「そろそろ解放してくれてもいいんですよ?」
「え?」
「え??」
「まだそんなこと言うんですか?解放する気なんてないですよ。」
いい加減諦めて下さい…。と言ってさとり様は部屋から出て行った。
この部屋に入れられてどれだけ時間が過ぎたか…とかは分からないが……それなりの時間は恐らく過ぎているのだろう。
だからこそ、俺はさとり様にそう告げていた。
最も、これで解放してくれるのなら…こんなことを言う必要はないのだが……
と、こんなことを言ってもオレがどんな状態にあるのかを知らないと上手く情報が伝わらないだろう。
俺は今、地霊殿の恐らく地下に監禁されている。
手首に手錠をかけられ、一定の範囲しか行動できないようになっているのだ。
手首は痛いし、運動不足気味だしでいいことがひとつもないのだ。
「なんとか出られないかなぁ…」
最近はこんなことしか考えてない。
はぁ……そうため息をこぼして、俺は天井のシミを数える等して暇をつぶす。
せめてなぁ…何か楽しみがあれば話は変わってくるのだが……
「暇なんだよなぁ…ここ」
いっその事さとり様の言う通りに従ってみるか…?
別に悪いことはないだろう。ちょっと監禁されてるだけだ、俺はこの待遇を変えてくれればそれで構わないしな…
「かけよって見るのも悪くないか……」
そうして俺はまた思考を放棄して時間が過ぎるのを待った。
「元気にしてましたか?」
「……えぇ、勿論暇でした。」
「考えは変わりましたか?」
「そうですね…まぁ考えは少し」
「……へぇ、そうなんですか。」
「疑ってるんですか?」
「まさか!でも……なるほど…そういう考えですか……」
会話してないんだけどな…?なんかひとりでに納得する素振りを見せ始める彼女を見ていると……
「分かりました。それなら手錠に仕掛けをかけます。」
「仕掛け?」
「はい。その仕掛けが作動したら貴方の心を自動で崩壊させます。」
「なんか怖いですね。ちなみに作動条件は?」
「それは教えられません。……ただ、地上に上がろうものなら即刻その心を壊します。」
つまり複数個あるということなのだろうか……?
まぁでもこれで退屈は無くなった。
地上に上がるのは諦めてもいいだろう。
興味本位な所もあったし、それに心は失いたくないもんな。
そう自分に言い聞かせて、俺はその仕掛けを了承した。
そして、俺はこれまでと同じ生活を再び開始することが出来た。
しかし、彼はもう、ここから出ることは叶わないのだろうが、それでもまだ
以前の通りの生活を楽しむのだろう。
それ自体…作られた環境だということに気がつくこともなく。
あやつり人形ということにも気が付かないエンドですね。
見てくれてありがとう!
美春は救われるべき?
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救われる (外部から救出される)
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救われない (さとりと一生を過ごす)
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自力で逃げる (隙を見つけて逃げ出す)