ソウルイーターRTA パイルバンカーデスサイズチャート   作:雑魚E

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初投稿です(本当)

RTAの小説を見てなんだこの小説!?(驚愕)となって

もっと増えないかな~と思ってましたが

急に電波が飛んできてネタが湧き、無理やり形にしたので続くかは未定です
※(追記)続きました

原作とソウルイーターノットも持っていますが設定の間違い等ございましたらご指摘いただけると助かります。


◇ゲームスタート~鬼神復活編
Part1:キャラメイク~チュートリアル


パートナー(意味深)に求めるハードルが高いRTAはっじまぁるよー

 

 

 

 

今回は大久保篤様作の漫画、ソウルイーターがゲーム化した

 

【ソウルイーター ~君だけの共鳴旋律~】を走って行きたいと思います。

 

未プレイ兄貴のためにどのようなゲームか説明すると、原作開始より少し前の死神武器職人専門学校、通称死武専に入学するところから始まるアクションRPGです

 

主人公のソウルやマカ、デスザキット君やブラック☆スター様などなどとクラスメイトになれます。もちろん原作勢もプレイキャラに選べます

 

アクションも多彩で原作再現技はもちろん原作にはない武器も使用可能でモーションもかなり凝っています

 

また、コミュパートではパートナーはもちろん原作勢ともコミュニケーションを取ることが出来、フラグを立てれば親密な関係になれます

 

男同士でもな!お前ホモかよぉ!(歓喜) ちなみに女同士でもイチャイチャできます いいですわゾ~

 

ま、18禁ゲームではないので暗転して終わりですけどね。暗転後相手がほほを染めているのは教授!?これはいったい……!?

 

 

さて今回のレギュレーションは……先駆者兄貴が居ないので私が決めます。こんな素晴らしいゲーム走らないとか理解に苦しむね(ペチペチ)

 

まぁ理由を申し上げると良くも悪くもジャパンRPGなので一本道なんですよね、ショートカットも(ほぼ)ないです

 

先駆者が居ない以上普通プレイ動画にタイマーくっつけただけでもワールドレコードです

 

しかし私はウィダー用意のオムツ装備で臨んでおります、ウッソだろお前!?

 

 

さて、レギュレーションに話を戻しまして

 

・1週目、引継ぎなし

 

・鬼神阿修羅最終決戦で鬼神と戦闘する

 

の二つをレギュレーションとして定めます

 

まず一つ目ですがこのゲーム周回プレイが可能です。RTAなので当然セーブデータ削除からのNEW GAMEになります

 

そして二つ目ですが最終決戦はイベント戦です。一定時間耐えるとムービーが入りエンディングになります

 

ですがあまりにも能力が低いと主力に選ばれず、テキストだけ流れてエンディングに入ってしまいます

 

それを許可してしまうと退学にならない程度の学力と実績を積み上げてひたすらサボるゲームになってしまうのでこれを入れました。ほかのボスは評価稼ぎぐらいには狩ります。デスサイズになるチャートを取っていますがデスサイズになったからって鬼神戦に選ばれるとは限りません。いや、選ばれるんですけど鬼神と原作主人公組の戦いに集中できるよう雑魚狩りに回されることもあります。

 

 

計測開始はNEW GAMEを選択した瞬間、計測終了はエンディングが流れてTHE ENDが表示され切ったらです

 

なおタイトル画面でオプションを事前に変えることは許可します。では画面を動かします

 

まだタイマーは動いていません、まずはオプションを開きメッセージ表示速度を”瞬間”にします

 

そして戦闘後掛け合いを”OFF”にし、ウィンドウ透過率をMAXにします。これは戦闘中にキャラが話したりしますが会話ポップアップが意外に大きく、クッソ邪魔なので事故防止のためです。戦闘中の掛け合いはOFFすることが出来ないので通常プレイでも透過率は最大にしといたほうが快適です

 

さて、設定も終わったのでNEW GAMEを選択し、タイマースタートです

 

 

はーい、よーいスタート

 

 

OPは飛ばします。当たり前だよなぁ?

