ようこそ綾小路がいない教室へ   作:孤独なバカ

11 / 15
大江派と平田

足手まといなのは力のない者では無い、覚悟の無い者だ

BLEACH by朽木ルキア

 

図書館騒ぎの翌日クラスでテストの変更範囲の内容を伝えるとクラスは荒れまくっていた

泣き出すもの不安になって絶叫するもの。

そんな阿鼻叫喚と呼べる中で赤点組は落ち着いていた。

 

中間考査の攻略法を既に持っている。

 

それは取引の中でも使っていたから確かなんだろう。

だから余裕があることが分かっている。

でもそれならばなぜ使わないのかが分からない。

そんな表情が見られていた。

 

「……話は聞いているけど大江くんは中間考査の攻略法について知っているんだよね?」

 

すると平田がそんなことを言い出す。実は勉強会の繋がりで平田とはそこまで険悪な仲ではないのが今の現状なのだ。

どうしようかと悩んだ

 

「……少し外に出れるか?あんまり聞かれたくない話だから。」

「……いいけど。」

 

と俺と平田は廊下に出る。

 

「先に言っとくけど言わないし今は使用しねぇぞ。」

「えっ?」

「攻略法っていうのは過去問なんだよ。二年と三年の合わせたんだけど全く同じだった。今使うと赤点組は丸暗記するだけになるだろ?使うタイミングを誤ればこの攻略法は今後に響くんだよ。それにもしそれが外れていた場合それ頼みだったらどうなると思う?」

「……なるほど。万が一の保険ってわけだね。」

「攻略法自体がな。」

 

平田も納得したらしく頷く。

これも今年から変わった可能性があるって考えると

 

「それにそもそも今回テストで俺はプライベートポイントを稼ぐ行為は俺たちのクラスのためにならないと思っているんだよ。」

「……どういうことだい?」

「言っとくけどDクラスに配属されたのは誰にでも欠点があるってことだ。勉強だけできても意味がない。運動だけできても意味がない。でもなこのクラスに一番足りてないのはコミュニケーション能力だと思っているんだ。」

「コミュニケーション能力?」

「あぁ。ここの教室池、平田、櫛田くらいしか積極的に話にする奴いないだろ?できれば幸村と堀北を巻き込みたかったんだけどあの二人は個人主義が強くてな。」

「うん。それは僕も思うよ。あの二人は学力で価値が決まるって考え方だからね。」

 

起業家としてはあの二人よりも池の方が雇いたいと感じられる。勉強だけが正しいとは限らないのが俺の考えかただからなあの二人とは相性が悪い。

 

「俺としては得意科目を見つけることにシフトした方がいいと考えている。ぶっちゃけ俺たちの担任は何を考えているのかどこか俺らを試しているように感じるからあんまり信用できない。」

「うん。薄々感じていたけど、説明が他のクラスよりも明らかに少ない。大江くんも図書館で少しきになることがあって探していたんだよね?」

「あぁ。予感は的中。卒業アルバムを見た所、B組の星之宮先生と同級生でここの出身。その当時おそらく因縁みたいなものがあるんだと予想している。」

「厄介だね。それなら今後の方針は勉強会をそのまま継続させて……いつだそうと思っているの?」

「3日前。前日は睡眠をとった方がいいからな。」

 

すると頷く平田。どうやら賛成なんだろう

 

「とりあえず気を緩めないように。他クラスからの妨害もありえないことではないからな。」

「分かったよ。僕の方も勉強会を開いてみる。」

「あぁ。そっちは軽井沢とかいるからな。俺はさすがに赤点組の救済で精一杯だし。」

「あはは。ごめん。任せてしまって。」

「言っとくけど貸し1だからな……一つだけいうけど恐らく全員での卒業は俺が先導していても難しい。ここはそういう学校ってことを理解しておけよ。」

 

平田は少し困ったように頷く。条件付きとはいえ平田派っていうけど平田がこっちの派閥に入っているっておかしいよな。

まぁ軽井沢の彼氏役っていうステータスを持っている分さすがに同情してしまうけど。

 

