アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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第20話

 

 

 ガンダムマイスターの人達にもうちょっとでやられかけた所を王子様のごとくアクセルが駆け付けてくれました。正直、かなりやばかったですの。通常のヴァングレイじゃ無理なので、プラズマジェネレーターやスーパーバーニアなどのリミッターを解除して暴走状態でヤッちゃいましたの。

 当然、こんな事をすれば爆発したり、機体が耐えきれずに分解したりしますが……ヴァングレイってナノマシンを使った修理装置も搭載しているのでそれで誤魔化しながらやりました。ただし、その代償は大きく、もはやプラズマジェネレーターから取り換える必要があるレベルですの。

 

「ルリ、大丈夫ですか?」

「うぅ……しんどいです……」

「まあ、そうですわね」

 

 34G(1,200.33396km/h/s)出してエクシアと抱き合いながら、ヴァーチェと追いかけっこしましたからね。私はあばら骨が何本か折れて肺に刺さりました。すぐにナノマシンとアインストの再生能力で再生しました。ルリちゃんも同じですね。これでナノマシンがより強い身体に作り変えてくれますの。

 

「まあ、ゆっくりと休憩するですの」

「はい……」

 

 私は私で全天モニターに映るアクセルとガンダムマイスター達の戦いを見ますの。基本的にはアクセルがソードブレイカーを放ちながら、アシュセイヴァーのレーザーブレードとガンレイピアを持ちながら突撃しておりますの。

 エクシアをガンレイピアで牽制しながら、ヴァーチェをレーザーブレードで斬り刻んでいってますの。デュナミスの方はソードブレイカーで絶えず攻撃して常に動き回らせて狙撃をさせないように戦っております。もちろん、こちらへ攻撃もさせないようにしてくれるイケメンっぷりですの。

 相手の得意距離で戦わないようにしているだけでなく、連携もさせない立ち回りですの。どう考えても私がボッコボコにされた時よりも操縦技術が上がっておりますの。

 参考にするために録画しながら離れていくと、ヴァーチェが至近距離に居るアシュセイヴァーに向けて装甲をパージし、吹き飛ばしつつどの機体かはわからないですがフラッシュグレネードのような物を使って目を晦ませますの。ですが、その程度ではアクセルは止まらずに光の中、銃撃を続けておりますが見えない場所からいきなり砲撃を受けて仕方なく後退しました。

 ガンダムマイスター達は何時の間にか消えていました。おそらく、母艦であるプトレマイオス(トレミー)が迎えに来ていたのでしょうね。フラッシュの間に艦に入って即座に逃げたみたいですの。どうやら、ASRSのような光学迷彩機能も既に搭載しているようですの。まあ、どこもかしこも魔境であるスパロボ世界なら無いと死ねますしね! 

 

「アクセル、追撃はしませんの?」

『必要ない。俺達の目的はあくまでも月面だ。ここで戦力を下げる訳にはいかないからな。それにどんな隠し玉があるかもわからん』

「まあ、それがいいですの」

『貴様と餓鬼は無事か?』

「こちらは大丈夫ですの。本当に助かりました」

『構わん。それより帰投しろ。レモンのお説教が待っているぞ』

「あ~機体を壊しましたものね。っと、アクセル。その装甲は回収してくださいな」

『わかっている。レモンからも頼まれているからな。科学者という奴等は好奇心が旺盛で困る』

「未知の探究こそが楽しいですもの」

 

 正直、装甲から何かわかるとも思いませんが……それでもEカーボンとかの加工技術はわかります。後は粒子の採取もしておきたいのですが、こちらは可能かわかりませんね。

 

「一応、伝えておくと相手の機体から未知の粒子が出ていましたの。おそらく、それがレーダー系統を乱す原因だと思われますの」

『それは確実なのか?』

「考査した結果ですが、確証はありませんの。ただ、できれば採取して欲しいですの」

『そんな機材はない』

「ですよね~」

『まあ、レモンに聞いてみる』

「お願いしますの。後、スラスターなどが完全に死んでいるので牽引をお願いしたいですの」

『わかった』

 

