ソウルイーターRTA パイルバンカーデスサイズチャート   作:雑魚E

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週1、2投稿を目指すとは言ったが7日に1、2話とは言っていない……っ!

ノーカン……!圧倒的セーフ……!






通るかこんな言い訳っ……!




ごめんなさい






※5/16修正
 ブラック☆スターsideで間違いがあった4か所を修正
 ×モトキ
 〇モトイ

主人公の名前を作者が間違えるのか……(困惑)


Part4:成長

やっと武器としてのスタートラインに立ったRTAはっじまぁるよー

 

前回ペグ君とパートナー契約を結んでもらった所からです。

 

 

やることは変わりません。原作始まるぐらいにデスサイズになれるよう課外授業を毎日受けます。

 

 

その前にペグ君のステータスをチェックしときましょう。ほーん……全体的に高くまとまってますね。良く言えば万能、ですが原作が始まればたちまち無能に転落することでしょう。精神が少し低いのも狂気感染しやすくなるのでまず味です。狂気耐性あるスキルとか……いらっしゃらないんですか?

 

え?そんなん関係ないでしょ、所持スキルは……【食いしばり】、のみ。ほーん……まま、ええわ。【食いしばり】は体力が一定以上のとき体力が0になる攻撃を受けても1残して耐えるスキルです。RTA的には攻撃特化であまり耐久に振らないのでタスカル。ですがクォレは最低でもホモ君が狂気耐性スキル取らんといかんですな。

軽くスキルについて触れますが、成長点を消費して獲得する方法とイベントによって取得するものがあります。ですが成長点での獲得はかなりの成長点を消費してしまいます。狂気耐性スキルはほぼ必須級なのでそれは取ってしまって構いません。最低でも原作開始前には取っておきましょう。ですがその他の各種スキルはイベントで取ったほうがいいでしょう。獲得するのにはポイントが大量にかかりますがスキルレベルを上げるのにはさほどポイントは必要ありません。初期のホモ君でも【魂感知】をレベル2まで上げれたのはこのためですね。

 

それと言い忘れていましたが”狂気耐性”と言うスキルはありません。マカの【退魔の波長】【勇気】、ハーバー君の【ドライ】なんかが狂気の耐性を付与してくれるスキルです。【退魔の波長】なんかは魔女、狂気なんかに特効が入りますが【勇気】や【ドライ】は戦闘では顕著な差は見られません。これは主にコミュパートでの好感度、友好度、信用値、疑惑値なんかの上下にかかわってきます。【勇気】は魂の共鳴をしていれば他のキャラにも耐性が付き、コミュでも大きなプラス補正が働く有能スキルです。また、特殊選択肢が多めにあるスキルです。

たいして【ドライ】は自分自身にしか効果が無く、コミュでもわずかながらにマイナス補正が付きます。ですが取得難易度は天と地ほど差があります。レベルを上げるための点数すら差が大きいです。

 

一番点数が低いスキルは【忘却】なんですが……どっちかっていうと耐性スキルではなく無効スキルになります。ジャスティンの【信仰心】と同じですね。これらのメリットは自身の無効スキルで無力化できる狂気にはめっぽう強いですがいざ強い狂気に当てられて無効スキルを貫通した場合何の軽減もしてくれません。【信仰心】はまだいいです。無耐性で計算されるだけなんで。【忘却】は今まで無効にしてきた狂気量に応じて上方修正されしっぺ返しを喰らいます。永続的発狂不可避。

 

さらに言うと【忘却】のレベルをいくら上げたとしても鬼神の狂気は防げません。南無。こんだけ書くとゴミスキルっぽく見えますが【忘却】に合わせて【頑強】と【忍耐】を取り、精神能力値が一定以上になると複合スキル【空元気】になります。

【空元気】になると狂気耐性スキルになり戦闘時でも常時スーパーアーマー状態が付与され異常状態時のステータス低下を一部無効化します。つよい(確信)

 

【ドライ】はひたすら課外授業行ってれば付く可能性があるスキルなんですが……ホモ君はまだついてないです。付かない時は付かないので原作始まる前までに付かなければさっさと大量に成長点溶かして取得しましょう。そのためにレベルアップボーナスでもらえる成長点を大量にため込んでいるのです。付かなかったらほぼ消えますけど。

 

育成方針が決まったところで課外授業に行きますよ~行く行く

 

