ソウルイーターRTA パイルバンカーデスサイズチャート   作:雑魚E

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とうとう7日理論でもカレンダー一週間理論でも言い訳出来ない遅刻を犯しました。

だらしねぇな、自分!


悔い改めて頑張ります。


Part5:変化

着々とデスサイズに向かって行っているRTAはっじまぁるよー

 

前回ペグ君と死武祭でブラック☆スターにぶっ飛ばされた所からです。

 

 

死武祭が終わった後、一番の変化と言えばシド先生が原作開始までロストするぐらいですかね。コミュ取らないんでどうでもいいですけど。

そんなことは置いておいて魂を回収しましょう。死武祭の経験でペグ君のAIもご立派ァ!になってきました。まだまだ選択が甘い時もありますが少なくともホモ君が直接ぶん殴りに行くことは滅多に無くなるでしょう(0になるとは言っていない)と、言う訳でまたしても稼ぎを加速します。

 

死武祭が終わったということは原作開始が近いです。もう少しで99個魂が集まりそうなのでちょうどいい速度とも言えるでしょう。なんでこれほど原作前の時間が多いかと言うと本来はこんなにも課外授業を受けずにバイトやコミュなど色々なことをやる為に設定された時間であると思われます。実際私の初見プレイではデスサイズになれませんでしたし、最終決戦にも呼ばれませんでした。狂気耐性スキルを取れなくて途中でBADENDに逝った視聴者兄貴も多いのではないでしょうか

 

しかも本編と比べるとボリュームはスカスカとも言えますがちゃんとNOTのシナリオもあります。色々なイベントやサブストーリーを楽しんでもらうための時間の猶予なのでしょう。本編開始すると、まとまったゆったりした時間なんて2、3回あるかどうかです。この時間でフラグを立てて原作開始後に必要能力値を満たしてイベントを起こすか

二週目能力値引継ぎで殺伐スローライフを過ごす、と言った感じが本来の原作開始前のこの空いた時間の使い方なのでしょう。実際原作絡まなくても学園モノとして面白いです。ボリューム少な目ですがそれは的外れな意見でしょう。

 

さて、もうかなりペグ君も戦闘に慣れ、一端の職人と言ってもいいでしょう。変形攻撃も使い、体術や回避などの精度も上がっています。これにより魂の回収効率も上がり順風満帆――

 

 

【「ねぇ、ちょっといい?」】

 

 

何だお前!?(驚愕)

 

 

【「私はジャクリーン・オー・ランタン・デュプレ……直接話すのは初めてだったよね?」】

 

 

名前長いんじゃい!はい、見ての通り魔角灯のジャクリーン姉貴です。キム・ディール姉貴とコンビを組んで……今もう組んでたっけ?忘れました。多分シド先生死んだから組んでるでしょう。おそらく。

コミュなんか取ってないのにいきなりイベント挟んでくるってことは……イヤ、ちょっと待ってください、これもしかして……もしかするかもしれませんよ?(ONDISK)

 

 

【「武器のみでもある程度戦えるようになりたいんだけど……時間があったら一緒に特訓とか……お願いできないかな?」】

 

 

やっぱりな♂

このゲームでは仲のいいキャラや武器属性が似ているキャラから特訓を申し込まれることがあります。ホモ君は自分からコミュなんてしていないので自ずと武器属性が似たキャラから特訓を申し込まれます。

ホモ君はパイルバンカーで刺突、打撃、爆発、片手、変形属性を持っています。対してジャクリーン姉貴はランタンで打撃、鎖、炎、爆発、両手、変形属性を持っています。原作キャラの中ではポット・オブ・ファイアに並んで重複属性があるので割と特訓を持ちかけられます。体感8割ぐらいはこのイベントが発生します。ですがこんなに早いのは珍しいですね。記憶にある限り数回しかありません。

貰える経験値がうまあじなだけでなくスキルが付く可能性が非常に高いイベントでもあります。自由時間が潰れますが元々トレーニングしかしてなかったので効率が良くなるだけです。ぜひ受けたい所ですが……武器のみ特訓ですか……これは一人で稼いでいた時間の方が長いからですね。ここはキーワードでキム姉貴を選択して了承を選びパートナー合同訓練にして……

 

 

 

ア!(スタッカート)

イベント発生するの早すぎてキムの名前がキーワードに登録されてないやん!なんでそんなに早く来るんですか!?ペグ君にスキル付けたいから特訓したいの!

キーワードの人物名欄ねっとり三回も見直しても無いものは無いんだよ!!

