初めまして。吉兎です。
一時期、二次創作を書いていたのですが、今回オリジナル作品を書くの初めてなので、あたたかい目で見守ってもらえるとありがたいです。
自己紹介はこんなところで、この物語は謎の石仮面にまつわる…
ではなくて、ただ単に自分が書きたかったことを書いているので、自分が面白いと思う次話が出来ないと、投稿が遅れますが、気長に待ってください。
注文が多いですが、読者が退屈しないような話をお届けします。
長くなりましたが、本編をお楽しみください。
--人は自分のことが好きな人はそう多くないはずだ。
自分もそうだ。嫌いだ。大っ嫌いだ。なぜこんなにも自分が嫌いなったのかは、たった16年しか生きていない人生の中で自分がどれだけ無力であるかをたくさん感じてきたからだ。だから、無力でも、自分が嫌いでもそんな自分を“好き”と思えるよに生きている。
そんな日が来るといいなと願いながら。
放課後、黄色い声が教室に飛び交う中、自分は読書をしていた。ふと、時計をみると16:20を回っている。そろそろ向かわねばと思い、お気に入りの場面に栞を挟み、本を入れたバックを右肩に掛けて教室を出た。自分が教室を出るとき、出口には誰一人視線を向ける人はいなかった。
いつもの何気ない日常だが、“ここ”に来るとそれが音を立てて崩れていく感じがするのは多分、自分の気のせいだろう。今いる“
数十年前、自分が通う遊ヶ峰高校のこの教室の窓から恋仲にある男女生徒が飛び降り自殺をした。警察の捜査によると、どうやらこの時代にしては珍しい心中というらしい。当時の学校は対処に追われて大変だったそうだが、生徒達はそんなこと全くなく、悲しむよりお祭り騒ぎのようにはしゃぐものが多かった。なんせ恋人同士の心中だから、色恋沙汰が大好きな高校生たちは興味があるだろう。しかし、今ではそんなこともなく、ほとぼりも冷めて二人の霊が出るだの、近づくと呪われてしまうだのと、不気味がる人が多い。だが、自分はそれを利用して、「学校生活支援部」通称「学援部」を立ち上げた。
学年主席でこの学校に入学した自分は、前々からこの教室の話を知っていた。そこで、この学校入り、自分が必要とされる為、自分が無力と思われない為の居場所をつくった。其れが、「学援部」だ。
今のところ部員は自分一人。活動内容は、先生や生徒会の雑務、委員会の代理や肩代わり、部活の助っ人等だ。まぁ簡単に言うと、この学校限定で、ここの学生と先生だけが使えるなんでも屋ってことだ。「奉〇部」…とはちょっと違うな。どちらかと言うと「ス〇〇ト団」に似たような感じととらえてもらってもいい。この部活を立ち上げて8か月だが、なかなかに人が来て退屈はしていない。
何やかんやでそんなこの部活と部室が結構好きなのだ。
自分が定位置である机に腰を掛けた時、部室のドアが開いた。
「よっ、真澄。人助けしているか?」
「あっちが自分を必要としているだけで、あっちが勝手に助かっているだけですよ、
この学校の新会長、鈴鳴皇翠先輩。雅な名前の通り先輩の家は天皇家らしく。現天皇の甥っ子らしい。たびたびニュースにはなるが、このフランクさが天皇家の人と思わせないほど接しやすく親しみやすい人だ。
この部活を生徒会に提案した時、真っ先に案を受け入れ実行に移しいてくれたのが、当時副会長だった先輩だった。正しく恩人である。
「まぁまぁ、そんなこと言わない。それよりも君は、一人で部活をやっていくって言っていたよな。」
「はい。今でもそれは変わりませんけど…それがどうしたんですか?」
「すまん!!いくら学校で評判が良くても、顧問、それから部員が一定数居ないと校則で部活として認められないんだ。けど顧問を引き受けてくれた先生は見つかったんだが、流石に部員の確保までは…な。だから部員だけは自分でどうにかしてくれないか?」
会長がここまでしてれたのに頭を深々と下げた。
「会長!そこまでしてもらってありがとうございます。とりあえず、頭を上げてください。本来なら、自分がしなければいけないことなのに。」
「わかった。けど伝え忘れたのはこっちの落ち度だ、だから、ここまではしたから後は自分で宜しくたのむ。」
「勿論です。それで顧問を引き受けてくれたのはどなたですか?」
「顧問は司書教諭の睦月先生。現代文を担当している。基本的に仕事が多い人だからこっちに顔を出すのは少ないけど、それでもいいよな?」
「分かりました。勿論、大丈夫です」
本当にありがたいです。神様、仏様、皇翠様ありがとうございます。
「人数に関して、君と後3人必要だから、そこはまかせた。新学期まで待ってもらえるらしいから。」
「はい、これからもよろしくお願いします。」
「おう、じゃな」
そういって会長は部室を出ていった。