 

まず原作勢かオリキャラか選ぶ画面になりますが原作勢はイベントが多すぎるっピ!なので、すかさずオリキャラを選択します

 

キャラクリエイト画面に入ったらまず基礎能力値を”器用”と”魂”以外全部最低値にし、コストに還元します。これでコストが重いスキルやらなんやらが取得できます

 

性別は男、男は体力、力、耐久に成長ボーナスが付きます。女だと器用、精神、魂にボーナスです。

 

今チャートでは器用と魂を高めたいので女を選択したい所さんですが微々たるものなうえに女は体力と力の最低値が低すぎます。だから男にします。嬉しいだルルォ!?

 

そして職業欄を”武器”にします。職人ですと目当ての武器が引けないので俺自身が武器になることだ、をします

 

武器種は”パイルバンカー”。クリエイトコストが重いですが近接戦闘において暴力!暴力!暴力!と言わんばかりの高火力武器です

 

遠距離は……ナオキです……

 

残りのコストは”魂感知”取得に全部ぶっこみます、魂感知レベル2を取得したら余ったポイントは器用に全振りしましょう

 

名前は北条 基(ほうじょう もとい)、略してホモ君です。

 

日本人にしたのはマカが日系であり、椿も日本人であるので好感度ボーナスが付き、好感度を稼ぎやすいからです。会話を最低限にしたいのでこの差は後々響いてきます

 

外見もPS〇ばりにこだわれますがRTAなので初期状態です田中太郎って感じの黒目黒髪短髪のイケメンです

 

イケメンなのか……と言っても初期モデルをゲテモノにするわけないよなぁ?ま、ほかモブや原作勢も大概が美形なので相対的にフツメンでしょう

 

器用と魂以外最低値なので部分武器化や変形が早いだけのクソザコ杭打機です。なんでEAT目指してるんですかね……NOTで大人しくしてて、どうぞ

 

ゲームスタートを選択し、ソウルイーターの世界にイクゾー(デッデッデデデデ カーン)

 

 

 

 

 

クソザコ体力のホモ君が這いずりながらもクッソ長い階段を上るムービーをスキップします

 

初期体力よりも少し低いぐらいならこのイベントは挟まれませんがスキップ出来る上に器用と魂の値の稼ぎによるロスを比べるまでもないのであのステータスで始めました

 

歓迎会の教室に移動したら今年の新入生の職人の魂を原作初期マカよりも少し高いレベルの”魂感知”でチェックします。ここで共鳴率が90%を超える職人が居ればパートナー申請を行います

 

……が、そうそういるわけではありません、今回もいませんでした、大人しくブラックスターやマカの魂でも視姦して説明が始まるまで待ってましょう

 

先生はまだ死んで無いシド先生です、イケメ~ン?イケメ~ン おう、あく説明初めんだよ、あくしろよ(教員)免許もってんのか

 

説明が始まりますが世界観の説明なので当然連打で飛ばします。ざっくり説明すると悪いやつやっつけて魂分捕って強くなって魔女、狩ろう?と言った感じです

 

自己紹介がありますがここは礼節をもって話すを選択し、マジメ君を演出しましょう

 

 

 

【『自己紹介をするようだ……どうしようか?』】

 

 

【『>・礼節をもって話す』】

 

 

【『良い印象を与えたようだ……』】

 

 

 

はい、威圧的に話す、か、黙っている、さえ選ばれなければほか全部の選択肢良い印象を与えます。ですがマジメ君を演出したおかげで硬い印象を持たせ、彼方から話しかけられることは少なくなりました。必要なときに此方から話しましょう。威圧的に話せば全く話しかけられませんがヤカラに絡まれるので止めておきましょう。特にブラックスターには絡まれないように注意しましょう(2敗)

 

 

説明だけのちょろい初日が終わったら次は体力測定です。パラメーターで決まるので武器変身以外ケツから数えたほうが早い順位になることでしょう

 

ここぞとばかりに女生徒のブルマや揺れる桃を映すムービーが入りますが当然キャンセルだ 当たり前だよなぁ?

