿は、新幹線と共に見えなくなった。

 

「あ、あれ、アブな……!!」

「うん、危ないよね。万が一架線に触れたら、新幹線って電圧25,000Vだったかな?とりあえず、この捕虜は僕がなんとかするから。桜咲君は、このお金でキップ買って、次の新幹線で後を追って。直接の指示は、携帯で高畑先生から受けてね。」

「は、はい!」

 

 瀬流彦先生はうがうが騒いでいる獣化少年を今度は眠りの霧(ネブラ・ヒュプノーテエイカ)の魔法で眠らせると、背中に担ぎ上げて歩き出す。わたしも新幹線のキップを買うため、それに続いた。

 

 

 

[ネギ]

 

 僕はタカミチからの電話で、タカミチのオープンカーを運転して西へ向かっている。今は東名高速道路で神奈川に入った所だ。おそらく敵は、関西呪術協会の一部過激派。東海道新幹線で西へ逃げたのも、傍証だね。タカミチは既に僕の仲間であり、友だ。だからタカミチの敵なら、僕の敵だ。敵なら、倒さなければならない。無論、攫われたタカミチの生徒は、無傷で取り戻さないと。

 ちなみに助手席には、マクダウェルさんが乗っている。彼女は「ほんの気まぐれ」で力を貸してくれるそうだ。マクダウェルさんの従者の絡繰さんとチャチャゼロは、新幹線で後を追って来るとの事。とりあえず最低料金で普通席の特急キップ買って、降りる所で清算するらしい。

 

「……幻術で大人になっていると、本当にナギそっくりだな。」

「親子ですからね。特に色濃く父の血を継いだみたいです。」

「……。」

「敵の目的は、何でしょうね。」

「わからん。だが、最悪を想定しておくべきだろうな。」

 

 最悪、と言うと……。近衛学園長からは、攫われた孫の近衛木乃香嬢が、極東随一の魔力を持った、しかし魔法的教育を一切受けていない素人だと言う話を聞いた。……最悪、ねえ。最悪、生命維持に不要な部位を切り落として、生きた魔力タンク扱い、かなあ。こう言う事、しれっと考えられる僕も、中々壊れている。

 まあ、相手が関西呪術協会ならそこまではやらないか?魔力タンク扱いはするかも知れんが、洗脳して傀儡にして政治的シンボルにするかもな。関西呪術協会の長の娘だって話だし。

 心配なのは、巻き添えくらった発見者の女の子かな。「何故か」敵の認識阻害が効かないで誘拐を目撃しちゃったらしいし。って言うか、麻帆良の記録ではなんか孤立してたっぽい子だし。

 ……麻帆良に、2~3人はいるだろうって思ったんだよな。麻帆良在住人の認識を偏向させる力に対する抵抗力を持つ人間が。普通ならそう言う人間は、幼少期から魔法使い側に取り込まれるもんなんだが……。運が、無かったみたいだね。今までも、今回も。……なんとか助けないとな。このままじゃ、悲惨すぎる。

 

「本気で最悪を想定して、用意しておくか……。」

「何をする気だ?」

 

 僕は途中のパーキングエリアに入って車を停めると、足元に置いてある荷物を取り出す振りをして、影の中に隠してある空間歪曲庫から、大き目の携帯電話っぽい通信機を取り出した。

 

「やあ、ドロイド022号。聞こえるかい?」

『ハイ。感度良好デス。』

「いざと言う時のため、G-1、R-1、そしてACE、BARON、CROSS、DEEN、ENDEAVOURを、(いず)れも何時でも使える様にしておいてくれ。緊急呼び出しから、最長数分で来られる様に準備してもらえると有難い。」

『Yes,sir!』

「じゃ、頼む。」

 

 僕は通信を終えて、再度タカミチのオープンカーを発車させる。と、助手席のマクダウェルさんが、通信相手について尋ねて来た。

 

「今の相手は?」

「部下のロボットです。022号は番号が22番目ですから、かなり最初に造ったやつですね。装備品とか、あとは戦闘型ロボットとかの管理をさせてます。初期型のドロイドですから頭は固いんですが、ルーチンワークさせるには充分な能力ですね。」

「ほう。茶々丸とどちらが高性能かな。」

「絡繰さんにはとても敵いませんよ。単純な戦闘力なら負けはしませんが、だからと言って個対個では負けは見えてますね。初期型で頭が固いので、きちんと指揮してやらないと単独で戦闘させるのはちょっと。」

 

 僕らは無駄口を叩きながら、西を目指してオープンカーを走らせた。ちなみに無免許で、おまけに偽造免許証だ。検問が無い事を祈ろう。

 

 

 

[千雨]

 

 わたしは近衛といっしょに、新幹線の座席に座らせられていた。この車両は、わたしたちと誘拐犯の一味以外は誰一人として乗っていない。新幹線普通席だぞ?それこそ普通なら人でごった返してしかるべきだろう。だが、前後の出入り口に貼られた妙なお(フダ)のせいで、この車両はわたしたちの貸しきり状態だった。

 わたしが座っているのは三列側の窓際の席であるA席で、近衛は真ん中のB席だ。通路側のC席にはあの白髪のガキが座っている。そして通路を挟んで向かいの二列側の席、その通路側のD席には、眼鏡をかけた女が座っていた。自己紹介を信じるなら、天ヶ崎千草、と言う名前らしい。今はうつらうつら船漕いでるが。

