はい、冒険者登録しました亜神君で〜す!
さて私は今から何するかと言いますと…………早速討伐依頼を行おうと思いま〜す♪
でだ。やっぱり初っ端グリフォンとかドラゴンとかは流石にルナさんから止められそうな感じがするんだよな〜…………いや、ほんと。てかなんでルナさんさっきから俺の事を見てくんの?俺の地図に乗ってる青点って二等辺三角形の形しててさ、一番尖ってる40度の所がさ、目線なんだよ。でその鋭角がずっと俺の方に向けられててさ…………ま、いっか。
さて討伐依頼は…………初期はやっぱジャイアントトードだよね。こいつで行こう。
「ルナさん」
「は、はい、なんでしょうか?」
「この依頼を受けたいんだが」
「ジャイアントトードですね?承りました。3日以内にジャイアントトードを5匹討伐してきてください。報酬は10万エリスで、その後の1匹討伐事に5000エリスとなります。よろしいですね?」
「ああ、それで頼む」
「はいそれでは…………行ってらっしゃいませ」
「Ciao♪」
「え、あ、チャオ?」
さーて早速狩りますか。
はい、戦闘シーン丸々カットでございます。
だって遠距離から頭ぶち抜くだけのシーンだよ?強いやつなんて滅多にいないしよ。とりあえず五匹だけ狩っといたから、まあ良いだろ。
「はい、依頼こなしてきましたよ」
「え、速!?も、もう終わったんですか?…………ズルとか、してませんか?」
「ズルはしてないよ?弓矢みたいなの使ったから遠距離で全部仕留めたワケダ。まあそれでも疑うって言うなら確認すればいい」
「は、はい、失礼します…………ちゃんとジャイアントトード五匹分確認出来ました。お疲れ様?です、亜神様」
「あ、それと様付けやめてもらっていいですか?」
「し、しかしルールがありまして」
「自分だけで結構なので。その…………様付けはそこまで好きじゃないんですよ」
社畜時代のこと思い出して。あのお客様は神様なんだぞ発言するやつ思い出すのは、ほんと。あんなクソ死んじまえばいいのに。
「で、でしたら大成さん、と呼んでもいいですか?」
下の名前、だと?まじ呼んでくれるなら、マジ呼んで欲しいわ!
「勿論!美人に下の名前で呼ばれるなんて、人生で一度も無かったですから」
「え、ま、またまたご冗談を」
別に冗談でもないんだが…………。
「あ、その…………大成さん。これ依頼料です」
「ん、あぁ、ありがとうございます。それでは、Ciao♪」
「ちゃ、チャオ?それってなんですか?」
「ああ、これはまたねって意味ですよ」
「そうですか…………Ciao?」
「Ciao♪」
エボルト風に手のひらをグッパしながらその場を離れる。いやー、まさかルナさんに下の名前で呼んでもらえるとは、全くいいものだね♪テンション上がってきたわ。よし、今日は宿屋で酒盛りだ!
…………あ?なんか俺を見てる奴がいるな。ルナさんじゃないな。方向して俺の真横…………あれは、クリスもといエリス様か?って俺が向いた途端顔逸らした。丸分かりだぞ、それでいいのか幸運の女神。
ふーん…………釣ってみるか。
「ふっふふ~ん♪」
鼻歌を歌いながら路地へと向かう。すると俺の後ろをついて行くようにササッササッと隠れながら追ってくるな。…………この辺りでいいだろ。
「(…………あれ?足を止めt「おい、そこで隠れてるパットの娘」…………バレてない。バレてない。だって私パットなんて入れt「エリス様はパットを付けなければいけないほど胸がn」ああああああああぁぁぁ!!私はそこまで小さくなァァァい!!」
「…………」
「あっ…………」
「いや、今ので釣られるなよ。お前一応それでも盗賊か?」
「すみません…………」
「…………」
なんか変な空気になっちゃったんだけど。
「…………」
「…………」
クリスの方を向きながら俺が一歩後退すると、彼女は一歩踏み出す。そしてまた俺が一歩後退すると、彼女はもう一歩踏み出す。
「…………」
「…………」
ダッシュ!
「にーげるんだよー♪」
「あ、ま、待ちなさ〜い!!」
行くぞ、スモーキー!
