アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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第13話

 

 さて、続いては南極ですの。ここにはと~ても危険な物があるはずですの。というのも、月と同じでスーパーロボット大戦では南極は色々とありますの。

 

 まず一つ目が南極にあるコーツランド基地で行われた地球と異星人との会談が、グランゾンに搭乗するシュウ・シラカワの反乱によって決裂した南極事件。

 こちらは地球に落ちた隕石、メテオ3から得られた超技術EOTを管理していたEOT特別審議会。彼等はメテオ3を落とした異星人が本格的に地球に攻めて来た場合、到底勝ち目はないと判断。和平交渉ではなく、無条件の完全降伏をするべきと主張したのでした。しかして、彼等の目的は審議会が無条件降伏を果たした功労者と異星人側に認められれば、異星人支配下の地球で審議会が特権階級につくことでした。そのために地球の情報を沢山売りましたが、結果はエアロゲイターを装ったゾヴォークでした。ちゃんちゃんですの。ゾルダーク博士とシュウ・シラカワ博士に滅ぼされて当然ですの。

 

 二つ目。地球とセフィーロの境界がスーパーロボット大戦Tでは生まれたらしいのですが、詳しくは知りませんの。

 

 三つ目。これが本題。フェリオ・ラドクリフ博士らリ・テクノロジスト達の手によって南極遺跡の最深部で発掘されました。ここにはこの世界と異次元とをつなぐ門、クロスゲートやファブラ・フォレースと呼ばれる物が存在していたですの。

 彼らが意図せずしてファブラ・フォレースを起動してしまったため、門を通じて別世界からルイーナが出現しましたの。このルイーナは異次元のエネルギー生命体が生み出した勢力で、ファブラ・フォレースを拠点に指揮官に当たるメリオルエッセを使役し、世界各地に基地を敷設して兵器を製造しては、人類やその施設に攻撃を仕掛けていきました。

 彼らの目的は破滅の王と呼ばれる存在をこの世界に現出させること。そして破滅の王が顕現するとルイーナもろとも宇宙の全てを滅ぼしますの。ルイーナ自体はそれを目的として生み出された仮初の存在のためその事に疑問を持っていないですの。

 

 以上の事を持ちまして、基本的に南極もやばいですの。なので、とりあえずフェリオ・ラドクリフ博士達が存在しているかを確認しますの。はい、確認が取れました。現在、遺跡を発見したばかりのようですの。

 破滅の王とか、ゲッターエンペラーと戦って滅ぼし合ってくださいですの。と、言いたいのですが……正直、ルイーナとか邪魔なのでさっさとぶち殺しておきましょう。運が良ければ ジョシュア・ラドクリフ(男主人公)クリアーナ・リムスカヤ(二重人格者の女主人公)は生き残れるですの。

 はい、ごめんなさい。主人公とはいえ二人と地球どころか世界の生命を考えると……安全策を取らせていただきますの。というわけで、お母様。エマージェンシーですの。

 

『破滅の王か。この世に顕現させるわけにはいかぬ。そのファブラ・フォートレスは破壊するか』

『破壊はいけませんの。取り込んで別次元に隔離しておきましょう。それと起動せずに解析して、永遠に封印しちゃってください。我々アインストなら可能ですの』

『いいだろう。破滅の王を封印している力は興味深い』

『よろしくお願いいたしますの。ああ、そこに居る人達は汚染されていなければ適当に放りだしておいてくださいですの。汚染されていたらこちらで精神支配をして、それでも無理なら滅しておいてくださいですの』

『面倒だが、いいだろう』

 

 さて、これで南極の対処は終わりですの。後は経過観察だけでよろしいでしょう。他に危険な場所は……やっぱり月ですの? 一応、調べた限りはマオ・インダストリーの会社やイスルギ重工の会社があったりしますね。もちろん、地球連邦軍の施設や都市もあります。あ、地球連邦政府がムーンクレイドルの計画を始めておりますの。アースクレイドルも一緒ですか。ここから数十年、数百年したら、月は出ているかって遊びが出来ますの。

 

「到着しました」

「お疲れ様です」

 

 メイドさんが基地内に入り、車を止めて扉を開けてくれたのでルリ達と一緒に出ますの。建物の入口には驚いた事にレモンお姉様とアクセルがいますの。ですので、ダッシュしますの!

