醜く悍しく   作:正直者ライアー

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どうもー。ライアーです。まずはこの小説を読んでくれてありがとう!
これまで色んな小説を書いてきて続かなかったり続いたりしていましたがこれは本気で続かせるつもりです!だからよろしく!


序章

 かつて世界には三大冒険者依頼と呼ばれる全冒険者及び人間の悲願があった。それは神が降臨するさらにその前、地中深くから這い出てきたおぞましい怪物達のことで、陸の王者ベヒーモス、海の覇王リヴァイアサン、最後に黒龍。これらをなんとか打ち破ろうと立ち上がったのはその時優勢を極めていた三つの神の眷属達、ゼウス=ファミリア、ヘラ=ファミリア、そしてガイア=ファミリア。

 結果は惨敗だった。陸の王者と海の覇王は死闘の末に倒したが黒龍には刃が立たなかったらしい。唯一与えられた傷は最強の英雄が命と引き換えに潰した片目だけだった。そして黄金期は終わった。

 

 

 

 

 

 黒煙が俺の目の前を覆った。大砲の音、剣の音、鎧の音、悲鳴。視界が失われた中、やけに鮮明になる聴覚を様々な音が覆った。そして俺の名前を呼ぶ声が響いた。

 

「カイ、、リカイ!!聞いているのか!?」

 

俺ははっとして前を見た。そこには戦友の姿があった。俺は敵のあまりにも絶望的な強さに現実から逃げようとしていたらしい。

 

「リカイ、お前は逃げろ。そしてガイア様のとこへ行け」

 

「なんで!?俺は戦える!」

 

「戦えない!お前にこれは倒せない!ただ無駄に死ぬよりはお前は生きてガイア様を一人にさせるな!」

 

「俺一人逃げるなんてできない!」

 

「気にしてないで逃げろ!俺たちはもうジジイだからいいけどお前はまだ10歳のガキだ!何が神童だ!?お前は今馬鹿な神達のせいで黒龍に挑むなんて自殺紛いのことをやってるんだ!それが分かんないのか!?」

 

ナイフのような言葉が俺の心臓の中をついた。この戦いに勝ち目なんてないのは誰だって知っていた。俺は俯く顔を上げると仲間の全員が俺を笑顔で見ていた。

 

「神童くんと一緒に戦えたの楽しかったなぁー。ベヒーモスと戦う時励ましてくれたのありがとー!君は生きてねー」

 

「ガキなのは分かってるがおめぇまだ十歳なのか!?なかなかぶっ飛んでやがるな!あとはジジババに任せておめぇは行った行った」

 

「リカイ。君はこれからも強くなれる。はっきり言うと多分数時間後にはここにいる奴等はみんないなくなってる。そして逃げた君は生きるのが辛くなるかもしれない。そして生きる意味も持てなくなるかもしれない。もしそうなったら強くなった君が奴を殺すのを生きる意味にしてくれ。勿論君次第だけどね」

 

俺は目から涙を零して、振り向いて走った。馬はすでに用意されていた。もとからそのつもりだったのだろう。俺が馬に乗って走り出した直後、背後から咆吼が聞こえた。引き返したくなる気持ちを抑えて涙をばら撒きながら俺は馬を走らせた。




背負わされた命の重さに潰されて悪に染まり、闇派閥とも関わっていた俺はある日彼女に出会った。そしてあの事件の夜、俺は闇派閥を裏切り彼女を守った時、命の重さの意味を理解して、暗く淀んだ目にもう一度光を見た。
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