……そして俺たちは別れる。二分していると演技をしながら水面下で動き始めていた

 

 

 

テスト勉強はあれからも素直に続けていた。俺が教師代わりになり質問は理解している人が対応。それだけでも十分理解ができたらしい。

Bクラスの帆波と正式に協力関係を結んだりBクラスも勉強会に参加したりお互いに意義のある勉強会を開いていた。

そしてテスト3日前俺は教壇に立つ

 

「みんなよく聞け。ついでに櫛田、ミホ。例のものを配ってくれ。」

「うん。」

「了解。」

 

と俺がそういうと全員がいや不思議そうにその用紙を見る。すると全員がその用紙を見た途端絶句した。

 

「お、おい。これって。」

「一回静かにな。それじゃあ答え合わせするぞ。」

 

俺がそういうと全員の視線が集まるどころかほとんどが問題用紙に集中する

 

「俺が手に入れた攻略法。それは過去問だよ。と言っても手に入れたのは偶然だったけどな。俺は昔からテスト勉強をするときは過去問で学校の問題の傾向を見ようと調べようと思ったんだよ。」

「問題の傾向?」

「高校受験の時もやっただろ?過去問を使って問題を解きそれを繰り返す。本当はこれで模擬テストを俺が作成してその点数でプライベートポイントを競わせるつもりだったんだけど……まさか全く同じ問題がでるとは思いもしてなかったけどな。」

 

さすがにこれは俺も予想外だった。問題用紙には二年D組の先輩と堀北先輩の問題が並んでいる

それは全く同じってことはそれが攻略法と意味していることだった

 

「……即ちこの問題を丸暗記したら?」

「まぁこの問題が出たならば高得点をとれるだろうな。」

 

するとクラスメイトから歓声が上がる。ギリギリだった人は泣き出しそうになり少し涙腺が緩んでいる。

 

「……静かに。」

 

俺はそうやってみんなの歓声を遮る

 

「……一応攻略法ってわけで確かにこの問題が出る可能性が高いだろう。だから基本的にはこれを覚えることを重視しておけばいい。ただ万が一の問題が過去問通りに出なかった場合のための保険をとっておきたい。」

「……保険?」

「あぁ。これは僕も話し合って決めたことなんだ。大江くんいうことには生徒会では今年の学生は豊作の年って言われているらしい。」

「豊作?」

「あぁ。全てのクラスがSシステムを最初の月を迎える前に気づいたのは未だになかったんだよ。でも今年は形はどうやれ全てのクラスで2週間以内にシステムに気づき始めた。……もしかしたら試験の内容がこれまで以上に難しくなっている可能性があるってことだ。」

 

全員が絶句する。実はこれは平田、帆波と一緒についている嘘である。豊作の年って呼ばれていることは確かだが試験の内容は今まで通りの難易度であることを橘先輩がそう言っていた。

でも攻略法があるとはいえ気を引き締めるように三人で話し合い決定した。これは櫛田や松下も知らない情報だがおそらくこういったことに関しては理解しているのだろう。

 

「……だから万が一のためテスト範囲内の勉強会を2時間ずつほど開く予定だ。朝、夕方、夜。夕方はBクラスと合同でBクラスの教室で行う。それ以外はこの過去問を徹底的に覚えろ。部活動がある奴は朝の1時間以外は全部暗記でもいい。」

「それでいいのか?」

「あぁ。問題には似た傾向や問題と似た問題が出やすい。それなら基本的な公式や重要点は基本的に頭に入るから赤点回避はできるだろうな。」

 

俺はそうやってみんなの方を見渡す。

 

「それに赤点回避とかそんなヤワな教え方してねぇよ。とりあえず今日はここで解散するけど復習忘れるなよ。」

 

俺はそういうと教壇を離れる。するとわっと歓声があがり全員に盛り上がりを見せる

 

そしてその三日後

 

平均点数82点を叩いたDクラスは平均80点のBクラスを退け学年トップで中間考査を突破した。




今主人公がBクラスにいてで綾小路もいる小説も作成しています。
多分その小説は投稿頻度は遅めになると思います。
後こっちでは帆波はヒロインではありません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。