ハイキュー初見実況プレイ   作:安芸田老

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先に謝ります、ゴメンナサイ。


青葉城西戦(練習試合)、第1セット

 side影山飛雄

 

 ジャンプサーブを打つ、奴のトスを見た途端。

 背筋に鳥肌が立った。

 一切の無駄がない滑らかさ、それでいて何処かギクシャクしているちぐはぐさ。

 

 なのに、いっそ残酷に美しい。

 

 高く、翼を生やして、空を翔ぶ。

 どこまでも翔んで行きそうな身体は、空に浮かんでいるかのようで。

 飛翔した全身をバネのようにしならせ、五体全ての力が、右腕に。

 ボールが、破裂する。

 空を切り裂きフロアを叩く、ジャンプサーブ。

 それは俺よりも、或いは【あの人】よりも。

 フロックでない事を示すように5本、全てをエンドコートギリギリに決めた奴に、心がグツグツと煮え滾る。

 負けない。

 俺は負けない。

 奴にも、日向にも、【あの人にも】。

 

 ◇

 

 さてさて皆さんおはこんばんにちは! 

 ようやくハイキュー!! 実況動画の形が見えてきたこの動画。

 一つご報告なのですが、動画にしていない部分でも櫻井君の変換言語がそこかしこに見られました。

 なんでだろうと思っていたらコメントで教えてもらったのですが、一部のオマージュキャラは一定のアルゴリズムで、固有の挙動を見せるそうなんです。

 櫻井君なら、自分を天才と思い込んでる所からの俺様発言なんかですね。

 ……なので、こう。発言が目障りでも、私の性根が捻じくれ曲がっているわけではない事を、ご理解賜りたい感じです。

 

 さてでは本編です! 

 前回までで学校パートもしっかり流すと全然進まないってコりましたからね、学校パートは倍速だ! 

 そもそも四人組に運動部に入った事をからかわれて辞めるまでの日数を賭けにされたり、潔子先輩が塩対応に戻っていたりした以外はな〜んにもない学校パートでしたし問題はありませんね……授業も武田先生くらいしかまだ櫻井君の事を指してこないねんな。

 と言う訳でささっと放課後ですが、本日は青葉城西高校との練習試合なので、マイクロバスでおでかけです! 

 原作では影山君と日向翔陽が神業速攻を披露していよいよ翔び立つ、そんな試合ですね。

 …………まあ、その小さなエースは今ちょうど田中先輩にゲロ吐いてますけど。南無。

 うあ、ていうか臭い!? ちょっとそんなところまで再現しなくていいですから! 窓、窓! 

 

 さて──開け放った窓から風がガンガンはいってくる中、ひたすらに田中先輩に謝る日向翔陽君の声を横目に、青葉城西に着くまでの道中、今回の試合を簡単にプレビューしてみます。

 今回の練習試合ですが、こちら烏野側はパワーエース旭さんと野生の獣めいた勘を持つリベロ西谷さんがいない上に、日向影山コンビが特に翔陽君の緊張で序盤は当てになりません。その為に「最強の囮」を使えない影山君もまた調子を引きずられます。

 かと言ってセッターを替えて目先を変えようにも菅原さんは「影山をフルセット出す」という青城側から提示された条件の為にほぼベンチ確定です。

 櫻井君も入部二日目の為にベンチ、精々ピンチサーバー要員なので、万全なのは澤村キャプテンと田中君くらいです。いや、一応縁下先輩たちも万全っちゃ万全ですが。

 まあこちらも色々欠けていますが、相手も青城最大のキープレイヤー大王様こと及川さんが病院受診の為に欠けています。緻密で高度な連携プレイを軸に攻める青城にとってこれはデカい。あとはサーブも劇中屈指で良いですからね。

 ただまあ原作ですと到着は第3セット途中、ウォーミングアップも含めれば実質数プレイですから今回に限っては怖くはありません。

 櫻井君としては、第1セットの劣勢の場面で出してもらえて活躍出来れば……残りのセットで出してくれるかも、と、いった所でしょうか。

 何とか試合、出たいですね! 

 

 さあ青城に着きましたし、試合まで倍速──しようとしたらなんで止まるんですかね? 