□□□□□□
「ふぅ…………ここまで来れば大丈夫だろ」
あの後クリスとの追いかけっこの元俺はギルドに戻ってきていた。多分彼女は何処かで俺を探すため走ってるだろうが、俺には関係ねーし。と言うか今日の宿を見つけねぇとな。
という事で、ルナえも〜ん!
「宿、ですか?亜神さん」
そうなんだよ、ルナえもん!ご飯は何とかなるんだけど、さすがに住む場所はまだ無いし。馬小屋とかは絶対やだし。
「そうですね…………あ、そうだ。美人とか言ってくれたお礼に…………はい」
ルナえもんから手渡される、一枚の紙。
これって…………地図?
「ついでに紹介状も書いときますね?町外れなんですが、結構綺麗な所なので良いですよ?お値段は…………少ししますが」
「ほぉ…………分かりました。一度行ってみます」
「はい、大将によろしく伝えといてください」
「分かりました…………あ、それとルナさん」
「?なんでしょうか?」
「疲れてるなら、愚痴ぐらい聞きますよ?メイクで隠してても、隈があったので」
「あっ…………す、すみません。見苦しい物を…………」
「全然、ルナさんは美人なので」
キザっぽい台詞だが、もういいや。この世界に俺のことを知る奴なんて居ないんだし。
「あ、ありがとうございます…………///」
「それでは、Ciao♪」
「ちゃ、チャオ…………」
とりあえず町外れにある宿屋【アパ○テル】に行きますか。…………というか絶対狙ってるだろ、この名前。なんでこの世界に【アパホ○ル】なんてあるんだよ、おい。
「…………アパ○テルだ」
いや社畜時代調子乗ってアパ○テルに泊まったが、結構良いところだったが、この外観とか完全にホテルだろ?赤やら青やら緑やらの光が眩しい…………転生者の仕業か?
「クハハハハハハハ、いらっしゃい!」
顔面を横断する傷跡、左手の義手のフック、分厚いロングコートが特徴的な格好に、口に葉巻を咥える男がいた。てか容姿からしてどうもヤーさんだろ?それかマフィア。
と言うかお前…………
「なんでここにクロコダイルがいんの!?」
「あ?…………テメェ、転生者か」
「あ、ちょ、ちょっと待て…………お前がこっちに送った神様の名前は?」
「アクアだが…………」
「…………ゼドって神様知ってっか?」
「いんや、知らねェなァ」
「…………【この素晴らしい世界に祝福を!】は?」
「なんだそれ」
となるとこっちの世界軸じゃない転生者、つまりアクアやエリス側の【この素晴らしい世界に祝福を!】の転生者って事か。となると転生特典は…………
「スナスナの実?」
「正解だ。お前の転生特典は?」
「仮面ライダー」
「チートだな」
「…………能力にデメリットは?」
「さすがに無くしてもらったよ。頼み込んでな」
「そっか…………」
「んで?お前客だろ」
「ああ。一週間泊まりたい」
「一泊6000エリスで、七泊八日となると…………7万2000エリスだ。あと名前」
「ほらよ。それと亜神大成だ」
意外に高い…………のか?その辺りはよく分からねぇが、まあ良いとこだろ。
金が入ったドラクエにありそうな麻袋を投げ渡す。
「おう、受け取ったぜ」
「その左手は?」
「義手だ。転生して、冒険者としてやってたんだが油断してな。今じゃ付け替え可能の義手になってんだ。ちなみにフック以外にもナイフタイプや、ハンドタイプもある」
「困ることねえな」
「嫁さんに作れって言われたんだよ」
「結婚してんの?」
「息子も娘もいるよ…………と言うか馴れ馴れしいな。あんたいくつだ?」
「こんな容姿だが、アラサーはいってるよ」
「おっと歳上か」
「まあな。部屋は?」
「204号室。一週間はあんたの部屋だ。あと日本人だろうから和風にしておいた」
「ありがとうな…………Ciao♪」
「おう」
この世界の転生者【クロコダイル】と分かれ、俺は階段を登り、2階へと向かう。
204、204、204…………あ、これか。
クロコダイルに渡された鍵を使い、部屋の中に入ると…………旅館のような部屋が広がっていた。もっと金払っても良いぐらいの綺麗な所。
クローゼットの中に浴衣入ってるじゃねえか!?てかメニュー表の中には大浴場も!?後で行こう。
「ふぅ…………そう言えば、今日吸ってないな」
灰皿は…………あった。てかクロコダイルも葉巻吸うからそりゃあるよな。一服一服…………くそ不味い煙草を口に咥えては、左手で風避けのフィルターを作って【クローツサテーナ 230.Ys】で火をつける。
「やっぱ不味いな…………」
ついでに端末で【Kamizon】を起動。ガスコンロ、使い捨てボンベを購入する。とりあえずこれありゃ何とかなる。野菜や肉も頼んどくか?