 

「レモンお姉様!」

「あら」

 

 レモンお姉様にダイブすると、ちゃんと受け止めてくれました。柔らかく大きな胸に顔を埋めて心を落ち着けますの。

 

「どうしたのかしら?」

「ちょっと、絶望的な事が色々と判明していますの。ぶっちゃけると、火星がマジヤバですのよ?」

「火星? 確かにきな臭いけれど、そこまでなの?」

「こちらの情報では建国までされますの。そして、そこから戦争ですわ」

「戦争か? だが、地球連邦軍と火星の軍事力じゃ差は圧倒的だぞ。例えプラントを味方につけてもな」

「アクセル、知ってますか? 基本的に勝ち目のない勝負をする人はいません。それに火星にはアレがあるじゃないですの」

「古代文明の遺跡ね。確か、アルドノア・ドライブだったかしら。アレは結構なエネルギーを生み出すし、安全なのよね。プラズマジェネレーターより、汚染される可能性は少ないわ」

「ちなみにそのアルドノア・ドライブの他にも火星には特殊技術があるはずですの。それは月面にあるハイパーゲートが証明していますの」

「月面で発見された地球圏と火星間の相互瞬間移動が可能な古代文明の遺産ね。まさか、異星人みたいに転移攻撃を仕掛けてくる可能性があるの?」

「そうなったら、大変ですって話ですの。まだ実用化はされていないと思いたいですが、遺跡からその技術を得ている可能性も否定はできません」

「……まあ、可能性の話だ。まだきな臭いってだけだ」

 

 アクセルはそう言いますが、端末を取り出して色々と指示を送っております。ちなみにこの月面にあるハイパーゲート。戦争開始時に暴走して月の半分をふっ飛ばしますの。可哀想なお月様ですわね。

 

「ところで、そっちの二人を紹介してくれるかしら?」

「はいですの。こちらは妹にしたルリとラピスですの」

「そう。ブロウニング家を名乗らせるのかしら?」

「そうしようと思っていますが、大丈夫ですの?」

「優秀なら問題ないわ。養子としておけばいいだけだし」

「ありがとうございますの」

「あ、ありがとうございます……」

「……あり、がとう……」

「いいのよ。私はレモン。よろしくね」

 

 二人とは問題ないようですわね。一応、ルリとラピスのデータは送信してあるので、ラピスはともかく、ルリが優秀だという事はレモンお姉様もわかっていますの。

 

「それで、急に副座式にして欲しいと言われたけれど……」

「流石に無理でしたの?」

「いいえ、したわよ」

「え、マジですの!」

「といっても、別のパーソナルトルーパーに使われていた副座式の奴を無理矢理あの機体……ヴァングレイだったかしら、アレに組み込んだからOSとかソフトは無茶苦茶よ。そっちの修正は自分でなさい。全方位モニターと子供用のリニアシートを使えるようにするまでが限界だったわ」

「充分ですの」

「ちなみに突貫工事だから、どうなるかは保障できないの。だから、必ずパイロットスーツは着なさい。空気漏れで死ぬなんて可能性もあるから絶対よ」

「りょ、了解ですの」

 

とりあえず、ヴァングレイにIFSを実装して、コクピット周りを改造しないといけませんね。無線と有線、どちらがいいか、悩みますが……やっぱり有線ですの。無線だと妨害されたら終わりですしね。

 

「言われた機械は用意してあるから、そちらは好きにしてちょうだい。それで治療しないといけない子達はラピスとあの子達ね」

「はいですの。事前に渡したデータ通りの薬品が使われているはずでので、どうかお願いしますの」

「任せなさい。それとIFSのデータは逐一報告してちょうだいね」

「もちろんですの」

 

シャドウミラーとしても、IFSの技術情報は欲しいはずですの。それだけ、パイロットとしてこの技術は便利ですのよ。まあ、火星に居る相手も使ってきますの!