 

 ──「烏野っつったら女マネが、美人てことくらいしか覚えてないし」

 ──「マジっすか!?」

 ──「そーなのよ、ちょっとエロい感じでさー」

 

 あ。

 ありましたねこんなイベント。

 はい。

 女マネと言えば当然潔子先輩しかいません。

 ……田中君とは動画外で(またバトル漫画一歩手前の)紆余曲折の末、同盟結んでますから、斯様な不埒者共に、櫻井君分かりやすく激怒です。

 

 ──「あんまナメてっと、食い散らかすぞ」

 

 と田中君の言葉に合わせて、櫻井君も「ブッツブす!」と近くの木を横振りに叩きます。

 ……結果、轟音と共に幹が砕けました。

 ……拳の形に抉れてます。

 ええ〜……世界観違くないですかこの戦闘力……ドン引きですよ。

 ここ、背景の烏が騒ぎながら翔び立つシーンで、田中先輩有数の決めシーンなんですよね。

 なのに、櫻井君と木の幹を往復する視線、思い切り挙動不審になっちゃいましたね……。

 すまない……先輩の見せ場を奪ってしまってすまない……。

 

 ええと。

 …………。

 ちょっとしたハプニングはありましたが、いよいよ試合です! 

 

 ◇

 

 はい。試合始まってます。

 順調に翔陽君のミスが積み重ねられてますね〜。

 ちなみに試合前の練習時にでも翔陽君の緊張緩和出来ないかな〜とすこし話しかけてみたんですけどね。

 

「庶民はこの天才にド〜ンと任せておきまたえ!」

 

 と、変換されながらも良い事言ったなと思ったら

 

「この天才櫻井がベンチで、コイツ(翔陽君)がスタメン!?」

 

 と言う状況に耐え切れず、翔陽君に敵愾心マックスになっちゃいました。

 そして「ミス=交代」という恐怖がさらに鮮やかになったせいで、翔陽君、原作より緊張具合が悪化してます。

 完璧逆効果でしたね。

 ええ本当に、やらなきゃ良かったレベルで。

 ちなみに櫻井君、なぜ武田先生の横で正座させられているかと言うとですね。

 試合序盤、烏野が失点するたびに「ヘタクソ」だの「遂にこの秘密兵器の出番だな!」だの味方にヤジ飛ばしまくったり選手交代で勝手に出ようとしたりで、本当にもうヤンチャに勝手に動き出しはじめましてね……。

 武田先生がタイムアウトを慌てて取って。

 翔陽君押しのけて出ようとした櫻井君の首根っこを掴んだキャプテンと顧問によるO・HA・NA・SHI♪ があった為です。

 そりゃチームとして戦えない奴はあの影山飛雄ですら(セッターとして)使わない澤村キャプテンです。

 こんな自己中、一番頭にくる輩ですよね(震え声)

 でもさ、武田先生と澤村キャプテンに囲まれてから身体の自由戻されても困るんだよなぁ!!! 

 という訳で武田先生の横で正座待機です。

 今もキャプテンから時々目で制されるくらい警戒されてますね……。

 とは言えです。既に青城の点数は16点。こちら烏野は6点。

 6点のうちサーブミスやタッチネット以外の得点は恐らく3点。

 ヤベーです。

 櫻井君来て原作よりむしろ悪化してます。

 な〜の〜で〜〜? 

 このテクニカルタイムアウト中にオリチャー(チャートなんてない)発動です! 

 

「お願いします」

 

 誠意は土下座で! 

 

「チームを大事にしない今の自分がチームに必要ないのは分かります」

 

 額をぶつける勢いで! 

 

「二度と(私は)言いません(私は)」

 

 ん? なんか、静かっすね。

 

「二度と、言ったりしません。一回だけ、チャンスを下さい」

 

 顔を上げると──ヒエッ。

 …………スッゲ冷たい目で澤村キャプテンに見られてます。

「出たくない奴なんていない」「チームで戦えない奴をチームメイトとは呼べない」

 

 もっともです。

 ぐおわぁぁぁやっぱダメですか…………。

 

 ──「だから」

 

 ん? 

 

 ──「チームとして戦えないと分かったら、理解出来るまで二度と出さない、本当にそれでいいんだな?」

 

 ハイライトのない、マジな目です。

 キャプテン怖い、怖いです、が……!! 

 ここは「はい」一択でしょう! 

 出してもらえれば、こちとらアジャスト出来てないっていっても江戸時代からバレーボールやり続けてるんやぞ、やったるわ! 

 

 はい。

 という事で──交代です。

 澤村キャプテンに代わって、交代です。

 あくまで一回限りのピンチサーバーですが

 それでもキャプテンアリガトナス! 

 やってやります! やってやりますよ!! 

 キャプテンがせっかく譲ってくれたチャンス! 

 ここでやらなきゃ男が廃る! 

 ツッキーがイヤミ飛ばしてきたけど無視だ無視! 