「ま、いいや。面倒いし」
寝よ…………
『ピンポーン ピンポーン』
「…………あ?」
誰だ?
『ピンポーン』
「はいはい、今行きま〜す」
痛てぇ…………酒飲んだからか?少し胸元がはだけた浴衣の状態で外に出る。全く誰だ?
「はーい」
『ガチャ』
「やっと見つけたわよ?亜神大成」
…………。
『バタン』
「布団敷いて寝よ」
「ちょ、ちょっと〜!」
すっげー扉叩いてるけど、出る気ねぇな…………。
「亜神く〜ん!?開けてよ!?」
「うるせぇな…………」
『ガチャ』
「なんだよ」
「す、少しだけ話でm「宗教の勧誘なら良いです」ちょ」
…………お休み。
「…………んあ」
よく寝た。飯にするか?
「てか帰ったのか?クリスは?」
ちょっと確認…………?
「ひっく…………ひっく…………私一応神様だよ?なんでこんな扱い受けてるの?ひっく…………」
扉の向かいで、すっげー泣いてるんだけど。何?そんなに話したかったの?構ってちゃん?
「あ」
「あ…………」
「っ!」
「ごふっ!?」
い、良い、タックルで…………。
「話、良いよね?グスッ」
ど、どうぞ…………。
…………めちゃ面倒い。
「うぅ…………」
「…………大丈夫か?」
あの後俺はクリスを部屋に入れ、文机を間に座っていた。ちなみに彼女にはお茶請けにKamizonで頼んだ羊羹と、緑茶も出している。
「と、とりあえず、飲みなさい。毒は入ってないから」
「…………はい」
「全く…………吸っていいか?」
「あ、はい。大丈夫です」
煙草を口に咥えては火をつける。
全くどうしたものか。まさか泊まってる宿まで来るとは考えていなかったよ。普通そうだろ?ここ町外れにあるんだぞ?
「ふぅ…………で?何の用だ?」
「え」
「わざわざ町外れにある宿に来たんだ。俺になんか用があったんだろ?坊主」
「ぼ、坊主?」
「あ?坊主だろ?てか最近の男の子の姿は面白いねー。豪快にへそなんか出して」
ちなみにわざとだ。
クリスもといエリス様は自身の容姿の一部に自身を持てていない。ちっちゃいのがコンプレックスなのだ。ほら、クリスもプルプルと体を揺らし始めた。
「…………あたしは」
「ん?」
「あたしは!女です!!」
「うおっ…………冗談だよ。嬢ちゃんが女のはとっくのとうに気づいているよ」
「…………?」
「だろ?エリス様」
「っ!?…………な、何を言ってるのかな?」
「無理あるだろ。ギルドの路地裏でもお前がパッド付けてるって暴露したんだから」
「…………何者なんですか?貴方は?」
真剣な顔付きになったな。
よし、早速ネタバレといきますk
「正直キモイですよ?」
ぐふっ!
「ぐふっ!」
「え!?ち、血が!?」
さ、さすがに推しキャラにキモイとか言われるのはダメージが大きいな…………つい吐血しちまったよ。
「だ、大丈夫だ」
「そ、そうですか?」
「ん…………なら、教えてやるよ。俺が何者なのかをな」
この後俺は、クリスに一部を内緒に語った。
当然一部ってのはこの世界、つまり【この素晴らしい世界に祝福を!】がライトノベルとして存在することは内緒にしている。
俺がこの世界に何が目的で送り込まれたのか、それを説明した。
「転生者の処分、ですか…………」
「既に二名は消した。他に関してはその命令が出ない限り動く気は無い。宿代に至っては稼いだ金で何とかするしかないが」
「…………貴方は、命令が出なかった場合、本当に転生者は殺しませんか?」
「出さねえよ。なんだ?信じてねぇのか?」
「…………この世界を管理している、幸運の女神の名のもとに、私は貴方を監視します」
「監視だァ?マジで言ってのか?」
「貴方は一言で言って、危険分子であり危険人物です。ギルドでは爽やかイケメン風にしてますが、貴方の話を聞いて簡単に頷ける訳でもありません」
「つまり?」
「貴方がこの世界にいる間、私は貴方を監視します」
つまり?俺が正式に転生者をぶち殺すのが終わるまでエリス様が俺を監視するって言うの?
