【この面倒くさがり屋の星狩に、祝福を!】   作:完龍卞

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三話

 

 

 ブン!ブン!ブン!蜂が飛ぶ

 

 

 

 

 

 いや別に蜂が飛んでるわけじゃなくて、ブンブン言ってんのはエンジンだからな。アクセル回す度にブンブン言ってやがる。

 

 

 「ふう…………そう言えや、まだアクセルにつかねえのか?」

 

 

 【始まりの街アクセル】【この素晴らしい世界に祝福を!】における主人公であるカズマと特典に選ばれた水の駄女神アクアたち二人が降り立った場所で、物語の主な舞台だ。

 

 どうやら地理的に魔王の城から最も遠く周囲のモンスターも弱い、駆け出し冒険者達の街で、石の外壁に囲まれ、街の出入り口付近では衛兵が警備している。治安に至って街中で子供が外で遊べるほど良いらしい。何を基準にしてそう思うんだよ。

 

 まあ目的地である【始まりの街アクセル】なんだがあと少しで着くだろう。右上の地図見てもそれぐらいだし。

 

 

 「…………あれか?」

 

 

 やっと見えてきた。あの城壁沿いに行くか?

 

 

 「うっし」

 

 

 ハンドル使って進行方向を城壁側に沿っていく。

 

 …………てか思ったんだが、【サイドバッシャー】とかの前にバイクとかこの世界に普通はねえよな?こんなのが目の前に現れたら、どうなるか…………これってしまえるかな?

 

 あ、しまえた。【ライダーショップ】のアプリの項目に【今まで買ってきた賞品】ってのがあったからタップしてみたが、そこに今まで買ったゼクトルーパーのスペクトラ繊維製の戦闘服【BDU(バトルドレスユニフォーム)】と衝撃吸収素材が内蔵されたプロテクターや、【仮面ライダーギャレン】が使用していた銃型のカードリーダー【醒銃ギャレンラウザー】と十三枚の♦シリーズの【ラウズカード】に関しての項目があったわ。

 

 

 「ほっ…………あ?」

 

 

 あれって…………ゆんゆんか?

 

 

 「ライト・オブ・セイバー!」

 

 

 おお強い。流石ゆんゆん…………って危ない!

 

 BAN!

 

 後ろから襲おうとしていた巨大な蛙の額をギャレンラウザーで撃ち抜く。危ない危ない。

 

 …………って、今の音で気付かれたか。

 

 

 「ゲコッ」

 「ゲコゲコッ」

 「ゲロロロロッ」

 

 

 なんだ最後の吐いた音みたいなやつは。

 

 

 「ま、とりあえず…………やりますか」

 

 

 ほいっ!

 

 BANっ!BANっ!BANっ!ってな。とりあえず一匹に数発ぶち込んで蜂の巣にしてやったぜ。

 

 

 「ゲロッ!」

 

 

 って危な!?舌伸ばしてきやがった!?

 

 

 「くっ!オラッ!」

 

 

 【仮面ライダージオウ】のスピンオフ作品に登場する【仮面ライダーシノビ】が武器として使用していた普通の小刀【忍者刀】ですぐさまにその舌を切り裂く。普通の小刀なんだが、【ライダーショップ】の項目にあった。なんでだ?

 

 

 「ゲコッ!?」

 

 「まだまだ!」

 

 

 BANっ!BANっ!BANっ!

 

 舌を切り裂いた蛙をギャレンラウザーにて撃ち抜く。そして違和感がないように背後へと忍び寄っては舌を伸ばしてくる最後の1匹へと忍者刀を投げつけては突き刺す。

 

 

 「ゲッ!?」

 

 「人間染みた声だったな、今の」

 

 

 綺麗に脳天に突き刺さってやがる。

 

 ってゆんゆんは…………あ?こっちに向かってきてる?おっとここで見つかるのは勘弁だな。とりあえずここから離れるか。

 

 

 「ま、待ってくd『ブーンブンブンブンブーン!』行っちゃった…………何処かで見たことある顔だったんだけどな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さーて!現在俺の目の前には中世ヨーロッパ風の異世界の風景が広がっています!やはり、異世界ものといえば中世ヨーロッパ風!異世界もののライトノベルでも、定番だ!

