とある佐天の魔法棍棒(マジカルバット)   作:gear×gear

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事件後の収集がどうついたか説明回

上層部での立ち位置もちょろっとあります。


第六話 接触

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セブンスミストから一本の筋が光り、爆発した。

 

それを見ていた爆弾魔こと犯人である介旅初矢は苛立つように舌打ちをした。そのまま不自然にならないようにゆっくりと場を離れ、ビル間の裏道に入る。

 

(くそ、今回は失敗したか、当たっていたら逝っているだろう爆発だったと言うのに。しかし、徐々に強い力を使えている、なんて素晴らしいんだ!このままあと何度か使えば、無能な風紀委員(ジャッジメント)も、僕をいじめるアイツらも纏めて吹き飛ばしやれるんだん!ッッーーーゲフ!」

 

しかし突然背中を蹴られ、吹っ飛ばされる。何が起こったかわからず!驚いている介旅に言葉が投げかけられる。

 

「用件は言わなくてもわかるわよね?爆弾魔さん?」

 

突然現れた茶髪の少女、御坂美琴に一瞬ドキッとした介旅は誤魔化そうと「な、なんのことだか?ぼくにはさっぱりい…」と弱々しげに返す。

 

「実戦向きじゃないけど、威力は大したものよねー」

 

と御坂は返し、

 

「あ、佐天さんが対処しなくとも私がいれば同じような結果だったろうけど?」

 

ついでとばかりに挑発する。

 

「(何言ってんだ僕の最大出力だぞ!!チッ、くそ!いや、冷静になれ、疑われてるんだここで消せるなら消しておきたい!よし、消そう)へえ、そうなんだねッ!」

 

そう言って後ろ手で鞄からこっそりと出したスプーンを投げようとしたとき。絶大な質量がスプーンがあった場所を通り抜けた。

介旅呟く。

 

「と、常盤台の超電磁砲」

 

呟きと同時に腕を取られ地面に押しつけられる介旅に対して上に乗った御坂は言う。

 

「暴れてもいいけど今の私に手加減できる保証なんてないわよ?なんたって佐天さんが倒れたのよ。いまは病院に運ばれる所だけど、意識失ってね」

 

ピリッと額に電気が弾ける。しかし激昂していた介旅は大声を上げた。

 

「まただ、僕はまた力の強い奴にこんな風に扱われる!大体、遅いんだよ!風紀委員は!事件が終わった後にしか来ない!殴られる前に駆けつけろよ!そんな無能な風紀委員共は俺より強い奴らも殺してやる!ぶち殺してやる!」

 

その言葉を聞いて御坂は手を胸ぐらに掛けて、持ち上げる。

 

そして拳を握り叫ぶ。

 

「歯を食いしばれえ!」

 

頬を殴られた介旅は呆然とする。

 

「佐天さんが傷つく原因になったあんたの行動は許せない、だけどね、今、殴ったのはね力に依存して周りの見えてないあんたの弱さよ!それに常盤台の超電磁砲は例え低能力者(レベル1)のただの電撃使い(エレクトロマスター)だったとしてもあんたの前に立ち塞がるわ!」

 

そう言って去っていく後ろ姿を呆然と見つめる介旅だった。

 

**************

 

7/19 お昼過ぎ 病院にて

 

「佐天さん!佐天さん!」

 

初春の声が聞こえる。私、寝ているようだけどここは何処なの?目をかすかに開けると初春が目の前にいました。

 

「初春?」

 

「良かった、佐天さん起きたんですね!心配したんですよー!」

 

体を起こして周りを見る。白い壁に白いシーツのベッドに患者服。どうやら私は入院していたらしい。

 

ガラガラガラッと、部屋のドアが開きます。入ってきたのは御坂さんと白井さんでした。

 

「あ、佐天さん起きたんだー、大丈夫?佐天さん!」

 

