アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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第22話

 

 

月面 ハイパーゲート付近 アクセル・アルマ―

 

 

 

 さて、アルフィミィが敵の一体を引き付けている間に俺達は月面に到着した。流石にハイパーゲートへの直通ルートではないので、月面を進むしかない。直通ルートはウルブスが三方向から進軍中だ。そちらに火星人共も力を割いている。そうでなければ連中が軽く突破してくるだろう。ムカつく事だが、俺達の部隊はまだまだ力不足だ。だが、今回の戦いを経て更なる力を手に入れる事ができるはずだ。

 

「全機、着地したな」

『『『はっ』』』

「これより強襲を仕掛ける。遅れるんじゃないぞ」

『『『了解!』』』

 

 アシュセイヴァーを進ませる。俺が先頭を行き、その後ろを量産型ゲシュペンストMk-ⅡがΔの形で着いてくる。真ん中にはレモンが乗るゲシュペンストMk-Ⅳだ。こいつはトライアルに出されたが、選考落ちしたのをレモンが確保してきた。

 

『アクセル、手筈通りでいいのよね?』

「ああ。一機は俺が引き受ける。お前達はレモンを手伝ってやれ」

『『『了解』』』

 

 月面を進むとハイパーゲートの巨大な壁が見えてきた。同時にその前に立つ二機の存在。火星から発掘されたアルドノア・ドライブを搭載したカタフラクトとかいう機動兵器。

 その内の一機は六本の巨大な腕部ユニットを有し、全長22メートルもある。攻撃方法は巨大な六本の腕を飛ばしてくる事。この拳は強度が凄まじく硬いのは判明している。通常の弾頭では意味がなく、ビーム兵器でも少しのダメージしか与えられない。そんな理不尽な機体だ。

 もう一機はずんぐりむっくりした展開式の大型アームを持つ機体でコイツが一番やばい。次元バリアとかいうふざけた物を持っている。俺達が狙う最優先目標はコイツだ。

 

『妾の領土に土足で踏み込むか。アルドノアを持たない劣等種が』

『フェミーアン伯爵。ここは私が鼠共を始末してみせましょう』

『良かろう』

 

 わざわざ全体通信でそんな事を言ってくれる。一機だけでくるのならそれはそれで好都合だ。

 

「全機。ジャミング開始し、カメラを破壊しろ」

 

 俺の命令に従い、クラスターミサイルとチャフをその辺りにばら撒いていく。するとこちらの想定通りに相手は動きを止めた。そこをガンレイピアで撃ってみるが、弾丸は消失した。やはり、事前情報通りか。

 

『隊長、カメラを破壊しました』

「了解した。近付かないようにだけ気をつけろ。それと再度射出される可能性もある。奴が打ち出した物は全て破壊しろ」

『『『了解』』』

 

 足場を破壊してこけさせる事ができれば解除しなければそのまま月の中心へ頭から落下する事になるだろう。逆に空を飛ぼうとしたら下から足を破壊すればいい。起き上がるためにはバリアを解除しないといけないのだが、そのタイミングでなら攻撃が通る。しかし、それだと必要以外の、俺達の欲しい部品まで壊れる可能性がある。故に次の手段だ。

 

『アクセル、やるわね』

「ああ、やってくれ」

 

 次の攻撃はレモンが行う。グレネードをダンゴムシの上に放つ。ソイツが爆発すると赤い塗料が撒き散らかされる。レモンが使ったのはペイント弾だ。これによってアルフィミィが言っていた仮説が正しいのなら、どこを攻撃すればいいのか容易く判明する。

 

『アルフィミィちゃんの仮説が正しかったわね』

「ああ、そうだな。全機、()()()()()()()()()()()()()()()

 

 大量のペイントを浴びればどうなるか。答えは簡単だ。バリアが展開されていない場所は赤く染まり、それ以外はなんともない。物質はおろか運動エネルギーや電波、光、音なども吸収する性質を持ちあわせているのは先の戦いで散っていった同胞が身をもって知らせてくれた。なら、対策は立てられる。

 

