何てことの無い平和な生活   作:ArumeriA

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初感想が来た!
ありがとうございます!
最近投稿出来ていない!
申し訳ございません!

二週間程投稿できず、本当にすみませんでした。


何てことの無い次女の放課後

 「おいスロウス、今日もやるのか?」

 

 「当たり前じゃん、臨時収入もあったし」

 

 「あんなことでお金が貰えるなんて、…羨ましい」

 

 

 学園も放課後になり、今はいつものメンバーでゲームセンターに向かっている。何故なら、そこでの対戦ゲームでの連勝記録を伸ばすため、そして勝てないラースを弄ってその様子を面白がるためである。

 

 

 「今日こそは勝つ!絶対にだ!」

 

 「……ちゃんとゲームで勝ちなよ?」

 

 「いいぬいぐるみは有るでしょうか…」

 

 

 ラースは前科として、相手にキレてリアルファイトでボコボコにしたことがある。相手もこちらを煽っていたが相手が悪かったとしか言えない。

 

 ちなみにUFOキャッチャーにしか興味がないエンヴィーは、別のゲーセンで商品を取りすぎて店員から懇願された事がある位に上手い。

 

 「て言うかお金あんの?」

 

 「……誘ったのは貴様だったと記憶しているが?」

 

 「横で見てれば?見るのは無料だよ」

 

 「ふざけるな!遊びに来てただ人のゲームを見るだけなんて悲しすぎるわ!」

 

 「…ではスロウスのように稼げばよいのでは?」

 

 「無理だ、というかあれでお金を払うなんて可笑しくないか?私ならして貰うことすら考えん」

 

 「別に良いではないですか、法には多分触れてませんし健全……健全?ではあると思いますよ」

 

 「いいじゃん、お金払ってでもやって欲しいんだから。あっちも満足、こっちも満足、Win-Winだよ」

 

 スロウスがやっているのは役者紛いの事である。こんなシチュエーションであんな台詞を言って欲しいなどの要望を有料で叶えているのだ。ちなみに姉にばれたら確実に説教コースである。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 そんなこんなでゲーセンに着き、中に入ったとたん三人は別行動になった。いつもの事なので気にするのは時間だけである。

 

 

 「さ~てっ、やろっかな」

 

 

 いつもの場所に座りカードをスキャンしお金を入れ、オンラインを選択し繋がるのを待つ。近くの台にラースもいたがもう始まっているらしい。イライラした声が漏れ出ている。

 

 

 「……おっ、きたきた」

 

 

 スロウスの戦術は相手を見極めるもので、はじめはガードや回避に専念し、相手を見抜いた瞬間に完膚なきまで叩きのめす戦法である。しかもその見極めが恐ろしく的確で、相手を煽りながら戦うといった人として如何なものかと言われるようなこともしょっちゅうやっている。プレイヤーネームも結構知られているはずだが、相手が回線を切るなどは余りされない。

 何故なら、

 

 

 「ふう、こんなものかな」

 

 

 それは彼女が強いことにある。プロゲーマー顔負けのスキルを持っており、画面にも恐ろしいほどの連勝記録が表示されている。余り長い時間はいないためそこまでの試合数ではないが、負けていないためこんな数字になっていた。

 

 

 「さてと、そろそろ…」

 

 「クソッ!また負けてしまった…、もう一度だ!」

 

 「…止めよっかな」

 

 一方のラースもある意味凄かった。スロウスが連勝記録を伸ばしているならラースは連敗記録を更新している。元々ゲームが苦手な癖に負けず嫌いな為、ここで多くのお金を失っている。更にリアルファイトの影響で壊れたものの弁償もしなければならず、本当であればゲームなんて出来る状態では無いのである。

 

 

 「ラース、もうやめなよ…」

 

 「まだだっ!次こそ勝てるはず!」

 

 「あんたが勝ったら明日は天変地異だよ」

 

 「そこまでいうか!?」

 

 「ラース、スロウス、そろそろ帰りませんか?」

 

 「だってさラース、さっさと帰……ろ……」

 

 「……エンヴィー、それはなんだ?」

 

 

 帰宅を促したエンヴィーの手には殺人鬼のような顔のトマトのぬいぐるみと、両脇に機器類が抱えてあった。

 

 

 「これですか?これはキラートマトと言って野菜伝説のキャラクターで…」

 

 「それではなくて…、その小脇に抱えている耳当ての様なものだ」

 

 「あぁ、こっちでしたか…、これは」

 

 「最新式のワイヤレスヘッドフォンだよね」

 

 「えぇ…、確かそう言っていました。よく知ってますね」

 

 

 エンヴィーが何気なく取ってきたヘッドフォンだか、実は売り切れ続出の最新式なのである。従来の機能の最新式が詰め込まれ、その界隈では持っていて当たり前の物でもある。スロウスも発売前の抽選や発売日に直接お店にいったりもしたが結局買えなかった代物なので、学園で買えた人に売って欲しいと頼み込んだ程である。

 

 

 「…スロウス?目が怖いですよ?」

 

 「ねぇ、エンヴィー?」

 

 「ひぅっ、…なっ、なんです?」

 

 「それ、頂戴?」

 

 「○○万です」

 

 「えっ?」

 

 スロウスの気迫に涙目になってしまったエンヴィー、普通なら腰を抜かしてしまうほどだ。しかし、それはそれである。エンヴィーの発言に思わずラースも驚いてしまう。

 

 

 「わかった」

 

 「えっ!?」

 

 「はい、……確かに頂きました。では、これを」

 

 「えっ!?」

 

 更にラースの目の前で即取引が行われた、十万単位の取引を目の前で行われついていけない状況である。

 

 

 「おっ、おい、スロウス」

 

 「なに?」

 

 「貴様、その金は何処から?」

 

 「これ買うために貯めてたお金」

 

 「はっ?だ、だって今までいつも道理の…」

 

 「ん?あぁ、最近ちょっと高額のやつをね」

 

 「……そうか」

 

 

 スロウスはヘッドフォンを手に入れ、エンヴィーは大金と恐ろしいぬいぐるみを抱えご満悦である。今日損をしたのはラース一人だけである。

 

 

 「……私もやろうかな…、バイト…」

 

 

 

 家に帰りこの事をマサムネに話すと驚愕され、スロウスに余波が飛んだのは余談である。




これからは出来るだけ週一で投稿します
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