 この女、どうやら近衛の親父さんの部下だと言う事だが、下克上を企んでいるみたいだ。そのために近衛の事を誘拐して、操り人形にするつもりらしい。そんな事しても、他がついて来ないだろうと思ったが、近衛にはなんか極東随一とまで言われる魔力が眠っているらしかった。その魔力持ちの近衛を形式上のトップに据えて、自分が関西呪術協会を差配し、関東魔法協会を日本から駆逐するんだそうだ。

 そう、魔力だ。呪術だ。魔法なんだ。

 

「……信じらんねー。」

「千雨ちゃん、ごめんなぁ……。」

「ああ、いや。近衛は悪かねえよ。と言うか、逆にわたしもアンタを大人しくさせとく人質にされてるんだ。正直スマン。」

「そないな事……。」

 

 そう、わたしは今、近衛に対する人質扱いされてる。最初はなんか、わたしは麻帆良に本拠地を構える関東魔法協会の連絡員か何かだと思われていた。そしてこの白髪のガキに、魔法を使われて尋問された。そう、魔法なんだ。

 信じたかねえんだが。だが色々目の前で見せられちまったら、信じざるを得ねえ。あの近衛を誘拐したデカブツのコートと覆面の中身が、なんか漫画にでも出て来そうな、顔に呪符を貼られた悪魔だったり。白髪のガキが呪文唱えたら、その悪魔が顔の呪符に吸い込まれる様に消えたり。なんか呪文唱えてわたしを尋問したら、わたしの考えた事がまんま言葉になって口から流れ出たり。黙ってようと頑張っても、無理だったし。

 尋問の結果わたしが一般人だと言う事は信じてもらえた様だが、なんか一般人には魔法の存在を明かしちゃならんとか言う掟があるらしい。それで危うく、東京駅からここまでの記憶を消去されるところだった。曰く、なんか下手するとちょっとどころじゃなくパーになるらしい。

 必死でいやだやめろ騒いでたら、近衛がわたしを庇ったんだ。もしわたしに酷い事をしたら、死んでも言う事きかない、と。そして実際に舌を噛みかけた。そして近衛が大人しく従っている限り、わたしの無事を保証する、と言う事に落ち着いたんだ。

 

「……なあ坊や。なんでこんな酷いことするん?」

「お、おい近衛。そいつヤバい奴だから、あまり刺激しない方が……。」

「仕事だからさ。」

 

 この白髪頭が、答えるとは思わなかった。

 

「仕事って、お金もろとるん?」

「……お金も貰ってるよ。」

 

 お金「も」貰ってる?つまり金以外の目的があって、そっちが主目的って事か?

 

「ウチがもっと大金約束したりしたら、逃がしてくれたりせえへん?」

「駄目だね。」

「そか……。」

 

 けっこう図太いな近衛!?誘拐犯買収しようってか!?

 

「けど、ウチがいきなり傀儡のとっぷなったからゆーて、素直に他の人達したがうん?」

「そうは思わないけどね。」

「そやろ?」

「そやから京都に着いたら、関西呪術協会の本山、お嬢様の御家に行く前に、あるところへ寄り道いたしますんやわ。」

「「!!」」

 

 この眼鏡女、あ、いやわたしも眼鏡かけてて女だけどよ。それはともかく、この女、起きてたのか?天ヶ崎千草は小さくあくびをすると、首をコキコキと鳴らした。

 

「そこに何があるかは、行ってのお楽しみ……。ただ、そこに行ってその上でお嬢様の魔力さえあれば……。もう怖いもの無しの力が、手に入りますのんや……。くくくくく……。」

「……。」

 

 こいつ、何を考えてやがる……。いや、今はただ観察に集中することだ。何があっても、少しのチャンスでも活かせる様に……。そして軽挙妄動は絶対にダメだ。だが……見てろ。何かチャンスがあり次第、一泡吹かせてやる!

 

 

 

[タカミチ]

 

 ふうん……。行き先は京都、か。ネギ君謹製の盗聴器、役に立つね。新幹線の猛スピードでも剥がれずに、窓にへばり付けるんだから、凄い性能だよね。まあ、東京駅から次の駅まで新幹線の上にへばり付いていた僕が言う事じゃないかも知れないけど。

 ちなみに僕が今いるのは4号車の5号車側のデッキだ。2号車を占領している奴らからは、かなり離れている。

 

「……と言うわけで、エヴァ。奴らは京都に向かってる。ただ、関西呪術協会に行く前に、どこかに寄り道すると言っているんだ。そこで木乃香君の魔力を使い、何らかの戦力を手に入れる様だ。」

『関西呪術協会には(ジジイ)から、緊急連絡が行っている。だが下の連中が、(ジジイ)の身内である近衛詠春に素直に従うか?過激派連中が、この時とばかりに勝手に動きそうなものだが。運転中のネギも、同意見だ。』

「そのあたりは、詠春さんを信じるしか無いね。過激派連中がこちらに協力はしないまでも、邪魔もしない程度になら抑えてくれるとは思う。じゃ、この辺で。」

 

 僕は電話を切ると、やって来た乗客に道を譲り脇に避ける。……さて、と。どうやって思い知らせてやろうかね。僕の大事な教え子に、怖い思いをさせてくれたんだ。ちょっとくらい暴れても、いいよね?




瀬流彦先生、強い(笑)。いやでも、本編の描写からしてそこまで低い能力でも無いと思うんですよね。最強格じゃ、ぜったいに無いけれど。
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