ちなみに、スターマンはこの時島の中で迷子になっていたとルフィ達に説明しており、本当は遠くから見つからないよう空中でアーロンの戦闘を見学していました。
¨東の海¨で一番
そこはかつて、現在の大海賊時代を作った男……¨海賊王¨ゴール・Ⅾ・ロジャーが生まれ、処刑された町と世界でも有名な場所であった。
かつて、この町は¨偉大なる航路¨に入ろうと多くの海賊達がうごめいていた……が、現在は海軍本部より
「…………」
そんな今の平穏を作り上げた海兵、スモーカー……通称『白猟のスモーカー』と呼ばれる海軍『本部大佐』はいま、この町『ローグタウン』の海軍駐屯地にある自らの執務室にいた。
数年前、彼はこの『ローグタウン』に駐在してからというもの
彼は『本部大佐』の地位に恥じぬ能力を持ち、更に本人は『悪魔の実』の一つ『モクモクの実』を食べた能力者であることから階級以上の戦闘能力を持つ本物の実力者であった……現在に至るまでこの町から海賊を逃がしたことがない実績を持つことから、この¨東の海¨の海賊達では話にもならないだろう。
そんなスモーカーだが現在……自分のデスクの椅子に座りながら眉間に皺を寄せると、手元にある報告書を眺めていた。
それは先程、
不機嫌そうに報告書を見ているスモーカー……と、突然執務室のドアが開き人が入ってくる……その女性はジャケットを羽織っており、頭に眼鏡と手には鞘に納まった刀が特徴的だった。
女性は部屋に入ると、椅子に座ったスモーカーに敬礼する。
「スモーカー大佐!たしぎ曹長、ただいま戻りました!」
「……たしぎか」
敬礼した女性……たしぎは先程まで町中をパトロールしてきており、無事に終えたため上司のスモーカーに報告しに来たのであった。
報告を終え、前方のスモーカーを見るたしぎ……しかし、スモーカーはこちらには目を向けず、手に持っている書類に視線を向けていた。不思議に思ったたしぎはスモーカーに近寄る。
「なにを読んでいるんですか?スモーカーさん……これは、書類ですか?」
「……ああ、たったいま本部から送られてきた報告書だ」
スモーカーの報告書を横から覗き見るたしぎ……そこに書かれていたのは、簡単に要約すると
「『島盗み』スターマン……あの賞金稼ぎがこの¨東の海¨に入り込んだらしい」
「!アイディール・スターマン……主に
「たく、なんだって今更¨偉大なる航路¨の賞金稼ぎがこんな辺境の海に来やがるンだ」
悪態をつき手に持っていた報告書を机にほおるスモーカー……その表情は先程よりも苛立ちが表に出ており、眉間の皺も深く刻まれていた。隣にいたたしぎも報告の内容を聞いたからか、苦々しい表情をしている……この二人だけではない、海軍に所属しているものならばスターマンの名を聞いただけで同じような表情になるのだ。
「『発見次第、報告と監視……可能ならば逮捕せよ』とのことだ……まったく、たかがハイエナの賞金稼ぎ一匹に随分とまどろっこしいことだ」
「ですがスモーカーさん!このスターマンという賞金稼ぎ……数々の悪名を持つだけあって、実力は相当強いと周囲から言われています」
「だろうな、かなり癪に障るが……こいつの実力は本物だ。でなけりゃ、『
スモーカーは過去を思い出す……彼がまだ¨東の海¨に配属されず、
数年前……スターマンが政府に賄賂を渡すための金額を集めるため、賞金首を狩るだけではなく他にも金を稼ぐために仕事の幅を広げていた時期である。
当時、とにかく金が必要だった彼はあることを行っていた。それは本業である賞金稼ぎの範疇であったが……ターゲットを
『四皇』傘下の海賊たち……もちろん『四皇』と呼ばれる者たちの実力には遠く及ぶことはない……が、彼らも間違いなく
一人一人が曲者揃いかつ凶暴な海賊達……更にそんな彼らに手を出せば、傘下の親である『四皇』も黙ってはいない。後日、必ずそれを行った相手に対し報復を仕掛けるのだ。三大勢力の『海軍本部』でさえ容易に手を出せない中……たった一人でその勢力に手を出そうなど、もはや正気の沙汰ではない。
