SSC ー学校生活支援部活動記録ー   作:吉兎

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オリジナル小説って難しいです。


彼、かれ、カレ

 

 

今日はパーティー当日。私は、集合場所に一人座っていました。時刻は17時20分、集合時間には10分早いですが、待たせるのも悪いので早めに来てしまいました。

 

彼に会うのはこれで3度目、依頼した時に2回今日は3回目。ほんの数回しか顔を合わせてないのに、私は何回も何十回も会っている気がする。

私はスマホで写真の中のアルバムを開く、その写真には私は写っておらず、彼と、所々私に似ている女性のツーショットが映し出された。この写真で私は幾度も彼の顔も見た。実際にあった時も変わらぬ顔をしていた。けど、雰囲気だけが違った。

不思議とは思わなかったし、当然といえば当然だろう。写真の中と彼は心から笑っている。楽しそうに見える。けど、本当の彼は顔色1つ変えずに淡々としていた。

私は写真に移る彼女から教えてくれたような彼の笑顔が見たいだけ、だから、今回の依頼を持ちかけた。勿論、この学校に彼が居るとは思わなかった。けど、実際に居たのだ。

運命とか偶然とかそんな事今はどうだっていい。今は彼の笑顔を見れればそれだけで、彼女が楽しそうに私に話してくれた。彼の笑顔を……

 

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「お待たせしました篠原さん。」

 

集合時間10分前、自分は指定の場所に到着したが案の定篠原さんは先に来ていて、待たせてしまう形になってしまった。

 

「いえいえ、そんなに待ってませんよ。」

「しかし、ドレス姿ですよね。上に羽織っているとはいえ、寒くなかったですか?」

「いえ、不動さんが来る2分前ぐらいに私も着きましたから、そんなに冷えてはないトクシュン」

 

そんな可愛らしいくしゃみをする篠原さん。多分2分前とは嘘でその前から外に居たのだろう。

11月下旬。夕方にもなれば冬並みに寒くなる。カクテルドレスにウールジャケットの服装だと五分でも体が冷えてしまうだろう。自分が早く来る事を考えて、防寒もそれほどしていたかったのだろう。本当に申し訳ない。

 

自分は、来ていたトレンチコートを彼女の肩にかける。すると篠原さんは驚いたようにこちらを見る。

 

「びっくりさせてすみません。待たせたお詫び…にはなりませんが、タクシー捕まえるまで着ておいてください。」

「え?でも、そうすると不動さんが風邪ひちゃいますよ!?」

「そうなったらその時です。じゃ早く行きましょう。」

 

自分は篠原さんの手を引き、タクシー乗り場に目指した。

 

無事タクシーに乗り込み、目的である。仙道の本社ビルに向かう。

 

「君たちはデートかなにかかな?にしては、あの仙道株式会社に用があるなんて思えないけどねぇ。」

 

目的地に向かう途中、運転手がそんな事を尋ねてきた。確かに、ドレス姿の篠原さんと普段着で大荷物を持っている自分が一緒に乗り込んで、有名会社の本社ビルに向かうんだ。とても変に思うだろう。

 

「デートでは無いですけど、彼は仲のいい友人です。今日はパーティのお誘いを受けましたので。彼は私の付き添いです。」

「はぁ、そうですかい。」

 

それから運転手と篠原さんの話が続いた。

 

それにしても、友人か……

お世辞であってもそう思われるのは嬉しいものだ。自分だって一般的な男子高校生だ。高嶺の花である篠原さんに言われるんだからそりゃ気分も上がってしまうものだ。自分じゃなきゃ勘違いするだろうし、その場で発狂する奴も出るだろうな。うん。

にしても、篠原さんと後部座席に隣同士普通に座っているが、良かったのだろうか別々に座ればきっとこういう勘違いもされなかっであろうに、すみません篠原さん。

そう思いながら彼女の横顔をちらっと横目に見る。なんだか既視感のあるその横顔は誰かに似てるような……似ていないような。

まぁ、自分の気の所為だろう。とそんな事を考えていると、目的地に到着したのであった。

 

 

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タクシーから降りた後、不動くんは執事服に着替える為更衣室に行った。