ペグ君がいきなり実戦は危ないから、と訓練に誘ってきますが訓練などフヨウラ!ガン無視して課外授業もぎ取って来ましょう。友好度と信用値が下がり疑惑値が上がりますが魂を取得できるので問題ありません。(ドニ並感)

 

課外授業が始まったらまず魂の共鳴です。ペグ君は精神値が少し低めですが残りのステータスはこのレベルにしては高水準でまとまってるので失敗することはないでしょう。共鳴出来たら杭に魂の波長を込めます。これでぶん殴ればOKです。器用が高めといっても変形機能はまだ難しいっすね、まぁ追々で。

 

魂感知は共鳴してチャージが完了してからにしましょう。初陣なので場所が分かると準備も無しに突っ込んでいってしまいます。しっかりとチャージが完了して念のためワンテンポおいて魂感知します。見える見える……太いぜ。

 

悪人を発見したら殴ります。クソみたいな牽制置き弱が当たりましたが悪人の体力は3割を切っています。いい火力だぁ……(恍惚)まぁペグ君がちゃんと踏み込んで殴ってくれたら多分落ちましたがね、これから遠慮なく悪人をぶん殴れるように調教していきます。ノンケは調教が大変だ

 

ダメージ軽減特大がありますがノーダメではないためペグ君が硬直してしまったので仕方なしに自分で部分武器化して殴ります。チャージした魂の波長が残っているのでらくちんちん。一緒に止め刺した方がペグ君にも経験値が与えられますし最初の方はさっさと片付けてAIの行動レベル上げた方が効率がいいです。5回もすれば変形攻撃もできるようになるでしょう。また代わり映えのない稼ぎ行為をするので99個集まるまで加速。

 

加速中のことをざっと話しておきます。ペグ君はなかなかに優秀みたいで2回目できちんとぶん殴ってくれました。AIの思考ルーチンが防御に偏って無くてよかったです。パートナーとは下宿で一緒に住むこともできますが、遊びや訓練の提案を無視して課外授業に行っているため友好度が足りません。急がなければあっちから提案してくるのを待ちましょう。一緒の下宿に住むと友好度、信用値が日増しで上がっていきます。そのほかにもボーナスや特殊行動もあるのでRTAでも有用です。無きゃ無いでどうにかなりますけど。

 

ペグ君もステータスはともかくスキルは運なので狂気耐性スキルを取得することを祈ります。つかなきゃ回り道してスキルを取ります。無いととんでもなくロスになるので最悪ボル7工場の道化師までには獲得したい所さんです。その辺から狂気攻撃が盛んになってきます。戦闘中に発狂してハメられるとこっちまで気が狂います。世界観として大事な設定だけど狂気に耐性が無いキャラの人権が無い……無くない?ホモ君だけ持っていてもペグ君が落ちてしまえばただの杭打機です。デスサイズになったからと言ってギリコやジャスティンとは渡り合えません。よしんば勝てるプレイスキルを持っていたとしてもこの世の終わりみたいなクソダメージしか出ないので大人しくリセしましょう。

心配しなくても稼ぎの間に取得できる確率は低くないです。試走と検証を合わせると体感で4~6割取得でき――

 

 

なんで とうそくに もどす ひつようが あるんですかぁ?

 

 

 

 

 

 

あっ、死武祭(しぶさい)のイベントが始まりましたね。これはトーナメント方式で他の生徒たちとバトルできます。補正がかかっていて経験値がうまあじなので参加しましょう。どうせ課外授業もゴミ拾いかイベントの運営ぐらいしかありませんし。なお、この時確定で魔女シャウラがデスシティに出現するので99個魂を集めているとこの時点でデスサイズになれます、が、TASさんでもない限り間に合いません。大人しくトーナメントに出場登録しましょう。

おっすオラホモ、天下〇武道会に参加するゾ!一回戦はトム君!誰だよ(ピネガキ)

 

補足するとNOT原作でオックス君と戦ってたレイピア職人です。オックス君との戦闘中に不意打ちで拘束されてブスリ♂されて魔女シャウラに精神支配されてしまいます。多分二回戦はオックス君でしょう。さて戦闘ですが火力的にはこちらが圧倒的に勝っています、が当たるかどうかは別問題です。厄介なことにスピードがこちらを完全に上回っています。本来ならカウンターでどうにでも出来るんですがパートナー結成が遅れたのでペグ君のAIが対応できるか怪しいです。

 

 

ですのでぇ~

 

魂の共鳴をして杭に波長をチャージしたらカウンターのタイミングで自分でぶち込みましょう。力のステータスの参照がホモ君になり威力は激減しますが波長は二人で練り上げた物なのでダメージが期待できます。これを繰り返して……ウッソだろお前!スタンが入ったので残りの波長を変形攻撃に乗せて打ち込みます。落ちろ!……落ちたな(確信)やっぱ……パイルバンカーの火力を……最高やな!