 通話を終えてから、追いついてきたアクセルの部下の人達に運ばれていきます。その間にリニアシートから降りてルリちゃんの様子を見ますが、まだ気持ち悪そうにしています。一応、ブレインコンピュータを通してルリちゃんの状態をモニタリングしているオモイカネからデータを貰いますの。

 

「オモイカネ、ルリのデータを出してください」

 

 貰ったデータを確認すると、ちょっと刺さったりして気管が不味い事になっていますの。放っておいても再生するのですが、ここは抱きしめて背中を撫でながら私のナノマシンを注ぎ込んで治療してあげます。アインストの細胞も活性化してあげれば一瞬ですの。

 

「あ、ありがとうございます……」

「やはりリミッターを解除するのは無茶でしたの。ごめんなさい」

「いえ、ああしなければこちらが倒されていましたから仕方がありません」

「でも、自爆は怖かったです……助かるとわかっていても……やっぱり……」

「それは仕方がありませんの。良く我慢しました」

 

 ルリちゃんの頭を胸に抱き寄せて優しく撫でてあげます。ちなみに自爆しませんでしたが、私達は逃げる事は可能ですの。転移もできますし、しなくてもその辺のデブリを盾にして生き残る事だってできますの。流石に宇宙空間に放り出されると人間ベースの私達は辛いのですぐに救助が来なければ転移しました。

 まあ、アクセル達が近付いていたのはわかっていたので、そちら方面に誘導して戦っていました。アクセル達も私達の事をしっかりと監視しているので、いきなりGN粒子で通信などが使えなくなってシグナルが消失したら何か有ったとわかりますの。突然、私が姿をくらましたと思うのは当然ですね。そして、私達が来る方向を調べれば戦闘の光が観測できます。こうなると流石にアクセル達も増援を派遣してくれます。まあ、計算ではもう少しかかる予定でしたが、随分と早く来てくださったので助かりました。

 

「とりあえず、ドリンクでも飲んで休憩しましょう」

「はい。それじゃあ、いちごオレを……」

「わかりましたの」

 

 いちごオレをルリちゃんに渡してから、私は自分のクリームソーダを取り出して飲みます。甘みと炭酸が疲れた身体に効きますの。

 

「お姉ちゃん、ヴァングレイ……壊しちゃいましたけれど、大丈夫でしょうか?」

「あ~怒られるかもしれませんの。いえ、不可抗力ですし? きっと大丈夫ですの。たぶん」

「流石にアンノウンに襲われるのは想定していませんでしたし……大丈夫ですよね?」

「信じましょう」

 

 まさかガンダムとは思いませんでした。襲われるとしたら低い可能性で宇宙海賊か、火星の者達。プラントのザフト、エアロゲイターことゼ・バルマリィ帝国の先兵……あ、この他にも可能性があるので結構多いですの。本当に嫌になりますね。

 とりあえず、ルリちゃんをもふもふして癒されておきましょう。しばらく抱きしめてルリちゃんをひたすら撫でていきますの。

 

「……ん……」

 

 ルリちゃんも気持ち良さそうに目を細めています。何せ私のナデナデはルリちゃんの反応を見ながら、如何にルリちゃんが気持ち良くなり、私も気持ち良くなるかに重点を置いて解析してゼロシステムで予測しながらやっておりますの。つまり、進化するナデナデですの。これぞナデポ! 