 

「じゃあ、その子達を連れていくから……アクセル。格納庫にアルフィミィちゃん達を連れていってちょうだい」

「ああ、わかった。こっちだ」

「わかりましたの。ルリ……は、ラピスについていくといいですの」

「いいんですか?」

「こちらは私一人でもなんとかなりますしね。最初はラピスも不安でしょうから、そちらの方がいいでしょう」『ただし、ルリの身体は調べさせないようにお願いしますの。貴女の身体にはアインストが含まれております。それがバレるのはいささか困りますので』

「わかりました。ありがとうございます」

「おい、早くしろ。置いていくぞ」

「あ、待ってくださいですの!」

 

 慌ててアクセルの後を追っていくと、大きな格納庫に到着しました。そには無数のロボット達、パーソナルトルーパーやアーマードモジュールが並べてありますの。それを見るだけでとてもワクワクしてきます。こればかりはこの世界に転生して嬉しい事ですの。敵勢力は地獄でしかありませんが。

 

「こっちだ」

 

 アクセルに呼ばれて地下へと移動していきますと、そちらにも大きな格納庫がありました。そこには骨組みされた機体があります。

 

「コイツがお前の機体だ」

「これが実物のヴァングレイ……最高ですが、まだちゃんと出来ていませんのね」

「誰かさんが副座式がいいと言ったからな」

「ごめんなさいですの」

「まあ、こんな無茶な機体なら二人で運用するのがいいだろうさ。それにIFSだったか。思考で操作できるのなら、この無茶苦茶なコンセプトもどうにかなるだろう」

「まあ、贅沢を言うならリボルビング・ステークとスーパーバーニアが欲しいですわね」

「お前、どう考えてもぶっ壊れるぞ」

「問題ありませんの」

 

 リボルビング・ステークはアルトアイゼンの物で、スーパーバーニアはトールギスの物になりますの。まあ、今は必要ありませんし、パーツの耐久性を考えると空中分解しそうで怖いですの。ちなみにトールギスの加速は15G以上でマッハ2を軽く超えて回避行動とかしますのよ。如何にライトニングカウントが化け物かわかりますわね。

 

「射撃系のするものじゃねえな」

「でも、この重装甲なら行けそうですの」

「確かにな」

 

 ぶっちゃけるとヴァングレイってアルトアイゼンに射撃武器満載にしたようなものですしね。目指すなら、どちらもできる機体がいいですわね。幸い、乗るのはアルフィミィちゃんとルリちゃんですので、どちらもアインストの力で強化されておりますの。まあ、ルリちゃんはスーパーバーニアまでつけたら無理かもしれませんが……おいおいなれてもらいますの。

 

「さて、案内はした。後は乗ってシステムを弄ったり、改造したりは好きにしろ。俺はヴィンデルに報告してくる。それとさっきの情報は信憑性はどれぐらいだ?」

「高確率といいたいですが、予想も多分に入っておりますので詳しい事はわかりませんの。でも、来るなら月面が大変な事になるのは確実ですのよ」

「一応、月面基地には警戒するように伝えておく。じゃあな」

「あ、アクセル。貴方のライバルになりそうな……いえ、貴方を超える化け物を見つけましたので、そのデータを送っておきます。模擬戦を繰り返すといいですの」

「ほう……面白いじゃねえか。楽しみにしておいてやる。もし嘘だったら、覚悟しておけ」

「アクセルこそ吠え面を拝んでやるから、覚悟しておくとよろしいですの」

「なら、賭けるか」

「いいですの」

 

 賭けは普通に食事を奢ってもらうとかではなく、模擬戦を頼んでおきました。経験値が欲しいので、訓練をいっぱいしたいですからね。後、子供達の安全も欲しいので、アクセルを煽って両方認めさせましたの。まあ、あちらのお願いを何でも聞くことになりましたが、問題ありません。だって、用意したのは()()()()()()()()()()()()()()()のデータですもの。つまり、アインスト化してますのよ?

 

「これで契約成立ですの」

「ああ……ん?」

 

 いきなり警報が鳴り響きましたの。アクセルはすぐに壁にある端末を操作して、オペレーターを呼び出しました。

 

「何があった」

『南極で大規模な転移反応を確認しました』

「識別は?」

『アンノウンです。現在、現地の部隊と交戦中とのことですが……全滅するのは時間の問題ですね。基地にある戦力が戦艦一隻とパーソナルトルーパーとアーマードモジュールを合わせても50機前後です。それに対して相手は700を超えているそうです』

「約14倍の戦力差か。これから俺も指揮所に向かうとヴィンデルに伝えてくれ」

『かしこまりました』

 

 どうやら、お母様も本気を出しているようですの。まあ、相手が相手ですから仕方ありませんね。まあ、私には関係がないので、ヴァングレイちゃんを改造していきますの。

 

「すいません、機械の使い方をレクチャーして欲しいですの」

 

