ようこそ綾小路がいない教室へ   作:孤独なバカ

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写真友達

知ってる事や気付いたことを何でもかんでも喋ってたら、人間関係めちゃくちゃになるんだよ。

WORKING!! by相馬博臣

 

5月1日から3日が経った後平田が動き出す前に俺は既に動き始めていた。

平田たちが動きだす前に俺は櫛田から連絡をかけて全員向けに朝のホームルーム前の勉強会をセッティングしたのである。

放課後遊びたいとかそんな考えを持っている奴はやっぱりいるのもあるが、決定した原因はミホの料理の決定であろう

実は勉強会を開くために俺たちが経営している店は今も予約が多く何もなく集中できる空間として店はテスト期間最終日まで全部満席なのだ。

応用問題は俺、基礎が分からなければ櫛田と松下と言った豪華布陣。特に櫛田は餌としてはかなり有効的だ。今日もクラス全員を騙し続けている。実は部活動組の提案がきっかけで朝に勉強を見ることになったのだが。参加率はかなり高くクラスの赤点組が全員参加していた。

勉強会ならば朝の教室ならば借りなくてもいいし短時間で勉強もできる。ずっと一手先の手を使い俺は既にクラスを引っ張っていた。

またミホの経営がのり今は

そしてそんな日常がさらに続いていたある日のことようやく俺は趣味に使うお金を捻出することができたのであった

 

「……やっと買えた!!」

「ん?買えたって何か買ったのかい?」

「あぁ。これから必要になりそうなものと俺の趣味かな?」

 

と俺は個人的に使う金額で電子機器メーカーで買ったカメラを見せる。

 

「カメラ?写真を撮るのが好きなかい?」

「あぁ。アウトドアが好きだったからな。それに両親が仕事の関係上昔から地方に行くことが多くて風景画撮るの好きなんだよ。それにプールの時に泳ぐのが役に立つって言っていただろ?それならばもしかしたら島かどこかに行くって思って。」

「へぇ〜意外。」

「まぁそれに写真があると何かと纏めやすいだろ?これからのことを考えるとカメラは必ず必要になるだろうしな。」

 

俺はそういうとミホは本当に意外なのか俺のカメラを見ると

 

「あれ?もしかしてそれってもしかしてあいちゃんと同じカメラじゃない?」

「あいちゃん?……って佐倉か?」

「うん。あいちゃんも撮影が趣味なんだ。」

「……う〜ん。まぁ俺は覚えがあるかな?さすがに言えないけど。」

「……?あいちゃんのことで少し知っていることがあるのかい?」

「あぁ。さすがに伏せておくけどな。ちょっと色々とやばそうだし。ちょっと出かけてくるな。せっかくの休みだし。」

「……勉強教えてよ。」

「お前今日友達くるんだろうが。俺は邪魔だと思うから外でてるんだよ。」

 

もしかしたら案外佐倉とは仲良くなれるのかなと思いながらもデジカメを持って俺は外に出る。

一番安い奴を手にしていた俺は始めて休日らしい休日へと俺は足を向けた

 

 

 

俺が学校内で写真を撮っていると俺はフラフラしながら歩いている。

できれば夕日を綺麗に撮れるスポットを今探していて海岸沿いを歩いていた。

よくよく考えたら期末前じゃないと余裕ができないって方もおかしいけど4月は対応に追われていた。5月に入り仕方なくチェス部にも殴り込みにいったり、勉強会や須藤の練習を付き合っていたのもあり時間に余裕もなかった

だから俺にとって学校に来て始めて休みと呼べる時間だった

 

学校の屋上も恐らく夕日は綺麗であるがやっぱり海沿いの夕日ほど綺麗なものはないと思っている。

天候は1日1日で変わり絶対同じ風な写真はあれど全く同じ写真はない。

家には俺は大量の友達と一緒に写っている写真がある。その時の笑顔は俺の本当の笑顔であり、子供っぽいと呼ばれるくらいに無邪気な笑顔であることを弄られている俺が写っているのだろう

楽しかったな。

バスケットボールや他の友達と遊んだ記憶は正直俺にとってはいい思い出だ。

俺にとって友達と過ごす時間はかなり有意義でありそして本当の自分をさらけ出せる時間である。

昔から大人から天才と呼ばれてきた俺を普通の学生として。扱っていた人たち。

俺が完璧超人ではないことを知っていたからでありそして本当に友人と思っている人である。

 