『ここまでのようね』

『まだやれます!』

『無理よ。行きなさい、我が眷属達』

 

 まあ、当然のようにもう一機が動く。六本腕から四本の腕がこちらに飛来してくるのでソードブレイカーを放つ。こちらのビームはやはり弾かれる。

 

「全機、回避を優先せよ。それとレモン」

『わかっているわ。スモークをたやすなって事でしょう』

「そうだ」

 

 六腕に関しては映像が見れるのだから、そちらから情報を送られては叶わん。だからこそ電波妨害もしているが相手は古代火星文明の技術を使っているからどうなるかはわからん。故に俺達がやるのは単純だ。徹底的にスモークを焚いて情報を与えずに六腕を相手する。

 

「俺が相手をするから、その間にお前達はソイツを仕留めて持ち帰れ」

『『『了解』』』

 

 さて、本気で相手をするか。まず相手のロケットパンチはソードブレイカーを始めとした俺の装備では弾けない。正面からではどうしようもない。だが、俺達(シャドウミラー)技術班(レモンとアルフィミィ)は優秀だ。アルフィミィに関しては油断はできないが、分析と解析、それに情報収集能力に関してはかなり高い。

 飛んできた拳を後ろに下がって回避する。地面が貫かれる。同時に別の拳が飛んでくるので右、左と移動して回避する。普通の銃弾では無理だが、そのまま引き付ける。

 

「ここだ」

 

 目の前に飛んできたものを飛び上がる事で回避する。その先にあるのはダンゴムシだ。いくら硬かろうと次元バリアならば排除できるだろう。

 

『ちっ、邪魔にしかならんとは……』

『申し訳ございません! しかし、今解除する訳には……』

 

 これで二つは破壊できた。残り二つ。いや、四つか。スラスターを使いながら滑るように移動し、回避と同時に推進部をガンレイピアで狙撃する。いくら装甲が硬かろうと推進部は弱点たりえる。

 

『おのれ!』

 

 次の場所はこちらか? 

 

『ちょっとアクセル! 最低でも一つは残しなさいよ!』

「わかっている」

 

 六腕に接近して斬りかかるが、こちらもダメージが入らない。やはりアシュセイヴァーでは火力が足りんな。相手は両手で殴りかかってくるので後ろに下がる。だが、その瞬間には拳が飛んできた。腕を盾にして防ぐが吹き飛ばされていく。背後からも腕が迫ってくるが、ソードブレイカーを使って推進部を破壊してやる。

 モニターの位置を目掛けてガンレイピアとソードブレイカーで攻撃して操作をかく乱させ、スラスターで拳から逃げる。どちらにせよこれで残り二つだ。

 

『劣等民族がぁぁっ!』

「その劣等民族に負けるんだ。これがな」

 

 接近しながらソードブレイカーを操作し、残りの腕を狙わせる。流石に相手も警戒して簡単には飛ばせない。故に近付くと攻撃して来るが、飛ばしてはこない。逆にこちらはレーザーブレードで応戦するが、生半可な手段ではどうにもならないな。

 やはり狙うとしたら関節部か。飛んでくる拳を避けながら足の関節部を攻撃しようとすると行き成り浮き上がって変形しやがった。そのまま空へと飛び上がり、弧をかいて戻ってくる。速度もかなり出ているが……

 

「遅いな」

 

 アルフィミィが操るヴァングレイと比べるまでもない。そもそもこれは失策だろう。たった一つの大きな腕になったのだ。確かに相手が普通の機体なら問題ないだろうが、こちらにはソードブレイカーがある。故に背後からエンジンを狙撃すればいい。

 

「終わりだ」

 

 アルフィミィとキョウスケの戦闘軌道と比べればこの程度、なんてことはない。

 

『馬鹿なっ! この妾が劣等民族ごときに!』

 

 ソードブレイカーでエンジンを破壊し、墜落してきた奴の上に移動し、レーザーブレードをコクピットに向ける。その瞬間、空からもう一機が降ってきた。

 

『抜刀』

「ちっ。アルフィミィめ、しくじりやがったか」

 

