仮面に縁を、歌に血を   作:星鱈

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オラァ!書き溜め無しの一日二回更新じゃあ!

感想乞食マンなので初投稿です(隠そうともしない欲望)(オクムラパレス)(ヨクバリス)


断章︰とあるOTONAの独り言ち

No.6

 

Code︰Re grimoire

 

Condition︰Perfect

 

Pass︰■■■■■■■■■

 

 

 

【ALL Green】

 

 

 

第六号聖遺物【(仮称)グリモワール】(以下グリモワールと記す)の検査レポート

 

・この聖遺物は完全聖遺物であるが、【サクリストN】及び【サクリストD】同様現在に至るまで起動には至っていない。

・しかしごく稀にグリモワール本体が青色の粒子を発することがあり、フォニックゲインを必要としない起動方法が存在すると推測される。

粒子を発した際に特定のアウフヴァッヘン波形が検出されることも確認できた。

 

〇月✕日

SGと同じく人を選ぶ──適合者が存在すると予想。研究員のうち一名が誤ってグリモワールに接触した際『金色の目をした自分を見た』と話している。

普段ならば過労からの世迷言だと断じるつもりではあったが、事が事なので全職員に同様の実験を指示。

結果、前述の研究員の他に一名、同様の体験をした者を発見。関連性は不明。

 

〇月△日

前述の職員二名にヒアリングを実施。職員第二号の体験者は金色の目をした自分を見た事以外に変わった点はないが、職員第一号は金色の目をした自分との対話に成功した模様。

『自分が心の奥底に秘めていた欲望ないしは抑圧された自分自身のようなものを対話で感じた。まるで自分の影のような……』とのこと。

ひとまず彼らが出会ったのは自分の影──シャドウと呼称することにする。二名には定期的にグリモワールに触れ、彼らとの対話を試みてもらう予定だ。

 

■月□日

職員第二号も第一号には遅れるものの短めの対話に成功。第一号と同じく、自らのシャドウであるとの認識のようだ。

第一号はその後シャドウと打ち解ける(と称するのが適切かどうかは不明だが)ことに成功。少しだけだがグリモワールに関する情報を入手できたようだ。以下、それを記す。

 

・これは『グリモワール』ではない。

・真なる契約者は『ワイルド』を司りし『愚者』のみである。

・件の『愚者』の覚醒は未だ遠い

・『愚者』とは「0」の力である。

・我は汝、汝は我。我はお前の心に潜むもう一人の自分である。

 

……正直前提からひっくり返った気分であった。『グリモワール』ではないならそれは何なんだと文句を言いたい。

真なる契約者は恐らくこの完全聖遺物の適合者のことであろう。『愚者』、『ワイルド』、このワードが示す答えを私は見つけられるのだろうか。

 

一番の収穫は最後の記述だ。『我は汝、汝は我』。心に潜むもう一人の自分。

聞き覚え、というか似たような事例があると思い文献を漁ってみたところ、心理学におけるユングが用いた概念である【ペルソナ】に行き着いた。

ユングが言及したペルソナは人間の外的側面を指す言葉だったはずだが……。

そういえば第一号は大学で認知訶学を専攻していたと言っていた気がする。今度詳しく内容を聞き、考察に役立てようと思う。

 

 

 

 

 

 

薄暗い部屋の中でスタンドアローンに設定したパソコンを眺めていた偉丈夫は電源ボタンを長押ししてシャットダウン。突き刺していたUSBを引っこ抜き、ポケットにしまった。

 

「眺めてはみたものの……これだけでは答えに辿り着きそうにないな」

 

偉丈夫──風鳴弦十郎は一つため息をついてパソコンを閉じる。

 

先ほどまで彼が閲覧していたレポートは【サクリストV】──グリモワールについて外部の研究主任である一色若葉が残したものだ。

 