 なので、白衣を取り出してフリルのついた黒い肩紐ワンピースの上から着て、近くに居た人に機械の操作方法などを聞いていきますの。

 一時間ほどで全ての操作方法を教えてもらいました。教わった内容は音声と映像を全てナノマシンで作り上げている補助脳、ブレインコンピュータによって録画してあるので見返しながらやれば問題ありませんの。

 さて、ヴァングレイは一応、外側は完成していますので、コクピットの中に入って色々と弄ります。リニアシートの手摺部分を一部切り落として、そこにIFSを機体に伝える機械を溶接して、コードをコクピットの下にあるハッチを開けて内部の回線に接続。

 それから基礎プログラムを手動で書き換え、機体の操作方法を手動とIFSによる二つの方法でできるようにしますの。次にもう一つの椅子の方もしっかりとしておきます。

 

「しかし、なんで全方位モニターだというのに椅子の位置は両方、前を向いているんですの?」

 

 どう考えても副座式なら一人が前、もう一人が後ろを向いていた方が死角が潰せますの。まあ、全方位モニターが新技術というのなら、納得ですが。むしろ、球体のシートにして動かせるようにすれば全方位を確認できますし、そちらの方がいいかもしれません。酔ったりするかもしれませんが。

 どちらにせよ、これでIFSは適応できましたので、開けていたハッチを閉じてからリニアシートの接続した部分で怪我をしないように滑らかにしておかなくてはいけませんの。ルリちゃんの柔肌に傷がついては駄目ですの。

 

「アルフィミィさん、組み終わりました。実際に腕とか動かして試してみてくれませんか?」

「はいですの」

 

 リニアシートに乗って、機体の動力が問題ないかを確認してから機動しますの。次に手動で動かしてみます。操作方法はシミュレーターで覚えていますので問題ありません。普通に動いて両手をにぎにぎさせます。問題なしですの。

 最後にIFSで操作してみますが、思考と同時に動かす事はできませんでした。反応速度が鈍かったからです。IFSの感度を上昇させるのと、性能自体を上げるしかありません。それでも手動で操作するよりは断然速いですが。

 

『次は歩行訓練を行います。拘束と連絡通路を動かすので気をつけてください』

「畏まりましたの」

 

 モニターの一つに映った整備の人に言われた通りに行動します。今度はIFSで動かしてみますが、足が動かないので、プログラムにミスがあったようです。ですので、そちらを速攻で修正します。そうすると別の所もおかしくなって……二時間ほどかかってどちらのリニアシートからでもIFSと手動、どちらの操作も可能になりました。沢山の研究者を取り込んだだけあって、アルフィミィちゃんの技術力はうなぎ登りですの。

 

 本当は機体にゼロを搭載する事も予定していましたが、流石にそれを搭載するとなると最初から設計し、作り直さなくてはいけないのでブレインコンピュータ内のアプリとして入れておきますの。これならパイロットである私とルリルリは問題ありませんからね。

 それにしても、本当にゼロシステムは実装した方がいいかもしれませんの。だって、よくよく考えると……火星の騎士ってほぼ全員がIFS搭載機で来るんですのよ? 中にはボソンジャンプまでしてくるんですから、機体の性能と操作性、どちらも上とか悪夢じゃありませんこと?

 機体の性能は微妙かもしれませんが、それでも操作性で負けていては話にもなりません。数だって相手は無人機を使ってくるでしょうし。ふむ。いっその事、火星側に味方として潜入するのもありですわね。古代文明の遺跡に接近してしまえば勝ちですし。まあ、その前に月にあるハイパーゲートが欲しいですの。

 

『こちらでは問題は確認できません。そちらはどうですか?』

「こちらも問題ありませんの」

『では、外で走ってみましょう。次に武装のチェックです』

「了解です」

 

 機体を格納庫から地上に移動させるため、エレベーターに乗せますの。そこから地上に出て歩いたり、走ったり、射撃をしたりといったテストを行っていきます。しかし、一人で動かして装備を選択していくのは面倒です。ナインのサポートが必要だというのもわかりますの。

 ルリルリには悪いですが、私と一緒に乗ってもらいますの。それに戦艦が用意できるまではラピスも乗せる事を考えないといけないかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇ 南極 連邦軍基地 レフィーナ・エンフィールド

 

 

 

 

 

 ダンディライオン二号を抱いて寝ていたら、警報の音でたたき起こされて急いでモニターがある場所まで移動し、電源を入れます。

 