 

 

は? と憤慨しているノンケ兄貴のために右枠でムービー上映会しときます(音声は)ないです。

 

 

さて、ムービースキップとテキスト連打でクソザコ体力のホモ君の悪戦苦闘を見終わったら戦闘チュートリアルです。ここで強制的にパートナーを割り当てられますが暫定的なものなので気にしなくて大丈夫です。

 

 

さて、主人公の武器の姿であるパイルバンカーは殴る刺すの他に特殊技として機構を作動させて杭を打ち込むことが出来ます。さらに杭に魂の波長を流し込んで爆発を付与させることが出来ます。所謂爆発杭(ヒートパイル)ですね。

 

これの威力がご立派ァ!!でしてホモ君のクソザコ能力値の中でも高めの魂の値を参照とする攻撃方法なのでザコならクリーンヒット一撃で葬れます。チャージが必要ですが一度付与してしまえば暫く火力が爆上がりします。射出突きと違い隙が無いのも評価ポイントです。何よりフィニッシュブローに付けるとかっこいい+114514点

 

その代わり共鳴率が高くないと使用者にもダメージが入ります。ちなみに無効が95%~ ダメージ軽減特大が94~85% 大が84~75% 中が74~65% 小が64~55%となっております。無効以外でガンガン使うとそれだけで死にかねません、でも使います。RTAだしま、多少はね?

 

無効まで行くとまるでモン〇ンの爆破属性の様に敵だけが爆発し、怯みループに入ります。が、ボスは体幹が太すぎなのでめったに怯みませんが威力でごり押しできます

 

 

さて、武器変身のテストに話を戻しまして……職人プレイとは違って武器は使われる側です。キャラコンは出来ませんが攻撃には参加できます、FPSのヘリや戦車のガンナー席みたいな感じです。好感度をしっかり稼がないと言うこと為すこと却下されて勝手に動かれてしまうので注意しましょう

 

テストでは全身武器変形をして変形機構をガシャガシャやってればS評価くれます。評価ガバガバスギィ!とお思いでしょうが世界観的には全身完全変形すら難しいみたいっすよ。ま、器用最低値でも全身変形は可能なんですけどね。態々変形失敗のモデルは用意していないみたいです。当たり前だよなぁ?

 

今回のパートナーはモブのメスです。共鳴率は……36普通だ……いやいや低いわ。ハァー(糞でか溜め息)つっかえ!やめたら?EAT目指すの?やっぱメスはダメですね。早く装備してホラホラホラ

 

メスと合体(意味深)したらバコバコとピストン(意味深)します。それだけでSとれるし、ま、多少はね?

 

アッ!(スタッカート)暴れんなよ……暴れんな……

 

はい、このように武器プレイは職人の行動をあまり制御できません。このクッソ低い共鳴率ではできるサポートも限られていますがうまくバランスをとってやりましょう。此方が合わせるとアピール時間が減るので隙を見てガシャガシャしましょ

 

と、テストが終わりました。評価は……S、やったぜ。

 

 

やっぱメスはダメだな、凄腕のイケメンパートナーが見つか

今回はここまで。ご視聴有り難う御座いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

――

 

 

 

今日は死武専の新入生歓迎会だ。

 

教室の入り口に立ち、職人と武器にそれぞれのバッジを渡しながら昔を懐かしむ。歓迎会(ここ)でパートナーが決まる奴は多くはない。俺も昔はすぐには決まらず、結局ビンゴ大会の後のフィーリングパートナーゲームで今のパートナーと知り合った

 

と、不意に日本人の……武器の子が視界に入った。我があまり強くなさそうな……失礼だが、あまり個性を感じず、NOTに居るような子だと思った。

 

しかしその黒目は品定めするように周囲を……いや、職人の子だけを捉えていた。それも終わるとその目には——落胆、だろうか。一瞬だけ目にそれを見せ、すぐに目線を俺の方……出入口へ向けてきた。

 

と、そこで俺は新入生全員がそろっていることに気づく。その子を観察するのに気を取られてしまったようだ。新入生達に声をかけ、注目してもらい、話を始める。死武専は、力を持つだけでなく、それを振るう。あまつさえ悪人とは言え命を奪うのだ。規律に反するようならば容赦なく死武専の裁きを受ける側に回るだろう。話しながら目を見ていくと……

 

居た。

数名真剣に捉えていない者がいる。一人はおそらく上昇志向が高い……それだけならばいいが英雄願望もあるのだろう。どこか命を奪うことを軽く見ている。もう一人は……話を聞くのが得意ではないのだろう、立ちながらだというのに船を漕いでいる。そしてもう一人……

 

――あの子だ。あの子の目はもう品定めするような目ではなく、どこか諦めを伴った遠い目をしていた。話している俺の方を見てはいるが焦点が合っていない。俺の後ろの黒板……すら通り越して壁の向こうぐらいに焦点が合っている気がする。俺は名簿にその三名の欄にチェックを入れる……注意観察、と。

