終わりのラブウォッチ   作:ルシフェル

2 / 3
中編

 

 現在街の商店街。

 軍が管理してできた街の中心部だ。

 そんな中俺と与一はある3人を追跡している。

 士方も誘ったんだが「そんなつまらんことに俺を誘うな」って言われた。

 まあ士方はそんなことに興味ないよなぁ。

 

「いや~青春だね~」

 

「本人は泥沼だと思うけどね」

 

 もちろん優とシノアちゃん、三葉ちゃんの3人だ。

 俺と与一はある作戦を考えた。

 そう、3人デートいちゃいちゃ作戦だ!

 作戦名を言ったら与一に「弘樹君名前酷いね」って言われた。

 おい、どういう意味だそれ。

 名前の通りだが、優とシノアちゃん、三葉ちゃん同時にデートをさせたのだ。

 与一には何とか優を誘ってもらい、俺はシノアちゃんと三葉ちゃんにある女性に服をプレゼントしたいからと誘い出す。

 あとは俺と与一それぞれちょっと用事ができちゃった……といって後は偶然を装い3人を引き合わせる。

 古典的だが簡単な作戦だ。

 あとは3人に任せるままだったんだが、三葉ちゃんが「せっかく会ったんだし、どっか行きましょ」とか言って優を無理やり付き合わせた。 

 完全に作戦成功。

 失敗の可能性もあったが、さすが主人公補正が効いてる。

 

「でも優君も両手に花だから他の人たちも羨ましそうに見てるね」

 

「与一も結構楽しんでね?」

 

 三人は商店街を歩いているのだが、周りから注目されている。

 発展した場所だから人は多いし、二人は美人だからだろう。

 てか男の嫉妬心がヤバイ。

 実際には聞こえてないが、リア充爆発しろとか思ってるんだろうな。

 

「優はデートだと思ってないな、あれ。デートなのにシンプルすぎるだろ」

 

「優君服装とか無頓着だろうしねぇ」

 

 優は上は中に白いシャツを着て紺色のジャケット、下は黒のズボン、シンプルだが洗練されたにジャケパンスタイルだ。

 そもそも与一と会う予定でデートってわけでもなかったし、仕方ないが比較的ラフな格好だ。

 

「でも三葉さんは可愛いじゃない」

 

「ああ、可愛いな。もう彼女のセンスがめちゃくちゃ良いよね」

 

 上には可愛らしい水色のミニワンピースを下は黒のショートパンツを履いている。

 何これ可愛い。

 袖が少し長いのか(わざと?)袖が手にかかってるのがポイント高いね!

 これなら注目されるのはわかる。

 ショートパンツなのはもしものため動きやすいようにだろうな。

 さすが軍人。

 

「でシノアさんはシノアさんで……」

 

「ああ、これも凄く可愛いな!」

 

 シノアは黒のキャミソールに白ブラウスを着て、下は灰色の膝下まであるハーフパンツを履いていた。

 これもチョー可愛い。

 やっぱりいつもの制服とは違い二人とも可愛らしさが2割り増しで可愛かった。

 もちろん制服姿が可愛いのは言うまでもない。

 俺であんなにおしゃれして来た二人だったんだからもし最初から相手が優だとわかってたらどうなってたんだろうな。

 優を誘惑するようなあんな服やこんな服を着てきたのかな!

 やべぇ、エロいぜ!

 

「ぐへへ」

 

「変な妄想してないで追いかけるよ」 

 

 あっ、いつの間にか声に出してたみたい。

 まあ聞いてたのは与一だけだしいいか。

 

 ということで優、シノアちゃん、三葉ちゃんのデートに後ろ2人で電柱や看板に隠れながら追跡中。

 今は昼近いからどこか食事できる探している。

 まあ優はとくにこだわりとかないだろうから完全に二人にまかせっきりだろうなぁ。

 

 そう思ってると二人はフレンチとかイタリアンなどを出していたが、二人の意見が上手く合わないようだった。

 

「優全然役に立ってなねぇ……」

 

「優君もそこで何か食べたいものでも出せば簡単に終わるのにね」

 

 最終的には何でも置いているということでランチバイキングに決定したみたいで、最近できたレストランに入っていった。

 

「よし、俺らも潜入するぞ」

 

「やった、弘樹君のおごりだー」

 

「あれ、いつの間に俺がおごることになってるの!?」

 

 与一曰く付き合ってあげてるんだからそれくらいいいでしょ、とのこと。

 くそ……俺の小遣いが……

 てか先輩なんだからむしろおごってくれよ。

 こうなったら絶対優たちのデートを楽しみからな!

