ちょっと他のオリ主達に比べて遅すぎんよ~
アミの最終機体は原作通りのパンドラで決定かな?
一応他の機体になった時の追加ストーリーも考えてたけど原作通りで安心。(ただでさえ邪道な感じなのに追加ストーリーなんてやったらヤバイヤバイ)
目が覚めた時、そこは知らない部屋の中だった。
パイプや電気機器のコードなどが道路のように入り乱れている天井。
一切窓の存在しない無機質な白い壁。
部屋の至るところには、神谷重工に居た時に見たような機械が並び、その上や周りのデスクの上にはLBXのものらしき部品が無造作に転がっている。
「どこだ、ここ……」
青柳リュウセイが居たのはその部屋のベッドの上。起き上がって周囲を見回すが、どうやら自分以外には人はこの部屋に居ないようだった。
「ええと、僕、何をして…」
何故自分がここに居るのか、ハッキリ思い出す事が出来ない。
覚えていた最後の記憶は、此方を殺そうと襲い掛かってくるイフリートを相手に『デクー改』『インビット』『デクーカスタムR』の三機を同時に操作して戦った記憶。
山野博士に身体を支えられながらも必死にCCMを操作して戦い、そして気が付いた時にはここに居た。
「いっ、たた……って、手当てされてる?」
一瞬、あの後捕まってしまったのかと勘繰ったが、立ち上がろうとした痛みで身体を見下ろし、自身が手当てされている事に気付く。もし神谷重工に捕まったのだとしたら、わざわざ手当てまでして生かしたりなんてしないに決まっている。彼等からすれば、さっさと殺してしまった方が楽なはずだ。
「山野、博士……?」
僕が気を失う寸前まで共に居たのはただ一人、山野博士だ。彼ならばあの後何があったのか覚えているだろうと彼の姿を探すが、やはり今は近くには誰もいないようだった。
ベッドから降りて立ち上がった僕は、机の上に僕の荷物が置かれているのを見付けてそれに近付いた。
机の上にはあの戦いを生き残ったLBX達がバッグから出されて並んでいて、丁寧にメンテナンスまでされていた。
結局、最後まで殆ど傷付かず、まともな形で残ったのは『マスターコマンド』『クノイチ』『サラマンダー』の三機のみ。エース格だった『トロイ』は撤退戦での無理が祟ったのか酷く損傷しており、長年の相棒であり、自身の切り札でもあったセイリュウは、度重なる無茶な戦闘によってアーマーフレームが限界に近付いていた。
「………セイリュウ」
ひび割れたセイリュウのフレームの一部が、ボロリと崩れ落ちた。内部のコアスケルトンもかなり傷付いていて、今思うと良く最後まで戦えたものだと感じる。
「おや、目が覚めたか。リュウセイ君」
「………山野、博士」
背後の部屋の扉が開き、普段の研究者然とした格好になった山野博士が入ってきた。随分と自由そうなその様子から、此処は彼の隠れ家なのだとそこで察する。
「貴方が、僕をここまで運んでくれたんですね」
「あぁ、恐らく君が予想した通り、ここは私の隠れ家だよ。私の車までかなり急いだつもりだったんだが、君が気絶した時は肝が冷えた。まあ、君が気絶する寸での所でAI操作に切り替えたあの三機が、命を賭して守ってくれたからどうにかなったがね」
「ありがとうございます、山野博士。貴方も今は大変な身でしょうに」
「そう気にする事は無い。君は私との約束を十分に果たしてくれた。ほら、椅子もあるから楽にすると良い」
彼に勧められ、僕は痛む脇腹を押さえながらゆっくりと椅子に座った。僕が座ると山野博士も椅子を持ってきて、僕と対面するような形で座る。
「君の使っていたLBX、確か『セイリュウ』とか言ったかな? 実に素晴らしい出来のLBXだった。これだけの技術があるにも関わらず悪の道を行こうとは。神谷重工、実に惜しい企業だよ」
「一人一人は悪くないんです………ただ、上が変わらなければ下も変われない」
「そうだね。君が神谷を抜けたように、真実に気付いて改めようと行動を起こせる人間はあの企業にも多く居るだろう。だから、私は聞きたいんだ。君が神谷を裏切った理由はわかる。だがそれで、君は何を目指している?」
彼の瞳が眼鏡の向こう側できらりと光った。
何を目指しているのか。青柳リュウセイは、まだ子供の身でありながら神谷重工という大企業を裏切ってまで何を為したいのか。純粋な興味が彼から伝わってくる。
「僕は………」
思えばこれも、ひょんな事から始まったのだ。今の僕にとっても、前世の僕にとってもまるでファンタジー。
彼にとっての僕はゲームの中のモブキャラであり。僕にとっての彼は、他人のようであり自分でもある奇妙な存在。
ただ、あの未来を見せられた時、純粋にショックだったのだ。
