何てことの無い平和な生活   作:ArumeriA

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少し書くのが楽しくなってきた


何てことの無い騒がしい日常

 

「あ~あ、やっと終わったよ」

 

 今日もヴァリンは平常運転だったなぁと、今日の出来事を思い出しながら帰宅の準備をする。早めに帰ると約束したので、しっかりと仕事を押し付…済ませてきたのだ。研究室の方から罵倒が飛んでくるが知ったことではない、と考えながら携帯を開く。

 

 「…やっべ、マジかよ」

 

 そこには妹からの連絡が入っていた。焦って内容を見ると職場の前で待ってるから一緒に買い物行こうというものだった。

 急いで支度を済ませ、研究室から出てきた人語を話していないヴァリンを同僚の方へ蹴り飛ばし、急いで外に出る。

 

 「もー!遅いよ兄さん!待ってたんだよ!?」

 

 怒ったアマネもかわいいなぁ……じゃなかった。

 いつもは優しいアマネだが、一回不機嫌になるとなかなか機嫌を直してくれない。

 

 「悪かった、でもいつもよりは早かったろ?」

 

 「そうだけど!私学校終わってからすぐに準備してきたんだよ?連絡だってしたのにすぐ返してくれないし!」

 

 「スマンって、押し付…片付けに少し手間取ってな」

 

 「それでも連絡位できるでしょ!」

 

 妹はカンカンである。おこである。

 今日の早帰りは、争奪戦の上もぎ取ってきたものだ。

しかしそれを理由に説き伏せるのは違う気がする。しかもこのままの空気で買い物に行くなんて俺の精神がもたない。ならば選択肢は一つだ。

 

 「ホントに悪かったって、今度埋め合わせするからさ」

 

 「……むぅ」

 

 まだ足りないか…… ならば、

 

 「お詫びにアマネの言うこと一つ聞いてやるから」

 

 「……ホントに?」

 

 「約束するさ」

 

 「今回だけだからねっ!」

 

 さっきとは一変して上機嫌になるアマネ、とにかく機嫌が直ったので良しとしよう。

 

 「じゃあ、行くか!」

 

 「うん!」

 

 

 そのまま上機嫌なアマネと買い物を済ませ、帰宅する。

しかし家からはただならぬ雰囲気が漂っている気がする。

 ……気がするじゃないな、漂ってるな、……やだなぁ。

 この先の展開を予想し、しかし避けられないと悟りながら扉を開ける。

 

 「……ただい「「兄さん助けて!!」」ゴファ!」

 

 開けた瞬間に2つの弾丸が腹に飛んできた。真後ろにいたアマネも予知していたのか、しっかりと避けている。昔は巻き込まれて大変だった(特に双子が)のに…成長していて兄ちゃん嬉しいよ……!

 

 「あら?誰が正座を崩して良いって言ったの?」

 

 これまた予想道理の展開に思わず苦笑する。

玄関にいたのは阿修羅と化したラグナだった。やっぱり間に合わなかったんだな……

 

 「兄さんお帰り、そこを退いてくれない?」

 

 その言葉に後ろの二人はガタガタと震え出す、ここでYESと答えてしまえば外にまで逃げかねない位だ。

 なのでここは兄として

 

 「はい」

 

 「「ちょ!?」」

 

 差し出すのが正解だろう。そもそも自業自得なんだし俺が庇う道理はない、ましてや巻き添えはゴメンである。

 

 「ありがと♪じゃあアマネと一緒に夕食お願いね?」

 

 「わかった」

 

 「はーい!」

 

 ということで、手洗いうがいを済ませ、夕食の準備に取り掛かる。その間に聞こえてくる怒号や悲鳴、苦悶の声は一切気にしない。

 

 「貴方達?いい加減学んでくれないかしら?」

 

 「「反省してます!」」

 

 「全く、あなたたちのせいで先生から私に苦情が来るのよ?分かってる?」

 

 「「本当に申し訳ありませんでした!」」

 

 「貴方達も高等部なんだからうんたらかんたら……」

 

 ラグナの説教が続く中、当の本人達は話しも聞かずに睨み合っている。視線を向けられれば下を向く辺り見てはいるはずだが、これはそろそろ始まりそうだな。

 

 「…くそっ、これも全部レヴァのせいだっ」

 

 「私に漕がせたあんたが悪いっ」

 

 「レヴァがノロマな亀さんだったから遅刻したんだ!」

 

 「寝坊した時点でスロウスも同罪だし!」

 

 「負け犬が口答えすんなし!!」

 

 「ならその負け犬に頼ったあんたは何なんだよ!!」

 

 「何よ、やる気!?」

 

 「上等じゃない!」

 

 あ~あ、鬼の前で喧嘩してるよ…っと、気にしないんだった。そろそろ噴火するし見ないでいよう。

 

 「おい」

 

 「「!!」」

 

 「人が話してる前で喧嘩とはいい度胸じゃない」

 

 「「いやっ、ちょ、あの」」

 

 「次こんなことがあったら部活に強制入部させるわ」

 

 「「そっ、そんなぁ!?」」

 

 「いいじゃない、どうせ暇でしょう?健全な青春を歩ませてあげるわよ?」

 

 「「待って!それだけは!」」

 

 姉の権力により自由時間を減らされそうになり必死になる二人、このままではサボることすら許されないだろう。

しかしこのままでは可哀想になってきたので助け船を出してやるかな。

 

 「じゃあ、あし「ご飯出来たぞ~」…あら?もう?」

 

 「あぁ、それとその位で勘弁してやったらどうだ?」

 

 「……しょうがないわね、このくらいにしとく」

 

 「「た……助かった……」」

 

 「ただし!次やったらそうするわよ?分かったわね?」

 

 「「はい!分かりました!」」

 

 「よろしい。じゃ、食べましょうか!」

 

 説教も終わり、ようやく夕食を食べることが出来る。

 今日の夕食はチャーハンと餃子、あと適当にサラダを作った、てか俺のレパートリーが少なすぎたため、アマネにも作ってもらった。途中餃子のタネを包むアマネの手が分身していた気がするが気のせいだろう。

 

 「「「「「いただきます」」」」」

 

 ここらでこの仲が良いのか悪いのか分からない双子を紹介しようとおもう

 

  まずは次女のスロウス

 才色兼備の駄目人間である。頭の回転も早く運動神経も抜群であるが、基本的にやる気が全く無い。早くまともになってほしいとは思うがなったらなったで気味が悪い、と思ってしまうくらいやる気がない。趣味は片割れをいじめることである、つまりドSである。

 

  次に三女のレーヴァテイン

 同じく才能の塊なのだがいつも片割れに負かされている。いつも邪魔をされ、一時期恐ろしいことになっていたが今は割愛しておく。やる気は片割れよりあるが、他から見ると無いに等しい。というか喧嘩位でしかやる気を出していない気がする。ほら、今も取ろうとした餃子を取られてる。抵抗しようとしているが、通用しておらず本人は涙目である。

 

 騒がしい食事(結局怒られた双子)が終わり、ラグナとアマネは食器を片付けている。

 

 「弱虫、ゲームしてあげようか?」

 

 「…はっ、今度こそ負かしてやるしっ」

 

 全く懲りない双子である。なので俺も釘を刺しておこう

 

 「お前ら、次遅刻したらお小遣いカットな」

 

 「「!?!?」」

 

 二人は悲惨な顔をしてこちらを向く。俺が約束を守るのは二人もよく知っているはずである。

 

 やはりお金は偉大だなぁ。

 

 




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