 

「……おい。食事時のハプニング全然起きないぞ」

 

「いや、普通に食事してたら起きるわけないからね?」

 

 なん…だと…?

 お口についたのを拭いてあげるとかないのか!

 

「こうなったらこっちから何かしてやる!」

 

「今から?」

 

「……とりあえず腹ごしらえしてからな」

 

「何も考えてなかったんだね……」

 

 腹を減っては戦はできぬっていうしな。

 ご、誤魔化したわけじゃないぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で食事に考えた作戦1つ目をやろうと思う」

 

「あっ、一応考えてたんだね」

 

 失礼な……これでもちっちゃい脳で考えてるんだよ。

 優たちは商店街の店のショーケースを見て回っている。

 シノアちゃんたちは服を見ているあたり女の子らしい。

 可愛い。

 と、そんなことより。

 

「まずは1つ目は単純に『危ない優さん!』作戦だ」

 

「やっぱり弘樹君の作戦名ってあれだよね……名前からわかるけど作戦は?」

 

「ふっ、まずはジャブ程度の作戦だ。優に何かぶつけるつもりで思いっきりぶつける。すると柊さんや三宮さんは優を抱きつくようにして庇うはず! 完璧!」

 

 ど定番だが確実にシノアちゃんたちが優に抱きつける正統な方法だろう。

 

「……でぶつけるものは?」

 

「与一の矢」

 

「それ僕の正体ばれるよね」

 

 なんかちょっと怒り気味に言われた。

 まあそりゃそうか……

 鬼呪装備だなんて普通に使ったら特定されてばれるもんな。

 

「まあそう思って仕方ないから小石でも投げようと思う」

 

「なんかしょぼいね」

 

「仕方ないだろ! 急な企画だったんだから」

 

 肩は特別良いってわけでもないけど悪いってわけでもないからまあいけると思う。

 

「よし、投げるぞ。ただ投げたらすぐ隠れろよ。ばれる可能性があるからな」

 

 ていう間に与一は物陰に隠れていた。

 仕事が早いな、うん。

 

「そりゃっ!」

 

 俺は適当な小石を優に向かって投げると同時に隠れる。

 それ、シノアちゃん三葉ちゃんいけ!

 

『優さんあぶ』

 

 遠くから聞こえた。

 シノアちゃんの声。

 よし、このままシノアちゃんが押し――

 

『あぶねぇ。くそっ、誰だ。石なんか投げたやつわ』

 

 ――って思ってた時期が俺にもありました。

 

「優君さすが反応いいね」

 

「優の身体能力がアダになったか」

 

 ばれないようにビルとビルの間の路地裏に隠れて作戦失敗を悔やむ。

 なんでこの主人公は運動神経がいいんだよ。

 素直にヒロインに押し倒されろよ!

 

「まあ僕は最初から無理だってわかってたけどね」

 

 えぇ、じゃあ最初から言ってよ。

 与一が言うには数撃ちゃ当たる作戦らしい。

 どういう意味だ!

 俺の作戦はどれも酷いのか!?

 ……まあヒロインが気づくようなものを主人公が気づかないわけないよねぇ。

 

「つ、次で名誉挽回だ。次の作戦!」

 

 

 

 

 

 しばらく警戒されていると思うので追跡しながら間を置く。

 今はショッピングモールにいる。

 お目当てはやはり服だ。

 本当女の子と実感できる場所は貴重だと思う。

 この世界殺伐してるからなぁ。

 優は暇そうだ。

 まあ女性の服選びって男性が暇な時間ベスト3には入るもんな……。

 

「優君暇そうだねー。で、ここでは何するの?」

 

「着替え最中のシノアちゃんか三葉ちゃんのところに優を押し倒そうかなっと」

 

「もう単純になってきたね」

 

「くっ、でもこれほどラッキースケベイベントはないだろ。ということでシノアちゃんか三葉ちゃんが着替えが始まったら且つ優に隙があったら……」

 

 って、あっ。

 

『優に隙なんてあるの(か)?』

 

 さっき、小石を後ろ目でもついてるのか?ってくらい簡単にキャッチしたやつに隙なんてあるはずないじゃん!