 

 

 

 

二回戦はやはりオックス君でした。オックス君はふざけた髪型してるくせにそのじつりきは折り紙付きです。槍と言うリーチの長い武器、雷王震と言う隙はある物の至近距離対応の暴れ技、冷静なAI、常時ではないもののガードの無視の電撃攻撃。隙が無いよね、でもオイラ負けないよ。たまじっ……魂たちが躍動する俺たちの戦いを、皆さんに見せたいね。

 

ですが実際問題現時点のペグ君では力不足です。ここはジリ貧覚悟のガード重視で爆破の衝撃力で体感を崩す作戦を取ります。

 

あーやっぱり全然ダメそうですね。一回チャンスあるかどうか……出来ればもう少し経験値を稼いでおきたかったのですが……いや、行けるか……?よっしゃ!一回いけるで!削れ!!いよし!!オラァ!行け!!

 

 

 

 

 

 

は?

 

 

 

なんでダッシュアタックを選択したのぉおおおお!?相手吹っ飛んじゃうじゃん!!もうだめだぁ……お終

 

 

スタン連になったんですけどwwwいただきま~すwww

ただしペグ君、テメーはダメだ。ホモ君が直接ぶん殴ります。はー何とかなった。チルドレンにあるまじき豪運-114514点。次の試合ブラック☆スターなんでおしまいですけど。

 

 

与えたダメージに応じて経験値がもらえるのでせめて一撃は入れたいと思います。

作戦はこうです。魂の共鳴をしてチャージ、のちに亀の様にガードを固めて相手のフィニッシュをノーガードで受け【食いしばり】を発動させます。【食いしばり】が発動するとすべての行動がキャンセルされてニュートラル状態に戻るのでフィニッシュの隙をついて変形攻撃を叩きこみます。ペグ君が変形攻撃してくれるかはちょっと怪しいですが攻撃してくれれば御の字です。さぁ、ホイ!(NITHRT殿下)

え?食いしばった後攻撃したら爆発ダメージでペグ君死ぬだろって?

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

そうだよ

 

ブラック☆スターはガードも回避もお太いので現時点これ以外カスダメしか稼げないし最悪完封されます。コラレラル・ダメージと言う奴です。ポケ〇ンと違って戦闘不能になっても経験値はもらえるのでま、多少はね?

 

そんなこと言ってる間に戦闘開始です。オッスお願いしま~す。カスが効かねぇん……

あぁ"〜い"っ"た"い"痛い痛い!なんだこのダメージ!?(驚愕)このままじゃ弱攻撃で削り殺されるぞオイ!このまま行くとじゃ食いしばり発動しなくなっちゃうよ……やばいやばい……

早く……早く黒星ビックウェーブ来い……早く……オラ来たァ!ここで魂の共鳴を要請してガードを解かせます。黒星ビックウェーブは無効化すると吹っ飛び効果が無くなるので狙い所さんです。ペグ君が最後の力を振り絞って出した攻撃は強攻撃でした。まま、ええわ(妥協)変形攻撃だとガードされる可能性も残ってたしま、多少はね?このまま殴りかかりたいですが死武祭ではどっちか戦闘不能になるとそこで戦闘終了になります。

この後死武祭が魔女に襲われて何やかんやあってNOTの生徒が討伐します。街うろつきなんてしてないんでイベントフラグ一つも立ってませんのでテキスト連打で終わります。

 

今回の死武祭イベントでなかなか経験値を稼げました。レベルアップでもらった成長点は大事に取っておきましょう。付かなかったら自分で狂気耐性スキル取る羽目になるんで。

 

次回は成長したペグ君がホモ君と無双し

今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

――――

――

 

 

 

 