これは困った新学期まで休みを抜かしたら二か月とちょっとしかないぞ。依頼はたくさんされたが、誰一人仲がいいわけない。頼れる奴は一人いるが、受けてくれるかどうか…
とりあえず、自分ができることをしていこう
「それにしても、どうしたものかな…」
そんな独り言が静かな部室に寂しく響いたが、すぐさまドアから軽快な音がした。
「はい、空いてるのでどうぞ。」
「失礼します。」
そういって入ってきたのは、自分とは縁遠い人物が来た。
篠原莉奈。自分と同じ…いや、自分よりも成績がよく、容姿端麗、運動もそれなりにできる1学年、否、この学校のマドンナと言っても過言ではない人物だ。だがなぜ、何不自由のなさそうな人が、こんな部活に一体何の用なのだろう
「ようこそ学援部へ。ここでの依頼内容等の情報はすべて口外しませんのでご安心ください。」
自分はいつも通りの言いなれたセリフをいって依頼者を座らせ、部室の掛け看板を[空いています]から[入室禁止]に変えて、自分も席に着き、話を進めた。
「では、どういったご依頼で?」
恥ずかしがり屋なのかわからないが、彼女は数分ほどソワソワ、もじもじとしていたが、覚悟を決めたのか、うつむいていた顔を上げこちらを向き、口を開いた。
「ここではどんな依頼でも良いんですよね?」
「はい、達成不可能な依頼でなければ。」
「では!一日だけ私に傍にいてください!」
「……はい?」
どういうことだ?今、そばにいてくれといいましたか?こんな美少女から?あり得ない。まったくもってあり得ない。多分聞き間違いだろう。そうであってほしい。
そんなことを1秒の間に考えていると。彼女は再び口を開いた。
「あ……少し言葉足らずでした。一日だけ私の従者になってください。」
確かに言葉が足りてはいないが一日一緒にいるということは全く変わらないじゃないか!!とはいっても、理由を聞かないと、依頼を受けるに受られないので
「…分かりました。と、とりあえず、理由を聞かせてくれませんか。」
「私の父は、二条製薬社の社長なんです。なので私は社長令嬢というやつですね。それを隠すためではないんですけど、一応父が何があるかわからないからと苗字は母方の篠原を使ってます。」
「なるほど、似てますね。」
「何が似ているんですか?」
「すみませんこっちの話です。遮ってすみません、話を続けてください。」
「あ、はい。今週末にとある大手デパートが主催するパーティーに父から強制参加をさせられてしまいまして、今は一人暮らしをしているのですが、父はボディーガードぐらい付けなさいと言われまして。探したんですが見つからないし、お金を使うのを躊躇ってしまっている内に期間が近づいて今に至るわけです。」
「それで学援部に依頼したわけですね。親御さんはこのことを話したんですか?」
「はい。不動さんの印象を話したところ。お許しを得ました。」
いろいろ突っ込みたいが、とりあえず一つだけ…
それでいいのか篠原家!!
笑顔で許しを得ましたと言われても、自分、篠原さんの親にしれっと紹介されているというすごく複雑な気持ちになる。
「それで、依頼は受けてくれますか?」
「はい、自分でよければ受けさせていただきます。」
「ありがとうございます!」
「では、RAINに援部のアカウントを追加しておいてください。学校の生徒用ブログの方にアカウントのQRコードがありますのでそちらからお願いします。何か変更点や相談がありましたら。こちらのアカウントまで連絡をください。
「ありがとうございます。では、よろしくお願いします。」
そういって篠原さんは部室から出ていった。とんでもない依頼内容だった。とは言え、人が悩んでいるのを見捨てることができないのも事実だ。
自分はイスに寄りかかりそのまま腕の力を抜いた。
「それにしても、篠原さんの依頼ぶっ飛んでたな。しかも、自分の知らぬ間に親御さんの信頼を得ているとは…どういった話をしたんだ。とりあえず不思議で仕方がない。もしかしたら、親御さんは自分の事と知っているかもな、あのブラコン兄貴が話している可能性もあるし。」
二条製薬社の令嬢なのだ。もしかしたら、あの兄弟大好き長男が、言い広めてることだってあるだろう。全く迷惑としか思えない。
そんな憶測をしていると、パソコンから通知音が鳴った。すぐさま確認すると篠原さんからのメッセージだった。
『依頼を受けてもらいありがとうございます。パーティー会場は仙道ホールディングス本社ビルです。明後日、部室にお邪魔しますので、細かい打合せ等をお願いします。後、パーティー用の衣装はこちらで用意しますので服のサイズ等を教えてください。』
とのことだ。自分はすぐさま返信をして、パソコンの電源を落とした。その後、身支度を整え、掛け看板を[本日終了]に変え、施錠をして部室を出ていった。