しかし、その時何を思ったのか……それとも、ただ焦っていたためそこまで判断できなかったのか……とにかく、その遠回しに自殺行為とも言える方法をスターマンは実行し始めたのだ。
スターマンは当初、お得意の闇討ちや騙し討ちなど特に労力を割かない方法で捕獲しようとしていた。しかし、ここまで生き残った海賊達は殆どと言っていいほどにそれに引っ掛からない。当然だ……そんな策に引っ掛かりやられていたのでは、とてもではないが『新世界』では生き残ることはできないのだ。
それでも最初のうちは策を練って捕獲しようとしていた……極少数ではあるが、それでも成功することはあったからだ。しかし、時間を掛けた割には成果は芳しくない……さらに、支払う期限もじわじわと差し迫っていた……払えなければ今度は自分が政府に狙われることとなる。
まるで木綿に首で絞められる様な感覚、そんな切迫した状況にスターマンは、遂に業を煮やす。
自分の能力を極力相手に知られないために練ってきた策……それを全てかなぐり捨て、
能力を全力で使用し、新世界の海賊を捕縛していく中でも自分の情報は極力知られたくなかったためか……スターマンは懸賞金の懸けられた海賊以外の海賊は、
強大な力と戦力を持つ『四皇』の傘下に対し、たった一人で挑みかかり……そして容赦なくその海賊団を滅ぼす。そのある種の災害に等しい所業に生き残らされた海賊は、あるものは恐怖で口を紡ぎ、又あるものは怒りと憎悪により質疑に返答しないなど……結果的にスターマンの思考にのっとる形となっていた。
「当時どの『四皇』の勢力であろうと関係なく、捕縛した傘下の海賊どもをやつが連れてきた時は『海軍本部』全体が驚愕したもんだ……」
「はい、ですが……
「確かに、ここまではいい……だが、問題なのは捕まえた
捕まえられた傘下の海賊達。当然、その傘下の親である『四皇』は激怒し……その捕まった海賊を取り返そうと動き出す。
……スターマンは捕縛した海賊を引き渡すとき、
「やつの捕まえた海賊は
「そんな偶然ってあり得るんでしょうか?いくら何でも、
「バカ!ンなわけあるか……やつが海賊側に海軍の護送ルートを横流ししてるに決まってンだろ!」
「え!?」
「詳しい理由までは分からん……だが、やつは金にがめついと噂だからな。逃がした海賊をもう一度捕まえて懸賞金を得ようと狙ったのかもしれん」
忌々しそうに煙を吐くスモーカ……実際のところ、原作に深く関わりのある『四皇』に対し、戦力を減らすことで何か予想外の流れになるのではないか……と恐れたスターマン。緊急事態故に『四皇』傘下に手を出したが……その保険として情報屋に『海賊の引き渡し場所』と『海軍の護送ルート』を教えていたのだ。情報屋に与えた情報が『四皇』に渡り、その途中で取り戻せるならよし……取り戻せなくても、それはそれで仕方がないと大して気にするほどではなかった。
……ちなみに、情報屋に与えた時、高額で情報料を売ったのはご愛嬌である。
「そこまでわかっていながら、何故この男を逮捕しないんですか!!?」
「
「そんな……!」
「更に言えばこの男、自分に不都合な情報には政府や有力者に対し多額の賄賂を贈っていやがる……善意の寄付という形でな。正直、そこいらの海賊どもよりも
椅子から立ち上がり、壁に掛けてあった上着を着こむとそのままドアのほうまで移動する。
「噂によるとこの野郎はどこかの海賊に身を寄せているという話だ。相手を油断させるため潜り込んでいるだけかもしれんが……関係ねェ、見つけ次第捕まえてやる」
スターマンの手口の一つにターゲットの海賊に仲間として潜り込み、油断したところを騙し討ちする手口がある。その手口で過去、何組もの
「確かにやつは海賊ではない……が、町の市民にも甚大な被害を齎す男だ。到底、野放しには出来ん……!いいか、町で見つけ次第すぐに報告しろ。海賊ともども、おれがとっ捕まえてやる!!」
「はい!スモーカーさん」
「この¨白猟のスモーカー¨の名に賭けて、このローグタウンで好き勝手などさせん……海賊どもと共に監獄に送ってやる……!」
決意を表すスモーカー……共にいる海賊一味とスターマンの邂逅の時は近い……