ですがリカバリ案があります。ここは自分のパートナーのペグ君の名前を出して……

 

 

 

だから無ぇっつってんだルルォ!?コイツ検索機能まで使い始めましたよ。やっぱガバなんすねぇ~

ほら、キム・ディール検索結果0件。これで登録されてないってことが分かり……

 

 

 

 

本名でも無ぇもんは無ぇんだよ!!キミアール・ディール検索結果0件!!これで分ったでしょ!?だから早くペグ君の名前を……

 

 

 

 

 

 

 

ウッソだろお前wwwキーワード設定無しで受けやがったwww

 

言い訳させてもらうとこの時私は「あーそっかキムと会ったことないんだったなー訓練後の会話イベントで聞き出してから誘ってパートナー合同訓練にすればいいや」と思っていました。これで聞き出すのが遅れれば遅れるほどペグ君の成長が遅くなりスキル抽選も遅れます。でも会話イベントの時にペグ君の名前出せばキムの名前も出るだろうし一回ぐらい誤差だよ誤差!

 

 

 

 

特訓は戦闘後に会話イベントが起こる感じで進んでいきます。なお完走するとアイテムとか場合によっちゃスキルを習得したりします。

でもスキルは好感度なんかが高くないと確率も低いので今回は基本的に経験値目当てですね。もらえる経験値は基本値に加え時間で加算されていきますがRTAで経験値欲しさにそんなロス行動はしません。負けても問題ないですがジャクリーン姉貴のAIを考えると勝った方が早いです。

弱コンボしてダウンしたら追撃、これを繰り返して終わりです。

……一方的に転がされただけだと思うんですけどこれで訓練になるんですかね?(素朴な疑問)

 

 

 

【「やっぱり強いわね。全然歯が立たなかった……」】

 

 

 

戦闘が終わったら会話イベントです。ここですかさずペグ君の名前を出し特訓への参加を頼み込みましょう。

私は「あ、ここでペグ君の名前出したら追加出来るんじゃね?咄嗟のリカバリーうますぎィ!!」とか思ってドヤ顔ましたがそれは頼まれた時に思いついてほしかったです。編集の時ドヤってやろうと動画確認したらただのガバでした。俺もお前の立場だったら死ぬほど恥ずかしいわ(同一人物)

 

【『>・褒める:〔ペグ・ユークバンク・ルーク〕』】

 

 

【「ありがとう……確か、あなたも最近コンビを組んだのよね?」】

【「私も最近コンビを組めて……キムって言うんだけど……――噂とか聞いてる?」】

 

 

はい、キム姉貴の名前をキーワード登録出来ました。これで今回駄目でもストーカーばりに毎回キムの名前出しときゃペグ君も来れるでしょう。たぶん。

この噂って言うのは金にがめつくそこらの人からカツアゲしたりだまし取ったりしてる事でしょう。ホモ君は雑談なんかしてませんし休日もトレーニングに費やしているためそんな情報なんて入って来ません。正直に知らんな。と言ってあげましょう。

 

 

【『>否定』】

 

 

【「そう……あのね、キムは、皆と自分から距離を置こうとして周りに強く当たってるけど本当は優しい子なの」】

 

 

自分から言うのか……(困惑)

 

 

【「だから……キムに何か言われても、嫌いにならないであげて欲しいの」】

【「勝手なこと言ってるのは分かっているんだけど……」】

 

 

あ、いっすよ(快諾)全然全然、何なら一緒に特訓しましょうよ。ペグ君も呼んでさ、仲いい人は多い方がいいでしょ(建前)だからスキルと経験値下さい(本音)

 

 

【『>・特訓について:〔キム・ディール〕』】

 

【「え?キムを特訓に?……聞いてみるけど期待はしないでね?」】

 

 

オッスお願いしま~す。そんなこと言ってますが受けてくれます。状態が敵対になっていなければ基本大丈夫です。話は以上なんで帰ってトレーニングしてプロテイン飲んで寝ましょう。

 

 

 

 

オッハー!(激寒)今日も授業受けて特訓ですが今日からペグ君を連れていけます。キムが来なくてもその場にいるので経験値はともかくスキル習得の抽選はされます。

おう、あく行くぞ。(待ち合わせ場所に)着くゥ~(キムが)居ますねぇ!居ます居ます。どう?(訓練に)出そう?

 

 

【「キム・ディール。本来なら拘束代もらうところだけど……そっちの授業料とチャラってことで」】

 

 

美少女といちゃつけるなら金払ってもいいんだよなぁ……(ノンケ並感)まぁ(どうでも)いいです。ほらペグ君も挨拶しなさい

 

 

【『>・友好:〔ペグ・ユークバンク・ルーク〕』】

 

 

【「よろしく、キム……さん。僕はペグ・ユークバンク・ルークです」】

 

 

【「ん、じゃ まぁ適当にやるか」】

 

 

 

キム&ジャクリーンペアと戦闘です。オッスお願いしま~す。

ペグ君も強くなってきましたし(敵じゃ)ないです。空飛ばれなきゃね。一番の遅延行動なのでお祈りしときましょう。空の王者(笑)ほど頻繁ではないのでそこは有情です。カウンター当てれば大ダウン取れるのもうまあじです。ペグ君がんばえ~

 

 

 

終わりましたね。思い切り爆発してた気がするんですけどそれは大丈夫なんですかね……?

