ドラゴンクエストⅦ ダーマの戦士   作:砂鴉

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後書き

 こんにちは。

 作者の砂鴉です。

 

 『ドラゴンクエストⅦ ダーマの戦士』の第一章『~扉を開けて~』を読んでいただきありがとうございます。

 

 さて、以前の砂鴉の作品を読んでいた読者の方――が果たしてこちらも読んでいるのかは分かりませんが――ならご存じ、恒例の制作裏話ぶっちゃけコーナーのお時間です。

 当然ながら第一章のネタバレしかございません。本編を先に読むことを推奨します。こちらから入ったという方は、一度目次に戻っていただいて、第0話からお読みください。

 

 活動報告の方はいろいろグダグダしてたかもしれませんが、こちらはもうとびっきり、毎度のごとくはっちゃけていこうと思います。

 

 需要あるのかって? 心配いりません。

 

 

 

 私に需要があります!

 

 

 

 じゃ、やってきましょうか~

 

 

 

***

 

 

 

 その1、構想について

 

 ドラゴンクエストⅦ(PS版)は、実は私が初めて触れたドラクエにして本格的なRPG作品でして、非常に思い出深い作品なのです。思い切って活動報告か、この作品のおまけコーナー的なのに思い出話を延々羅列していこうかなと思うくらい(笑)

 きっと既プレイの読者の皆様の思い出と共有できる箇所がたくさんあるでしょう。

 

 で、そんな作品の二次創作をやってみたいなぁって気持ちはずっとあったのですが、土門弘之先生著の偉大過ぎる公式小説がありまして――あ、もし読んでない方がいましたらぜひご一読下さい。私はⅡ、Ⅴ、そしてⅦの公式小説を読んだのですが、Ⅶが一番面白かったです。想い出補正を抜いたとしてもたぶんⅦが最高という評価になるくらい。

 そんな作品を越える――などと言うのは恐れ多く、あの作品を知っているからこそ、素直に本編を小説化するには気が引ける。ならばスピンオフ的な脇のストーリー、もしくは本編終了後のアフターストーリーにするかとも思いましたが、ちっともいい案が浮かびません。

 そんな時にふとした偶然で読んだのが、なんと有志で書かれたらしいドラクエのバトロワもの。その中でマリベルがテリー&ミレーユの姉弟を見てザジ&ネリスを思い出すってシーンがあったんです。

 

 そういやザジっていたなぁ。

 

 こっからいろいろネタが拡大して、ザジのその後を書こうって結論に至りました。

 ⅦのNPCならシャークアイとかフォズとかマチルダとか、人気なキャラはぽつぽついるんですが、彼らを軸としたストーリーは思いつかず、逆にザジをメインにしようと思ったらストーリー原案があっという間に完成しました。

 ぶっちゃけ、本編中の過去世界のキャラクターの中で明確なその後が書かれてないキャラがザジくらいなんで、過去世界を扱うなら一番自由度が高そうではあったのです。

 

 以上の理由から、ザジを中心にしたストーリーを書くことが決まりました。

 

 また、原作でのザジはネリスへの執着から解放され、代わりに目的を見失った状態になりました。明確な目的を掲げれない受動的な状態の彼は、ある意味ゲーム内で示唆されたことを基に動く主人公=我々プレイヤーに多少近い存在になったのではないかとも思います。それってすなわちドラクエの主人公としての資格を持ったんじゃないか?

 というこじつけ理由が、この後書きを書いてるときに思いつきました。

 

 ちなみに私個人がザジというキャラクターを好きだったかと言えば、別にそんなことはありません。この小説を書いて無茶苦茶愛着が湧きましたが、それまではドラクエⅦのNPCの一人程度の認識です。

 なら砂鴉の好きなⅦのキャラクターって誰? と聞かれたら、ぶっちゃけパッと言える好きなキャラクターっていないんですよね。けれど、Ⅶの世界を広げていく冒険ってすごい好き。私はもう初RPGで下手くそだったんで、攻略本片手にプレイしてましたが、早くこの地方行ってみたいなぁとワクワクしながらプレイしてた想い出は今でも色褪せません。RPGの基本が成ってなくてエンゴウで詰んだことも、ダーマでプレイを投げたくなったことも、ヘルクラウダーにボッコボコに叩きのめされたことも、全く褪せてません。