■1■
ココヤシ村を占領していたアーロン一味を壊滅させた麦わらも一味……¨航海士¨のナミを再度新たに仲間に迎え、¨
「なっはっはっは!! おれ達は『お尋ね者』になったぞ!! 3千万ベリーだってよ!!」
「みろっ!!世界中におれの姿が!!いや~~ん、モテモテかも……!」
「なにィ!おれを差し置いてながっ鼻が載ってるだと!? おい!どこだどこだ……どこにも載ってねェじゃねェか」
「ほ~~れ、ココにー……ッ!」
「……後頭部じゃねェかよ……自慢になるか」
「ははは!いじけるなって……大物になれば船長じゃなくたって乗るようになるんだぜェ」
「!マジかよ!」
「そうそう、だから君たちも頑張ってドンドン悪名を高めてガンガン懸賞金を上げていってね……肥えてでっぷり太ってくれたほうが狩る側はとっても嬉しいし!」
「サラッとなに不穏なこといってんだ!?」
「そういや賞金稼ぎだったな、おまえ」
「あんたら……また見事に事の深刻さがわかってないのね」
ルフィの初めての指名手配紙に麦わら一味達がはしゃぐ様子を見て、ナミだけが呆れたように呟く。
「これは命を狙われるってことなのよ!?この額ならきっと『本部』も動くし強い賞金稼ぎにも狙われる……って、そもそもその賞金稼ぎがすぐそばにいるし」
「ん、呼んだ?」
「呼んでないわよ!……これは、¨東の海¨でのんびりやってる場合じゃないわね」
「よーーし!はりきって¨
『うおーーーっ!!』
テンション最高潮で盛り上がる四人組……ふと、ウソップが思い出したようにスターマンに声をかける。
「お?そういやスターマン、おまえたしか船に乗るとき『目的地まで乗せてってくれ』って言ってたよなァ」
「はい?」
「いやだから、おれ達このままだと¨
「あっそう言えばあんた、最初そんなこと言ってたわね……!」
「よく覚えてたね……僕自身そんなこと忘れてたよ」
「え~~~っ!?なんだよ‼スターマン船から降りちまうのかァ!!?」
最初にルフィ達と出逢った頃の会話を指摘され、その時のことを思い出すスターマン。ルフィが露骨に残念がる中、にっこりと笑いながらスターマンは答えた。
「あー……悪いけど、まだまだ降りる気はないんだよね~~!だってボクの目的地って¨
「え、目的地って¨
「うん、その中に点在する
「へ~~どんな場所なんだ……と言うより¨
「あれ、いいの言っても? 君たちこれから冒険しようって時に、
「え……?いや、それは」
「いや!言わなくていい!!というか、なにも言うな!!!」
『ルフィ!!?』
ウソップの質問に答えようとするスターマン……しかし、答える前にルフィが強い拒否の反応を示す。その反応に驚いたのか、そばにいたウソップ達が驚愕の声が出る。
「ちょっとルフィ!これから私たち本当に¨
「そうだぜルフィ!知ってると知らないとじゃあ海で生き残れる可能性が格段に違ってくるぜ!?」
「いやだっ!!! いやなもんは、いやだ!!!」
ナミとウソップがせってくするが、頑なに意見を変えないルフィ。すると……おもむろにルフィが叫ぶ。
「おれは冒険をしてぇんだ!最初っから何があるか知ってたら、そんなの……もう冒険じゃねえ!!!」
『!!』
「何もわからないから意味があるんだ……¨
ルフィの剣幕に押し黙るウソップ達……と、ルフィの言葉に納得したのか、どこか呆れたようにため息をつく一同。
「はァ……まったく、ほんと信じらんないわね。何の知識もなしで行こうだなんて、自殺しに行くのと変わんないわよ?」
「しししし!!ま、何とかなるさ!!」
「ほんと、とんでもねェ船に乗っちまったようだな……」
「ヒハハハ!!! やっぱ面白いわ、この船っ!……で?結局、言わなくてもいいんだね……ウソップ?」
「!お、おう!? と言うか、もう二度と言わなくていいぞ!!!……何を隠そう、実はおれ『¨
「あぁそうかい」
「なんだァその態度‼さてはゾロ!!おまえ、おれの話を信じてねェだろ!?本当におれは……!」