 

 

 

 馬鹿な事を考えながらルリちゃんと戯れていると我等がシャドウミラーの旗艦であるトライロバイト級万能母艦のギャンランドが見えてきましたの。ちなみにOGではネバーランドとワンダーランドも運用していたようですが、まだ一隻しか無いみたいです。まあ、新設したばかりの部隊ですから、一隻で十分なんですけどね。

 格納庫にヴァングレイが止められ、即座にデータが吸いだされて解析が始められていきます。私達もそちらに参加すべきなのですが、コクピットから外に出た瞬間に襲撃を受けました。

 

「ひゃっ!」

 

 ルリちゃんが可愛らしい声を上げたので、そちらを見ると紫色の髪の毛をした幼女がルリちゃんに抱き着いているではありませんか。

 

「ラピス、元気でしたか?」

「ん、元気」

「良かったです」

 

 二人の尊い空間にフラフラと引き寄せられていると、私も後ろから抱きしめられました。とても大きな胸が首に当たっていますの。上を向けばそこにはレモンお姉様の顔があります。

 

「アルフィミィ。なんでヴァングレイがここまで壊れているのかしら?」

「それはアンノウンに襲われましたから」

「もうちょっとどうにかならなかったの? 流石にこれはもう修理できないわよ」

「無理ですの。相手は三機も居るのにパイロットの腕も機体もこちらより上ですの」

「そうだったの?」

「速度で翻弄していただけですしね。こちらの速度に慣れられたら終わりますの。特に狙撃タイプはやばやばですのよ」

「まあいいわ。でも、月面作戦に参加できなくなるわよ」

「別の機体を借りられたりは……できませんよね」

「無理ね」

 

 流石に無理でしょう。今から習熟訓練しても作戦には絶対に間に合わないですの。あ、ゲシュペンストタイプRでしたらどうにかできそうですの。アレなら兵士を取り込んでいますしね。

 

「なんてね。大丈夫よ、新しい機体を用意してあるわ」

「本当ですの?」

「ええ。アルフィミィとルリちゃんが収集してくれたヴァングレイのデータを基にして改造しておいたわ。突貫の試作機から一応の完成型と言えるのかしら?」

「ヴァングレイⅡですか」

「そう、なるのかしら?」

 

 ヤッターヴァングレイⅡですの! あ、当然スーパーバーニアとツイン・テスラ・ドライブは装備していますのよね? 

 

「設計の段階からツイン・テスラ・ドライブとスーパーバーニアも入れてあるから、前よりは安定性が増して加速する時間も短くていいの。それにアルフィミィが求めていたリボルビング・ステークを両方の腕に装備させてあるから、近接戦闘も充分に可能よ」

「おお~!」

「ただ、動力炉は普通のプラズマジェネレーターじゃ足りないから機体自体が少し大きくなって重量が増えてしまったわ」

 

 原作だと重量が三分の一になっていますが、こちらではそう上手くはいきませんの。アレは本当に色んな作品の技術を使って重量を削減していますからね。それにどう考えても動力が足りませんでしたし、これからはかなりマシになりそうですの。

 

「まあ、仕方ありませんの。それとすぐにヴァングレイⅡは動かせますか?」

「まだ無理よ。ヴァングレイの方からデータを吸いだして移行させないといけないんだから。それに貴女はヴィンデルに報告があるでしょう?」

「そうでしたの。こればかりはちゃんとしないといけないですの」

「ええ、そうよ。アンノウンの事もあるのだからね」

「はいですの」

「ルリちゃん、ラピスちゃん、私はアルフィミィと一緒にヴィンデルの所に行ってくるけれどどうする?」

「えっと……」

「……ルリお姉ちゃんと居る」

「それでしたら、この艦を案内してもらったり食事をしたり、とにかく休憩するといいですの。かなり無茶をしましたからね」

「わかりました。ラピス、案内してくれますか?」

「大丈夫。任せて」

 

 ラピスちゃんとルリちゃんが二人で手を繋いで外に向かっていく姿を見て、私も一緒に行きたいと思ってしまいますの。

 

「駄目よ」

「顔に出ていましたか?」

「ええ、羨ましそうにしていたわ」

「まあ、お仕事優先ですの」

「そうよ。シャワーも後回しね」

「マジですの?」

「マジよ。ほら、行くわよ」

「あ~れ~ですの~」

 