 ドラクエの派生作品などでⅦの要素が冷遇されてると哀しくなり、採用されるとめっちゃ嬉しくなります。ヒーローズ2にマリベル参戦した時はめっちゃ嬉しかったです。必殺技の挙動はどうにかしてほしかったけど。

 なんなんでしょうね。キャラはたくさんいるけど、彼ら個人個人というより、彼らも含めたあの世界観に惚れたってことでしょうか。パッと言える好きなキャラクターはいないと言いましたが、逆に嫌いなキャラってのもいないんです。共感は得られないだろうけど、現代レブレサックの村長も、いろいろ抱え込んでるなって思ったら頭ごなしに罵倒できません。

 好きとはっきり言えるキャラはいないけど、嫌いと言えるキャラは全くいません。断言できます。

 

 まぁ、好きなキャラを強いてあげるならホンダラとスイフーかな。萌えならフォズ一択だけど。メインメンバーだったら、マリベルとメルビン。

 

 

 

 その2、パーティメンバーについて

 

 まずはヒロイン枠のミクワから。

 

 お分かりと思いますが、ミクワは過去マーディラス編でメディルの使いにメラをぶっ放した少女です。

 やっぱ若い少年を主人公に据えるならヒロインも欲しいよねって訳で、彼女を抜擢しました。オリジナルキャラを作るっていう手もあったのですが、どうせならファンサービスよろしく過去世界に登場したキャラの誰かを使いたくなったのです。

 ちなみにほかの候補としては、同じくマーディラスから王ゼッペルの幼馴染みであるルーシア。聖風の谷のフィリア。メモリアリーフのリンダ(幼女の方)でした。

 

 ミクワを選んだ理由としては、彼女が目に付いた瞬間、本作で適用する彼女の背景設定があっという間に組み上がったからです。作中で彼女の口からたびたび登場した大賢者メディルについてもお楽しみに。

 また、絵描きが趣味という設定がありますが、マーディラス出身であるのをアピールするためでした。過去は魔法大国、現代は音楽大国のマーディラスですが、当初ゼッペルは絵に興味を持ち始めていたそうです。それから芸術の国になり、現代のグレーテ姫によって音楽大国になったらしいですね。まぁ、ドラクエⅦプレイヤーならご存じでしょうけど。

 

 ちなみに彼女、設定上は師匠のメディルからいろいろと呪文を教わってレパートリーを広めてるのですが、これって本作においてはイレギュラーなんです。

 職業関係なく呪文を覚えてくバランスブレイカーなとこありますし。他のメンバーに設定する【職】という習得技の枷がない彼女は、ある意味浮いていて叩かれる要素になるんじゃないかと思ってます。

 まぁ他のキャラにもいくらかレベル習得扱い的な呪文・特技を付与しますが。

 

 ドンホセについて。

 独りで旅立ったザジの相方的なキャラも一人置きたいなって、なんとなくドラクエⅧのヤンガスみたいな奴がいてほしいかなって思いました。それで盗賊キャラにしようと考えたのですが、皆さまはそれならフーラルがいるじゃんって思うでしょう。私も思いました。現に最初はフーラルにしようかと思ったんです。

 けど、けれど、空虚になったザジの面倒をフーラルが見てくれるとは到底思えなくて! とっとこ離れて行ってしまいそうで! ザジとフーラルのコンビってのが全然想像できなくて!

 

 で、改めてダーマ編のキャラ、さらには他の過去編のキャラを見直した結果、ドンホセが一番ぴったりだろうという結論に至りました。

 原作では決闘場の対戦相手ってだけで終わったのですが、だからこそその後のストーリーを組めそうだなって思ったんです。

 

 ちなみに、本編内で語らせる時がなかったので流してたのですが、ここで明言します。ドンホセの職は【ミミック】です。ジェネラルダンテのセリフしかそれを示唆するものがなく、ザジがそれについて問うシーンも入れる隙がなかったのでこの場でぶっちゃけます。

 そもそもドンホセは旅の途中で【ミミックの心】を見つけてダーマで聞いてみようかと思ってきたところをふきだまりの町に落とされた、という設定なんです。

 

 くびかり族のネクについて。

 Ⅶでは仲間モンスターシステムはなかったのですが、スラっちやロッキーにチビィなど、ぽつぽつ協力してくれるモンスターが登場しましたよね。モンスターパークもありましたし。全部集めるのは苦労したよホント……。

