ナポリタンが不味い事に定評が在る、コスプレ喫茶でびでび。
まじかるどれす着用でも違和感の無い、原色豊かな客層なため、
巷の正義のヒーローヒロインたちの御用達の喫茶であり、
当然の如く、まじかる七色もそこを利用している。
普段ならば構成員5名のまじかる席、その日に埋まった席は4つ。
まじかる桃色、赤色、紫色、カレー味。
足りない一人の存在が、テーブルの上の空気を重くしている。
「こうしている間にも、黄色さんはどんな目にあっているか」
悔恨に顔を歪める桃色の言葉に、紫色は視線を逸らす。
赤色は先日の戦闘以降、頻繁に頭を抱え気味で、
カレー味はお薦めのチキンカレーにチャパティを漬けている。
その後ろで、店主の元にダンボール箱を届けに来た配達人が居た。
黄色のまじかるどれすに首輪をつけた、やたらと直線の魔法少女。
「ケチャップ配達に来ましたー」
「ご苦労様、ナポリタン食べていかない?」
「お断りします」
両掌を下に向けた、軽い煽り顔でお薦めを拒否した彼女は、
そのまま伝票を受け取って、無駄に元気な様相で退出していく。
「何処に居るの、黄色」
席で零れ落ちた紫色の言葉は、力が無く、焦燥に焦る心中を暗示していた。
#04 或る肉奴隷の休憩
縫い包みの如くに単純化された、毛並み豊かな怪人たちの居。
魔法帝国居城が一角、夢のわくわくモフモフ触れ合いランドは、
四天王の一角、魔人公ムッチリーナ・ビッチョリーナの私室である。
通称、わくわくビッチ。
「誰よ呼んでるのはッ」
そんな事を叫んでいる魔人公は、相も変わらず露出過多のナイスバデイであり、
主に直線で構成されている黄色の心中に、殺意にも似た何かが湧き出していく。
そして見れば、本日の彼女の股間は虹色のバタフライ、そっと目を逸らして、
黄色は無言でさりげなく距離をとりつつ、近くの魔人軍副官をモフモフッた。
子パンダ怪人、パンパン北京。
親パンダ怪人は中国に居ると言う公式設定が付けられている。
縫い包みの様な造形のパンダではあるが、パンダ自体が縫い包みの様な造形で
在るが故に、これはこれでリアリティが有るのかもしれない。
首の後ろを軽く叩くと丸まる習性がある。
「いや黄色の嬢ちゃん、問答無用で丸めないでくれるかな」
しかし叩く。
コロンと丸まる。
「ぬをををををッ」
どれほど叫ぼうと嘆こうと、パンダの習性から逃れられない哀れな怪人は、
丸いモフモフに魂を奪われた少女の延々とした凶行に丸まり続け、
少女がやりきった笑顔で額の汗を拭う頃には、弄ばれたケダモノが
息の荒いまま、敷物の如くに脱力して横たわっていた。
そんな忘我の極に達した魔法少女は、下腹を指先で突かれる。
「うひゃえぃッ」
「あら良い感触」
まじかるどれすの無防備な臍周りに、淫靡な感じで指を這わせる公。
「良い感じに脂の乗った肉が付いてきたわねー」
経験回数が増えると言う事は、それまで使われる事の無かった
腰回り、膣周辺の筋肉が内側から酷使されると言う事であり、
当然ながら、鍛えれば肉が付く。
「うわー、何かもう嫌らしくぷにッぷに」
「うにゃららららッ」
世間一般に、脂が乗ったと言われる腰回りの健康状態。
所謂、雌の腰付きであった。
それを散々に嬲り尽くし、溜息交じりで口を開く魔人公。
「犯されているのね、私以外のヤツに」
「そこでいきなりボクの所有権を主張しないで」
ぬけしゃあと言い放った発言に、黄色が呆れた目付き異議を唱えるも、
当然の如くと聞き流した話し手は、決意の表情で瞳を覗きかえした。
「でも大丈夫よ、だって私NTR属性あるからッ」
「まったく嬉しくない情報だッ」
露出過多の女幹部は、可愛らしく首を傾げて言葉を繋ぐ。
「むしろありがとうございます?」
「何か既に予約が入っていた様な言い草だし」
圧に負けて後退る魔法少女に、這い寄り、にじり寄るは四天王が一角。
「良いじゃない、先っちょだけ、先っちょだけだから」
「駄ー目ーでーすー、ボクはご主人様専用ー」
ナニを入れる気かと問う隙も無く、わさわさと姦しい雌二匹の会話の後ろ、
新人さんが入荷したよと、兎の被り物を被った少女が荷台を押してきた。
露出過多な改造水兵服の下、やたら短いスカートから丸見えの下着が、
無駄に食い込みの激しい黒の紐パンなあたり、流石の魔人軍である。
そんな彼女の荷台から零れ落ちる、猫の縫い包み。
とてとてと黄色に歩み寄り、上目遣いに見上げる有様が可愛らしい。
顔に埋め込まれた造り物の円らな瞳が、無機質な輝きを返している。
そして少女の足元にしがみ付く様に纏わりつき、機械的な音声で言葉を紡いだ。
―― モドシテ
感情の無い、硬質の音。
―― ニンゲンニモドシテ
静寂。
何もかもが静止した空間で、無言で兎がその首根っこを引っ掴み、
そのまま研修室と書かれたダストシュートに超エキサイティン。
何か凄い音を立てながら蓋の締まったダストシュートから目を逸らしながら、
パンパンが軽く咳をして、取り繕うように言葉を掛けた。
「や、研修の済んでない新人が悪かったな」
「研修と言う名の何が行われるのッ!?」
パンダは何も答えない。
誰も視線を交差させないわくわくビッチの部屋の中、
とりあえずと、口を開かない副官の首の後ろが叩かれる。
丸まった。
《こども絵本 魔法少年カケル》
ながいながいたたかいは終わりました
眠ったヒトでうまった大地に朝がおとずれます
「おやおや、どうしたんだねカケルくん」
「そんな、ぼく男の子なのに」
けつまん公のカケルくん大好きっていう気もちが
カケルくんの前立腺をごりごりとせめたてます
きれいな女の子みたいな顔をしたけつまん公に
カケルくんは女の子にされてしまいました
「わらわのかわいいお嫁さん」
いっしょにおウチに帰ろうと、手とかいろいろな
ところをつないだふたりは、仲良くよりそって
まかいへと、たびだちました
そしてふたりは、いつまでも幸せに ――