「んん~~…!」
いつも道理の朝を迎え、朝日が入る窓の前で大きく伸びをする。1日の始まりは伸びをした後妹達の顔を見ることから始める。まずは一緒の部屋のアマネの顔を覗く。
「すぅ……すぅ……」
まだ夢の中のようで時折笑みを浮かべる。そんな可愛い妹の寝顔を十分ほど堪能した後に双子の部屋を覗く。
「く~~~……」
「んん…うぅん……」
どちらも熟睡している、だが夜更かしはしていたようだ。片付けていないゲームとお菓子の空が散乱しており、とても汚い部屋になっていた。そんな汚部屋の片付けをするのも朝のルーティンになってしまっているのだから我ながらどうかしてると思う。
「~~~♪」
一通りの事を済ませ、朝ごはんと人数分のお弁当を作り始める。いつもありがとうなと言う兄さんの言葉を思い浮かべながら準備していると思わず笑みを浮かべてしまう。それに手のかかる妹がいると何故かやる気が出てくるのだから不思議である。
「…ふぁ~~…、おはよ~」
「おはようアマネ、顔洗ってらっしゃい」
「ふぁ~~い」
まだ寝ぼけている天使を洗面所に促し、お弁当のおかずを詰める。この後朝ごはんを一緒に作るのがいつもの流れである。
…一緒に作らないのかって?そんなの楽しみが減るからに決まってるじゃない。
「よし!今日もバッチリ!」
「フフッ」
確かにバッチリね……、バッチリ頭の天辺から伸びている、しかも複数である。
こっちに手招きし、髪を軽く整える。飛び跳ねている髪の毛を一つに纏めていく。最後に上のアホ毛を整えれば完成だ。うん、今日もバッチリだ。
「何したらいい?」
「じゃあ、お味噌を溶かして。それから……」
二人で朝ごはんの支度を進める。二人でテキパキとやり、すぐに準備が完了する。そして出来上がりの直前に丁度起きてくるのだ。
「おはようラグナ、アマネ」
「おはよ、兄さん」
「おはよう!兄さん!」
これがいつもどうり、しかし大事な朝の日常である。
しかし、改善させたこともある。それは双子の妹のことなのだが……
「「……おはよ~」」
良かった、ちゃんと起きてきた。
二人に説教をしてから、流石に懲りたのか朝食が終わる頃に起きてくる。私達は早めに出るので学園自体には間に合うのだ。
「おはよ、ちゃんと遅刻せずにくるのよ?」
「……わかってるし……」
「……む~~……」
「おいレヴァ、洗面所はあっちだ」
「……むぅ……」
さりげなく兄さんにハグをする三女、買い物に行った日から随分甘えるようになった気がする。多かったツンがようやく少し無くなった様だ、良かった。
「私もギュ~~!!」
「アマネまで…、どうしたんだ?」
遠慮なく甘えているアマネが少し羨ましい…、私も甘えたいが妹達の手前、少し気後れしてしまう。姉の威厳もそうだし、何より恥ずかしい……。
「ほら、行くぞラグナ」
考え事をしていると兄さんが突然頭に手を置いてきた
、何故か肩ではなく頭なのかはわからないが。
「きゃっ!」
「うおっ!どうした!?」
「いきなり頭撫でないで!」
「え!?駄目だった!?」
「いきなりはびっくりするから!?」
「そっ…、そうか…」
しまった、いきなりすぎて怒ってしまった。少しショボンとした兄さんもこれはこれで……、じゃなくて!
「次からはちゃんと許可取ってね!」
「え~…、許可要るのかよ…」
「私は無許可でいいよ!」
「わかった!よ~しよしよし~~!!」
「きゃ~~!!」
アマネが楽しそうにはしゃいでいる、本当に毎日が楽しいのだろう。私もたまにはあんな風にはしゃいでみたいとは思うが、……やっぱりキャラじゃないなぁ…。
「さっ、行きましょう!」
「おうっ」
「うん!」
うん、やっぱりこれが私らしいな。
皆の先頭がやはり私に似合う場所なのだ。
……でも……
「そういや、久しぶりになでたなぁ」
「なにが?」
「ラグナの頭」
「そうね、でもなんでその話?」
「いや、少し笑ってたから?」
「えっ!?」
「確かにっ」
「ちょっ、アマネまでっ!」
「姉さんほんとは甘えたかった?」
「えっ?マジ?」
「っ!?そっ、そんなことっ!ないわっ!」
「「本当に(か)?」」
「ほっ、本当よ!!」
「兄さん!ゴーー!!」
「おうよ!!」
「ちょっ、まって!やめて~!」
やはり此処が一番心地いい。