 

 

【「有り難う、有意義な時間だったわ」】

 

 

ほんとぉ?(猜疑)

複数人での訓練だとランダムで会話イベントキャラが決まります。前回に引き続きジャクリーン姉貴とでした。パパっと当たり障りのない選択肢選んで、終わりっ!これ以降特訓がルーチンに加わるだけなんで加速します。

 

 

 

魂の回収個数も順調でパートナーAIの学習も変な癖が付かずにすくすく育ってくれています。早いうちから特訓イベントが来たのがどう響くかですね。

特訓イベントはそのキャラのレベルに応じて経験値がもらえるのでレベルが低い序盤ですともらえる経験値が低いです。しかし主人公だけでなく相手側にも経験値が入るので効率が悪いということはありません。

ただ言い換えれば終盤でも変わらない効率で稼ぎが行えるということですので時間単位での経験値で見ると終盤で発生したほうがうまテイストがあると言えるでしょう。

 

 

【「ねぇ、ちょっといい?」】

 

 

何だお前!?(2回目)

 

 

【「あの……この後なんだけど……時間あるかな?」】

 

 

あっ(察し)ふーん。これは……コミュイベントじゃな?

 

特訓後会話イベントが挟まり、さらにその後コミュに誘われることがあります。これについていくと好感度上昇やスキルの抽選が再度行われます。普通プレイでは発生すれば発生するほどおいしいイベントですが大体しょうもない会話と長ったらしいサブイベが始まるのでRTAではそこまでうまウェイがないです。さらにここでホモ君が行かないことによってペグ君にスキルの抽選を回すことが出来ます。

 

プレイヤーの意志でスキルを獲得できるホモ君と違いペグ君が狂気耐性スキルを獲得できるかどうかは完全に運なのでここで断ることによってペグ君にスキル抽選を譲渡しましょう。

 

 

【『>・断る』】

 

 

【「あ……そう、なんだ」】

 

 

【『気まずい空気が流れた……』】

 

 

好感度が下がるけど訓練イベントで上がってるから誤差だよ誤差!

と言う訳で何か変化があるまで加速。

 

 

 

 

 

 

 

【「ねぇ、ちょっとツラ貸しな」】

 

 

何だお前!?(天丼)

別にイベント挟まるのはペグ君がスキル獲得できる確率上がるんで良いんですが……あれから全部ジャクリーン姉貴からコミュに誘われています。えぇ……(困惑)こんなところで運使わなくていいから……(不安)

今回は初めてキム姉貴に誘われました。訓練イベで友好度上がったんですかね?でも断ります。オックス君と乳繰り合ってなさい。

 

 

【『>・断る』】

 

 

【「……そうかよ」】

 

 

ん?友好度低下のテキストが出ませんでしたね。まま、ええわ。多分小数点以下で下がったんでしょう。じゃ加速。

 

毎度イベントが起こる以外順調なのでそのまま何事もなく進んでくれ――

 

 

【「あのさ、この後時間あるかな?」】

 

 

――ませんでした。今度はペグ君にまで誘われました。ちょっとカーソルが彷徨ったのは受けた方がスキル付くのかほっといた方がスキル付くのか判断が付かなかったからです。

今回は断りましたが調べたところどちらでもいいみたいです。RTAでは断る一択でいいでしょう。チャートにちゃーんと書いておきましょうね。

 

 

【『>・断る』】

 

 

【「…………」】

 

 

【『悲痛な表情にさせてしまった……』】

 

 

 

ん?嘘、そんなに下がる?あれ?もしかして……(悪寒)

 

 

 

【「僕は……分からないよ」】

【「基が何を考えてるのか!何を思っているのか!何がしたいの!?分からないよ!!」】

 

 

【『走り去ってしまった……』】

【『パートナーとの間に亀裂を感じる……』】

 

【『パートナーとの魂の波長がズレてしまった!』】

 

 

 

 

 

 

あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"(バチバチマン)

あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"(サンダー)

 

ヌゥン!ヘッ!ヘッ!

ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛

ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!

ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!!

フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!!

フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!(目力先輩)

 

 

 

 

 

クゥーン……(瀕死)

 

来てしまいました。波長ズレイベント。

このイベントはパートナーの好感度、友好度、信用値が下がる際にランダムで発生し、その下がり幅大きくなり、波長がズレます。以降職人は武器を装備できなくなります。

パワプ〇のトラックイベントみたいなもんです。しかしトラックと違いこちらのイベントに回避方法はありません。その代わりですがズレを治せると共鳴率がアップします。治し方はこれまたランダムでパートナーとコミュを取り続けるしかありません。RTAでこうなってしまったらリセ案件でしょう。

 

 

一応コミュ強化スキルが付いていれば治る確率も上がるのですが……今駄目元でスキル欄を確認しています。

 

 

 

【『【魂感知】lv2・【ポーカーフェイス】lv1』】

 

 

 