グリモワールは特機部二管轄の聖遺物ではなく、一色若葉が主任を務める機関で独自に研究されていたものだった。

 

ひっそりと研究していたはずの機関にどこから嗅ぎつけたのか日本政府は多額の金を積み上げグリモワールを引き渡すことを要求。しかし一色若葉はこれを拒否。その代わりに彼女は代替案を提示した。

 

ざっくりまとめれば『研究データだけはそっちに嘘偽りなく寄越してあげるから、補助金くださいな』といった内容を臆することなく政府に叩きつけたのだ。

 

そこまで頻度は高くないとはいえノイズの出現は年々増加傾向にあるため、まあ研究成果もらえてそれを対ノイズ武装に転用できるなら……と政府は妥協した。

こうして潤沢な資金を得た彼女はのびのびと研究を続けていったのである。

 

しかし研究しているグリモワール、ないしは研究データに目をつけたのか、彼女の研究所は何者か──恐らく他国の特殊部隊とされているが──に襲撃を受け、壊滅。一色若葉は帰らぬ人となった。同時に完全聖遺物であるグリモワールも消失した。

 

聖遺物やFG式回天特機装束の存在は現行憲法に抵触しかねないために他国へ大々的に責任を追求することも出来ず、かといって調査にかける人員も割くことが難しかったため、グリモワール及びその研究施設、職員らの存在は政府の手によりデータ内からキレイさっぱり抹消された。

それ故に弦十郎が責を問われることはなかったが、彼はこの件を己の采配の至らなさ故に生じた事だと今でも深く悔やみ続けている。

 

ちなみに急にリストラを宣告された職員たちはというと、政府から前職についての口外の一切を禁ずることを条件に手厚い保証と次の職場の斡旋が行われている。

 

特機部二には政府が厳重に保管しているグリモワールの研究データが全て開示されているが、持ち去られた、もしくは破壊されたデータの内容に関しては未だ推測の域を出ない。

 

そこで弦十郎は一色若葉と接点のある、そして政府と彼女の研究所の仲立ちをしていた『佐倉惣治郎』に目をつけた。

一色若葉の研究所が壊滅する前に彼は既に役人の職から足を洗い路地裏の喫茶店を経営している。一色若葉やその娘との関係も深かったとの証言もあった。

 

もしかすると彼が若葉から何か託されていないだろうか、と一縷の望みを賭け自身の懐刀である緒川慎次を密偵として派遣。正直弦十郎からしてもかなり分の悪い賭けだった。

 

 

しかし、そして見事に──彼は賭けに勝った。

 

 

「……と言ってもアイツにとっては双葉君と同じく形見のようなもの。それを権力を笠に奪うのは……アイツが一番嫌うことだろう」

 

現状でもノイズの殲滅に特に支障はない。

ならばここは少しくらい目を瞑っても構わないだろう。

その後で落ち着くことができたら、ゆっくり腰を据えて話そう。

そう決意した弦十郎は二課の一室を後にした。

 

その後彼は思わぬ形で件の聖遺物と再会することになるのだが、それは未だ彼はあずかり知らぬことである。

 

 




まあ感想なくても脳内自家発電を形にしていきたいから書き続けるんだけどな!ウッヒョー!たーのしー!
俺ぁ続きが書きたくて堪らねぇんだ……(末期症状)


まあなんというか今回は……補足回?この世界の一色若葉さん何してたのとかその辺りを描写したつもりでち。

設定資料引っ張り出してこねくり回して内容をざっくり繕った感じなので適宜修正の予定。

本SSに関する質問は遠慮はなーくどうぞ。
展開潰しレベルのものでも可能な限り頑張ってお答えします!


そういえばこのSSとてつもなく閲覧の敷居高いんじゃないかと勘ぐったりする今日この頃。
いや、そんなことないよね!ペルソナ5R真ENDとシンフォギア見るだけだもんね。ね、簡単でしょう?(マジキチスマイル)
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