基君とパートナーになって初めての戦闘は実戦だった。

訓練して動きの確認や作戦プランなんかも考えたほうがいいんじゃないかって基君に言ったけれど返された答えは課外授業の受諾書だった。不安を抱えながら電車とバスを乗り継いで目的地に向かう。基君は窓際の席でずっと風景を眺めていた。何か話しかけてコミュニケーションを取った方が良かったのかもしれない。緊張して乗り物酔いをこらえていた僕はそれどころじゃなかったけれど。

 

目的地に着いたらすぐ基君が武器化し僕の右腕に収まる。いつ悪人の襲撃があるか分からない事実が死武専で組手ぐらいしか経験してなかった僕の動きを強張らせる。基君が魂の共鳴を提案して来たけれど、もう近くに悪人がいるのだろうか?言われるがままに基君と魂を通わせ魂の波長を投げ渡す。それを基君が高めてまた僕に投げ渡す。それを繰り返していく……のだが、基君から返ってくる魂の波長の増加率が大きすぎる。僕は何とか波長を制御し、ほぼそのままで投げ返すことしかできなかった。

 

限界だと思って待ったをかけようかと思ったけれどその前に波長が投げ渡されるのが止まり基君の杭が薄く発光する。話を聞くと魂の波長を圧縮しため込み、解放することによって爆発を起こすらしい。この爆発の音が弔砲を呼ばれる所以か。こんな至近距離で爆発が起きることが少し怖かったが魂の相性が良いからそれほど痛くはないだろうと基君は言っていた。それでも不安なものは不安だ。やっぱり訓練を……させてくれないんだろうなぁ……

 

僕が渋い顔をしていると基君が悪人を見つけたと言ってきた。僕は肩を跳ね上げて辺りを見回すが基君が言うにはもう少し遠くに魂を察知したとのことだ。

魂感知。光の反射を目がとらえ脳が処理して映像を感知するように、魂を魂で感じて魂が処理しそれ()を感知する。天性的な才能がものを言い後天的に才能が開花することはまずないと言う。

それが魂回収率100%の一端なのだろうか。いくら位置が分かると言っても戦闘には直接関係しない。どうやって武器が職人なしにそこまでの実力を付けたのだろうか。ただ授業を受けてトレーニングしていれば体力テストクラス最下位の人物がそこまでたどり着けるのだろうか。僕はどうしても、基君にえも言われぬ不気味さを感じてしまう。

 

基君に促されてたどり着いた裏路地には腕がひょろ長く、血走った眼をしたいかにもな見た目の男が居た。左腕は半ばから一本の鉤爪の義手になっている。僕が出方を伺っているとフラフラとした移動で悪人が距離を詰めてくる。とりあえずの我流で武器(基君)を構えるが不規則な移動、リーチがつかめない攻撃に翻弄され全くもって攻撃が当たらない。そうしていると悪人がケタケタと笑いうねるような突きを放ってきた。

 

とっさにそれを弾くと前方から体全体に圧力が掛かった。事前に話を聞いていたがそれでも転ばないように耐えるのが精いっぱいだった。ダメージは無いがバランスが大きく崩れてしまった。そこに僕より早く回復した悪人が先ほどの爆発でひしゃげた義手を振りかぶり迫って来る。

不味い、直撃する――

 

 

 

 

 

瞬間に基君が武器化を解いてガードしてくれた。右腕の杭は収納されており爆発は起きない。そのまま鉤爪を跳ね上げると悪人の胴体を貫き、その内部で爆発が起きた。

悪人を一瞬のうちに魂にすると基君はそのまま右腕の武器化を解き魂をつかみ取る。それを口に持っていきほぼ咀嚼無しで魂を飲み込んだ。

 

 

「帰ろうか」

 

 

バランスを取るための間抜けなポーズのまま固まっていた僕に声をかけた基君は

どこを見ているのか、分からない眼をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

――――

――

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は死武祭当日だ。二連覇と言う俺様のBIGな偉業にオーディエンスも盛り上がること請け合いだぜ。しかしその偉業を目前にしてNOTの小物が襲ったり襲われたりする事件が起きて全力で俺様のショーを楽しめてない節がある。全く、俺様のBIGなオーラに中てられて血が騒ぐのは結構だがこの俺様のショーにケチをつけるとは不届き千万だぜ。

 

 

「でも噂だと突然人が変わったようになったり不可解な行動を取ったりしてるから洗脳なんじゃないかって話だけれど……」

 

 

「そうだったらますます不埒なヤローだぜ。自分は隠れて俺様のショーを邪魔してるワケだからな。ま、それぐらいでBIGな俺様と俺様の偉業を隠せるわけないけどな」

 