 無重力空間なので、レモンお姉様に手を引っ張られていくとそのまま身体が浮いていっちゃいますの。それからヴィンデル少佐が居る艦長室へと移動します。艦長室ではシャドウミラーのトップであるヴィンデル少佐、実行部隊の隊長であるアクセル・アルマ―、技術部のトップであるレオン・ブロウニングの御三方が揃いました。

 

「まずは長期の任務ご苦労様だった。報告は聞いている。良くやった。お前がもたらしたナノマシンは我々にとってかなり有用だ」

「ありがとうございますの。ですが、使い方を間違っては災厄にしかならない事をしっかりと覚えておいてくださいですの」

「心得ている。肝に銘じて運用する。レモンもそのように頼むぞ」

「わかっているわ。地球を破壊する訳にはいかないものね」

「そうだ」

「一応、運用するのは俺達実行部隊になるんだろうが、扱い易くしてくれよ」

「わかっているわ。基本的に使うのは機体や艦の修理やメンテナンスの予定よ」

「なんでしたら補助脳を作成してIFSを適応させるのも手ですの。今回の事で自己進化、自己増殖、自己再生のナノマシン技術を手に入れたので前よりも危険なく補助脳を作成できますの。また、体調管理や薬物治療にも使えますわね」

「そうなのよね。流石に試してはいないけれど、人体実験のデータは豊富にあるからそれを基礎として作ればかなりの短縮になるわ」

「私とルリちゃんみたいな直ぐに成長できる兵士を作れ出せますの。もっとも、志願制にしないと不味いですが……」

 

 言ってしまえばIFSは阿頼耶識システムと同じ物です。もちろん、鉄血のオルフェンズの世界よりも安全にできます。あちらは喪失した技術を無理矢理使っているだけですから、一から作っているこちらは大丈夫ですの。ひょっとしたら、この世界の先に鉄血のオルフェンズがあるのかもしれません。

 

「その辺りは技術部に任せる。実験体は問題無い者を使え。宇宙海賊とかな」

「コイツ等、だな」

 

 そう言ってアクセルがモニターに表示したのはソレスタルビーイングのガンダム達ですの。それぞれ01、02、03と表示されていますの。

 

「アルフィミィが遭遇したこのアンノウンは有人機だ。異星人の物か古代文明の物かそれとも新型か。どれかはわからないが、動きからして有人機である事は間違いない」

「それなんだけど地球圏で作られた事は間違いないわね。Eカーボンが使われているし、装甲も地球の技術よ。ただこの粒子だけはまだわからないわね」

「そう言えばアルフィミィ」

「なんですの?」

 

 アクセルが私の方へ移動して肩をガッチリと掴んできました。声をあげて抵抗しようと──

 

「セクハ──」

「お前、連中の事を知っているな?」

「──何を言っていますの?」

「通話ログを確認した。ヴァングレイとガンダムマイスター二機。とってもいい計算らしいな?」

 

 私の馬鹿! テンション上がって調子に乗った発言をしてボロを出してしまいましたの。

 

「アルフィミィ?」

「……詳しい事は知りませんの。確定情報でないので伝えるのはどうかと……」

「答えろ。それを判断するのは俺達であってお前ではない」

「わかりましたの。まず、偽装情報を掴まされていなければ連中の名前はソレスタルビーイング。戦争を武力でもって根絶する事を目的にして生み出された私設武装組織ですの」

「戦争を根絶とはまた随分な事をお題目に掲げている連中だな」

「まったくだな。それで構成員や拠点は?」

「わかりませんの。私が知っているのは彼等が使う物が太陽炉と呼ばれる特殊な炉心で、それから発生する粒子がレーダーなどをジャミングする効果を持つ事。また、機体の名前にガンダムという名前がつく事。それを操る存在は優秀な軍人などをスカウトし、ガンダムに乗るガンダムマイスターと名乗っている事ですね」