 

「……作戦失敗」

 

 こら!

 ぼそっ、いったのかもしれんが聞こえてるぞ!

 まだだ、まだ終わらんよ!

 

「何か手は……!」

 

 そうだ!

 

「ちょっと待ってろよ」

 

 5分後。

 

「ということで店員に扮してきた」

 

「うわぁ」

 

 なんか優に可哀想な目を向けられた。

 酷い、完璧に女性店員に化けたのに。

 

「まあ弘樹君がそれでいいならそれでいいよ」

 

 そう言われなくても実行するつもりだ。

 早速ばれないように、手には大きな荷物を抱えて一応顔を隠しながら近づく。

 もちろん優は近づいているのは気づいているが、自分だとわかってない様子。

 ましてや俺だとはわかってないだろう。

 俺の完璧な変装にな!

 ちゃんと鬘やスカートまで履いた俺に隙などないわ!

 そして油断している後ろから……

 

「あっとごめんなさい」

 

 思いっきり優を押して三葉の着替えている最中に押しこむ。

 よし、これで!

 

『ギャァァァ、この変態っ!』

 

 よし、決まった。

 優は下着姿の三葉ちゃんを見てエッチなハプニングが起きたはず。

 完璧だ!

 俺はまた離れ隠れながら優たちの方を見る。

 

『痛てぇ! ちょっと待て、これは事故なんだって!』

 

『うるさい! いくらもう着替えていたとはいえ、入ってくるとかこの変態!』

 

 あ、あれ?

 優は三葉ちゃんに怒られているみたいだ。

 しかしながら三葉ちゃんはカーテンを前回に開けており、服も着ている。

 

「もう着替えちゃってたみたいだね」

 

「着替えるの早すぎる。女の子なんだからもうちょっとゆっくりでもいいのに……」

 

 あれか、消防隊員とか1分以内で着替えないといけないって聞いたことあるし、ここでもそんな感じなんだろな。

 まあ緊急事態とかもあるだろうし。

 

「って、そんな技術今使わんでええやろ!」

 

「弘樹君ばれちゃうよ。あとなんで関西弁?」

 

 大声を出してしまったのでばれないようにしっかりと服と服との間に隠れた。

 思わず関西弁で突っ込んでしまったが、女の子の下着を見てしまうとかラブコメでここ大一番のイベントなんだぞ。

 この気持ちがわかるか……女装までしたのに……

 

「女装ってやっぱり嫌だったんだね」

 

「くそっ、次こそ次こそ!」

 

 次の作戦だ!!

 相手の行動によって作戦が変わるがな!

 

 

 

 

 

「よし、3人は映画に入ったか。じゃあ次の作戦は……」

 

「次の作戦は?」

 

「……どうしたらいいんだ?」

 

 やべぇ、映画の中とか他のお客さんの邪魔になるからイベント起こしにくいぞ。

 3人が雰囲気が良くなって自然と手を繋いでくれるとかならいけるけど……

 洋画がたぶん恋愛ものだから良い雰囲気にはなるのは確実なんだけど、こっちが行動に起こしにくいのがな。

 

「うーん、まあやってみるだけやってみるか」

 

「じゃあ映画に入らないとね。はい、入園料払ってね」

 

「――今月お小遣い足りるかな?」

 

 心は温まっていくけど、懐は寒くなっていく。

 上手いことを言ってもお金は戻ってこないよな。

 




中編且つデート編の前編
オリ主はアホです
ええ、どっかの主人公たちみたいに頭が切れるような方ではないのです
なので作戦もテンプレばかりでどっかで見たことあるような作戦ばかりなのですよ
てか行き当たりばったりな作戦で普通成功する方が凄いんですよ
そう考えるとある程度成功しているオリ主は凄いのでは?
ってなわけないですよねw

では評価、感想、誤字脱字などお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。