 一回限りのチャンスとはいえ、サーブ決まり続ければそのチャンスは続きます。

 つまり

 

別に、19連続得点しても構わんのだろう? 

 

 という事で、ジャンプサーブで行きますよ! 

 試合前練習で、昨日よりも感覚はいくらかはマシになったますからね。

 このサーブ権、もう青城に譲る気はありません。

 ではここから櫻井君の華麗なジャンプサーブをハイライトでどうぞ。

 その間に動画ではサーブの狙いを──「なーっはっはっはっ! 天才ッ、爆発! 」──うるさっ!? 

 連続ブレイクで櫻井君がひとりで爆発しましたね。ベンチ脇からの某顧問とキャプテンの一瞥でまた主導権を私に返されましたけど。

 だから止めてよねこっちに尻拭いばかりさせるのぉぉぉ?! 

 ひんひん……ツッキーがまた煽ってくるのをボール叩きつけて怒りの衝動誤魔化します。

 お前敵かよぉ、チームで戦うんだろ、止めろ(建前)止めろぉ! (本音)。

 

 はい、皆さんにはまた櫻井君のサービスエースを見てもらうとして。

 今、青城の後衛はリベロの渡、セッターの矢巾(潔子先輩をエロい言った人)、3年生エースの岩泉となっています。

 当然、矢巾は攻撃の為にポジションを前に移さないと行けないんですが、ここまで見てきて矢巾君、トレーニングモードのマネキンたちと比べて連携が甘いです。

 多分ここが第2セッター故なのでしょう、そのズレを基本的に狙っています。

 

 はい、16-10にした所でフォーメーションが代わりました。渡・岩泉双方が広く、更に花巻も参加して1年生とセッター矢巾の負担を軽くするようです。

 この変更をタイムアウト取らずに軽く打ち合わせてやれるところに、県下有数の強豪感が出てますね。

 3年生主体となると、ちょっと面倒なので……

 ジャンプサーブと途中まで同じフォームでの〜〜〜、ジャンフロでっす! 

 うっし、タイミングを狂わされて5連続エースです! 

 いや、久しぶりに打ったせいで結構変化甘かったので助かりました。山口君に鼻で笑われる奴ですわ。やっぱりしばらくは打ち慣れたジャンプサーブのが安定する感じですねこれは。

 

 あ、さすがに正面では上がっちゃいましたね。

 さすが渡さん、さすわた! 

 とは言え渡さんの後方に流れたので返すだけのチャンスボール。

 縁下先輩がしっかり拾ってからの影山、そして、バックアタックで私でしょう! 来ぉぉ────いっ!!!! 

 

 …………エース決めまくる櫻井君の声に青城ブロックがつられ、その隙を田中先輩がごっちゃんスパイクであっさり決めてくれました。

「ぬぎぎぎぎ……」囮の格好になった櫻井君が勝手に文句言いそうになって焦りましたが、たまたまベンチ脇のキャプテンが見えて大人しくなってくれましたね。

 ほっ。

 

 はい、ともあれそんな感じで代わり映えないので倍速しちゃいますが櫻井君のサーブで更に得点! 

 16-15まで追い上げて来ました! 

 ふふふ〜、トレーニング無駄ではなかったですね。

 青城側もバタバタしてきました。

 初めてのタイムアウトを青城が取ってきます。

 向こうの監督さんが頭をかかえてる姿が見えますね、ふひひ気分良くベンチへ戻りましょう──

 

 ──「ナイス、サーブ」

 

 お、潔子先輩もアリガトナス! 

 ん? 

 おや? 

 あれ? 

 操作、また受け付けない? 

 あ、ちょっと。待って、タイムアウト終わるのちょっと待って下さい?! 

 あ、ウチのタイムアウトもうない?! 

 ていうか声も出せない? やだちよっと。

 ズブの素人の櫻井君が一人で動いてるとか嫌な予感しか

 

「見ていてください、キヨコさんっ!」

 

 ちょっ、トスずれ過ぎタイミング悪過ぎ、ボール低っ! あ、これ、あっあ、避け! 

 

────バグオォァァォァァンッ!!! 

 

 影山くううううんんんん!??? 

 

 




アンケートの結果は青城戦終わる辺りで一旦締めます。
たくさんの投票ありがとうございます!
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タイトル直すの忘れてた……汗

櫻井君を試合に出す展開の部分ご都合主義です
作者の力不足、違和感覚えた方申し訳ない

スタメンから押し出されるのは…?

  • 田中龍之介
  • 東峰旭
  • 澤村大地
  • 月島蛍
  • 櫻井花道
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