 

 

 「頭では、わかっているつもりだが定番といっても感動するもんだな。」

 

 

 早速、街中を見渡しながら歩いて行き交う人を観察してみると、獣人・エルフ・人間など…………本当にファンタジーの異世界なんだなと感動するわ。

 

 

 「んじゃ早速ギルドに向かいますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 各町にある冒険者稼業の斡旋をしている団体【冒険者ギルド】。冒険者カードの発行や、依頼の取次やモンスターの死骸の買い取り、飲食のサービス提供なども行っている。

 

 ちなみにアクセルの街の冒険者ギルドは駆け出し冒険者育成のため、周辺の弱いモンスターをあえて残して管理しているみたいだが…………あんなバカスカ爆裂魔法ぶっぱなしてる紅魔族は大丈夫なのか?

 

 それで、出入口から歩いて数分後、一際大きい建物が見えてきた。冒険者ギルドだろう。てかこれの入口も大きいなおい。

 

 

 「いらっしゃいませ!お仕事案内なら奥のカウンターへ!お食事でしたら空いてるお好きな席へどうぞ!」

 

 「ああ、ありがとう」

 

 「いえいえ!それではお楽しみくださ〜い!」

 

 

 とまあ、今俺はアクセルの冒険者ギルドに来てるんだが…………俺の冒険者登録の相手がルナさんです!ありがとう、神様!まじサンキュー!

 

 

 「すみません、冒険者になりたいのですが…………」

 

 

 おっと胸見ないように注意!好印象好印象!

 

 視線はルナさんの美しいお顔に!

 

 

 「あ、はい。それでは登録手数料として1000エリス掛かりますが、大丈夫でしょうか?」

 

 

 手数料?…………と疑問形になるとこだが、安心しろ!【Kamizon】で換金しておいた!大抵困ったら【Kamizon】あれば大丈夫V!

 

 

 「これで足りるか?」

 

 「はい、丁度千エリスですね。冒険者についての説明は大丈夫ですか?」

 

 「大丈夫です」

 

 

 原作知識があるし。

 

 

 「わかりました。それでは…………こちらの書類にございます、空欄の項目、体重、年齢、身長、身体的特徴等の記録をお願いします」

 

 「はい、分かりました」

 

 

 体重は60位で、年齢は…………容姿か?それとも前世での年齢か?となると結構行くぞ?…………容姿で書いとくか。18と。…………身長180くらい?んで、身体的特徴は…………特にないな。なんか書いてて悲しくなってきたわ。

 

 

 「はい、結構です。亜神大成様ですね、次はこちらのカードに触れてください。そうすると、亜神様のステータスが分かりますので、その数値により職業を選んでください、選んだ職業によって専用スキルがあるので、それも踏まえてお願いします」

 

 

 何が出るかな♪何が出るかな♪

 

 心の中で歌いながら俺がカードに手を触れると青色に光り、カードに文字が浮かび上がる。

 

 さ〜て、なんて書いてるかな?

 

 

 「はい、ありがとうございます亜神様。ええと…………ん?は?えぇ?」

 

 

 目の前にいる職員さんが何度も目を擦りカードを見直している、なんでだろう…………もしかしてヤバいこと書いてあった?でもそんなの原作になかったしよ。どうなんだ?

 

 

 「あ、あなたは何者ですか!?筋力、生命力、器用度、敏捷性、知力、そして幸運が平均、より高いどころか高すぎます!それに幾つか固有スキルがありますし、これだと全ての上級職になることもできますよ!」

 

 

 職員さんが大声を出すので食事を取っていた冒険者の皆さんがこっちを見てくる。やっべ、すっげー、視線感じんだけど。

 

 てか固有スキルって何?

 

 

 

 ──────────

 

 『記憶操作』

 ・掌から放つ光で、頭に触れている人間の記憶を自由に改竄する能力。魔力消費無し。

 

 『衝撃波』

 ・赤い煙のようなエネルギー波を放出し敵を吹き飛ばす攻撃する能力。魔力消費無し。

 

 『ハザードレベル 【Lv1】』

 ・上昇する度に、肉体が強化される。スキルポイントで上げることが可能。

 

 『毒操作』

 ・触れた相手の体内へと、麻痺毒や崩壊毒を注入する能力。任意的に発動可能。瞬時に塵一つ残さず消滅させることもできれば、昏倒させて意識不明にする程度に毒性を抑えることもできる。魔力消費無し。

