皆様ありがとうございます!
「アマネっちー!お昼にしよー!」
お昼のお弁当、それは学園の楽しみの一つである。
毎朝ラグナ姉さんが詰めてくれるこのお弁当は、一見何の変哲もない普通のお弁当だが、私にはしっかりと姉さんの愛情が見える……見える!!
「アマネは相変わらずだな」
「だねっ!笑顔が素敵だよね!」
「…いや、ヘレナには獰猛な肉食獣に見えるな」
「そんなことないよ!カリスちゃんと同じ大天使だもん!」
そんな感じにおしゃべりしながら私の机に集まってきたのは同級生のカリスとヘレナだ。本来イタズラ好きのヘレナだがある一件以来ここでは完全にストッパーの役割を果たしている。
「ラグナ姉さんの作ったお弁当だもん!こうなるのはあたりまえだよ!」
「アマネっちのお弁当凄くおいしいもんね!」
「買い食いとかでもカリスが不味いって言ったところ、一度も聞いたことないけどな」
「だってみんなおいしいんだもん!」
「だよね!姉さんのお弁当は世界一だよね!」
「「ねーー!!」」
「……はぁ」
何でヘレナは疲れた顔してるんだろう、姉さんのお弁当の話してたのに?
そんなこんなでお弁当を食べ始める。食べながら他愛もない話をすることも楽しみの一つである。
「今日の朝も大分騒がしかったな」
「?何かあったの?」
「いや、ある意味いつも通りさ」
「?」
「……アマネなら分かるだろう」
「え~と……あ!リサ先輩が3日連続保健室!」
「それじゃなくて……え?今日も?」
「うん!関節が凄いことになってた!」
「この大天使カリスちゃんが治してあげたんだ!」
「…なるほど、後でお見舞いに行こうか」
あれは凄かった。あんな笑顔で関節をはめていくカリスはなかなかにレアな光景だ。先輩治療が終わったら気絶してたもん。それより、
「じゃあ、別に何があったの?」
「高等部の会長さ」
「は?また?」
「顔こわ」
「アマネっち!笑顔笑顔!」
「うん!無理!」
またか、またなのか。あの野郎また姉さんに性懲りもなく告ったのか、許せん。
「じゃあこれから高等部行こっか!」
「そうだね!」
「カリス、絶対にアマネと行き先が違うと思うぞ」
「そうなの?」
「そうだ、アマネも落ち着きなよ」
「…まったく、どいつもこいつも姉さんを狙いやがって」
「アマネっ、女の子が使っちゃいけない言葉がどんどん漏れてってるぞ」
「さっ、殺りに行こっか!」
「カリス!」
「おっけ~!えいっ!!」
「あだぁ!!」
はっ、私はなにを!?
「おっ、もどった?」
「…まったく、面倒をかけさせないでくれ…」
目の前にはヘレナとハリセンを持ったカリス、……どうやらまた何かやってしまったらしい。
「アマネのシスコンも大概にしてほしいな」
「…なんか、ごめんなさい…」
「うん!謝ってくれたから許すよ!」
「ありがと!カリス!」
「……はぁ」
今日もヘレナはため息が多い、なんでだろ?まあいいか、もうお昼休みも終わりが近いし。
「それじゃ、放課後にお見舞い行こっか!」
「さんせー!」
「ヘレナも問題ない、きっと他も来るだろうしな」
それじゃ、午後も頑張りますか!