仮面に縁を、歌に血を   作:星鱈

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次回辺りで響の胸にガングニールが突き刺さる気がするので初投稿です。


Re Grimoire

結が目を覚ましたのはお昼過ぎの14時。

 

ラヴェンツァやイゴール、そしてベルベットルーム。その全てが夢だったのではないかと疑うも、その手に握られた【契約者の鍵】に残る微かな温もりがそれを否定する。

 

>ラヴェンツァが話した自分の選ぶべき選択とは何の事なのだろう……。

 

答えの見えない問いにもどかしさを感じた結は屋根裏の梁にぶら下がり懸垂をすることにした。もちろんプロテインを飲んで。

 

 

【肉体がそこそこ鍛えられた気がする……】

 

 

ひと汗かいたのでタオルで身体を拭いていると階段近くにあるテーブルスペースにカレーが置いてあるのが見える。

恐らく惣治郎が置いていったのだろう。結はありがたくカレーをいただいた。

 

>……?皿の下にメモ用紙がある。

 

『筋トレするくらい元気あんならちったぁ働け。あ、近くの風呂で一風呂浴びてからな』

 

ごもっともである。

結は手早く衣類をチョイスすると、客がいない時を見計らって外の銭湯へ走った。

 

 

 

 

 

「今日はこれで終わり、か。お疲れさん」

 

トレーニングして一風呂浴びてそこそこ元気になった結はいつもより精力的に業務に励んだ。

ルブランの扉に吊り下げられた看板はCLOSEを示し、今は惣治郎と二人でコーヒーをすすりながら休憩中である。

 

「……お前、あの青い本に触れたな?」

 

 

『すまない』

『許してくれ』

 

 

「いや、元からそうするつもりだったんだ。謝る必要はねぇよ」

 

その言葉に結は首を傾げると惣治郎はため息をついてその理由を語り始める。

 

「その本は【グリモワール】って名前でな。知り合いの女が遺した……まあざっくり言えばオーパーツみたいなもんだな。俺もよくは知らねぇ」

「コイツに素質があるやつが触ると……なんて言うか、『もう一人の自分』ってやつが視えるらしい。金色の目をしたもう一人の自分だ。お前は見えたか?」

 

 

『いや全く』

『別な世界に飛ばされた』

『ベルベットルームに飛ばされた』

 

 

「別な世界……詳しく話してくれるか?」

 

>特にイゴールやラヴェンツァはベルベットルームについて他言無用とは言っていない……。惣治郎には話してみよう。

 

 

 

 

 

「お前はまるで夢みたいに思ったが、その鍵が別な世界に行った印、と」

 

全てを聞き終え神妙な面持ちでコーヒーを口にする惣治郎。

 

「……さっき、俺がもう一人の自分を視る力がそいつにあるって言ったよな。……まだそれには秘密がある」

 

「どうやら【グリモワール】は『真なる契約者』を探しているらしい。お前が話した別の世界──ベルベットルームだったか?そして内なる自分との契約、極めつけにその鍵……俺が何を言いたいか分かるか?」

 

 

『全然わからん』

『教えてくれ』

『端的に頼む』

 

 

本日何度目になるか、惣治郎のため息が店内に響く。それは落胆ではなく、何かを焦った自分に対してのため息のように結は感じられた。

 

「残念ながら、多分お前がこの本の真なる主様ってことだ。そして例の女は俺に『貴方が信用に値する真なる契約者を見定めたなら、その人にこれを預けてちょうだい』って言われてんだ。つーことで、ほれ」

 

 

【『グリモワール』を入手した】

 

 

青く分厚い本をポンと手渡される。

惣治郎が言う知り合いの女という人物が誰かは分からないが、少なくともそう易々と受け取っていいものでないことは分かる。

首を振って惣治郎に返却しようとするが彼は頑なにそれを受け取ろうとしてくれない。

 

「俺が惚れた女の最期の言葉だ。従わない方が失礼だとは思わねぇか?」と口にされれば結に残された道はたった一つ。何も言わずにこれを受け取ることだ。

 

「よし。あ、【グリモワール】については他言無用だからな。破ったら結、お前がどうなるか分かったもんじゃねぇぞ。まぁそもそも外国にあるってことにされてるそいつをわざわざ日本で探してるやつなんていないだろうけどよ」

 

最後に特大の爆弾を残していった惣治郎は一つ肩の荷が降りたようなスッキリした顔をして帰路を辿って行った。

 

 

 

 

 

COOPERATION【佐倉惣治郎】

 

『法王』

【■■□□□□□□□□】 RANK2

 

【GET ABILITY】『グリモワール』

〘惣治郎から託されたとある女性の形見の品。現在のコープ、コープアビリティ、ペルソナを確認できるようになった〙

 

 

 

 

 

屋根裏部屋に戻った結はベットに腰かけ膝元に置いた【グリモワール】を眺める。

 

>……開いてみようか。

 

結がパラりとそれをめくる。すると前に見た時は白無地一色だったはずのページの何枚かに文字が刻まれていた。

どうやら結が縁を結び始めた人物が記されているようだ。全てを確認し終えた結果確認できたのは以下の四名である。

 

 

 

 

IV.法王︰佐倉惣治郎

■■□□□□□□□□ RANK2

 

ⅩⅠ.剛毅︰ラヴェンツァ

■■■■■■■■■■ COMPLETE [F]

■□□□□□□□□□ RANK1

 

Ⅷ.正義︰立花響

■□□□□□□□□□ RANK1

 

ⅩⅠⅩ.太陽︰小日向未来

■□□□□□□□□□ RANK1

 

 

 

 

>ラヴェンツァのRankバーが二本目に突入しているのは気のせいだろうか……。

 

見てはいけないものを見たような気がした結は早々に【グリモワール】を閉じ、寝ることにした。

 




あぁん?最近だらしねぇな?(文章クオリティ)


『仕方ないね』という許容の心を持って当SSをお楽しみ頂けると幸いです。頭に指がついていかないとか往々にしてあると思うんです。私は常時そんな状態なんですけどね!

ラヴェンツァェ……やっぱ愛が重いってはっきりわかんだね。
私はラヴェンツァ推しです。異論は認める。

あ、次回オリジナルのアルカナが登場します。
正直ラヴェンツァで『剛毅』枠埋まった時点でもうこれは避けられなくなっちゃいました。ユルシテ!
一応『曲解』すれば小アルカナ関連のものだと見ることはできるけど……ウーン(絶命)

ここの惣治郎は若葉から全てではないけど研究内容を教えてもらってあるんすよね。


アンケートどうもありがとうございます。見た感じ『よろしくってよ!』っていう意見が多数なのでタグにラヴェンツァ追加しときます。
まあAT〇US公式チャンネルで既に身バレしてるので今更かなとは思いますけども。
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