4ヶ月ぶり?位の投稿になります。
今回の話はかなり自分的にはいい作品になるかな〜って感じのやつなので、よかったら読んでいってほしいです。
全3部構成で行くので、よろしくお願いします!
俺は○○、数年前からこの幻想郷に迷い込んだ人間だ。
会社からの帰りで車を運転していた時に道を外してしまい、気がついたら竹林奥の永遠亭で目が覚めた……という感じだ。
初めは変わった環境に慣れないでいたが、今は里で昔の経験を活かした仕事を何とかみつけて生計を立てることが出来ている。
「頑張ってるな○○。」
「あ、妹紅さん。どうも」
彼女は藤原妹紅さん…俺を永遠亭まで運び込んでくれた人で、俺の命の恩人だ。彼女がいなければ、俺は間違いなくあの場で死んでいた。
「今日珍しい肉が取れてな。良ければ一緒にとおもって。」
「いいんですか?いつもすみません…」
「いいのいいの!それじゃあ夜にまた家で準備しておくからよろしくね」
「おーけーです。仕事が終わったらお邪魔させてもらいます」
彼女には命を助けて貰ったばかりか、こうして今もなにかと気にかけて
色々してもらっている。
周りからは押しかけ女房だーなんて言われるくらいだ。
全く俺がここまで彼女にして貰えるのかが不思議でならない…
ーーー
「あ、巫女さんだ。」
「○○じゃない、どうかしたの?」
「前に相談してた件なんですけど…何とか出来そうなんですよ。」
「へぇ、それじゃあ準備しておくわ。」
「ありがとうございます。また、神社まで伺います。」
ーーー
「妹紅さん。○○です」
「いらっしゃい。どうぞ上がって」
「はい、お邪魔します…」
月に何度か訪れる妹紅さんの家には、色々な物が置いてある。
特に気になったのが、何故か血痕がベッタリと着いた刀だ。
と言っても、他にも札やら何やら色々とあるし、妹紅さん自身も
「私の仕事で使ってるんだ」と言うくらいなので、特に気には止めていなかったりした。
「はい、それじゃあ食べよっか。」
「そうですね。いつもすみません…いただきます」
煮込まれたその肉を食べると、なぜか仕事での疲れが一気に吹き飛んだような気がして、体が一気に軽くなった。
「これ…一体何の肉なんです?」
「それは教えられない。教えたら味の意味が分かっちゃうから」
「普通に気になるんですけど…でもダメなら教えなくても大丈夫です。」
「ありがとう…いっぱい食べてね」
そうして俺は出された料理を殆ど頂いた。
なぜか妹紅さんは「私は大丈夫だから」と自分の分まで俺に食べさせてくれたし、なぜか2人分あるはずなのに俺の胃袋はそれを全て食べきってしまっていた。
ーーー
気がつけば月が真上まで上がってきていた。明日は昼からの仕事なので朝は大丈夫だが、女の人の家にいつまでも邪魔になる訳にもいけない。
「そろそろ帰らないとダメですね」
「そうは言うけど…ここから家まで結構かかるよね」
「ま、まぁ…それなりには」
「じゃあ…今日だけここで泊まっていきなよ。」
「えっ…いいんですか」
「別に私は大丈夫だよ。キミが良ければ…なんだけど」
「それじゃあ…絶対にては出しませんので…一晩泊めさせてもらいます…」
そう言うと、妹紅さんはニコリと笑って
「それじゃあお風呂だけ沸かすから入ってきて。汚れもあるでしょ」
と言ってくれた。本当にいい人すぎて頭が上がらない。
「はい、すみません…ありがとうございます…」
「別に気にしなくていいから。ゆっくりしていって」
そうして、俺は妹紅さんの家にて一晩を過ごすのだった。
ーーーーー
次の日、目が覚めてすぐに自分の体が今までにないほどに軽くなっていることを感じた。
筋肉痛や頭痛といった普段していたような痛みが一切無くなっていたのだ。
「あれー…?」
「おはよ。ご飯にしようか」
外にいた妹紅さんが部屋に戻ってきてそう言ってくれた。
「あっ、おはようございます。」
ーーー
ご飯を食べながらこのことを妹紅さんに伝えることにした。
「そう言えばさっき起きた時なんですけど、なんか体のあちこちの痛みとかが全部吹っ飛んでいたんですよ。もう何も感じないくらいに!
昨日のあのお肉のおかげ…なんですかね?」
「そ、そうなの……?それは…まぁ苦労して取った甲斐があったよ。
また取れた時に声をかけるから食べに来てくれよ。」
そう言って笑った妹紅さんの腹部辺りに包帯が巻かれていることに気がついた。
こんな傷…昨日会った時に付いていたっけ……?
でも、なんだろう…これを聞いていいのだろうか……
「どうかした?」
「へっ?!いや…妹紅さんのご飯美味しいです!!」
「それは良かった。もっと食べてくれて構わないからな。」
そうして団欒とした空気で、俺たちは朝を終えるのだった…
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