 

椿の話が本当なら犯人はとんでもない根暗ヤローだぜ。これだから小物は小物なんだ。太陽にも等しい俺様の行いを真似しろなんてムチャは言わないが俺様の偉業に泥を塗る行為は小物オブ小物だぜ。ソウル風に言うとCOOLじゃない、ってな。

 

 

「それに俺様の優勝は揺るがないぜ、ヒャッハー☆」

 

 

「今年は私たちが優勝させてもらうけどね」

 

 

「お、マカ」

「こんにちは、マカちゃん、ソウル君」

 

 

「マカから聞いたけどよ……優勝賞品死神様と会えるだけだろ?……イッキにやる気無くなったぜ」

 

 

「甘いなソウル、前回俺様が優勝したことによって死武祭優勝者というポジションは格上げされこの上ない名誉なことになってるんだぜ?」

 

 

「はいはい、でも今年は基も出場するみたいだから油断できないんじゃない?」

 

 

「モトイ?誰だっけ……」

 

 

「ブラック☆スター……ほら、クラスメイトの武器でパイルバンカーの……」

 

 

「おぉ!確かにそんな小物もいたっけかな。なんで去年参加してなかったんだ?」

 

 

「課外授業に行ってたってのもあると思うけど……パートナーが居なかったのが一番の理由じゃない?」

 

 

「ふ~ん。ま、誰が相手だろうと俺様が負けるわけねぇぜ!」

 

パイルバンカーのモトイ、たしか一人で魂50個近く集めたとか言う武器の奴だ。「基を見習って一つでも魂を回収して見ろ」って死ぬほど聞かされたから名前は憶えてる。話をしながらマカ達と出場受付をして組み合わせ発表まで待つ。

 

やがて組み合わせが発表される。マカと当たるのは……結構後だな。ん?その前に、モトイって奴と当たるな……さて、お手並み拝見ってな

 

 

 

有象無象の小物を早々に蹴散らして観戦に移る。マカは……まだやってねぇな……面白そうな試合を探していると見たことねぇ武器を付けている奴を見かけた。

 

 

「あ、 あれが基君よ、パートナーは……ペグ君かな?」

 

 

椿が言うにはあれがモトイとそのパートナーらしい。右手についてんのは……杭?

元々工事機械で基礎工事に使う杭を地面に打ち込んだり、地面を崩したり均したりするものらしい。椿が言ってた。

だけどマカが注目する割には動きが硬いな。魂の共鳴をちょくちょくしてるが防戦一方だ。完全にスピードに翻弄されてんな。レイピア職人がバックステップをし、重心を少し後ろに移動させる。……踏み込み突きが来るな。間合いを覚えられちまったみたいだが……

走りだしが分かりにくい滑るような踏み込みで突きが放たれる。白髪の職人は反応が遅れてほぼ棒立ちだったが、武器の方が早く反応し武器化を解き、突きを放った右手を左脇腹に抱え、思い切り腹に右手の杭を打ち込んだ。

 

魂の波長の爆発が起き、レイピア職人が吹っ飛ぶ。……あれはしばらく動けない。杭が胃を持ち上げるように入ったし、小物にしてはなかなかの波長だった。意識ははっきりしていても体が波長にかき乱されて言うことを聞かないだろうな。実際、何とか立ち上がろうともがいたりレイピアを杖にして立ち上がろうとしていたが、戦闘中にそれは大きすぎる隙だ。

 

上から杭と魂の波長を打ち込まれ、今度は逃げ場のない力を一身に受けレイピア職人は意識を手放した。

 

……なんだか職人よりも武器が目立つ試合だったな。

マカの危なげない試合を見終わって、またしても最短で小物を処理してからさっきの妙な試合を思い返しているとその妙な試合をした奴と見知った顔が試合しているところだった。

 

 

「おっ、オックス君じゃねーか」

 

 

やはり今回も白髪の職人は動きが鈍く攻めあぐねていた。対してオックス君も威力の高い爆発に手を焼いているみてぇだった。

……あれ触っただけで爆発すんのか。鬱陶しいな

 

オックス君が勝負を決めようと渾身の突きを放つが、たまたま当たった杭から柄を掬うように爆風を受け体勢が崩れる。そこに倒れこむように突き出された杭と爆発を胸辺りに受ける。立ち上がったオックス君は爆風で頭が揺れたようで片膝をついてしまう。