「何事ですか!」

『艦長、大規模な転移反応が南極で確認されました』

「インスペクターですか?」

『彼等が使う転移反応とは違います。まったく別の勢力かと思われます』

「わかりました。規模はどうなっていますか?」

『不明ですが、艦隊規模のようです』

「そんな……こちらの戦力はあまりないのですよ!」

『基地指令が既に救援要請を出しました。ヒリュウ改にはすぐに出撃して防衛ラインを構築するようにとの事です』

「わかりました。すぐに向かいますので、準備が出来次第発進してください」

『はっ』

 

 急いで軍服に着替えてブリッジへと向かいます。その間に端末を使って情報を見ますが、基地にある戦力はゲシュペンストMK-Ⅱが30機、ガーリオンが20機。それにヒリュウ改とヒリュウ改に乗っているオクトパス小隊のカチーナさんとラッセルさんが乗るゲシュペンストMK-Ⅱ、二機とタスクさんが乗るジガンスクード、レオナさんの乗るヒュッケバイン009です。これだけの戦力なら普通は対処できますが、相手が転移技術を持つ異星人であったのなら話は別になります。

 急いでいた事もあり、ブリッジに到着して艦長席に座り、副官であるショーンさんが状況を詳しく教えてくれます。

 

「艦長。相手はどうやら南極にあるリ・テクのマザーベースを狙っているようです」

「確か、南極で見つかった古代文明の遺跡を調査しているんでしたか……」

「はい。そこから救援要請が届いております」

「すぐに助けに行きましょう」

「それは無理です。基地の司令官より、この基地の防衛を優先するように命令されております」

「あちらには民間人も居るのですよ!」

「こちらが偵察機からの情報です」

「表示します」

 

 ジョーンさんの指示でオペレーターのユンが映像をメインモニターに映し出してくれます。するとそこには数百を超える生物と植物が融合したような存在が居ました。

 

「骨のようなフォルムが特徴の存在は全高18.5メートル。植物のようなのは20.6メートルですね」

「待って。あれがそれぐらいだとしたら、あの山のようなのは……」

「計測したデータでは111.1メートルもあります。それが複数体確認できておりますので、相手側の戦力は……」

 

 ジガンスクードは全高70.3メートルでしたが、それよりも更に高い相手が複数体。これは司令官の命令もわからなくはありません。

 

「救援要請を受けた部隊が来るまでの時間はわかりますか?」

「二時間で中隊が到着できますが、それ以上になると更なる時間がかかります」

「どうすれば……」

 

 艦首超重力衝撃砲を使って道を開いても戦力差が圧倒的すぎて、すぐに埋められるでしょう。ヒリュウ改ならそこに突撃して到着する事はできるかもしれませんが、助ける時間もありません。この基地の全ての兵力を出したところで焼け石に水でしょう。

 

「艦長。基地より通信です」

「つないで」

「はい」

『レフィーナ・エンフィールド中佐。これより命令を伝える。当基地を破棄し、一時的に南極より撤退する』

「それは彼等を見捨てるという事ですか!?」

『そうだ。連邦政府は南極に現れたアンノウンに対して核による攻撃を決断した。このままでは我々も巻き込まれる』

「そんな……」

「それで倒せない可能性は?」

『当然ある。だから、最終手段としてブラックホールエンジンを暴走させる用意をし、ミサイルに乗せて放つ。南極は誰も立ち入れなくなるだろうが、ここで封じ込められれば問題あるまい』

 

 重力異常による転移妨害も狙っているのでしょう。ですが、他に方法は……

 

『リ・テクを助けに行く事は考えた。だが、それは不可能だ。君達なら敵陣を一時的に突破して基地に数秒は居られるだろう。だが、それだけだ。収容している時間はなく、アンノウンに撃墜されるか核の雨が降り注ぐ』

「わかりました。撤退の準備をします」

『すまんな。殿はこの基地で行う。出来る限り、敵を吸引して自爆する。その間に撤退してくれ』

「それは……」

『連中が撤退中の部隊に襲い掛かってくるかはわからんからな。まあ、生き残る可能性を作ってくれるのなら、主砲をぶっ放してから撤退してくれると助かる』

「了解しました」

『では、諸君等の検討を祈る。地球を任せたぞ』

 

 通信が切れたので、これからどうするかを考えます。

 