「とにかく……そう言うことならボクは情報をむやみに口に出していくことは控えるよ!でも……ボクの目的地までの間は君たちに手助けはしていくつもりだから、そこら辺は認めてくれない?」
「おう‼それなら全然いいぞォ!!じゃあ、これからもよろしくな!スターマン!!!」
「うん!あらためてよろしくね!」
ルフィの手を握り握手をするスターマン……こうして、スターマンは改めて船においてもらうこととなった。
「とはいってもだ……このまま¨
「そうねェ……特にうちには大食らいが多いから航海中の食料に不安があるわ……確か、もうすぐ島が見えるはず」
「あの島のことか?」
ゾロの指さす方向……そこには確かに島があり、遠くからでもそれなりに大きく発展した町が見えていた。
「見えたか……あの島が見えたってことは、いよいよ¨
「なんか知ってるのか、ナミ?」
「あそこには有名な町があるの……『ローグタウン』。別名、¨始まりと終わりの町¨ともいうわ」
「ん?」
「かつての『海賊王』
「ッ!海賊王が死んだ町……!!」
「……行く?」
ルフィに島に寄るのかを確認するナミ……少し間が空き、ハッキリとした口調で答える。
「ああ、見てみてぇ……!『
この海賊船の船長の言葉に、次に目指す進路が決まった……次の進路は¨
「……『ローグタウン』か……
■2■
「ウッヒョ――――ッ!! でっけー町だなーー!」
「ここから海賊時代は始まったのか……」
「かつては¨
無事に島に上陸しルフィたちは島の商店街……『ローグタウン』にたどり着く。そこには多くの町民が賑わいを見せ、その光景に興奮したのか嬉しそうに声を出すルフィ。
「よし!!おれは死刑台を見てくる!!」
「ここはいい食材が手に入りそうだ……あと、いい女も♡」
「おれは装備集めに行くか」
「おれも買いてェモンがある」
「貸すわよ……利子3倍ね!」
ローグタウンで各々用事を済ますため、一時自由行動を取ることにする麦わら一味。各自、目的を口にする中……スターマンにも話を振る。
「スターマンはどーすんだ?」
「ボクは『種』買いたいから、市場に行ってくるよ」
「……『タネ』?植物の?」
「そう植物のッ!……ボク家庭菜園が趣味なんだよ」
「へぇーー!?そうなのか!」
「なんか……意外過ぎる趣味だな」
「まったくだ」
「よ~~っし!!じゃあ処刑台を見に行ってくる!」
「!オイオイ、ルフィ!? まだ集合場所決めてねーぞ!?」
ウソップが止めようとするが、そのまま一人で処刑台を見に行くルフィ……その場には5人が取り残される形となってしまった。
「……ったく!しょうがねぇなぁ~」
「まァそうなるとは思っていたけどな、おれは」
「そうね……もうルフィは放っておきましょう。気が済んだら船に戻ってくるでしょ」
「じゃあメリー号で集合ってことでいい?」
「そうしましょう……それじゃあ各自、解散!」
「は~~~っい!! ナミさん♡」
「いちいちうるせぇぞ、コック」
「あぁッ!!?」
「一緒に行かない?ウソップ」
「おう、いいぞ!」
そのまま解散する麦わらの一味たち……本日はとても天気が良く、空は青く澄み渡っていた。
■3■
「しかし、意外だな~!まさか、世界でも指折りの
「こう見えても食物に対して苦労した時期があってねぇ……海の上で食べるものがないというのは文字どうり絶望しかないよ。だからボクは海に出るときは必ず食料だけは絶やさないように
「はーやっぱり!海の上で食い物がなくなるのはきついんだなぁ……ぶるるっ!想像もしたくねェぜ……!!」
「うん、本当に……それこそ狂って楽になったほうがいいレベルだったよ」
道の真ん中を歩いて行くウソップとスターマン。二人は会話しながら目的地まで歩を進めていた。
先程のスターマンの意外な趣味に対し話題を進めるなか、ふと疑問に思うウソップ。
「しっかし不思議だなァ……メリー号に野菜作るスペースなんてあったか?おれ知らなかったぞ……」
「え、違うよ?ボクは船で野菜なんて育ててなんかいないよ」
「はァ?」
あっけらかんに答えるスターマンにウソップは疑問に思う……じゃあ、この男はいったいドコで育てているのだろうか?