そこにまたしても職人から離れた武器が走り寄り、相方の職人とは違った腰の入った一撃を叩きこむ。オックス君は倒れまいと槍で踏ん張るがそのまま後ろに転がったほうが良かった。足が言うこと聞かなかっただけかもしれねぇけど。

肩を掴まれもう一度一撃を叩きこまれたオックス君は立ち上がることは出来なかった。

 

 

「……つーことは、次の試合はアイツとか……」

 

 

 

 

 

なんか釈然としない気持ちのまま、その気分の元凶との試合が始まった。

 

 

 

戦ってみて分かったがやはり職人の技量はそこらの小物と変わり映えしない。武器による一撃以外言うことが無さすぎる。ガードの上からでも体が揺れてるしフェイントにも釣られまくっている。

 

 

止めに俺様必殺奥義、黒星ビックウェーブを叩きこんでお終い――

 

 

 

 

「ぐっ、おおおおおお!!」

 

 

「なっ!ぐっ!」

「ブラック☆スター!」

 

 

「くぅ……って、は?」

 

 

黒星ビックウェーブを耐えられて反撃されたと思ったが最後の力を振り絞っての一撃だったみたいでそのまま爆風に倒されて気絶しちまった。小物にしてはガッツがある奴だったがこの俺様の――

 

 

「ブラック☆スター!!後ろ!!」

「おン?」

 

 

椿の声に反応して振り返ると観客の一人が俺様に殴りかかってきた。こいつも俺様のBIG過ぎるオーラに中てられちまったか?攻撃をいなしながら周りを見るとさっきまでまともだった奴も虚ろな目をして武器を構え始めた

 

 

「なんだか面倒なことになってんな」

 

 

ちらりと横目で倒れている白髪を確認すると武器の奴が抱きかかえていた。戦闘は無理そうだ。

 

 

「まったく俺様がBIG過ぎるからって寄ってたかってきてもサインはやらねぇぞ?……行くぞ椿!!」

「はい!」

 

 

「俺様を倒してぇならこの100万倍は持ってくるこったなぁ!!」

 

 

 

 

――今年の死武祭は魔女襲撃と言うアクシデントがあったが重症者は多いものの死者は教師一名の被害で収まった

 

 

 

 

 

――――

――

 

 

 

 

 

基君とパートナーになってからと言うもののほぼ課外授業に出ずっぱりだった。今日が死武祭だということを忘れるほど忙しかった。おかげでそこそこ戦えるようにはなったと思うけれどそれほど急がないといけないことなのだろうか。もちろん無茶な戦いはしないし、体調にも気を使ってもらっている。怪我をした時には治療してもらって安静にできている。もちろん悪人をのさばらせておくのを是としているわけではない。でも……基君は、なんというか、余裕を持たないというか……

……成功する人物って皆あんな感じなのかな……

 

 

 

一回戦の相手はレイピア職人のトム君だ。他の職人と戦ってみて初めて分かったけれど……強い。それはそうだ、僕が四苦八苦して倒している悪人を同じく倒してきているんだからそりゃあ強い。お互いに殺す気はないと分かっていても足がすくむ。トム君が少し離れたと思ったらそのまま姿が大きくなったように見えた。

それが特殊な歩法による急接近だと気づいたときにはもう遅い。レイピアの切っ先が鳩尾を狙って突き出されている。あぁ……当たる――

 

 

 

 

 

しかしレイピアが僕に届くことはなかった。基君が何時しかの様に割って入って防いでくれたからだ。そのまま基君は攻撃を打ち込む。吹っ飛んだ相手を上から打ち付け追撃し、それで勝負が決まった。

 

 

「ナイスファイト、ペグ。ちょっと荷が重かったかな」

 

 

「ううん……ごめん、何もできなくて……」

 

 

「いいや、そんなことないよ。職人と武器は二人で一つ。魂の共鳴が無ければ勝てなかったよ」

 

 

「うん……有り難う……」

 

 

基君はそう言ってくれるけど……僕はただ魂の共鳴をしているだけで戦闘に何一つ貢献していない。もし基君が魂の共鳴無しで同じだけの波長が生み出せるのならもっと早く、危なげなく試合は終わっただろう。

僕は、魂の相性で選ばれたに過ぎない。もちろんそれが重要だって言うことも分かってる。でも、僕以外に、相性が良くて、戦闘経験もある人が現れたら、基君は、僕を――――

 

