とある佐天の魔法棍棒(マジカルバット) 作:gear×gear
また、感想、誤字修正有難うございます。励みになっています。
2人が御坂ちゃんの方へと振り向いた時、目に飛び込んできたのはパジャマをもった御坂ちゃんと小さな女の子ととツンツン頭の高校生の高校生だった。その彼の右手を見た途端にわたしの頭の中に警鐘が鳴り響きます。
(涙子ちゃん、あの右手にわたしを触れさせたらダメですよ。とても、とても嫌な予感がします。)
「(りよーかい)御坂さーん、どうしたんですか?というか仲良さそうですね。ははーん。成る程なるほど。もしかしてカレシさんですか?」
わたしの言葉に頷く涙子ちゃん。ですが御坂ちゃんと男の人が話している場面を見たせいか、恋話が大好きな涙子ちゃんは、すぐにからかいます。初春ちゃんは後ろで困った様に笑い、からかわれた美琴ちゃんは顔を真っ赤にします。
「ち、違うわよ!」
「ジョーダンですってジョーダン!アハハ。」
御坂ちゃんは顔を真っ赤にして否定します。
ただ単にからかっただけなのに意外と本気っぽい反応に涙子ちゃんも苦笑します。そこへ御坂ちゃんとツンツン頭の高校生の高校生の間にいた女の子が洋服を持ち上げます。
「お兄ちゃーん、常盤台のおねーちゃんたち!これ可愛いー?」
それを見たツンツン頭の高校生と涙子ちゃんが屈みます。
そして女の子と目線を合わせて言いました。
「おう。可愛いぞー」
「可愛いねー、似合ってるよ、お姉さんもお洋服選ぶの手伝ってあげようか!」
「え、いいの、ありがとう!」
「よし行こっか!えーと…」
佐天さんが隣のツンツン頭の高校生に視線を向けます。
「あ、おれ?上条だよ」
「上条さんですね!じゃあ行きましょう。ほら御坂さんも!」
と涙子ちゃんは一緒に行こうと提案します。
期せずして、5人という大所帯になったところ、前で初春ちゃんと涙子ちゃんが女の子と、お話ししながら歩き。御坂ちゃんとツンツン頭の高校生事、上条さんが追随する形になります。後ろでは「ふーん、あんたって上条って言うのね。ま、そんなことはいいわ、勝負しなさいよ勝負!」「お前の頭の中にはそれだけしかねえのかよ?!」なんて会話が聞こえます。
お店に着いた時、女の子が少しもじもじして言います。
「おねーちゃんたち、ちょっとおトイレ行ってもいい?」
「わかった。ここで待っていますね。」
「じゃあわたしが付いていってあげるね。」
「うん!」
涙子ちゃんと女の子は二人、お手洗いに行きます。トイレに着いたところで私を担いだ涙子ちゃんはジュースを買って待つことにします。ヤシの実サイダーを買った涙子ちゃんはベンチに座って私に話しかけます。
「(そう言えば、上条さんの右手に触らないでって言ったよね。どうしてなの?)」
(確証があるわけじゃないのです。しかし、あの右手からノイズを感じます。そして致命的な、取り返しが付かなくなりそうな予感がします。ですので、絶対に私に触れさせないでください。)
「(あくまで勘、確証はないかー。うん、りよーかい!任せて!天ちゃん!)」
「おねーちゃん!」
私と話している間に女の子は用事が終わったようです。ちょっと不細工なカエルのぬいぐるみを抱えてこっちに走って来ました。涙子ちゃんは手を繋いで歩き始めます。
「ところでどうしたの?そのぬいぐるみ」
「これねー、トイレ出たらひょろっとしたメガネのお兄ちゃんに渡されたの。このぬいぐるみを
「そっかー、初春にも春が来たのかなー?」
そう言って歩き出し、元いたお店の前に戻りましたが、そこには誰も居ませんでした。
「あれー?おかしいなあー?初春たちどこだろう?」
「どこだろ〜?」
なんて言っていると、アナウンスが鳴り響きます。
「やばい、避難しよう!そのお人形はお姉ちゃんが渡していくね!」
「うん!ありがとうお姉ちゃん!」
**************
女の子が避難を終了した後、私、佐天涙子はぬいぐるみを持って、初春たちのところへ行っていた。恐らくトイレに行くと別れたところにいるのだろう。
電話はしてみるものの、ほかの人と電話しているみたいで初春は電話に出ない。
避難先にいなかったところを見るに、女の子と私が逃げ遅れて居ないか確認のため、残っているんじゃないかと思う。
そう考えながらさっきの階にたどり着くと、予想通りの所に初春はいた。大声で私は初春を呼んでみる。
「初春!女の子は避難させたよ!あとこ…」
すると電話途中だった初春がこっちを見て大声で私の声を遮った。
「佐天さん!それ!爆弾です!!!」
「えっ」
さっと、わたしはぬいぐるみへ顔を向ける。
手元にあるぬいぐるみが縮み始めていた。
私の頭が真っ白になった。
どうするどうしたらいい私の命はここまでなのああ、昨日の一一一の新しいCDまだ買えていない。お昼ご飯、今日は久し振りにハンバーグ食べたかったのに、どうしたらいい投げる?ダメ逃げきれない。ああ、御坂さんと上条さんがこっちに走ってくる。みんなは助けなくちゃ、よし、このまま抱え込んて蹲ったら、私だけの被害で収まるかな?初春、御坂さん、白井さん、上条さん、お父さん、お母さん、憎愛らしい弟、アケミ、むーちゃん、マコちん、大悟先生、藍ちゃんライちゃんリコピー、白雪也、さっちん、あいか、初春、天ちゃん。
天ちゃん助けて
(よしじゃありません!私以外はじゃありません!8dよ、体を借ります!)
(yxh7g@)
え、と呟こうとしたときには私の体が勝手に動いていて、ぬいぐるみをちょっと上にあげ、いつの間にか手に握っていバットで思いっきりかっ飛ばしていた。
物凄い勢いで飛んだ、と認識したときには天井に穴が開き、そこから見える上階の建物の正面ガラスは爆弾が通ったであろう所に穴が開き、周りは溶けていた。そして上空で爆破するのをかすかに感じた。
「良かった…」
そう呟きながら、私は倒れた。目の前にあったら鏡に映っていたのは髪の毛と耳の穴と目から血を流し、瞳孔を金色に染めた私の顔だった。駆け寄ってくる二人の姿を見ながら、私は疑問を抱く前に意識を手放した。