「いやまてまて!?じゃあ何処で野菜作ってるんだよ、そんな場所ないだろ!!」
「ああ、
そう言い、片手で腰のポーチを叩きながら答えるスターマン。返ってきた答えに更に疑問を膨らませる。
「……ポーチ?」
「前に説明したことあったよね?ボクが『能力者』だって話……ボクは能力で野菜を作る場所を作れるんだよ」
「……はァ!!?なんだそりゃ!!それじゃあ、お前の能力は『畑を作る能力』かなんかなのか!!?」
「『畑を作る』……もちろん違うけど、別に遠い訳でもないし……まあ、結果的には同じようなこともできてるしその認識で構わないよ!」
「はァ~~~!『悪魔の実』って色々あるんだなァ」
想像もしてなかったスターマンの能力に驚愕するウソップ。身近にルフィと言うゴム人間が居るため、それと比較してしまうとどうしてもスターマンの能力が読めないでいた。
「『畑を作る能力』……駄目だ、ぜんぜん想像できねェ」
「……まぁ副次的なものだし、戦闘なんかじゃ使わない特性だよ!」
「そうなのか」
考えても仕方ないのでそう言うものだと納得するウソップ……と、突然スターマンはなにかを考える素振りをし…なにかを決意したのか、少し真面目な口調でウソップに宣言した。
「ん~~でもそうだなぁ……よし、じゃあ船に戻ったら一味のみんなにボクが何の実を食べたのか教えてあげるよ!!!」
「なっ!!?いいのか、それ!?」
「うん、君たち麦わらの一味とは長い付き合いになりそうだし……それに、秘密を隠し通すのも精神が磨り減るしね。¨
「そうか……へへッ!なんか、やっとスターマンが仲間に加わったって感じるぜ‼」
「……いや、まだ仲間になるかは保留中だよ?」
そうこう言ってる内に目的の場所についた二人。ソコには"
「ここが市場かァ……へーーやっぱり町がでかいから商品も多いなぁ」
「おいウソップ!あっち食料品コーナーあるよ」
「ほ~どれどれ……おーーーっ!!!卵が安いぜーっ!!」
「あら、ホント……驚きの安さだね」
「いやー!いろいろ買いたかったから、これだけ安いとほかにも色々買えるなァ!!」
「たしかに……おっ!?野菜の種売ってる!ほほぉ、いろいろ種類があるねぇ……何の種だろ?」
「おお!? 釘や工具類も安い!買ったァ!!」
「う~ん、どれも悩むなぁ……よしっ! 全部買おう!!」
「何ィ!!?これがあの、『海賊王』が愛用していた銃!?もちろん、買わせていただきますっ!!!」
「へェーー!!世界中の島々から仕入れた特別な『肥料』!!? そういうのもあるのか!!!」
「うっそだろオイ!!?これ全部¨
「!?マジでッ!?
「おいスターマン!!あっちに試食コーナーあるぞ!!!」
「本当!? 行く行く~~!!!」
「……あらやだ!?このお肉おいしいわ~~!!」
「あらホント、とっても柔らか~~い♡ それにこの安さッ!?お得だわ~~!!」
「あの、お客様……!お二人で食べてしまいますと、ほかのお客様の分がなくなって……っ!?」
「あらやだ!じゃあさっさと次のお肉を焼きなさいよ‼」
「あらホント……チョットあんた!次はこっちのお肉焼きなさいよっ!!!」
「いえ、こちらの商品は試食の商品ではありませんので……!と言うより、ホント困りますお客様!? なんでごはん持参で試食のお肉食べてるんですか!?警備の人呼びますよ!!?」
「あらやだ‼白米持参なんて普通よ~~!焼肉と白米は全世界が認めた黄金タッグなのよォ!!?」
「チョットあんた!!次このお肉に柑橘系のすっぱい汁掛けなさいよ!!! 美味しいからっ!! 絶対、美味しいから!!!」
「あ、警備員さんコッチです!!? この二人を何とかしてくださいっ!!」
数分後……警備員に連れられ、店の奥に連行される二人組……そんな二人の背中を見ていたサンジは呆れたように呟く。
「……なにやってんだ、あの馬鹿ども」
二人が解放されたのは、それから30分後の事であった。
正直、ウソップのようなキャラと絡ませるのはとても楽しいです。次は"東の海"編、最終回(の予定)です。