「大丈夫ですの佐天さん?お姉様が言うに超電磁砲(レールガン)の余波で倒れてしまったとお聞きしていますが。お姉様も爆弾を飛ばしたものの周りのものを佐天さんぶつけてしまいなさるなんて、お姉様ったらこれが鈍器のようなものであったいいものの、鋭い刃物で有れば命に関わる危険もあったんですのよ!」

 

「アハハ」

 

入ってきて早々いつもの漫才を始める二人。そして話している内容から、あの事件の現状をだいたい知る。

 

(私が倒れたのは御坂さんの超電磁砲の、余波に巻き込まれたものが運悪く当たって倒れたってことになってるのか。そうだよね、たかがバットと話せるだけの異能力者が解決したなんて誰も思わないよね。)

 

なので、私はその流れに乗っておく。笑顔で

 

「御坂さんあの時はどうなることかと思いましたけど、命を救って頂きありがとうごさいました!」

 

御坂さんは少したじろぐが一呼吸して、少し俯きながら答える。

 

「ううん、私の方こそごめんね?私のせいで佐天さんを入院させてしまって…」

 

確かに、ぬいぐるみを天ちゃんが打った直後、御坂さんの超電磁砲がぬいぐるみがあった所を通って行ってた。つまり、御坂さんがあのぬいぐるみを飛ばしたってみんな思っているわけなんだね。ここはちょっとからかってみるかな?

 

「そうですよー、御坂さんー!入院なんてしたら異能力者の奨学金じゃあキツいんですよー、アハハー!」

 

「うぐっ!」

 

御坂さんはその後白井さんのお小言の嵐に晒された。

 

そんな御坂さんと白井さんを私と初春は笑って見ていた。

 

そのあと、『幻想御手』の話をしたあと。3人は面会時間ギリギリまで雑談をして帰っていった。

 

**************

7月19夜

 

みんなが帰り、誰もいなくなった病室。天ちゃんはケースに入った状態で壁に寄りかかっている。

 

私は天ちゃんが手に来て欲しいと念じる。その次の瞬間にはケースから出た剥き出しの天ちゃんが手の上にあった。

 

(申し訳ございません。緊急だったとはいえ、涙子ちゃんを危険にさらしていまいました。)

 

(天ちゃんは頭硬いなー!もう!いいんだよ!わたしは入院したけど誰も死んでない!毎日が楽しかったらそれでおっけー!)

 

そう言って天ちゃんを抱きしめて、頬擦りします。

 

(ふふ、涙子ちゃんははやっぱりそうでないとダメですね。明るさしか取り柄無いですし)

 

(こら、誰が笑顔しか取り柄のない無能だ!…でもさ、あの、爆弾を飛ばしたあの力。何?)

 

(禁則事項です。ただ今は涙子ちゃんが願った結果。とだけ言っておきますね。)

 

(ふうん)

 

そう、私はもう、声に出さなくとも天ちゃんと話すことができる様になったのだ。

これで電波女とか気にせず話せる様になった!と実はこれが一番嬉しかったり。

 

その時、コンコンッ、とノックの音が響く。面会時間は終わっているはずだし、誰だろう。

 

「邪魔するにゃー」

 

入ってきたのは金髪でアロハシャツを着ててサングラスを掛けている高校生くらいの人だった。

 

「佐天涙子。天使の言葉を解し、話し合う者よ。元『受胎告知』さん?いやそれとも、元聖母マリアの生き写しさんとでも呼んだ方がいいか?」

 

「は?」

 

わたしは突然変な事を言い始めた目の前の人に対してそっとナースコールを押そうとした。

 

**************

聖書において、天使と人間は切っても切り離せない関係にある。それ故に対話したと言う記述がいくつか残っている。

 

エデンの園でイヴ(エバ)を誘惑した天使長ルーシェル(堕天後のサタンに名を変える)に始まり、時にアブラハムの短剣を止め、時にはヤコブと闘い、時に義人ロトを導いた。

 

だが知名度としてなら、最も有名なのはエデンの園のルーシェル。また、それと同程度の知名度を誇るのは、新約聖書に記載のある聖母マリアの受胎告知ではなかろうか?