「ふ~ん、太陽炉ね。見た限りではパーソナルトルーパーともアーマードモジュールとも違う理論で作られている機体だけど、それがガンダムなのかしら?」

「彼等はモビルスーツと呼んでいるみたいですの。まあ、あくまでも研究施設に出資していた資産家の人達をクラッキングして手に入れた情報なのですが……」

「そういう繋がりか」

 

 資金を探っていたら、資産家にたどり着いたのでそちらを調べたら知りました。という感じで誤魔化しておきますの。嘘は言っていませんし、問題ありませんの。

 

「そいつらの情報を渡せ」

「わかりましたの。後程、纏めて渡しますの」

「もしかして、探っていたからアルフィミィは狙われたのかもしれないわね」

「可能性は充分にあるだろうな」

「名前はわかるか?」

「そこまでのデータはありませんでしたの。ただ、コードネームは必要ですから、見た目からソード、ランチャー、スナイパーライフルとか、武器で適当に決めるといいかもしれません」

 

 流石に名前まで知っていると後々、調査が入った段階で詰みますからこちらも提示しませんの。

 

「まあ、今は置いておく。必要なのはガンダムの戦闘データだ。アクセル、ソレスタルビーイングだったか。コイツ等は月面の戦いに介入してくると思うか?」

「多少は叩いておいたが、そこまで破壊したわけではない。乱入してくる可能性はどちらとも言えんな」

「なら、全員に通達しておけ。次に現れたら鹵獲しろと」

「了解だ。で、月面作戦については何か言ってきたか?」

「初戦は我々の敗北だ。連中は特殊なシステムを使っているらしい」

 

 ヴィンデルがモニターを操作して映したのは月面における戦闘でした。そこではヴァース帝国の機動兵器、カタフラクトが防衛部隊を蹂躙している映像でしたの。まあ、それも無理もありませんの。

 相手は18メートルクラスですが、巨大なマント状の腕を使った格闘戦を行っております。おそらく、スーパーロボット対戦の出身者なのかもしれません。

 

「ただの格闘戦を得意とする機体じゃないな。なんだこの理不尽な防御力は……まるでアイツじゃねえか」

「おそらく、特殊なフィールドを展開しているんでしょうね」

 

 機体表面に特殊なフィールド、次元バリアを展開し、光線を含めた全ての物理現象を吸収・消滅させ、敵からの攻撃を無効化するといったチート能力を持つニロケラス。

 

「空間転移技術を防御と攻撃に使っていますの。流石は古代火星文明の技術ですの。現行の私達を遥かに超えていますのよ。ああ、とってもゾクゾクしますの」

「ええそうね。とっても調べたいわ。アクセル。これ、鹵獲してちょうだい」

「是非ともお願いしますの!」

「無茶苦茶言いやがるな……見た限りではビームも弾丸も無効化しているんだぞ」

「何か方法を考えないといけないわね」

「そんなのとっても簡単ですの」

「ほう。何か思いついたのか? それとも知っているのか?」

「いえ、見ていたらわかったのですが……このバリアってビームを含む物理攻撃を吸収して無効化しているのですよね? でしたらなんで月面に立っていられますの? よしんば立てるとしても……攻撃する時に踏み込んでいますわよね?」

「……足はバリアを展開できないのか」

「確かに全部をバリアで覆ったら、地面の部分も吸収するはずよね。細かく設定できるのなら別でしょうけれど……」

「それと光も通さないのならどうやって視界を確保していますの? 歪曲するだけなら補正すれば視界を確保できますが、完全に吸収するなら……」

「アクセル。コレ」

「浮遊型の外部カメラか。となると受信する部分にもバリアは展開できないと見るべきか」

「ピンポイントでの狙撃か有無を言わさない全包囲からの攻撃がベストか」

「映像を受信しているのなら、クラッキングはできるわ。意外と簡単に手に入れられるかもしれないわね」

「それがそうもいかん。他の連中もやばいのがあるからな」

 