「その監視ってなんだ?詳しく教えてくれよ。それともなんだ?俺と一緒に活動するとか言うんじゃねえよな?」
「…………それも良いですね。それでは郷に入っては郷に従えとも言いますし、エリスの名のもとに貴方を監視しますので。よろしくお願いします」
「マジっすか?」
「マジです」
「本気と書いて?」
「マジと読みます」
別に推しキャラだから別に嫌って訳じゃないよ?
美人だし、優しいし、可愛いし。
でも、流石にあの姿を見られるのはな…………。
それで気持ち悪いから嫌いですとか言われたら嫌だしね。と言うかそんなこと言われた日には俺死ぬぞ?全身の穴という穴から血が吹き出して死ぬぞ?
「まあ良いけどよ…………」
トントンっと煙草を灰皿の縁で叩き、灰を落とす。
「仕事だけは邪魔をしないでくれよ?」
「当たり前です。流石にそこまで馬鹿じゃありませんから」
「ふーん…………ポンコツの癖に?」
「ポ、ポンコツ!?」
「だってそうだろ?簡単に動揺して、終いにゃ俺の部屋の前で体育座りして泣いてるんだぜ?これをポンコツと言って何が悪い。エリス様に関してはやる気がありすぎて空回り、遂には失敗ってな」
「うぅ…………グスン」
あ、また泣き始めた。
確かに推しキャラの泣き顔は見てて加虐心に襲われることはあるが、流石にこんなことで泣かれても俺にくるのは精神的ダメージしかねぇんだよ。
「あぁーもう、簡単に泣くなって」
「うぅ…………大成に泣かされた…………」
「人聞きの悪い。ほら、泣かないで。可愛い顔が台無しだぞ?エリス」
「…………ありがとう」
ハンカチで顔拭いてやったら俯きながらも小声でお礼を言われてしまった。やばい、尊死ぬ。
「って、血出てるよ!?口から!?」
「おっとすまない、尊すぎてな」
「もう…………それで、君の転生特典は?」
「仮面ライダーとこれ」
煙草が入った箱をクリスに見せる。
「た、煙草?」
「ん…………すぅ…………はぁ…………」
「美味しい?」
「いんや?不味いよ」
「不味いって…………どうして吸ってるの?」
「…………少し、昔話でもしようかね」
あまり話したくねぇが、話してやろう。
それから俺は、長々と爺ちゃんの話(二話を参照)をクリスに聞かせた。湿っぽいのは、そこまで好きじゃないが。
「…………ってな」
「そんな話が…………」
おいおい、なんだその泣きそうな顔はよォ。今にも泣きそうじゃねえか。泣いて欲しくてこの話をしたんじゃねえぞ?
「ったくよ…………ほら」
「え?」
「可愛い女神様が何泣きかけてんだよ。あんたに泣き顔は似合わねえぜ?」
「…………うん、ありがとう」
「…………ついでに監視もやめて欲しいんだが」
「それは無理です。このことはしっかりと上に知らせてもらいます。別世界からの転生者に、それを処分するために送られた貴方という存在、遂にはそれらの転生者が手を組み、新生魔王軍を名乗っては好き勝手行っていることも」
「…………ちっ、仕方ねえか」
後でゼド様に謝罪メールでも送っとくか。
「これからよろしくお願いしますね?亜神さん」
「まあ、なんだ…………面倒だが、よろしくな」
さーて、次回の【この面倒くさがり屋の星狩に、祝福を!】は?
『亜神です。いやー、まさかクリスもといエリス様に監視されることになるとは思ってもなかったわ。しかしなんだ?今後どうなるのか…………』
『…………さて、次回の【この面倒くさがり屋の星狩に、祝福を!】は』
『【カズマ、転生する】』
『【カズマ、冒険者人生を否定される】』
『【亜神、カズマ一行を裏から笑う】』
『の三本です。はぁ…………遂にアクアがこの世界に来るのか…………やだなー、面倒いなー。関わらないように専念しないとな(フラグ)』
次回も見てくれよな?せーの、ジャンケンポン♪
フハハハハハハッ!!!フハハハハハハッ!!!