 

**************

 

「佐天涙子、昔、お前の故郷にて小規模ながらテレズマが観測された。初めは聖人の誕生かとでも疑ったが、付近に病院は無く、ましてや乳児もおらず、居たのはバットと話す少女。それがお前だ」

 

「…」

 

無言を肯定と受け取ったのか男は話し続けます。

因みに涙子ちゃんが持っていたナースコールは押す前に男に引ったくられてしまいました。

 

「そこで真っ先に保護に動いたのが学園都市だって寸法だにゃー。まあ、調べた所、聖痕のすの字も見当たらなかった。上はこの時点で聖人、聖母の線は無いと判断した。そして、かなり微弱ながらもAIM力場を観測した、それによって学園都市はお前を原石と判断したんだにゃー」

 

涙子ちゃんは面食らっています。

そして、喉から、質問を絞り出します。

 

「え、そんなの知らないよ?原石って何?」

 

その言葉に男はため息を吐きいて、話を続けます。

 

「話の流れから、薄々、気づいていてるんじゃ無いか?佐天涙子。

お前、学園都市に来る前からそのバットと話していたんだろう?そう、能力開発を受ける前から。そう言った天然の能力者は原石と呼ばれている」

 

「気をつけるんだな佐天涙子。忠告はこの事件の真相を知る人物からだ。そう、お前は世界に50程度しかいない、稀少な原石の1人『意使疎通(コネクト)』の佐天涙子なんだからな。ま、俺は今回の事件の真相もお前の能力の真相なんてものも知らないんだけどにゃー」

 

そう言ってグラサン男は立ち去ろうとする。その後ろ姿に涙子ちゃんは声を掛ける。

 

「あの、貴方は何しにきたんですか?」

 

金髪グラサン男は立ち止まり振り返って言います。

 

「なぁに、偉い人からのお遣いさ、代わりにお見舞い行けってな。ついでにそろそろ学園都市でのお前の扱いを伝えてもいいんじゃないかって事で伝えたんだにゃー」

 

「あー、そうなんですね気をつけます」

 

その言葉に満足したのか、金髪の男は立ち去りました。

 

「何言っているんだろうねー。天ちゃん。あれが俗に言う厨二病って奴なのかな?」

 

(涙子ちゃんは一回殴られてきた方がいいんじゃ無いかな?)

 

 

**************

 

「こんなのでいいのか、アレイスター」

 

窓の無いビルの中、金髪グラサンアロハシャツの男ー土御門元春は、ビーカーに浮かぶ学園都市統括理事長アレイスター・クロウリーに言葉を投げかける。

 

「あの非力な中学生が貴様のいう、プランに関係でもあるのか?」

 

「プランには何も関係ない。珍しいだけが取り柄のただの原石さ」

 

「なら、なぜ俺を使った?」

 

「彼女は原石というコレクション中の一つさ。それ以上それ以下でもないりただ、苦労して集めたコレクションなんだ。傷ついた事が分かっていて、態々放っておくわけがないだろう?」

 

ビーカーに漂う統括理事長は妖しく微笑んだ。




佐天さんは初春さんの判断より
これ以上、幻想御手に関わるの禁止です笑笑

また、一応、わかりづらいと思うので土御門シーンでの内容の補足です。

①佐天さん近くてテレズマ計測。監視するとバットからテレズマ計測。
②世界中の魔術結社に(佐天さんに自覚無し)狙われる。
この時に呼ばれていたのが聖母マリアの生写しetc
 聖母にしようとする(意味深)な人も現れたとか。
③学園都市が最も早く保護。
④学園都市で調べた所、聖母ではなく原石と判明。
(天使と話せるという以外、詳細は分からず)

「天使と話せると言うとこで聖母マリアの生写しなのでは無いか?」と魔術、科学の両サイドに邪推されている状態です。(本質は分からず)
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