 

 

 

 

 

 

そんな暗いことをぐるぐる考えていたらもう二回戦になってしまった。

相手はオックス君。魔雷槍のハーバー君を使い堅実な試合運びから広範囲ガード無視の雷撃まで使う。完全に僕より格上だ。基君の言う通りガード重視で戦っているが地力の差が出ている。まずリーチの差が顕著だ。何とか爆風で牽制は出来ているけれど何回も魂の共鳴をして精神力の消耗が激しい。肩で息をして上がらなくなってきた腕を振り回して牽制する。正直に言うとあの突きに当たったのはまぐれだった。槍が跳ね上げられて鋩が鼻先を掠める。そのまま倒れ掛かるように杭を突きこんだ。

崩れ落ちそうになる膝を掴んで踏ん張ると右手に基君が居ない。首を上げると基君はオックス君に追撃している所だった。僕とは違う体重を乗せた一撃。オックス君は耐えたけれどもう一撃の前に倒れ伏した。

 

 

やっぱり僕いらないんじゃ……

いや、そんなこと考えてるんだったら強くなる方法を考える方が建設的だ。大体弱くて役立たずなのが嫌で不安なら自分でどうにかしないと駄目だ。どうしようもない共鳴率のことを悩むより経験を積めばある程度は改善が見込める戦闘力のことだから道筋が分かりやすくていいじゃないか。よし、頑張るぞ!

 

 

 

 

…………と数秒前まで思っていたが次戦の相手を見て僕は絶句した。

ブラック☆スター。世界に名をとどろかせた殺し屋の一族、星族。その生き残り。喧嘩負け無し、中にはそこらの職員よりも強いなんて話すら聞く。不安と恐怖と諦めが頭を擡げる。それらを振り払うように頭をブンブンと振る。僕が組み合わせ表の前で気合を入れていると基君が作戦を伝えてきた。

 

 

「こんなに早く当たるとはね……良いのか悪いのか……ペグ、一撃に賭けよう。ブラック☆スターの大技まで耐え続けて、その大技を喰らいながら反撃する。…………やめとこうか?」

 

 

「いや、やるよ。」

 

 

「……そう」

 

 

確かに今の僕じゃそうでもしないとブラック☆スターに攻撃をかすらせることすら出来ないかもしれない。棄権なんて悪人相手に通用するわけない。強く、なるんだ。

 

 

そんな僕の気持ちを吹き飛ばすようにブラック☆スターの攻撃は痛烈だった。一撃一撃が吹き飛ばされそうなほど重い。中務さんはまだ忍者刀の形態しかとっていないのに対処が追い付かない。心が折れそうだ。視界がだんだん狭まってくる。

 

 

「来る!」

 

 

基君の声で一気に視界が開ける。ブラック☆スターの大技。タックルに魂の波長を乗せた一撃。ただそれだけ。

しかし込められた波長が強大であれば絶大な威力を発揮することを僕は知っている。耐えられなければそのまま終わり。耐えられれば一撃だけ入る。僕は防御ではなく攻撃するための体勢を取った。

 

 

「ぐッ!」

 

 

意識が吹っ飛びそうになる。体ごと吹き飛ばされないように足を踏ん張り歯を食いしばる。胴体に大きい穴が開いたみたいだ。頭が痛みで埋め尽くされる。

 

 

「オオォオォォ!!」

 

 

体に穴が開いてないことを確かめるように腹から雄たけびを上げる。少し目を見開いたブラック☆スターにお返しと言わんばかりに胴体目掛けて武器を叩きこむ。

当たったことを確認した僕は爆風に体ごと意識を吹き飛ばされた。

 

 

 

 

目を覚ますと死武専の医務室だった。メデューサ先生によると軽い打撲と火傷、後は魂の波長を打ち込まれたことによる怪我だけだったからしばらく安静にすればいいそうだ。気分が悪くなったら呼んで、と言い残してメデューサ先生は忙しそうに医務室を後にした。

後から分かったことだがデスシティーが魔女に襲われていたそうだ。そんな時に気絶していたのが申し訳なかった。

 

 

 

早く、強くならなきゃ。躰も、精神も、魂も。早く、速く。

 

 




小説書き続けてる人凄いですね、正直舐めてました。

本当に尊敬します


スタミナ切れが早い私ですが完走目指して頑張ります。
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