一機のLBXが戦艦を次々と破壊し、その乗組員達が死んでいく姿。ブレインジャックを受けたLBX達が、街中を破壊して回る地獄のような光景。少年達がLBXを用いた仮想戦争を行い、敗北したLBXのプレイヤーが次々と毒ガスで殺されていく一部始終。
最後のものこそ、毒ガスは良識ある人間によって殺傷能力の無いものに変えられていた事で子供達の命は助かったが、一歩間違えていれば何人もの罪の無い子供達がLBXを用いた代理戦争の犠牲にされていただろう。
罪の無い人々が傷つけられるのが許せなかった。
大好きなLBXが殺戮の道具として使われるのが許せなかった。
LBXを使って戦う事だけが唯一価値ある物だった青柳リュウセイにとって、これを見させられた事で得た幼稚な「正義感」はまさに青天の霹靂であり、持てる記憶の全てから真実を見抜かせてくれた。
「僕は、守りたいんです。人と、LBXの平和な未来を」
今一度自身を見つめ直し、見つけた答えを口に出す。
顔を上げると、山野博士は満足そうな笑みを浮かべていた。
「成る程、何となくだが君という少年の事がわかったような気がするよ」
そう言って彼は机の上へと手を伸ばし、スクラップも同然の状態になったセイリュウから機能を停止した剣『四聖獣セイリュウ』をつまみ上げた。
「本来ならば、大人である私は子供である君を止めるべきなのだろう」
「………」
一瞬険しくなった彼の表情に、思わず身体を強張らせる。しかし彼は自嘲するように溜め息をついて、手の平の四聖獣セイリュウを見下ろした。
「しかしね、私は良識有る人間ではない。だから君がその目的を達成する為に、私も出来る限りの力を尽くそう」
「………手を、貸して頂けるんですか!?」
「勿論だとも。私としても同じ目的を持つ仲間が欲しかった所だからね」
そう言って、彼は右手を差し出してきた。それを見て僕も右手を差し出し、固く握手を交わす。
「先ずは君の主戦力である『セイリュウ』を直させて欲しい。君の為に専用機を作ることも考えたが、セイリュウの持つ能力はオーディーンのそれと比べても凌駕している。何より使いなれた機体を使うのが一番だろう」
「ありがとうございます博士。しかし、ここまで武器もアーマーフレームも破壊されて、直せるんでしょうか……」
「安心しなさい。これぐらいならアーマーフレームの復元は簡単だ。それにこの剣、調べさせて貰ったんだが別に壊れているようでは無いらしい」
「えっ、でもブレードは出なくなっているのに」
山野博士は四聖獣セイリュウを近くの機械の中に入れ、器具で固定した。彼は機械を動かして何やら少し四聖獣セイリュウを弄ると、手をこまねいて機械の中を見るように言ってくる。
「これは……!」
「凄い物だ。流石にこれを素手で触ることは出来なくてね。まさかこれ程の物を作り上げていたとは、想像してもいなかったよ」
四聖獣セイリュウだった剣からは、今までとは全く違う色のエネルギーブレードが伸び、以前とは比べ物にならない程の輝きを放っていた。
「君が今まで使っていたこれには安全の為か『リミッター』が設けられていたらしくてね、それがあの時の戦いで中途半端に外れていたようだ。きっと『セイリュウ』はこの武器を使いこなせるだけのスペックを要求されたから、これ程までに強力な機体になったに違いない」
「僕の………新たな希望!」
僕がバンに届けた新たなる希望『オーディーン』と同じように、これから更に激しい戦いになることが予想されるイノベーターとの戦いに向けて、それは僕にとっての新たなる希望。
セイリュウの専用装備として作られた二振りの剣『四聖獣セイリュウ』は、そのリミッターを完全に解除して新たな剣へと生まれ変わった。
前世の記憶がその剣の名前をしっかりと覚えている。
ゲーム『ダンボール戦機』の続編『ダンボール戦機ブースト』において、剣の頂点に立つ最強の武器。
「『四霊神セイリュウ』!」
【四霊神セイリュウ】
剣『四聖獣セイリュウ』のリミッターが外れ、真の能力が解放された。作中では『ペルセウスソード』に次いで二番目に高い攻撃力であり、更に属性は『雷』。『ペルセウスソード』との攻撃力の差も微々たるものであり、アンリミテッドレギュレーションでなくても相手をスタン状態に出来る分こちらの方が凶悪なイメージ。クッソ強いから、みんなも裏ランキングバトルクリアして、使おう!
※次はカズの最終機体についてのアンケートもとるので皆さん宜しくお願いします!
カズの最終機体、どれがいい?
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