「新しい情報はありますか?」

「ええっと……あ、ミサイルが敵陣に向けて突き進んでいます!」

「え?」

「まさかもう核を?」

「違います! これはHLVです!」

「まさか、宇宙から攻撃するつもりですか! いえ、それならば可能性があります。発進準備! これより本艦は敵陣を突き破り、リ・テクの基地の上を通って撤退します!」

「艦長!」

「無茶ですぞ」

「でも、やるしかありません。HLVにこちらが通るルートを通信しておいてください。もしも、助かりたければ彼等は勝手に乗って来るでしょう」

「……それならば可能でしょう。DC戦争と同じ事をすればいいだけですからな」

「はい。オクトパス小隊には甲板に……」

 

 指示を出して作戦を実行する為に基地指令にも話を通してミサイルの援護を頼みましょう。

 

 

 

 

◇◇◇ HLV

 

 

 

 

 

『大尉。今回の任務は……』

「俺の独断だ。文句があるのなら降りて構わん」

 

 俺の中にある何かがここに来るように伝えて来ている。だからこそ、プラントや火星、月面を警戒するために地球の傍で待機していた。近頃、火星の連中が動いているらしいから、念の為だ。

 そんな状態で頭に響く声と母艦に送られてきた緊急通信を受けた。俺はすぐに緊急事の場合に限り認められている独立行動権を行使し、搭載していたHLVを使って降下する事を決断した。

 

『いや、もう無理ですから』

「それにお前もアンノウンが気になるから来たんだろう?」

『ええ、そうです。クスハの手掛かりがあるかも知れませんから。他の連中は知りませんけどね』

『俺達はそりゃ……暴れられたらいいんでね。ですが、脱出手段の防衛はどうします?』

「それなんだが……面白い通信が来た」

 

 機体に送られてきた暗号通信を解析し、表示された艦の名前とルート、タイムスケジュール。それらを考えると自ずと答えは見えてくる。

 

「予定は変更する。HLVを守る必要はない。このまま連中にぶつけて爆発させる」

『撤退方法はあるんですか?』

「ああ、別の部隊が俺達の足を務めてくれるそうだ」

『どこの誰です。そんな物好きで無鉄砲な連中は……』

「ヒリュウ改だ」

『なるほど、ヒリュウ改なら可能ですね』

「ブリット、部隊指揮は任せる。俺は連中の狙いを調べてくる」

『了解です。くれぐれも乗り遅れないようにしてくださいよ。それとクスハも……居たらお願いします』

「適当に確保してきてやる。運があれば狙いの奴かもしれんな」

『そう願います』

「時間だ。全機発進。忘れものはないようにしろよ」

『『『了解!』』』

 

 ゲシュペンストMK-Ⅲを動かし、HLVから外に出る。全員が出てからHLVのパラシュートを切断し、蹴り落として加速させながら突撃させる。相手も気付いてビームを撃ってくるが、その前に爆発させて目くらましにする。

 

「全機、突撃」

 

 スラスターを全開にして爆炎を突き抜け、迎撃に放たれてくる攻撃を空中で無理矢理スラスターの操作で回避する。

 

来たか。こちらに来い

 

 目標の100メートル級の化け物にリボルビング・ブレイカーを叩き込んで破壊し、そのまま体内へと入る。体内を突き進んで衝撃を殺し、五連チェーンガンで穴を開けて外に出る。

 

「降下完了。全機、時間まで好きに暴れろ」

 

 命令を伝えてから施設へと突撃し、邪魔な連中を両肩の積層指向性地雷レイヤード・クレイモアで蹴散らし、そのまま入る。

 声に従って進んでいくと、後頭部で縛りポニーテールにしてなお腰まで届くほどのボリュームのある青い髪に、宝石のように綺麗な赤い瞳を持つ13から14歳といった幼さが残る顔立ちをした少女が空中に浮いていた。彼女は無数の赤い宝玉がついた白と黒のレオタードを身にまとい、周囲には鬼の面を浮かべている。

 

「ようこそお越しくださいましたの。ベーオウルフ、キョウスケ。()()()()()()()()()()()()()

「何を言っている。いや、それよりも貴様がこの件の元凶か?」

「そうとも言えますが、そうとも言えませんの」

「そうか。どちらでも構わん。お前を殺すだけだ」

「できるものならやってみるとよろしいですの。ですが、お勧めは出来ませんわ。それに時間もありませんでしょう?」

「生身を殺すなど容易い」

 