【ポーカーフェイス】が追加されています。断り続けた時についてたんですかね?……イヤ、ちょっと待ってください、これもしかして……もしかするかもしれませんよ?(ONDISK)

 

【ポーカーフェイス】のレベルを上げ、【鉄仮面】に進化させます。さらに【禅】、【精神鑑定】、【役者】のスキルを取ります。今までの成長点が溶けますが取ります。

さらに精神のステータスを一定まで上げると……

 

 

 

【『条件を満たしたため【鉄仮面】、【禅】、【精神鑑定】、【役者】のスキルが融合し【ペルソナ】に変化した!』】

 

 

やったぜ。成長点が足りてよかったです。【ポーカーフェイス】が自前で付いてなかったら足りませんでした。

スキル【ペルソナ】は別に守護霊みたいなのを出せるスキルじゃありません。

 

このスキルを持つキャラは精神に大きな成長ボーナスが付き、また、対人コミュニケートに大幅なボーナスを付与します。さらに、精神に関与するスキルに耐性をつけます。この効果は精神が高いほど強力になります。

そう、つまりこのスキルは狂気耐性スキルであり、今欲しいコミュボーナス付きのスキルなのです!

 

 

 

 

 

糞みたいに成長点使う割に戦闘でほぼ役に立たないしコミュなんてRTAではやらないからほぼゴミスキルですねクォレハ……

 

 

 

ズレを治せれば確実に1%は共鳴率が上がるのでダメージ完全無効が手に入ります。火力スキルの代わりは手数でどうにかすることにしましょう。終盤になればスキル付けられるかもしれませんが一番火力に不安があるのが魔女戦なのでそこまでやって駄目だったらリセを考えていました。

 

 

それは置いておいてペグ君にコミュ取りにイクゾー(デッデッデデデデ カーン)

 

 

許してくれよな~頼むよ~

 

【『>・謝罪』】

 

 

【「僕も言い過ぎたとは思ってるけど、基君も……」】

 

 

おっそうだな。本当に申し訳ない(メタルマン感)

 

 

【『>・謝罪』】

 

 

【「…………」】

 

 

許してくれるまで毎日付きまとうからな~?(犯行予告)

 

 

 

【「ごめん……僕、強く、なるよ」】

 

 

【『パートナーの覚悟が伝わってくる……』】

【『魂の波長のズレが解消された!』】

 

 

やったぜ。ペグ君マジもうヤダ最高かわいい……(バババババ)

まさか一回のコミュで成功するとは……やられてしまいました。まさかこんな(ペルソナの有用性)感じるとは思わなかったんでね……ステータスを確認すると共鳴率が95%になっています。1%だけか……まま、ええわ。ダメージ無効には届いてるんで。

 

早速キム姉貴達で試し斬り……試し撃ち?試し打ち?しましょう。

 

 

 

 

Foo↑気持ちイィ~これサイッキョ

もはやホモ君とペグ君は理不尽を押し付ける存在になってしまった……

反動ダメージ完全無効は火力スキル。はっきり分かんだね。でも遠距離だけは勘弁な!

 

 

 

 

このまま魔女討伐まで突っ走ってイキま

今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

――

 

 

 

 

 

私は大切な秘密を持っている。

 

 

それは私のパートナー、キミアール・ディールが魔女だということ。

 

素行の悪さから来る”女子寮の魔女”と言った蔑称ではなく本物の、死武専と対立している、魔法が使える”魔女”だ。

私はキムの力になりたい。自分の魔法が再生魔法であり、魔女の本能”破壊の導き”を至上とする魔女界になじめず人間界にも魔女と言う肩書が邪魔をして他者との繋がりを持とうとしていない。

その末に金銭を重視して心の安定を取っている。私は偶然怪我をした野良犬に魔法を使っている所を目撃してしまった。他者と繋がることでばれた時に親しい人にも拒絶されるのが怖くて、それと同じぐらい繋がりを持った人が疎まれるのを恐れている。

本当は優しい子。それが私のパートナー。だから私はどんなことがあってもキムの味方でいて、守りたい。

 

 

だからもしキムが傷つき倒れても私一人である程度戦えるようになりたかった。

しかし武器のみでの戦闘を得意としている人物なんて居なかった。史上最年少13歳でデスサイズになったヨーロッパ地区担当のジャスティン・ロウが唯一として該当している。

 

最近台頭してきた北条 基が現れるまでは。

彼は入学時の体力テストでほぼすべての項目で最下位を叩き出したにもかかわらず短期間で50に迫るほどの魂を回収している。それも、自身(武器)のみで。

角灯の私は同じ戦闘スタイルの武器が居ない。だから少しだけ特性が似ている彼から何か得るものが無いかと駄目元で彼の元へ向かった。

 

 

「うん、良いよ」

 

 

拍子抜けするほどあっさり通ってしまった

もっとこう……他人とつるまないで一人で過ごしてるから断られるかと思ったけど簡単に特訓の約束を取り付けられた。

 

 

 

 