 それでザジの仲間にも魔物を一匹加えようと思いました。

 最初はⅦ初登場でかわいげのあるモンスターにしようかなと考えました。サンダーラットとか、タップペンギーとか、個人的にトラウマを刻まれたソードワラビー(エンゴウにて)とか……。

 

 しかし、選ばれたのはくびかり族でした。

 くびかり族って、Ⅶの漫画版でも小説版でもユバール編でキーファの前に立ちはだかる邪悪な敵って形の登場だったんですよ。ならその流れを壊してやれ! って気持ちが湧きました。この辺りから分かる通り、砂鴉は流行とかに逆らいたくなるひねくれものです。息抜きにポケモン対戦するのですが、大体メジャーポケは使う気にならなかったりします。デザインが良ければその限りではないがな!

 閑話休題

 で、愛嬌のあるくびかり族を出してやれってことになりました。

 

 これからのくびかり族――ネクの活躍もお楽しみに。

 

 

 おまけ フォロッド兵士長ルーク

 実は彼、元ネタがあるんです。公式小説版ドラゴンクエストⅦのフォロッド編から引っ張ってきたキャラです。そちらでは名無しでの登場だったので、ちょっとした連鎖反応からこの名前で登場させようとなりました。

 そして、当初のプロットでは彼はコスタールの兵士長で、作中は名無しで通すつもりでした。

 ただ本作ではダーマの開放=ザジの旅の始まり=メザレの封印解除という形から現代世界にメザレ島が復活するという流れを作りたかったので、その時点で復活していないコスタールを関わらせるのはどうかなぁと思い、フォロッド兵士長に変更となりました。彼がメイルストロムを使った=海賊職なのは、海上国家コスタールの兵士長だった設定の名残です。その他にも、いくつか当初はコスタールで話が動く予定だった名残が作中に残ってます。

 じゃあマーディラスのミクワは? 裏設定で、マーディラス消滅時空では大賢者メディルに助けられたことにすればオッケーなので彼女はどっちにしろメザレに関われるでしょう。

 

 Ⅶの過去編はこの辺のつじつま合わせが大変なんじゃ! ひとまずの年表作るのも一晩かかったし!

 だから過去世界のキャラを使った二次小説はほぼないんだろうなぁ。

 

 

 

 その3、ボスモンスターについて

 

 デッドセーラー

 彼は3DS版での追加モンスターになります。モーションはナイトリッチなんかのが使われてて、ボスモンスターとして出しても十分な迫力だと思いました。

 メザレにたどり着く前に新造パーティの初陣の相手を出したかったので、海での戦いなんかも考慮して彼を抜擢。実は最初のプロットの時点で登場は決まってて、ぶれることなく中ボス枠に居座った魔物です。

 

 ジェネラルダンテ

 メザレ編のボス枠です。

 こちらは最初期はナイトリッチにしようかと思い、次に杖を持った魔導士風イノブタマンに変わり、謀略に長けた感じにしようとダークビショップに変更され、最終的に威厳と剣技で戦闘シーンを映えさせかつキャラクターとしてもいい感じになりそうなジェネラルダンテに落ち着いたという経歴を持っています。

 ジェネラルダンテは本来、現代の異変後とされる終盤に登場する雑魚モンスターです。雑魚の割になかなか風格のあるドット絵。中ボスと言われても違和感ない将軍(ジェネラル)というネーミング。公式小説版では実質中ボスクラスの立場としての登場。なのに色違いにボスがいないという改めてみると「あれぇ?」って感じのモンスターなので、今回のボスに抜擢しました。

 ドラクエⅦではボスとして登場したモンスターが同名、同色でステータスを弄って後の雑魚として登場するというのがそれなりにあったので、彼もそういう扱いです。

 使用呪文、特技は雑魚登場時のものに加えて各種魔法剣を追加するなどボス格に相応しい風格を与えました。

 

 四元柱

 本作オリジナル設定のオルゴ・デミーラの側近たち。

 ネーミングにつきましては、神側の同立場の四精霊が四元素を司るということから『四元』、神さまの数え方は柱なので、神に成り代わることを目指したオルゴ・デミーラの側近も同じく『柱』で。これを合わせて『四元柱(しげんちゅう)』ってどうだろうか、と考えました。

 作中で明言された通り、そのメンバーは石板世界最後の地コスタールを任された大ボス(笑)のバリクナジャ。明言はしていませんが公式小説版でオルゴ・デミーラの側近だったボトクも四元柱の一柱です。残りの二柱については、まだ公開はしません。誰にするかはすでに確定しているので、よければ予想してみてください。

 もちろん、立場に合わせてかなり強化して出す予定です。ゲーム中は雑魚ボスだったから抜擢されてないなんて思うなよ! バリクナジャだって本作では相応の実力を秘めた強敵にしてやるからな!

