時は2050年、日本。この国から発信された手のひら大のロボットのおもちゃ『LBX』は、世界的な大ヒットを巻き起こし、全世界を熱狂の渦に巻き込んでいた。
人々はLBX同士の激しいバトルに熱狂し、各地で大会が行われ、最早LBXバトルはただの遊びの枠を越えた。遂にはスポンサーのついたプロプレイヤーまでもが誕生し、激しさを増していく戦いに更に人々は夢中になる。
そして今日も、日本国のオーサカシティにて、一つのLBX大会が終わりを迎えようとしていた。
「見事このオーサカ大会を制したのはァ、愛機『セイリュウ』と共に今年も圧倒的な強さを見せつけた、西日本最強とも噂される我等が『無敗の龍神』ンンン!」
大会の実況解説をしていたスタッフが大仰な身振り手振りで観客達の視線を集め、マイク片手に天に向かって声高に叫ぶ。
「
その瞬間、会場のボルテージは頂点に達した。
歓声が沸き起こる中、スポットライトの光を一身に浴びて僕は表彰台へと上がっていく。
全てを思い出したのは、その時だった。
「?……うっ!」
突如として滝のように脳内に流れ込む大量の情報。混ざりあう今と昔の二人の自我。荒れ狂う思考の波。
頭の痛みで崩れ落ちそうになる身体を必死に支え、誰にも感付かれないように、出来るだけ自然な動きで足を動かした。
今の自我、青柳龍生としての自我が、観客達の前では絶対に倒れない強いチャンピオンを演じようと、途切れそうになる意識をギリギリのところで繋ぎ止めてくれている。
なんとか壇上に上がり、オーディエンス達に向けて笑顔で手を振る。僕の首に金のメダルがかけられると、再び歓声と拍手がどっと沸き起こった。
「本大会の優勝者の青柳選手には世界最強のLBXプレイヤーを決める大会、アルテミスへの出場権が与えられます! 青柳選手、大会に向けて意気込みのほどをお聞かせ願えますか」
「はい。アルテミスは全LBXプレイヤーの頂点を決める最高の舞台。各国から激戦を潜り抜けて出場権を勝ち取った猛者達が集まってきます。ですが! 僕は負ける気など微塵もありません。この『セイリュウ』と共に、全LBXプレイヤーの頂点に立つとここに誓います!」
そう力強く宣言した瞬間、会場のボルテージは最高潮に達した。
皆から愛される、尊敬されるLBXプレイヤーであれ。西日本の覇者として、情けない姿は見せられない。額からは冷や汗を流しながら、必死に取り繕った笑みを張り付けてファンサービスに徹する。
「流石は我らがチャンプ! 世界大会相手にもいつも通り、力強いメッセージをくれたァ! それでは、皆さん優勝した青柳選手に今一度盛大な拍手を!」
鳴り止まぬ歓声と拍手の嵐。
何処か別世界の出来事の様にさえ思えてしまう。
そう、全部思い出した。
この世界はずっと昔に遊んでいた大好きなゲーム、『ダンボール戦機』の世界。そして、現在の僕にとってはそう遠くない未来、世界中の人々に愛されていたLBXというおもちゃが、悪い考えを持った人達によって人々を傷付ける兵器にされてしまう悲しい世界。
僕はそんな世界でプロのLBXプレイヤーとして華々しく活躍する中学生。青柳リュウセイというキャラクターなんて原作には存在していなかったはずだが、自分が何者なのか、しっかりと今の僕が記憶していた。
「青柳選手ー! カメラお願いしまーす!」
心の内が見ている人々に悟られないようにと願いながら、取材陣のカメラに笑顔を向ける。
僕の表の顔は、数々のLBXの大会を制覇してきたトップLBXプレイヤー。
そして僕の裏の顔は、神谷重工のお抱えLBXプレイヤーだと。
【青柳リュウセイ】
本作の主人公。中学一年生の少年。
表の顔は神谷重工をスポンサーにつけるプロLBXプレイヤーだが、裏の顔は神谷重工のテストプレイヤーであり敵対する人間の排除を行う神谷の最高戦力『四神』の一人である。
LBXバトルの実力は非常に高く、並みのプロLBXプレイヤーでは相手にすらならない程。使用LBXの『セイリュウ』は『四神』の一人である彼のために特別に作られた一点物である。
ひょんな事から突然前世の記憶を思い出したが、人格は前世のものでは無く元のまま。突然自分の世界の未来を見せられてしまい、軽度の混乱状態にある。
アミの最終機体、どれがいい?
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シャルナック
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ダークパンドラ
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ホーネット
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パンドラのままが良い!
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正直どれでも良い……