後日約束した場所に向かうと彼はもう着いていてアップをしている所だった。遅れたことを謝り、私も準備運動をする。

まず実力を知るということで武器化有りの組手を行った。

 

 

強い。この一言に尽きる。もちろんブラック☆スターのような規格外の強さではないものの派手さは無いが彼の強さは堅実だ。

爆発と言う大技を振り回すのではなく、置く、いや押し付けると言った方が正しいか。なんというか、圧力が凄まじい。

ブラック☆スターの強さは津波に巻き込まれるような、巨大な鉄球に吹き飛ばされるようなイメージだが、基の強さは巨大な手にそっ、と囲い込まれて完全に退路を断たれた瞬間握り潰されるような感覚だ。

 

私は何度も地面に転がった。そのたびに手痛い追撃を受ける。

反撃も無い、回避も無い、妨害も無い状態にし、強烈な追撃を放つ。効率的な作業(・・)だった。そう、戦闘にすらなっていない。しかし基は私を転がすだけでなくちゃんと指摘もしてくれた。

 

 

「ガードで受け止めきれないなら力に抗わず円を描いて逸らすように力を逃がすと良いよ」

「体勢が崩れてしまったら思い切って崩れた方向に飛んじゃうのも良いんじゃないかな」

「その場で立ち上がろうとするんじゃなくて回避しながら体勢を立て直すか転がって距離を取ってから立ち上がったほうがいいと思うよ」

 

 

その都度アドバイスしてくれているけどさすがに一回の特訓ではまるで習得出来なかった。

体勢が崩れても多少上手に転がれるぐらいだった。逃げ(転がっ)た先で潰されるけど。

 

 

「やっぱり強いわね。全然歯が立たなかった……」

 

 

「そんなことないよ。ちょっとアドバイスしただけなのに、すぐに意識して動けていたし……僕のパートナーぐらい呑み込みが早いんじゃないかな。あ、因みにペグって名前だよ」

 

 

さすがに職人並はお世辞が過ぎる。でも、さっきまでの醜態をフォローしてくれるのはうれしく思う

 

「ありがとう……確か、あなたも最近コンビを組んだのよね?私も最近コンビを組めて……キムって言うんだけど……――噂とか聞いてる?」

 

 

「いや……特には」

 

 

基の反応を見る限り本当に知ら無い様だ。あまり噂話とかしないのだろうか。

 

「そう……あのね、キムは、皆と自分から距離を置こうとして周りに強く当たってるけど本当は優しい子なの」

 

基は黙って真剣な眼をして聞いてくれている。

 

「だから……キムに何か言われても、嫌いにならないであげて欲しいの。勝手なこと言ってるのは分かっているんだけど……」

 

 

「うん、人間いろんなものを抱えているからね、しょうがないね……」

 

 

そう言う基はどこか遠い目をしていた。眉尻を下げてふと笑った彼は

 

 

「そうだ、そのキムさんも一緒に特訓してみたらどうかな?武器が戦闘できるようになるとそれまでの反応が違ってきてしまうから調整のために職人に使ってもらうのがいいよ」

 

 

「え?キムを特訓に?」

 

確かに武器は職人をサポートするために細かい体重移動や自身の重心などコントロールして一緒に戦う。特訓によって酷いズレが起きてしまっては本末転倒だろう。

だけど……キムが呼んでくるかはちょっと……分からなかった。

 

「聞いてみるけど期待はしないでね?」

 

 

「うん、お願い。パートナーを守るために自分一人でも戦えるようになりたい、って……ジャクリーンさんってキムさんのことが好きなのか」

 

 

「なっ!!」

 

基の爆弾発言に心臓が飛び跳ね顔が真っ赤になる。火が出そうなぐらい体が熱くなり(……多分出てたと思う)、思考が上滑りする。

 

「いっいやパートナーを組んだのはほっとけないと思ったと言うか何か気になったというかいや気になったっていうのも容姿とかそう言うんじゃなくて何と言うかそのあれであのそう魂が反応したって言うかなんというかとにかくそういう意味は無くって――」

 

ワタワタと腕を振りながら支離滅裂な言い訳……とも言えないような戯言をまくしたててしまった。

 

 

「い、いやLoveじゃなくてLikeと言うか、友愛みたいなニュアンスで……」

 

 

「そ、そう!そういうニュアンスで……」

 

 

「うん……じゃあその、特訓の件、キムさんに宜しく。」

 

 

「わ、分かったわ」

 

なんとも締まらない別れ方だったけど寮に戻ってからちゃんと忘れずにキムを誘った。理由もちゃんと筋が通ってたことだし、うん。

 

断られるかと思ったけれどキムは特訓に乗ってきた。

理由は――

 

 

「なんか色々噂立ってるけど、死神の弔砲なんて御大層な名前で呼ばれてるんだから実力はあるでしょ。それから技術とか戦術とか盗めれば御の字でしょ。もちろん無料(タダ)で」

 

 