されどこの学校ではそんなことができない。いやそういうことをできなく自分でしてしまった。

元々俺自身天才であることには間違いないのであろう。

実際俺みたいな人間がいたならば俺は真っ先に使うことを決断するし過小評価は自分自身でもしないのが俺である

だから普通の学生生活を送れないことは元々分かっていた。

俺はここに来たら必ず勝負に囚われてしまうことを入学前から分かっていたからだ

別に勝負が楽しくないってわけではない。

実際クラスを率いていることや戦略を作ることには俺には合っている。

だけども普通に青春をしてみたいと思うのも確かだ。

友達を作り恋に落ちて彼女を作ったり振られたり。そんな漫画みたいな生活をしたいって思ってしまう。

やるからには全力を出す。でも実際は一人の大江奈緒という人間として見て欲しい。

弱点だってある。気づかないことだってある。

勝ちたいのとクラスメイトみたいにはしゃいでみたいって思ってしまう

 

「……はぁ。」

 

空を見上げ一枚写真をとる。晴天の空が写真に刻まれそして俺はカメラを確認する

すると同じくパシャとシャッター音が聞こえる

 

「ん?って佐倉か?」

 

と振り向いた俺の近くにいたのはなんの偶然か海をバックにいつもの少しおとなしめな少女とは違い、グラビアアイドルの雫として活躍している姿をしていた佐倉愛理の姿だった。

 

「……へ?」

「よう。お前も写真撮りに来たのか?」

「………えっ?うん。」

「まぁ息抜きならいいけど中間考査近いからほどほどにしとけよ。佐倉も安全圏ではないからな。」

 

と俺はそういって別れようと歩き出す。

俺も写真は好きだし話してみたいんだけどどこか男性の視線が嫌がっている節がある。

そしてその理由も知っているし、その不安のタネも分かっている。

だけど無理やり絡む必要はないだろう。

こればっかりは佐倉の問題でありSOSを出さない限りは俺からは強く言えない。

 

「あの、大江くん。」

「ん?どうした?」

「もしかして気づいていたの?」

 

その答えに俺は頷く。

 

「う〜ん。まぁ中学校の時に雫のファンがいたからな。確信はなかったけどちょっと調べさせてもらった。ブログの一枚にここの寮だと思われる写真があったからな。あんまり知られたくなさそうだし黙っていたけど。」

「そっか。バレていたんだ。」

「クラスにはバレてないと思うぞ。というよりも気づきようがないかな。」

 

さすがにイメージが違いすぎる。俺がそれに詳しいのはガチの雫のファンが中学校の友達にいたからだ。

 

「……そういえば大江くんカメラ持っていたんだね?」

「今日朝一で買ってきたんだよ。ちょっとクラスのことばっかりで自分の趣味に金を回す暇なかったから。」

「写真好きなの?」

「趣味の一つだよ。カメラの機能はそこまで詳しくはないけど俺自分で撮ったアルバムとか家にある。結構友達や部活動仲間と遊びに行く時撮っていたし。よく地方や登山とかいった時に写真撮って思い出として残していたりしてたからな。」

「どんな写真を撮っていたの?」

「例えば地方で思い出深いのは竹田城かなぁ?天空の城って別名がついているんだけど。」

 

と俺は暫くの間友達や仕事のついでに抜け出した時に撮った写真について佐倉に話す。すると佐倉自身も興味があるのか質問を挟みながら少し盛り上がっていて暫く話し込んでしまう。

お互いに撮影の話をしながら今日の目的、そしてお互いの学校内の撮影スポットについて話が噛み合いお互いに笑顔が溢れる。

本気で写真が好きでなければできない会話に俺たちは時間を忘れて話続けた結果。

気づいたら既に日が暮れていてとても夕日を撮る時間には間に合わない時間になってしまっていた。

 

「あっちゃ〜こりゃ失敗したな。」

「私も今日のブログにあげる写真撮れてないや。」

 

小さくお互いにため息を吐く俺と佐倉だったがあんまり俺はショックを覚えてなかった。佐倉もお互いに撮影好きなだけあって撮影仲間ができたのが嬉しかったしお互いに熱中するものにはとことん舌が回るタイプらしい。

 

「……今度ゆっくり話さねぇ?ちょっと少し話足りないし。」

「えっ?いいの?」

「写真が趣味って人少ないだろ?それに俺あんまり人撮るの得意じゃないからコツ教えてほしいなって思って。」

「私もあまり風景写真って撮らないから……後もう少し地方の話聞いて見たいな。」

「ん〜それなら連絡先交換したほうがいいか?Limeならチャットのほかにお互いに撮った写真も共有できるし。」

 

すると頷く佐倉に俺は目を輝かせ頷く。俺は軽くスマホを操作しそしてQRコードで佐倉の連絡先を交換する

 

「まぁ、時間があれば少し聞かせて。今日はもう遅いし帰ろうぜ。」

「う、うん。」

 

と並びあって少し話しながら寮へ帰る。なんか久しぶりにクラスでただの大江奈緒としての友達ができたような気がした

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