基本12時に投稿すると伸びやすい(当社比)なので日を跨ぐと同時に投稿させてもらってます。
あれから数日、俺はいつも通り人里での仕事に精を出していた。
身体の疲れの蓄積が不思議と無く、元気が有り余るような気分だった。
「最近頑張ってるな!!○○」
「店長。そうなんですよーなんか最近調子よくて〜」
「そりゃ良かった!その調子でな!!」
「分かりました!」
などと会話を交わして、そのまま仕事を終えて家に帰る。
最近は帰る途中に少し寄り道をしたりして知り合いが増えたような気がする。
特に竹林方面の人たちとはなぜか知り合いが多く増えた。薬をこっちに売りに来ている鈴仙という子で、前に保護してもらった時に見たことがある程度だったが、最近では団子屋で雑談する程度には打ち解けている。
家にたどり着くと、荷物を置いて部屋着に着替える。グッと背伸びをするとすぐに風呂場へと直行した。
俺の仕事はかなり汚れが付きやすい為、特に体が汚れやすいのだ。なのでほぼ毎日と言っていいほど風呂に入る。
ーーー
風呂を入り終え、晩御飯を食べながら俺はふとあることを考えた。
それは、外の世界のことだ。知っての通り俺はよそ者…結局は向こうでの仕事をやりに戻らなければならない。果たしてそこが俺の存在していた世界なのかは置いておいて。
「ここから出たら戻って来れないもんな…」
それに今の所持金で結界を開いてもらえるか、だ。
たしかに数年でかなりの額を貯めてきた。大して趣味なんかもなかった為、庭に何本か花を植えたり、料理の本を買ったりした程度だ。(あと少し酒)なので他の俺の同士達と比べてもやはり貯蓄はかなりある。
「とりあえず今度一回いってみようかなー…」
ーーー
数日後、俺は妹紅さんにまたあの肉がとれたと教えて貰って妹紅さんの家まで訪ねて行っていた。
「お邪魔します…」
「いらっしゃい、そこら辺に座っておいて。もう出来上がるから」
「ありがとうございます。」
「……はい。召し上がれ」
「どうも…いただきます。」
ご飯と肉を食べ進めていく。やはり何度食べてもそのお肉の美味さは飛び抜けていて、いつか食べた国産牛ですら霞むような味だった。
「そういえばさ…○○ってこれからどうするの?」
「どうする…とは?」
「ほら、これからもここに残るのか向こうに帰るのかって」
「今はまだ…でもいつかは向こうに帰ろうと思ってます。向こうにも俺の両親とかが居るので。」
「そ……そっか。でもすぐには帰らないんだよね?」
「はい、そのつもりです。」
「わかった。教えてくれてありがとう。」
そんなこんなで俺は妹紅さんにその後も何度かこうしてご馳走してもらい、気がつけばそんな生活が半年以上経過していた。
その頃には俺の持ち金も溜まりきり、元いた自分の世界へ帰る準備も進め始められる程になっていた。
俺は博麗神社の巫女さんに見積もりを聞き、帰還の費用を支払い終えたくらいの頃だった。
最後のお別れをするために、妹紅さんの元へ訪れた俺は彼女と最後にと酒を交わした。
「そっか…○○も帰っちゃうんだね…」
「はい……数年間本当にお世話になりました。妹紅さんのことは向こうに戻っても忘れません。」
「ねぇ…もしも、さ。君が外に帰れないってなったら…その時は私の所に来てくれない?」
「それは……?」
「頭の片隅に入れて置いてよ。もしもの話だからさ」
ーーー
2日後、俺は神社で結界を開いてもらっていた。
開かれた結界を、あとは潜っていくだけで俺の幻想郷での生活は終わりを告げる。
色々な人や人外の方たちと出会ったが、ここのことを忘れてしまうなんてことは恐らくできないだろう…。
それほどまでに、俺のここでの記憶は強く根付いてしまっているのだから…
ゆっくりと1歩ずつ結界の方へと歩を進める。
そこでハプニングが起こった。
ーーバチンッ!
と、何かに弾かれるような音と一緒に、俺は尻もちを付いた。
巫女さんが驚いた様子で俺の方を見ている。
俺自身も何が起こったのか分かっておらずパニックに陥る。巫女さんが俺を目を凝らしながら見つめてくるとその後
「あんた…人間の血以外のモノを取り込んでるわよ」
と、そう告げられるのだった…
少し……不穏な空気が漂い出しましたね。
ここからが私の小説の本領発揮といったところです。
怒涛の展開でラスト一節楽しんでいってください。
ちなみに《ヤンデレ注意》です!!