死武専生なのだからと言う至極真っ当な意見が帰ってきた。……基とそのパートナーを金蔓にしないといいけれど……

明日が少し不安になってきた。

 

 

 

 

「キム・ディール。本来なら拘束代もらうところだけど……そっちの授業料とチャラってことで」

 

 

ほら開口一番こんなことを言う。実力から見てこっちが協力を乞う立場なのに……

 

 

「よろしくキムさん。で、こっちが僕のパートナーの……」

 

 

事前に話をしていた為か基は苦笑いしながらも大人な対応をしてくれた。

隣の気弱そうなパートナーは大丈夫かしら……

 

 

「よろしく、キム、さん。僕はペグ・ユークバンク・ルークです」

 

 

ちょっと気圧されているけれども怯えの表情は無い。まあ死武専生でEATあるならばこれくらいどうってことないか

 

 

「ん、じゃ まぁ適当にやるか」

 

 

キムの一声で訓練が始まった。

 

しかし基達を甘く見ていたとしか言いようがない内容だった。魂の共鳴から引き起される爆発は先日と比べ物にならないほどの威力で、自分のパートナーにもダメージを及ぼすほどだ。

空に逃れようとしてもどうしても安定するのに時間がかかる為その隙を狩られる。運よく飛びたてたとしても遠距離攻撃の無い武器同士どうしても接近しなくてはならない。すれ違いざまに攻撃を放っても逆に爆発により体勢を崩され叩き落される。

 

地上戦でも爆発が攻撃にも防御にもなっていて手が出ない。こっちは魂の波長を炎に変え噴出する為タイミング調整出来る代わりに爆発が起きるまでに目視、指令、発動、とタイムラグがある。基達はあらかじめ魂の波長を杭に閉じ込めて衝撃があった場合に爆発するのがデフォルト。そういう武器だ。その武器の性質の差が出てくる。

 

只ガードするだけで相手の武器を弾き体勢を崩す。かすっただけでも爆発が起きればダメージは必至。かと言ってカウンターを狙うにもそもそもの技量が高くこちらが隙を見せるまで堅実な動きを見せる。

 

結局その日は私たちが勝利することはなかった。

 

その後また武器のみの戦い方を教えてもらってから解散になった。別れるとき次の日にダメージが残らない手当の方法を教えてもらえて良かった……

 

 

 

そして何日か経ったある日――

 

 

「え?あんた実戦以外したことなかったの?」

 

 

「うん……僕ずっと訓練認めてくれないから基は実戦で鍛えるタイプだと思ってたから意外だったな……」

 

 

きっかけは何気ない会話からだった。

 

 

「そうなんだ……話したらずいぶんあっさり引き受けてくれたけど……」

 

 

「え、なにそれ。パートナーよりよその、しかも武器の方を贔屓したの?」

 

 

「キム、そんな言い方……」

 

ちょっとデリカシーが無いわね。なにか、理由があるはず……

 

 

「だって武器優先して、パートナーも呼ぶ理由がこっちの都合なんでしょ?何考えてるか分かんじゃん」

 

 

「…………」

 

 

あああ、ペグが俯いちゃった。

 

「だ、大丈夫。そ……それとなく聞き出してみるから!」

 

 

「なんであんたが張り切ってるのさ」

 

 

元はと言えば私達が原因みたいなものだからでしょ!

解決料だの仲介手数料だの言っているキムは放っておいて入念にクールダウンしている基に近寄り話しかける。ペグも居るし場所を移した方がいいのかな?

 

 

「ねぇ、ちょっといい?あの……この後なんだけど……時間あるかな?」

「ごめん無い」

 

 

0.5秒もかからずに断られた。

 

「あ……そう、なんだ」

 

 

「……お疲れ様。それじゃ。」

 

 

基はそれきり無表情になったまま別れの言葉を告げ、踵を返してデスシティーに降りていく。

普段の態度とは全然違った……やっぱり、何か言えない事情が……?

 

それから私は訓練が終わるたびに話しかけるけれど、結果は芳しくなかった。

そんなある日

 

 

「ちょっと考えがあるから私に任せてみな」

 

 

「大丈夫?無駄に煽らないようにね?」

 

そう言って基に話しに行った。

キムは何やら自信満々だが何をするつもりだろう?こっそりついて行って物陰で聞き耳を立てる。

 

 

「ねぇ、ちょっとツラ貸しな」

「ごめん忙しい」

 

 

またしても取り付く島もない。キムが噴火しないといいけれど……

 

 

「……そうかよ」

 

 

 

 

私の心配を裏切りキムはそれほど気にしていない様だった。キムはこちらを見つけて寄ってくると肩を組んで顔を近づけてきた。

え、ちょっとまって近い近い近い近――

 

 

「アイツ追うぞ」

 

 

「へぅ」

 

耳元で囁かれて変な声が出てしまった。

 

 

「だ、か、ら、尾行よび、こ、う」

 

 

解放されて冷静さを取り戻し先ほど言われた言葉を咀嚼する。

 

