ようこそ綾小路がいない教室へ   作:孤独なバカ

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図書館での騒ぎ

小せぇ・・・小さすぎるぜ!優れた人材を使いこなし、国を育てるのが主君の器だろうが!

織田信奈の野望 by相良良晴

 

テストまで後一週間に切り勉強会の雰囲気がさらに厳しくなっていた

今は図書館で俺含めて攻略法についてはまだ見つからず俺の協力者しか知れ渡っていない

協力者は九名に当たるが今は既に過去問題にシフトさせている

今いるのは赤点対象者だけを集中して教えており、協力者はミホと櫛田が参加している

 

「授業受けて思ったんだけどさ、地理って結構簡単だよな」

「化学も思ってたほど難しくない」

 

 今やっている問題を見ながら、池と山内がそんなことを言った。

 

「どっちも基本的に暗記問題が多いからかな?英語や数学は基礎が出来てないと解けない問題が多いし」

「まぁでも地理は時事問題が出ることもあるから油断はできないよ。」

「ジジイ問題?」

「時事問題。俺が新聞読んでいるのはその時事問題があるからだよ。最近起きた政治や経済における事象のこと。要は教科書に載っている問題だけが出題されるとは限らないということ。」

「げぇ、そんなの反則だろ。テスト範囲の意味ねぇじゃん!」

「まぁ今回の試験では絶対に出ないから大丈夫だと思うぞ。」

 

そういうと確信を持って言っている俺に全員が首をかしげる

 

「じゃあ私から皆に問題ね。帰納法を考えたのは誰でしょうか?」

 

乗っかるように櫛田が全員に問題を出した。

池たちは櫛田の問題を考えているのか皆一様に首を捻った。

 

「えーっと......さっき授業で習ったやつだよな?」

 

 池がシャーペンを回しながら思考する。

 

「あぁアレだ。アレ。なんかスゲェ腹の減る名前だった気がすんだけど」

「フラン...フランシスコなんちゃらだった気がする......」

「いや、ザビエルみたいな名前だった気がするぜ」

 

 3人は朧げながらも覚えているみたいだが、明確な答えは出てこない。

 

「あ、フランシス・ベーコン。じゃね?」

 

 池がようやく思い出したのか、導き出した答えを櫛田に言った。

 

「正解っ!」

「うっし! これで満点確実だな!」

「いや、全然でしょ......」

 

と呆れた様子の赤点組。少し騒がしいので俺が注意しようとしたところ

 

「おい、ちょっとは静かにしろよ。ギャーギャー煩ぇな」

 

隣で勉強していた生徒の1人が文句を言ってきた。

 

「お? あぁ悪い悪い、ちょっと煩かったよな。問題が解けて嬉しくてな~

 帰納法を考えたのはフランシス・ベーコンなんだぜ? 覚えておいて損はないからな~」

 

 注意されていても池はヘラヘラと笑いながらそう言った。

 しかしその発言に何か引っかかったのか、文句を言ってきた生徒の片眉が上がった。

 

「あ? お前ら、ひょっとしてDクラスの生徒か?」

 

 そう言うと、彼と一緒に勉強していたであろう仲間たちが一斉に顔を上げた。

 皆一様に池を始めとするDクラスの面々をジロジロと見ている。

 そんな目で見られれば良い気がするわけもなく、須藤は不機嫌そうに口調を強張らせた。

 

「んだよ、俺らがDクラスだから何だってんだよ。なんか文句あんのか?」

「いや別に? 文句はねぇよ。俺はCクラスの山脇だ。よろしくな」

 

 ニヤニヤとしながら、山脇は須藤たちを見回した。

 

「ただなんつーか、この学校が実力でクラス分けしてくれて良かったなってよ。お前らみたいな底辺と一緒に勉強させられたらたまんねーからなぁ」

 

俺たちが呆れた様子で山脇を睨みつける、山脇はヘラヘラとした態度を崩さない。

 

「本当のことを言っただけで怒んなよ。もし校内で暴力行為なんて起こしたら、どれだけポイントに響くか。おっと、お前らはなくすほとんどポイントもないんだっけか!じゃあ退学になるかもなぁ?」

「……なぁ山脇。」

「なんだよ。れ」

 

劣等生と言おうとしたんだろうが俺はボイスレコーダーを取り出しそれを山脇に見せると山脇たちは豹変する。俺がボイスレコーダーを買っていることはクラス全員の共通事項だ。だから怒る前に記録するだろうと思っていたのだろう。嫌な信頼だ。

 

「っ!」

「お前の発言した暴言は全て録音させて貰っている。図書室でこれだけの暴言を吐いたんだ。これが学校に報告したらどうなるだろうな。」

「てめぇ。それを渡せ。」

「おっと。そのポイスレコーダーはポイントを支払って買ったものだ。商品番号と俺の寮に残してあるものを合わせて窃盗もつけるか?これほど大勢に見られているにも関わらずさらに暴行も追加するか?」

「て、てめぇ。」

 

震える山脇に俺は軽くニヤリと笑う。

 

「それに残念だけど、Dクラスからは退学者は出ないよ。それに、私たちの心配をする前に自分たちのクラスを心配したらどうかな。驕っていると足を掬われると思うよ」

 

ミホの言葉にの発言を聞いたCクラスの面々は皆一様にゲラゲラと笑い出した。

 

「くくっ、おいおい何の冗談だそりゃ」

「俺たちは赤点を取らないために勉強してるんじゃねぇ。より良い点数取るために勉強してんだ。お前らと一緒にすんな。大体お前らフランシス・ベーコンだとか言って喜んでるが正気か?テスト範囲外のところを勉強して何になんだ?」

「え?」

 