 ニロケラスの傍には装甲が薄いが機動力がずば抜けている機体、アルギュレと巨大な腕を六本装備しているヘラスが護衛をしています。ヘラスの方は腕をロケットパンチとして放ちますが、この腕が無茶苦茶硬いみたいでゲシュペンストのプラズマカッターなど平気で弾いて破壊していますの。確か、分子を操作してものすごく硬くしているんでしたね。

 

「他にも色々と特殊な機体が居るようだ」

「質で量を凌駕されたか」

「ああ。初戦は私達の敗北だ。だが、このまま手をこまねくことはない。司令部から通達が来た。コイツ等を排除しろとの事だ」

「了解した。さて、どうやるか……」

「アクセル。この速いのは任せてくださいですの」

「やれるのか?」

「速さで負けるつもりはありませんの」

「……それが無難か」

「じゃあ、私はこのバリアを持つ奴を相手するわ」

「なら、俺は残り物の六本腕か。まあ、これぐらいならどうとでもなるか。しかしヴィンデル。他の連中はどうするんだ?」

「地球連邦軍特殊鎮圧部隊である三つのウルブスが他の部隊と共に担当する事になるだろう」

 

 デューカリオンは重力制御ができるので私が欲しいのですが、まあ地球に落ちてくれればこちらから手を回しましょう。

 

「そういえばアルフィミィ。本当にお前が渡してきたシミュレーターのデータは正しいのか?」

「正しいはずですが……まさか、ベーオウルフにぼろ負けしましたの?」

「ちっ」

「ボロボロに負けているわよ。それでこの頃暇さえあればシミュレーターに籠っているの」

「あらあらまあまあ」

「本当にミスはないんだろうな?」

「はい。キョウスケ・ナンブが本気を出したデータがアレですの。いえ、まだ可愛いぐらいかもしれません」

「本気を出したら、か。野郎、今まで手加減してやがったのか」

「でも、アクセルも凄く成長しているみたいでしたの」

「そうよ。最初は三分も持たなかったけれど、今は十分以上戦えるようになってるもの」

「それはそれで凄いですの」

 

 流石は主人公。成長速度が半端ないですの。もしかしたら、ラスボス仕様のキョウスケ・ナンブにも勝てるかもしれませんわね。

 

「私は旗艦で指示を出す。増援要請があれば部隊を率いて出るが、基本的にはアクセルに任せる」

「了解した。他の連中と詳細を詰めておく。アルフィミィは新しい機体の習熟訓練をしっかりとやっておけよ」

「もちろんですの」

「レモンは……」

「私はコイツの攻略方法を考えておくわ。弱点はわかったから、後はどうやってつくかよね」

「決まりだな。ヴィンデル」

「ああ。我々シャドウミラーとして本格的な総力戦だ。各自、ぬかるなよ」

「ああ(ええ)(はいですの)」

 

 艦長室から出て、早速相手のデータを予測演算で作り上げてから、その倍の能力を設定しておきますの。これで後れを取る事はないでしょう。実戦で練習通りの行動ができる事なんてありませんもの。これぐらいやっておいて損はないでしょう。

 

 

 




改めて見ても帝国のカタフラクトは化け物だらけですね!
そして、アルフィミィのおっちょこちょい。抜けているので仕方ありませんね。

ミッション:月面がヴァース帝国に一部占領されました。奪還してください。
勝利条件
ニロケラス、アルギュレ、ヘタスの撃破または鹵獲。
敗北条件
アクセル、レモン、アルフィミィの撃墜


ヴァングレイがヴァングレイⅡ(リボルビング・ステーク×2、スーパーバーニア、ツイン・テスラ・ドライブ装備、動力炉大型化による巨大化)になりました。

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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