「すぐに帰る理由を探そうって言うの?」

 

 

「そういうこと。さ、行くよ」

 

 

そう言ってキムはズンズンと文字が見えそうな歩き方で行ってしまった。私も慌てて後に続く。

基がデスシティーに降りて行って寄り道をせず一直線に向かったのは――

 

 

「下宿?」

 

 

「みたいね……」

 

そこは学生向けに出されている下宿の一つだった。基はその中に入ったっきり出てこない。日が落ちるぐらいまで待っても一向に出てくる気配は無い。

確認のため表札を確認してみると確かにその下宿の一室に基の名前があった。大家さんに話を聞くと連日早く帰り外に出ているのを見るのは滅多にないとか。

 

 

「あいつ自宅に籠って何やってんだ……?」

 

 

「さぁ……?」

 

私にはその問いに応じる答えは持っていなかった

 

 

 

 

 

 

――――

――

 

 

 

 

 

 

「っつー訳で早く自宅に帰ってはそれきりらしいけど」

 

 

「……用は何も分かっていないけれど、これ以上踏み込むのはパートナー間の問題かな、って……」

 

 

僕はその報告を聞いて困惑していた。ちなみに僕のパートナーの身辺調査の報告してくれたのはクラスメイトのキム・ディールさんとジャクリーン・オー・ランタン・デュプレさんだ。二人には特訓に付き合ってもらっている……のは立場が逆だ。でも、全員が基君に付き合ってもらっている、と言う表現が一番正しいかもしれない。

 

どうしてそうなったかを整理すると

まず僕のパートナーは訓練よりも実戦派で課外授業を通して自分を鍛えることを念頭に置いている――と、思っていた。が、ジャクリーンさんが訓練に誘ったところ二つ返事で承諾。その後二人のパートナーも呼んでの特訓となった。

僕の意見は聞き入れてもらえなかったが、こう言っては何だが、部外者の、ジャクリーンさんの意見を聞き入れる理由が分からなかった。

それでいて、ジャクリーンさんの意見を聞き入れた、のにも拘らず特訓後の誘いはすべて断っている。そして下宿に直帰してそのまま閉じこもったままだという。

 

僕はパートナーの行動原理が分からず混乱していた。

 

 

「ま、後は本人に問い詰めるしかないでしょ。これ以上部外者が嗅ぎまわるのも無理があると思うね」

 

 

「自分から言っておいてなんだけど、ごめんね?大した力になれなくて」

 

 

「ううん、有り難う。……ちょっと話し合ってみるよ」

 

思えばきちんと基と話し合ったことはなかった気がする。好きな料理とか、得意な科目さえも。きちんと話し合って、何を考えて、何を思っているのか。きちんと理解したい。

 

そう決意し基君に話しかける。

 

「あのさ、この後時間あるかな?」

 

 

「あー……ごめん、ちょっと難しい」

 

 

 

眼を伏せてぞんざいに答えた基君を見て一気に頭に血が上ってしまう。

何が難しいのだろうか、下宿に戻って部屋に閉じこもることがそんなに忙しいのか、パートナーにすら言えないことなのか、何を考えているのか分からない。僕に教えてよ。

 

 

「僕は……分からないよ……基が何を考えてるのか!何を思っているのか!何がしたいの!?分からないよ!!」

 

 

そう叫び自分が借りているマンションに駆け出す。しばらく顔を合わせたくなかった。おそらく基君は住所を知らないだろう。僕も基の住所を知らないのだから。

 

 

 

マンションの玄関を乱暴に開け放つとそのままシャワーも浴びずにベッドに突っ伏した。自分の中に渦巻く黒い感情に耐えるように手を握りしめ、歯を食いしばり、枕を濡らした。

 

気が付くと開けっぱなしのカーテンから朝日が差し込んでいた。そのまま眠ってしまったようだ。

シャワーを浴びて登校の準備をする。かなり早い時間だが、登校中に基と顔を合わせたくなかった。

 

 

死武専に着いてすぐ座学の用意をする。パートナー申請はしてしまったので基とは座学の席も隣だ。ペントレーと小物で長机に境界線を作り教科書を立ててそこに顔を隠す。我ながら子供みたいだけどそこまでして基の顔を見たくなかった。案の定基は早くに登校してきた。

 

話しかけてきたけれど机に突っ伏して会話を拒否する。何度か話しかけてきたけれどしばらくしたら諦めたようで静かになった。

暫くして教科書の壁を越えて手紙が投げ入れられた。そこには

 

『謝りたい。放課後△■教室に来て欲しい』

 

とだけ書いてあった。自分は人の話を聞かないのに自分の時だけはそう言うのか。

しかしいつまでも無視するわけにはいかないことは分かっていたので聞こえるように握りつぶしながらポケットに入れることで肯定を示した。

 

 

 

 

放課後。指定された空き教室に行く。

 

基はもうすでに教室に居た。顔を見ないように足元を見ながら要件を促す。

 

 

「まずは、済まない。ルークの気持ちも考えずに行動を起こしてしまって……」

 

 

ファミリーネームで呼ばれてしまった。別にそこまで怒ってはいないけれど……

いやいや、そもそも基君の態度が……

 

「僕も言い過ぎたとは思ってるけど、基君も……」

 

そう言ってちゃんと話を聞いてもらおうと目を合わせて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶句した

 

 

 

 

 

 

 

誰だ?この人は?

