森羅亜友美の独白
操介と別れたのは操作を産んだ直後
操介との子だけど操介は「フリーターだから子供は育てられない」「病院でおろしてこい」って、でもおろすには遅すぎたしネットでいろんなことを調べて、友達にも手伝ってもらって、馬鹿なあたしなりに頑張って痛みをこらえて産んだのにその子のせいであたしは捨てられた。
捨てられた直後は操作に当たってしまったし首を絞めて殺そうとさえした。
多分そのせいで操作は暫くの間声が出なかった。
あたしが連れてきた新しい男にも声が出ずに微笑むばっかりで気味悪がられて暴力を振るわれていたしあたしも偶に殴ったり頭を打ち付けたりしてしまっていた。それでも微笑むばっかりであたしが買ってあげた本を宝物みたいにずっと持ってて。
操作は今元気かな?
あたしは児童虐待の他に薬物の運び屋とか昔のやんちゃとかいろいろあって刑期が長くて娑婆に出られる頃には操作は社会人になってる頃だろうけど、会ったら謝らなくちゃな、許してくれるかな?
森羅擬装の自慢
俺は所謂勝ち組エリートというやつだ、馬鹿な女と気味の悪い子供のせいで少しばかり経歴に傷が付いたが、それでも名家の生まれで強個性を持っていて、容姿もいい方。頭もいいから有名大学に入って有名企業の最年少幹部にまで上り詰めた。豚箱を早々に出てきて今はサポート会社の人事をしている。俺の個性があればどんなブラックな業務内容でも隠せてしまう。やはり俺は勝ち組だ!
緑谷出久の自伝
教育相談のあった日かっちゃんに僕が雄英高校のヒーロー科を目指していることがバレて、その場でめっちゃ焦ったんだけど、かっちゃんはもう一人雄英ヒーロー科を目指す人の方に意識が行ったみたいであまり絡んでこなかったんだ。まぁ無個性の僕よりも個性がある人の方が受かる確率が大きいから潰したかったんだと思う。
でもかっちゃんが僕に絡んでこなかったお陰で僕は個性を持ってヒーロー科に入れたんだと思う。その後トンネルを通る途中で50mくらい後ろを歩いていた少女にヘドロのヴィランが襲い掛かっるのを見て、もしかっちゃんが僕に絡んでいたら、もし僕がこの道を歩くのが二分遅かったら、襲われていたのは、藻掻いていたのは僕だったのかもしれないって思って人通りの少ない道で僕しか通行人はいなくて、あの子を助けられるのは僕しかいないんだと思ったら足が勝手に動いてて。
結果的には僕は何にも出来なかったんだけど、オールマイトに褒められて、個性を譲渡してくれるって話をしていたら、襲われてた少女がヴィランが詰まったペットボトルを「こんのクソ下衆野郎がしね!」って思いっきり蹴り飛ばしちゃって。キラーって飛んでった。詳しく話を聞いたらその子の個性が「怪力」で本当にイラついて蹴り飛ばしちゃったらしい。その女の子もオールマイトの話を聞いていたらしくて僕に効率的な筋トレの方法とか反動をうまく逃がすコツとか体の動かし方とか教えてくれて。本当に僕は人に恵まれた。
轟焦凍の衝撃
きっと森羅操作には感情の起伏が見えている。
戦闘訓練の時上から捕獲テープが降ってきたが、普段の俺なら躱せていた。アイツは俺がエンデヴァーの息子で炎を使ってなかったことから炎の話題で昂らせて隙を作ったんだと思う。まぁ、ただの負け犬の遠吠えだけどな。
八百万百の心配
森羅さんは情緒が不安定になると何処か暗い所に行ってしまいますの。呼吸が浅く小声で何か呟いていていましたので声をかけると戻ってきましたが、それでも私は森羅さんが心配です。メンタルを鍛えるにはと聞かれたときはびっくりしましたけどね。
相澤消太の疑問
‐森羅操作はどのような生徒ですか?‐
アイツは最初にあった時から不思議な子供だった。俺がアイツを不思議だと感じたのは児童虐待の通報を受けてやっと証拠を掴んで突入した時だった自分に暴力をふるっていた母親が拘束されるとき寂しそうな顔をしたんだ。そんで近くにいた俺にしか聞こえないようなかすれた声で「いつか絶対俺が迎えに行くから」って言ったんだよ。正直ゾッとした。個性が分からないからでも、色素の抜け落ちた肌をしていたからでもない。本気で言っていたから、並々ならぬ決意が感じられたから、仕事に行く母親を見送っている子供のような顔をしていたから。父親と母親を拘束し終わって警察官が家の中の状況をみている間、俺はその子供の話し相手兼監視をたのまれ、話をしていた。かすれた声をしていたので飲む点滴と名高い飲料水を与えると、第一声が「ご迷惑おかけしました。ありがとうございます」だった6歳の子供が舌足らずな滑舌で何でもない風に敬語を使ったのだ。本題の虐待の内容を聞き出したときも、まるで他人事のように話を進めたし喋り方が大人びていたのでその見目も相まって賢者とでも話しているような錯覚に陥っていた。
俺が「母親や父親を恨んでいないのか?」と聞いた時だって
「住むところも、衣服も食べる物も用意してくれまていましたし、恨むことなんてありません。寧ろこんな気味の悪い自分を捨てたり売り飛ばしたりせずに育ててくれて感謝しています。」
だなんていってしまった。俺はその答えにただ「そうか」としか言えなかった。
雄英に入学してきたことには驚いたが、ヒーローになるつもりがあるのならみっちりしごいてやる。
まあ、ヒーローコスチュームの為に入学前から薬剤師の資格を取っていたのは驚いたがな。
不思議な奴だ、成熟しすぎている。
爆豪勝己の憤怒
爆豪勝己は激怒した、自分が唯一の雄英進学者になれなかったことに。自分より馬鹿であるはずの森羅が実は自分の遥か先を歩いていたことに。脅しに行けば飄々と躱され、デクの治療まで請け負っていた。確かに森羅の個性を使えばできるだろう。しかし、人体の細胞の仕組みを隅々まで知り尽くさないと森羅の個性でそんなことは出来ない。してはならない。何の躊躇いもなくそれが出来たってことはそんだけ経験を積んだってことだ、俺が同じ個性を持っていたとしてアイツほど強くなれただろうか?
そんなことを考えて時間を無駄にしてしまった自分自身に激怒した。
キャラ崩壊とか気にしない