家に帰ると、いつものようにリビングでくつろいでいる姉妹の姿があった。
「ただいま」
「真澄、お帰り。」
「お帰り、真澄兄さん。夕食、テーブルにあるから食べたら台所片してね。」
「おう、いつもありがとな、神兎。」
「う、うん。」
「姉さん、兄さんはまだ帰ってないよな。」
「遅くなるってさ。会社引き継いでから忙しいらしいよ。今週末パーティーするらしいしから其れの準備もあるって。」
「やっぱりか。」
予想したいた通り、うちの会社が企画していたようだ。
うちの家は、江戸時代末の呉服屋から始まり、歴史の流れとともに、呉服屋から洋服屋、そして、今のデパート経営になっている。デパートとしての経営も長く単体だけでも70年以上の歴史があるという老舗デパートだ。呉服屋時代を含めると何百年も続くことになる。まったくすごい家系だ。
うちの会社を血縁が継ぐ場合、その血縁は[仙道]の名を受けることになる。うちの父さんも仙道の苗字を受け継いだ。そして、父さんが60歳で退職した後、長男の
今現在、兄弟姉妹4人で一軒家に住んでおり、両親は海外暮らしをしている。なんせ海外暮らしは、母さんの長年の夢だったらしく、仲睦まじくヨーロッパにいる。そんなオシドリ夫婦の三番目で次男なのが自分だ。
「で、アンタはどうするの?兄さんには真澄には来てほしいって常々言ってるんだけど。」
「分かった。行くかどうかは兄さんに直接聞いてからにする。姉さんと神兎はどうするんだ?」
「その日は重要な会議があって無理……はぁ、久しぶりに会えると思ったのに。」
姉さんよ。そんなに彼氏に会えないのが寂しのか?その感情、自分にはわからんな。
「私もパス。友達と合格祝いに遊びに行くから。」
「なるほど…」
兄さん、忙しいのは分かるが兄弟に来てほしいならもっと早めに言いなよ。たまに抜けるているのが傷なんだよな。
「じゃ、私お風呂入るから。お先~」
「待って、綾姉。わたしも一緒に入る。」
姉さんの後をパタパタと神兎が追いかけ、二人は浴室へ向かった。
「さてと、とっととご飯食べてはよ片づけますか。」
自分は食事をとり、台所を片付けた後、自室に行った。
「ただいま…って、ん?なんだ全員寝たのか。」
リビングで帰宅した兄さんのいかにも寂しそうな声が響いた。自分は自室から出て一階に降りた。
「ほら、起きてるぞ兄さん。まったく兄弟離れせんかい、このブラコン兼シスコン。」
「おう、真澄。ただいま。で?おまえがこの時間まで起きているということは俺に話があるんだよな。それも週末のパーティーの話だな。」
「流石、兄さん。話が早い。」
というか恐ろしいほど、ばっちり当たってます。どこぞの劣等生ぐらい“さすおに”です。
「それで、お前からパーティーに行くとか珍しいな。人今回のパーティーの出席は俺としてはすっごく嬉しいけど、人の多い場所にめったに顔を出さないお前がな。なんだ?彼女でも作る気か?リア充にでもなるつもりなのか!?いや~ああいう場所には、お前の好みな人はいないぞ~」
「あぁ、もう!うるせぇ!大きなお世話だっていうか、そうじゃない…部活の事だ。もしかすると、その社交パーティーが依頼場所だからな。一応確認のために聞きたい。二条製薬は来るのか?」
「あぁ来るぞ。もしかして令嬢ちゃんを狙ってるのか?」
「やっぱり知っていたのか。狙ってはいないが依頼だ。」
「そういうことか。じゃ、深くは聞けないな。」
「あぁ、そうしてくれ師匠。」
兄さんは、俺が通っている学校のOBあり、小学生の頃にいろんなことのいろはを教えてくれた。所謂、師匠、でもある。俺が部活を創りたいと言ったときに、部室の事や、立ち上げ方も教えてくれたのも全部、師匠である兄さんに教えてもらった。
「あぁ、わかってる。俺と違って秘密主義が特徴だもんな。お前の部活は。」
「分かって凄く助かるよ兄さん。と言うことで俺は参加するよ。」
「わかった。名簿どうする?二条グループの返事待ちでいいのか?」
「そうしてくれると有難い。変更があったら連絡する。」
「承知。んじゃ、当日は顔見せしてくれるよな…」
「そんな、暗い顔しなくてもしっかりするさ。」
「おう、そうか!」
「そーだよ、じゃ寝るはお休み。」
「まてよ、学校はどうだ。」
そういった兄さんと他愛のない話をした後、自室に戻ってベットに飛び込み、すぐのに眠りについた。
この回は自分の中では重要な話数なので、仕上げるのに時間を掛けてしまいました。いやー本当にこの話数で人を引き込みたかったので、考えに考えましたよ。
ここから物語がどうなるのか、楽しみに、そして気長に待ってください。
誤字脱字があれば気軽に指摘してください。
後、知り合いにも広めて貰えるととても嬉しいです。
それでは、次の話数でお会いしましょう。