更衣室の場所を聞く為に私は受付の方に場所を訪ねたものの、彼は1度聞いただけで、まるで何処にあるか最初からわかっているかの如くすんなりと向かった。

 

彼は多分隠したがっていると思うが、彼がここの現社長の弟である事は私は知っている。何故かと言うと、その現社長さんから話を聞いたから。彼が私と同じ学校にいるという事を教えてくれたのも社長さんでした。

教えてくれた理由は色々あるとは思いますが、社長さんからは、

『多分あいつが欲しいものは君が持ってそう。』

と、一言言われました。彼が欲しいものって一体なんでしょうか?彼に対しては知りたいことだらけです……

消して、彼が好きという訳では無いですけど…………

 

 

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多分、篠原さんが不思議に思う事もなく、更衣室に向かう事が出来ただろう。

少しの不安はあるが、そう思いながら、迷わずに自分は更衣室に着いたのだが扉の目の前に見知った人物がいた。

 

「よっ、久々だな。澄。」

「久々だね、京介さん。兄さんの面倒を見てくれていつもありがとう。」

「あ〜仕事ではしっかりしてくれるのに、帰れないとわかった時点で、弟よ〜妹達よ〜といつも嘆いてうるさいからな。まぁそこら辺に関しては慣れた。」

「本当にあのバカ兄貴がすみません。」

「いや、退屈しなくていいぐらいだから。そんな事より、着替えな。」

 

そう言って自分たちは更衣室に行った。

 

彼の名前は葵咲京介。兄さんの親友で今は兄さんの秘書を務めている。

京介さんは自分からしたら2人目の兄のような人で、姉さんの恋人……というかもう許嫁まである。そんな人だ。

 

そんな着替えている間、他愛のない話に花を咲かしている。

 

「兄さんが結婚するなんて、京介さんは驚かなかったんだよな?」

「ん?あぁ、そりゃアイツらとはカレコレ10年以上の付き合いだからな。雄也に関してはそれ以上だし。付き合っていたのは知っていたし……寧ろ、相談とか、婚姻書の証人にもなったしな。」

「まぁ、そうだよね。1番知っているのは京介さんだもんな。」

「まぁ、年の離れたお前達には見せない顔も多いのは確かだが、多分俺より宮坂の方が知っているだろうな。」

「それもそうか。にしても、幸せを掴むのは、京介さんが先かと思っていたけど?」

 

それを聞いて京介さんは苦笑いをした。

多分、お互い忙しくて、直接話し合うことも少ないだろう。

 

「いや〜指輪はかってあるんだけどな……なかなか予定も合わないし、デートも行けてないし…もう、結婚するなという暗示なんじゃないのかと思うぐらい噛み合わねーんだわ。」

 

そう言って盛大なため息をつき、肩と気分を大いにおとした。

 

「そういや、姉さんが『ムードとか関係ないから早く貰ってよ』だってさ……全くどれだけ京介さんに心酔してる事やら。あと、うちの家の人間は誰一人反対しないから。」

 

姉さんの言伝を聞いたあと京介さんは背筋がピンと伸びた。

 

「なるべく早くそうするわ。」

「うちの姉をお願いします。」

 

この反応だと、明日にでもプロポーズするんじゃないのかな?まぁ、人の好き嫌い感情はあまり分からないけど、家族が幸せになるのなら、素敵な話だ。

そう思いながら、自分は執事服の最後のボタンをとめた。

 

「へ〜結構似合ってるじゃん。俺はいいと思うぞ澄。」

「そりゃ、お世辞でもありがたいっすよ。」

 

 

さて、お仕事の時間だ。




前回の投稿から、結構空きましたね。
オリジナル小説ってしっかりまとめてシナリオ作っても、見返したら結構ボロが多い気がします。それを再度まとめるのもまた難しいです。
これを職業にしている人はマジで尊敬します。
多分、また期間が空くかもしれませんが、気長に待っていただけると幸いです。

誤字脱字文章の文字抜けがあれば気軽に指摘してください。
感想も、気軽にして貰えるとありがたいです。
後、知り合いにも広めて貰えるととても嬉しいです。

いつもの欲張りセットですが、また次話会いましょう。

バイバイ
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