 女を五連チェーンガンで粉々にしようと放ったが、弾丸は見えない壁によって空中に固定された。

 

「返しますの」

「ちっ」

 

 空中の弾丸が方向転換してこちらに迫ってくる。左腕部に取り付けられたシールドをパージと同時に仕込んであるクレイモア爆発させ、すぐに距離を取る。

 まあ、無駄だろうが、目くらましにはなるだろう。そう思った瞬間、嫌な予感がして即座にスラスターを全開にして左に避ける。直後、巨大な何かが通り過ぎ、床もろともゲシュペンストMK-Ⅲの左腕を切断した。

 

「まだお話は終わっていませんのよ?」

 

 視界が晴れると、宙に浮かびながら刀を構えている女がコクピットの中に居た。そう、俺のすぐ前にだ。即座に拳銃を引き抜いて発砲するが、全てが止められる。

 

「無駄ですの。今のお父様では私を殺す事など不可能ですの」

「どうやらそのようだな」

「あら、お父様という発言は無視ですか。まあいいですの。こちらも要件が終われば帰りますから」

「俺に何をさせる気だ」

「こちらを渡すだけですわ」

 

 そう言って虚空に手を突っ込むと数人の男女を掴んでこちらに放り込んできた。

 

「なんだこいつらは……」

「ここの生き残りですのよ。ああ、ちゃんと除染はしておきましたのでご安心くださいな」

「……研究者とその家族か」

「はいですの。では、これにて要件は終わりましたので、お引き取りくださいですの」

「待っ――」

「待てと言われて待つ人は居ませんの」

「道理だな」

 

 気がつけば地上に転送されていた。

 

『隊長! 時間です!』

「わかった。これより突撃してくるヒリュウ改に乗って撤退する。各自、タイミングをミスるなよ」

『『『はっ!』』』

 

 ルート通りに重力砲が通り、敵が綺麗に一掃される。そこに突撃してくるヒリュウ改にタイミングを合わせて乗り込む。全員がアンカーを射出して機体を固定。そのままヒリュウ改が突き進んでいく。

 

『全員、後方にありったけの攻撃をくれてやれ』

 

 全員の攻撃を行う。無事に敵陣を突破できたので部隊員を確認する。誰も死んでいない。いや、機体の数は減っているが、しっかりと回収したようなので問題はあるまい。

 

『これでゲシュペンストMK-Ⅲを貰えたらいいんだがな……』

『馬鹿な事を言ってんじゃねえよ。ちゃんと起爆準備はしたんだろうな』

『もちのろんよ。あと数秒で……アレ? 解除された』

『始末書ものだな』

『そんな~!』

『ご歓談中失礼します。すぐに艦内に入って機体を固定してください。これより本艦は反転して主砲を使い、離脱します。そこに居たら死にます』

「聞いたな。即座に中に入るぞ」

『了解!』

 

 全員で中に入り、整備員に従って艦に固定する。ついでに助けた連中を衛生兵に預けてしばらく待つと急激な加速がかかった。おそらく、アンカーを使わずに主砲の反動で脱出したんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







「さて、無事にジョシュア・ラドクリフ、クリアーナ・リムスカヤの救助は完了ですの。果たして今回は何の作品が追加されたのでしょうか、気になりますが……まあ、いいですの。私を殺してくれたらそれで構いませんの」
『いい加減、我に従え』
「誰がメス堕ちしてたまるもんかですの」
『無断な事を……』
「そっちこそ、無駄な事ですの」




タイムリープやトラベルを繰り返しているアルフィミィちゃん。ダークファルス(破滅の王)に汚染されている。
周回するごとに因果律が上昇して作品が追加されます。最初の世界はOGのみ。そして、新しいアルフィミィも生み出されます。古いアルフィミィは依代になるか、死ぬか、新しいアルフィミィに取り込まれるか。どちらにせよ、アルフィミィが勝利するまで延々と続きます。そう、必ずアルフィミィ同士の殺し合いが発生するのです。例外はこちらとあちらのアルフィミィだけ。
つまり、アルフィミィはまどマギのマドカとほむほむが合体した夢の存在なんだよ!
やったねアルフィミィちゃん! 触手プレイを楽しめるよ! どちらも自分だけど!



なお、本当にこの設定でいくかは未定です。

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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