 

 

 

 ──────────

 

 

 

 「ちょ、ルナさん。もうちょい静かに」

 

 「あ、すみません…………あれ?私名前って言いましたか?」

 

 「え、あ、その…………」

 

 

 あ、やばい、名乗られてないんだった。

 

 

 「…………そうそう、俺が前いた街で、アクセル1美人な受付係がいるって噂がありましてね?貴方が結構美人だったものですからそうかと…………名前、違いました?」

 

 

 って、何言ってんだ俺はァァァ!?!なんだこのチャラ男みたいな発言はァァァ!?や、ヤバい、引かれたか?流石にルナさんに引かれるのは少し、いや結構心にくるぞ?

 

 

 「び、美人ですか!?///」

 

 「は、はい、美人ですよ?」

 

 「あ、ありがとうございます///…………で、でもそうやって人のことを噂で判断してはダメですよ?///あっていたからいいものを///」

 

 「す、すみません…………」

 

 

 お、怒られてしまった…………ショボーン。推しキャラに嫌われてしまったかもしれんな…………ショボーン。

 

 

 「あ、その…………美人なんて初めて言われたので、ありがとうございます。怒ってなどいませんから」

 

 

 初めて言われた!?そんなこんなに美人だって言うのにか!?」

 

 

 「また…………///」

 

 「あ、どうしましたか?そんなに顔を真っ赤にして。怒らせるようなこと何かしましたか?」

 

 「え、あ、大丈夫です///…………おほん。それでは本題に戻るとしますかね」

 

 

 おっ、すみません。

 

 てか話脱線しすぎだろ。

 

 

 「えっと職業なんですが、上級職の他に【星狩り】というものがありますが…………どうしますか?」

 

 「じゃあ、【星狩り】でお願いします」

 

 「【星狩り】ですか?…………すみませんが【星狩り】とはなんですか?私も詳しくは知りませんのですが…………」

 

 

 【星狩り】とは…………なんて言えばいいんだ?元々星狩りってのは元々ブラッド族の異名だし…………。

 

 

 「えっと…………こことは違う国にある種族の異名なんです。その種族はとてつもない力を持ってて、たった一人で多くの兵士と戦ったと言われてるんです」

 

 

 嘘言ってない。ブラッド族はとてつもない力を持ってるし、エボルトだって地球の武力と戦ってたし。

 

 

 「す、凄いですね…………」

 

 

 信じてないな、ルナさん。

 

 

 「自分はその血筋を継いでいて、その種族に変身することが出来るんです」

 

 「そうなんですか?」

 

 「まあ、結構容姿はグロテスクな物ですから、そこまでオススメしませんが」

 

 「あ、そうですか…………と、とりあえず職業は【星狩り】で良いですね?」

 

 「はい、お願いします」

 

 「では、星狩り…………っと。冒険者ギルドへようこそ亜神様。今後の活躍を期待しています!」

 

 

 ルナさんはそう言って、にこやかな笑顔を浮かべる。その笑顔に目を奪われてしまったのは、言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さーて、次回の【この面倒くさがり屋の星狩に、祝福を!】は?

 

 

 

 『ルナです。それにしても亜神様は恥ずかしいような言葉をどんどん言ってきて困ります。…………ま~ったく以て何なのよあいつらは!どいつもこいつも胸ばっかり見やがってさあ!何なのよ!私には胸しか取り柄が無いっていうのかしら!?』

 

 『亜神様を見習いなさいよ!?あの人は胸じゃなくてしっかりと私の目を見てくれるのよ!?…………でもあの人は私の胸に興味はないのかしら?あんなに私のこと下心丸出しじゃない美人や可愛いなんて言ってくれる人なんて今までいなかったし…………』

 

 『…………さて、次回の【この面倒くさがり屋の星狩に、祝福を!】は』

 

 『【亜神、でっかい蛙と再開する】』

 

 『【亜神、貴方は誰?】』

 

 『【亜神、めちゃ面倒臭い】』

 

 『の三本です。はぁ…………亜神様を飲みに誘ってみようかな?うんと、肌が見えるヤツで行けば、亜神さんもさすがに見てくれるはずだよね?でもどんな服装していk』

 

 

 

 次回も見てくれよな?せーの、ジャンケンポン♪

 

 フハハハハハハッ!!!フハハハハハハッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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