 

 その4、メザレについて

 ザジの旅の最初のお話の舞台はメザレ、というのはあっさり確定しました。けれどその内容はかなりガタガタでした。

 当初、ザジたちが訪れた時には村は壊滅、村人全滅。その状況からメザレを滅ぼした元凶を探してせめて封印だけでも解く。というダイアラック的な展開を考えていたのです。しかし、それだと現代で暮らしてるメザレの住人ってどっから来たんだと思い、ドラクエⅦの石板世界らしいエピソードを作ろうと考えました。過去メザレの住人を描写するために、魔物たちの侵略方法を描写するわけです。

 そうして思いついたのが、人狼ゲームをモチーフに神の兵の子孫を疑心暗鬼にさせ同士討ちを起こす、という魔物たちの根暗な陰謀というエピソードです。この変更から名ありの村人を追加することができ、村長と現代のニコラの先祖のニコロが加えられました。

 さぁ、いざメザレ内部を執筆じゃ!

 

 納得いくエピソードが完成しませんでした。

 で、話の中心をザジとその仲間たちに移行した結果、メザレの住人は完全に空気になりました。まぁ主役をしっかり描かなきゃ、その場限りのキャラを重視したって仕方ないしね、うん。

 

 ちなみにこの変更と結局取りやめなどもあって、本作は一時期PCの容量の肥やしになってました。本作を書いてみようと思ったのが去年の7月で、そっから7話までは順調に書いていたんですが、シナリオ変更やいろいろあって、8話以降を書き始めたのが確か3月か4月だったと思います。

 

 ってなわけで、本作に要した時間の大半はメザレでのエピソード構成です。デッドセーラー戦までは順調だったのに……。

 Ⅶのシナリオライターってすごいなぁ。それを全部監督した堀井さん偉大すぎだよ……。

 

 ともかく、今回の一番の反省点はメザレです。

 

 その他、こぼれ話

 本作を書くに当たって、資料としてPS版ドラクエⅦの攻略本上下巻ともに集めたのですが、書きながら調べてると、意外と忘れてることが多かったことに気づきました。

 【受け流し】の特技はキーファがレベル習得だったし戦士の特技だったかなぁ~と思ってたら踊り子の特技だったこと。慌ててザジに【受け流し】をさせてたシーンを自力での回避や教わった技術的なのでごまかしました。

 盗賊で【しのび笑い】を覚えるのかと思ってたら笑わせ師との職歴技だったこと。影の薄い特技だし、ドンホセの自力習得でいいかと使わせました。ぶっちゃけ効果すらない無駄特技だけど。本編ではちょっと気を引く役割で登場させましたが、それなら【くちぶえ】でよかったかも。ドンホセの【羊飼い】経験が死に設定になってるし。

 戦闘シーンでミクワにピオラを使わせようと思ったら、そもそもⅦにピオラ系統の呪文は登場していないこと。こちらもスカラに変えたり立ち回りを変更したりで微調整してます。

 タグに【他作品呪文、特技あり】としてますが、今のところ【メラストーム】しか反映されてませんし、他に居れるのもちょこっとだけの予定です。原作に登場しない要素を入れるのは、原作の形が崩れてしまうという考え方でして、入れるならば原作が崩れないよう心がけております。なので、できうる限りⅦの要素のみで本作は描いていきます。

 

 第一章の時点で語れるのはひとまずこのくらいです。

 

 本作はリハビリ作ではありますが、それでも全四章構成のそれなりの長さのプロットが組んであります。まぁ、そのうち一つは練り直しが必要だなって考えている現状ですが。

 ひとまず一章だけでも形に、そしてこれで終わってもひとまず文句は言われないだろうなって区切りのいい形で〆てあります(おいコラ!)

 

 リハビリ作の名の通り、棚に上げてる本名作品の方もどうにか書きたいな、でも書けなくなったからちょっと練習しようって形で書いてる本作です。

 それでも第0話の冒頭で書いた通り、砂鴉が今出せる最高の出来栄えのものを投稿していく所存です。

 

 次の章が書きあがるまでしばし間が空きますが、どうぞお楽しみに。

 

 それでは~。

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