 

しかし俺はどうにもその子が気になって予定にはない自己紹介をしてもらうことにした。もちろん不自然の無いように全員にだ。

 

前端の子から始めてもらい数分……あの子の番が来た。あの子は自分の番になると、周囲を見渡しながら大きさはさほどでもないが良く通る落ち着いた声で

 

「日本から来ました。北条 基、北条が性で基が名です。私は武器で杭打機……パイルバンカーです。これから皆さんと共に切磋琢磨し、また、助け合って行きたいと思っています。どうか宜しくお願いします」

 

と、淀みなく答えた。ジュニアハイスクール……日本じゃ中学校……だったか?に通っている年にしてはしっかりとした自己紹介で、俺はさっきまでの態度とどこかズレを感じた。

 

皆の反応は前までと同じように拍手で答え、その内何名かの男子はパイルバンカーと聞いて目を輝かせている。

 

―― パイルバンカー。非常に珍しい武器だ。いや、本来工具であり武器ですらない。さらに魔武器であるならば俺は今まで聞いたことが無かった。

 

俺は連絡事項と今後の予定をまとめたプリントを渡し新入生に解散の旨を伝えた。明日は体力測定だ。今日の様にぼさっとしていてミスをしないようにしなくては

 

 

―― 翌日 ――

 

結果から言うと俺はさらにあの子……基のことが解らなくなっていた。あのどこを見ているか分からない目を今日もしていたり、自己紹介ではそれなりの自信を見せていたにもかかわらず基の体力測定の成績は惨憺たるものだったり、どうにもあの子の人となりがつかめない。全力で取り組んでいるのは震える足を手で支え、今にも崩れ落ちそうになってるのを見ればわかるが……座学の方が得意で自己紹介ではそれを言っていたのだろうか……?

 

今にも崩れ落ちそうなあの子を見て、はたして最後まで意識が残っているのだろうか、と、少し不安になった。

 

 

基は最後の種目、武器変形テストまでなんとか意識を保っていた。根性もあるし、わずかな違和感以外は問題の無いように見えた。しかし油断は禁物。俺は基の番になると一人の女生徒を呼びつけて基と組ませる。この子も基と同じくパートナーが決まっていない生徒だ。

 

俺から開始の合図を聞くと基はふぅっ、っと一息つき、その身体を”武器”へと変える。一気に全身変身すると彼女の右手に収まった。最初の内は全身の武器化すら難しいというのにずいぶんと慣れているようだ。

 

感覚を確かめるように何度も打ち出される杭に即席パートナーの彼女も驚いているようだ。彼女も自分の見せ場を作ろうと動きだし……つんのめった。魂の波長は辛うじてあっているようだが……

 

何度か蹴躓きながらも素振りできるようになってきた。……イヤ、これは基が彼女を導いている……?魔武器は通常の武器とは違う。魂を通わせれば力を加えずとも動く。

 

バランスが崩れそうになれば己が付いた右手を使いバランスを取り、ステップのリズムが狂えば手を大きく振り一息入れさせ、落ち着かせる。数分もすれば、軽やかに舞うように動けていた。

 

しかし彼女の顔には玉のように汗をかいていた。波長があっていない武器を使うのは魂にも、体にも疲労をもたらす。もうこの辺りで良いだろう。俺は評価を告げながら、様々な意味で目の離せない存在になったな、と内心苦笑した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

――

 

 

 

 

私は悪を挫き、弱きを助けるために死武専の門を叩いた。私は魔武器の血は引いていなかったけれど、それでもその目的はあきらめなかった。

 

私は職人になるために勉学に励みながらも鍛錬を欠かしたことはなかった。周りの子たちの中でも成績は上位で運動ではほとんど1位だった。しかしそれが慢心となり心のどこかで死武専をなめていたのだろう。

 

私より早く走れる子なんでごまんといた。私より体力がある子は数えるだけで気が遠くなりそうだった。砲丸投げも、反復横跳びも、背面飛びも。1位は、取れなかった。10位以下になる種目もあった。上位生徒から見たら私なんて生徒A……いやKぐらいだろう。

 

それでも、いや、そんなことで私はあきらめるわけにはいかない。ここでいじけてたらもっと離されてしまう。ぱんっ、っと両手で自分の頬を張り、気持ちを入れ替える。もう次で最後だ。

 

パートナーが決まっていない私は最後の方に呼ばれた。シド先生に呼ばれてみるとそこに居たのは……たしか、武器で、パイルバンカーの子。名前は……ホウジョウ……もと、モト……なんだっけ?