 

この顔が見えないものは何だ?

 

 

「本当に申し訳ない。言い訳になってしまうが――――」

 

 

この基君の声で空回りする言葉を紡いでるのは誰だ?

 

僕は目の前の人物の声が頭に入ってこなかった。

分かっている。分かってるんだ。この目の前の人物は基君だ。何故こんなことになっている?分かっている。僕が基に我が儘を……そうなることを()()()からだ。

基君にこうなって欲しい、って。だから凄く申し訳なさそうな(演技を張り付けた)表情をしているし、僕の事を考えて心から謝って(望まれた言葉をただ紡いで)いる。

 

最初から”こう”だったのだろうか?それに今さら僕が気付いただけなのだろうか?心が込められた非常に完璧な謝罪(基君の本心ではない僕が望んだ言葉)を受けながら思い返す。

いや、違う。少なくとも出会った当初はもうちょっと基君の”本心”に則った言動をしていた、と思う。

僕が、そう僕が彼の心を閉ざさせてしまったのだ。何かに追われているような急ぎ方も、不可解な行動も彼にとっては触れられたくない重大な理由だったのだろう。

 

 

 

僕は分からない分からないと騒ぐだけで、いや、実際今まで言ってすらいなかった。昨日ようやく話そうとしただけだ。基君と向き合おうとすらしていない。あれが基君の”普通”だったのかもしれないのに、周りと違うから理由を話してくれるだろうと勝手に決めつけていた。

 

基君が自分のことを話さず僕が基君のことを知らないように、僕も自分の話をしていない。家族がコンプレックスで死武専に逃げてきた、なんて僕も話したくは無かった。だから話していない。聞かれたら適当にはぐらかして追及を逃れる。

 

 

今の基君も同じではないだろうか。拒絶の仕方が尋常ではないけれどそれほど触れられたくない部分なのだろう。第一基君は傍若無人な訳ではない。怪我をしたままでも戦えなんて言わないし、他の生徒にノートを貸している所も見たことがある。

死武専の生徒の義務はただ一つ。デスサイズを作ること。基君はそれに向かい最短距離で進んでいただけ。ストイックとも言えるだろう。

 

急ぐ”理由”を知らないだけで、”目的”はしっかりと行動から理解することが出来ただろう。その”理由”が人に話したくないことならば。パートナーの僕は基君を信じるのが道理だろう。

基君は強い。いや、強くなった。成長率を見れば他に類を見ない。その心境は誰にも分からないだろう。何を考えているのか、何を思っているのか。そのすべてではないにしろ、ともに歩むことで、これから、少しづつでも知っていけばいい。

 

その為には――

 

 

「ごめん……僕、強く、なるよ」

 

 

 

まだまだ全然実力が足りない。僕はまだ体術ですら基君に劣っている。まだ基君と同じ目線にすら立てていない。また同じように基君が孤立してしまうことがあるかもしれない。今回は只僕が騒いだだけだけど……

これからは、何があっても、僕は、僕のパートナーを信じよう。強く、なるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから多少雑談して、いつものジャクリーンさん達との特訓に向かった。

その間、基君の違和感は無くなる事はなかった。

 

 

 

 

特訓中、ある変化に気づいた。基君の魂の波長の爆発が起きても痛みを感じなくなっていたのだ。まるでそよ風でも吹いているようだった。

恐らく、基君が自分を殺した影響だとは思うけれど、僕の気持ちが少しでも伝わった結果だと良いな、と思った。

 

訓練後にキムさんたちが話しかけてきた。どうやら心配させてしまったようだ。

 

 

「急に叫んだときはどうなることかと思ったけど、大した問題じゃなくてよかったよ」

 

 

「そうね、動きもさらに良くなってるし……仲直りした、ってことでいいのかしら?」

 

 

キムさん達は基君の違和感に気づいていないのだろうか

 

「うん、ごめんね。心配かけて……それで、何か基に違和感、とか感じないかな?」

 

 

「んー?そういや私達にも謝りに来たな。理由は言えないみたいなこと言ってたけど……」

 

 

「ええ、特におかしなとことは無かったと思うけれど……」

 

 

「そう、有り難う……」

 

 

 

 

 

”アレ”は何なのだろう……心配になると同時に、気づけたのが僕だけだという事実が、少し浮ついた気持ちにさせる。

……ちょっと不謹慎すぎる。

僕はかぶりを振ってまた決意を固めるのだった。

 

 

 




ちょっと校正が甘いのでもしかしたら大幅な修正があるかもしれません

あった場合追記しておきます。
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