 Cクラスの生徒の言葉が聞き捨てならなかったのか、沖谷が思わず声を出す。

 

「もしかしてテスト範囲もロクに分かってないのか? これだから不良品はよぉ」

「ふ〜ん。まぁいいよ。結果を見ればどっちが頭がいいのか分かると思うよ。それにこれで証拠はきっちり録音されているだろうしこの音声は生徒会に報告させてもらうから。」

「……お前ら学習能力ないのか?」

 

呆れてしまう俺は悪くないだろう。さっきボイスレコーダーを見せたばっかりなのにさっきから自爆していっているのだ。

 

「……っ!ヤベェそれをよこせ!!お前ら。」

「おう!!」

 

と俺のボイスレコーダーを取ろうとした矢先だった。

 

「無理だよ。だって私も撮っているからね。」

 

と聞き憶えのある声が聞こえてくる。

 

「い、一之瀬......」

「久しぶりナオくん。」

 

とCクラスの奴らを無視して俺に話しかけてくる帆波こと一之瀬帆波に俺は小さくため息を吐く。

 

「久し振り。帆波。つーかまだ一ヶ月くらいしか経ってないだろ?」

「絶対育中落ちたって言っていたのに……。もう。受かっていたのならこっちのクラスに来てくれてもよかったじゃん。」

「お前Bクラスのリーダーだろうが。この学校の仕組みを考えたらお前と俺は敵同士だろうが。」

「まぁそうだけど私は気にしないよ。」

「俺が気にするんだよ。」

 

と俺と帆波がそんな軽口を言っていると櫛田が反応する

 

「えっと?帆波ちゃん?大江くんと知り合いなの?」

「あっ!桔梗ちゃん。うん。私ナオくんと同じ中学校だったから。」

「そうなの?」

「うん。いつも学校行事とかはナオくんが引っ張って私がその補助をしていたから。」

 

すると笑顔で俺の帆波。Cクラスはそれにただ驚くばかり。それもそのはず帆波はCクラス相手に小さなトラブルがありそれに完全勝利という形を納めている。その帆波が補助についていたということに驚きを隠せないでいた。

 

「そういえば中間考査の範囲の変更もしかして先生から聞いてないの?」

「聞いてないな。そんな話は。」

「……ふ〜ん。でも焦ってはないよね。もしかして誰かを赤点にさせようとしている?それとも……全員が赤点回避をできる方法を既に持っているのかな?」

「さぁな。ってお前に嘘をついても意味なさそうだしな。あぁ。俺はテスト範囲の変更も知っていた。そして全員の赤点くらいなら防げる方法を既に所持している。」

 

すると全員が固まる。中間考査の攻略法を既に見つけたと言っているのと同意義だからだ。

 

「にゃはは。……うん。やっぱりDクラスは侮れないよ。これから先絶対に台風の目になるかもね。」

「これでいいか?帆波。」

「うん。聞きたいことはいえたしCクラスの抑制力になる弱みを共有したから大丈夫だよ。」

「あぁ。まぁできるだけ俺としてはBクラスとは協力体制を得ていきたいところだけどクラスの意向があるしな。」

「うん。その時はBクラスは受けるよ。私としても今Dクラスとは協力していきたいからね。近いうちに協力体制の使者。ううん。私がそっちのクラスに向かうよ。」

 

と実質的な同盟の言葉のやり取りにあっけにとられるCクラスのメンバーもどちらが不利であることが分かったのだろう

実質これから上のクラスと下のクラスに追われるようになるのだ。これによる精神的なダメージは桁違いだろう。

 

「……今回俺らは訴えるつもりはない。だけどCクラスがちょっかいをかけて来た時の交渉材料としてこれは使わせてもらう。」

「こっちとしても今は争う時期ではないからね。……こうなったのも自業自得として龍園くんに伝えておいてね。」

 

会話の中で情報交換するのは昔からの癖でもありそして慣れでもある。たった数分の会話でCクラスはこれでもない不利に追い込まれていると言っていいだろう。

 

「くっ!」

「お、覚えておけよ!!」

 

と言いながらなんかモブみたいな掛け声をしながら図書館の外に逃げていくCクラスの奴ら。

 

「あいつら何がしたかったんだろうな。そうそう。テストの変更範囲一応書いてくれない?帆波。」

「うん。いいけど。私たちもその攻略法教えることって。」

「別にいいぞ。放課後送るから。」

「えっ?いいの?」

「敵対するよりマシ。プライベートポイント二万でどうだ?三万だったらオプションもつくけど。」

「オプション込みでいいよ。」

「了解。学生コードと連絡先教えてくれ。」

 

俺たちは何もなかったように取引をする二人にクラスメイトすらあっけにとられたようにただその取引を見つめていた。




大江奈緒
クラス:1年Dクラス
誕生日:3月30日

評価
学力:A+
知性:A-
判断力:A+
身体能力:A+
協調性:B+

面接官からのコメント
小、中学校の誰からも慕われており起業家としても成功を納めている優秀な生徒である・中学校の成績でも苦手な美術や家庭科でも筆記テストでは100点をとっていることから真面目で勉強熱心であることが見られている。豊作とされる今年でも群が抜けており、中学校が同じであるBクラスである一之瀬さんと共にAクラスと競わせるつもりだったのだが、この学校に来ることに興味がなく面接、入試において受験した生徒の中でワーストであり、学校のシステムについてもある程度理解していたためDクラス配属する

教師からのコメント
文句のつけようがない生徒であり学校のシステムも初日に気づくなど入学してからも多くの功績をあげている。特にシンキング能力に長けており。問題を抱えている生徒をどのように成長させるか、私も最も注目したい生徒である
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