 

「北条基です、武器種はパイルバンカー、よろしくお願いしますね」

 

そうだった。基君だ。私は自己紹介しながら基君を見る。具合は悪そうに見えないけれど少しフラついていた。横目で男子の方を見ていたけど、少し……いや、かなり。運動は苦手みたいだった。

 

私はこの時、

(武器に職人のような運動神経はいらないだろうけど……アレはなぁ……ハズレ引いちゃったかな)

と思ってしまった。しかし周りから見れば能力が足りないのは私も同じだ。いや、むしろ職人である私の方が深刻なぐらいだ。その考えを振り切るように頭を振り、全力で臨もうと気持ちを切り替えた。それでも、私が頑張ることで基君の評価が少しでも上がればいいな、なんて甘いことを考えていた。

 

その考えは他でもない基君に打ち砕かれた。

 

基君は淀みなく全身を武器化し、私の右腕に収まった。重厚なフレーム、その中に見える鋭く光る杭。その杭がすべてを貫かんと力強く飛び出す。

 

私はしばらく基君に見とれてしまっていた。すぐに我に返り即席でパイルバンカーを扱ってみる。しかしながら右手に括り付けられていて両手持ち出来ず、稼働杭によって重心も動くため私は扱いきれずつんのめってしまった。

 

 

倒れる

 

 

そう思い左手を前にかざすがいきなり右手が180°後ろに振られた。基君が付けられている右腕は重く、それだけで何とかバランスを立て直すことが出来た。

 

私は動かしていない、しかし、ほんのかすかに、基君が安堵したような気配がした。

 

 

「今の……基君が……?」

 

「うん、魔武器は職人と魂を通わせればある程度動ける。貴女と僕ではあまり波長が合わないみたいだけど……やるだけやってみるよ、ホラホラ、どんどん行こうか」

 

 

私が右手に居る基君に聞けば基君は杭を射出しながらそう答えた。私はまたしても置いて行かれてしまったような感覚にとらわれた。何のことはない、そもそも最初から自分が後ろに居ただけのことなのに。私も前に進みたい。皆と同じ景色を見たい。いつの間にか俯いていた顔を上げ。基君を握りなおした。

 

そのあとはがむしゃらに武器を振り回し、どうすればバランスを崩さずに振れるか、足がもつれずに回避に移れるか、とテストだというのに不格好に武器を振り続けた。バランスを崩しそうになるたびに、足がもつれそうになるたびに、基君は私の右腕ごと動いてサポートしてくれた。何分そうしていただろう。何時の間にか、私は基君とダンスでも踊るように軽やかに動けるようになった。

 

しかし軽やかな動きと裏腹に私の体は鉛の様に重くなってきた。体力の限界だ。汗はだらだらと垂れ続け目に入り視界を妨げる。心臓ははちきれんばかりに動き痛みすら感じる。陸の上だというのに溺れそうなほど苦しかった。

 

でも止めたいとは思わなかった。もっと動いていたい。自分が成長していくのが自分で分った。そして感じた。基君の魂を。

 

焦っていた私とは真反対に凪いだ水面の様に落ち着いていて、基君の(それ)を感じていると――

 

「そこまで」

 

シド先生に止められた。その言葉を聞くと同時に私は片膝をついてしまった。武器化を解いて私を支えようとする基君を手で制しながら立ち上がる。シド先生にアドバイスを聞きながら息を整える。順当に基君の評価は良さそうだった。対して私の評価は平均。

 

場所を開け、待機の集団に戻るとき、思わず基君に声を掛けそうになった。

 

―― パートナーになってください、って

 

でも今の私じゃダメ。もっと実力をつけて、もっと前に進んで、皆と……基君と同じ景色が見れるようになったら……パートナーが居なかったら、きっと、お願いしよう。

 

 




シュタイン博士原作以前先生じゃなかったんですね……

名もなき女生徒は急遽シュタイン博士の代わりに出演していただきました。

今後出番は予定してないです。話聞いてなかった残り二人も登場予定はないです。


と言うかそもそも続くかもわからないです。

始めて文章を書いてテンション上がったので投稿しました。
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