ソードアート・オンライン プレシャスプロミス   作:猫猫猫の助

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早く登場させてあげたい、
SAO君細かいところで曖昧なのが多いから独自設定多くなりそうな予感、


4話

アルゴが去った後、俺は当初の目的通り街を散策することにした。

心に余裕があったわけではなかったが、それでも以前と変わっていないアルゴに会えたことで、暗く、重かった気持ちが、少し軽くなった気がする。

 

彼女なら、ベータテスターであったことの経験と知識を活かし、少しでも多くの人を元の世界に帰すために戦うと思う。そういう戦い方は自分にはできない。だから俺は階層を攻略する事で、みんなが生きてる間に帰れるよう戦おう。そう心の中で誓った。

 

 

 

リズからもう来ても大丈夫だとメッセージが届いたので、書かれていた宿屋に向かった。

初対面の相手は緊張するし、ましてやそれが女の子だとわかっているので、どうしたものか、なんて歩きながら考えていると宿屋に着いていた。

伝えられていた部屋をノックし入ると、中にはリズと一緒に、栗色のロングヘアで、いかにもお嬢様である、といった雰囲気を持つ、綺麗な女の子がいた。

 

「遅い!」

「ごめんって...えっーと、そちらの方が明日奈さん?初めまして、チハヤっていいます」

「こちらこそ初めまして!アスナっていいます!チハヤくんのことは何度か聞いたことがあったから、少しだけ知ってるよ!私のことはアスナって呼んでね!」

 

溢れ出るコミュ力の高さに、すこし圧倒される。思っていた感じと逆で明るく元気な様子を見るに、、リズと会えたことが、かなりプラスに働いたみたいだ。

それよりも明日奈の自己紹介に少し違和感を覚えた。気まづそうな顔して顔を逸らすリズを見て、やっとその正体気づいた。

 

「えっと、もしかして明日奈ってアスナか?」

「?私は私だけど?」

「あ、いや違くって、その、プレイヤーネームもアスナなのか?」

「ああ!そうだよ!」

 

それを聞き、すぐさま逃げようとするリズの肩を掴み、勝ち誇った顔をする。

 

「な?初心者はリアルと同じ名前をつけてもおかしくないだろ?」

「くっ、私が悪かったわよ!」

「ふふっ、2人とも仲がいいのね」

「「よくない!」」

 

仲がいいと言われ嬉しく思いながらも反射的に思ったことと逆の言葉が出てしまう。素直になれない思春期が恨めしい。

ガルルッと唸り続けるリズを、アスナがなだめているが、これからの予定を話す事にした。

 

「えっと、たぶんだけど、一層を攻略するまで最低3週間、長ければ1ヶ月以上はかかると思う。多く人にとって初めての階層攻略。それに、負けたら死ぬ、なんて言われてボスと戦える人なんて少ないと思う」

「...ベータのときはどうだったの?」

「確か、4、5日だったと思う。レベルは7くらいで、人数はフルレイドの半分くらい。」

「そうなの?それなら簡単じゃない?」

「いや、20回近く挑んでやっとそれなんだ。初めてのボス戦、4日の間に何度も死んで、ボスの攻撃パターンを把握してやっと攻略したんだ...。」

 

20回近く挑んだ、つまりその分死んだのだ。この世界でのその言葉の意味を理解し、2人は息を呑む。

―死んだ―

ベータのときなら簡単に言えたが、今はそれがとてつもなく重い。1度死ねば終わり。こんな世界で1度も死なず、初見でボスを突破しなければならないことの難しさを2人は改めて理解した。

 

「いつボス部屋が発見されるかわからない、でもそれまでに武器と防具を用意して、出来ればレベルを11いや、13までは上げておきたい。SAOでの安全マージンは階層+10だって言われてたけど、それだけだと心許ない気がするんだ」

 

レベルが高ければ一撃で死ぬことはなくなる。レベルは正義、これもベータで学んだことだ。MMORPGは理不尽なゲームである。どんなにPSが高くても、レベル差があるだけで勝てなくなるから。

でも今回はそれが俺たちにとって有利に働く。多少PSがなくたって、レベルを上げさえすれば戦えるようになるからだ。

 

「それと、出来れば探しておきたいやつがいるんだ」

「探しておきたい人?」

「ああ、ベータのとき何も分からない俺に色々教えてくれたやつで、相棒なんだ」

「強いの?」

「すっごく強いぞ。俺よりも。多分この世界で一番強いんじゃないかな?」

「へぇー、あんたがそういうなんてよっぽどなのね」

「頼りになるだろ?」

 

これは自意識過剰かもしれないが、俺は強い方だと思う。小さい頃から母親の厳しい教育によって、薙刀は相当の腕前になっていると思うし、ベータでも1ヶ月間戦ってきた。それでもこの世界ではあいつに勝てない気がする。きっとゲームにおける反応速度が高すぎるんだ。

いつかあいつに勝ってドヤ顔を決めてやりたいが、あいつがいてくれればこの世界はクリア出来る。そんな予感がする。

 

「で、どこにいるのよ?」

「そ、それはわかんないけどさ、あいつのことだからきっと最速で次の村に進んでると思う。俺でさえあの時動けたんだ。だったらあいつも動いるはず」

 

そうだ。あいつなら多分今頃、序盤で最強の片手直剣〈アニール・ブレード〉をゲットしている頃かな。そう考えると負けたくなくなってきた。早く追いつかないと。

 

「まあ、進んでいけばあいつにはいつか会えるか....。とりあえず今日は寝て明日先に進もう。夜は暗いし、慣れない中で戦うのは危険すぎる」

「さんせー。あたしも今日はさすがに色々ありすぎて疲れたや」

「私もそうだね。リズがいてくれたおかげで何とか平静を保ててるけど、まだ戦うのは怖い。落ち着く時間が欲しいな」

「了解。じゃあ、おやすみ」

「「おやすみ」」

 

2人は同じ部屋で寝るそうなので、俺は新しく別の部屋を借りた。

また、1人で落ち着く時間が出来たのでベットに入り今日のことを思い出していた。

寝る前に交わしたおやすみの言葉。昨日も同じことをいったはずなのにかけられた状況が違いすぎる。

今日はいろいろありすぎたのだ。ただ、SAOを楽しみ、かつリズと遊べるならそれで良かったのだ。

現実にいる両親、友達は悲しんでいるだろうか。絶対に帰るから待っていて欲しい。

そう考えながら眠りについた。

 

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