 バックステップをしながら空中でスラスターを使って距離を取る。先程まで居た所を極大のビームサーベルが薙ぎ払ってきたので、ソードブレイカーで迎撃する。だが、相手はビームサーベルを器用に使って全ての攻撃を落とした。

 改めて距離を取ってから確認すると、降りてきた機体はアルフィミィとルリが押さえているはずの奴であり、腕にはヴァングレイが担がれている。

 

『アクセル、どうするの?』

「知るか!」

 

 ここは見捨てるのがいいか。どちらにせよ簡単には死なないだろう。あの二人はナノマシン技術によって肉体が強化されている。それによって人とは比べ物にならない程の耐久性を得ているのだ。コクピットをやられたら不味いだろうが、それ以外では問題ない。まあ、最悪運が悪かったと思ってもらおう。

 

『ヴラド卿! 助かったぞ!』

『うむ。こちらも鹵獲したが、そちらも鹵獲されたようだな』

『すまぬ』

『機体は動くか?』

『いや、無理だ』

『では、こちらに乗り移れ。業腹だが、コイツを盾に一時撤退する』

『卿ならばコイツ等を排除できるであろう! 撤退するなどあり得ぬ!』

『理解しろ。汝等は敗北したのだ。さっさとこちらに移れ』

 

 そう言いながらヴァングレイを盾にしてくるが……

 

『アクセル、動かないでね』

「レモン? どういうつもりだ?」

『いいから。私を信じて』

「ちっ、了解した」

 

 向こうで何かを話している間に……あちらのコクピットが開いた。そこから女が出ようとするが、その前に止まった。

 

『そちらのコクピットを先に開けてくれ』

『了解した。これでいいか?』

 

 やってきた機体もコクピットを開き、互いに姿を見せた所で──

 

『違う! 誰だ貴様! ヴラド卿が捕虜を取るなどあり得ぬ!』

『ちっ』

 

 舌打ちと同時にビームサーベルが瞬時にコクピットの部分を薙ぎ払い、コクピットの外側を器用に切断した。もうこの時点で理解した。何故、レモンが止めたのかもだ。

 

『まあ、分子構造の変更などは腕の方があればいいのだが、構わんか』

 

 コクピットから男が出て来てあちらに飛び移ったと思ったら通信を通して悲鳴が聞こえてくる。

 

『ひっ!? なんだ貴様っ! ばっ、化け物めっ! や、やめろぉぉぉぉっ!』

 

 画面に緑色の蔦が移り、真っ赤な物が画面を塞ぐ。次にぐちゃぐちゃと何かを食べるような音が聞こえた後、緑色の蔦がコクピットから出て来て頭部と心臓が無くなった死体が放り出される。

 

制圧完了……ですの』

「アルフィミィか」

『Yes。本当は決着つく前に鹵獲したアルギュレで背後からドスッとするつもりでしたのよ? でも、その前にアクセルが決着をつけてしまいましたから、慌てて綺麗に手に入れる方法にしたんですの』

 

 つまり、俺は良い所を根こそぎ取られようとしていたわけか。まあ、鹵獲できたのなら旨味は充分にあるから構わん。

 

『ルリちゃんも無事かしら?』

『はい。大丈夫です。少し気持ち悪いですし、身体中が痛いですが大丈夫です』

『そう。良かったわ』

「しかし、アルドノア・ドライブは俺達では起動できないのではなかったのか?」

『その通りですの。ですから、彼等のDNAを頂きました。ナノマシンでDNAを保存して正規ユーザーと誤認させておりますの。どちらにせよアルギュレとヘラスはゲットしました。そちらはどうですの?』

「レモン」

『こちらもダンゴムシを手に入れたわ。パイロットも確保しているわ』

『ダンゴムシ……それはニロケラスという名前みたいですの。早速、そちらを解析しませんと……』

「お前達、まだ任務中だ。鹵獲機体は後程……いや、それも無理か」

 

 上から複数の物体が降ってくる。一つはヒリュウ改で、他は多数のパーソナルトルーパーだ。その中には奴も居る。そいつらはハイパーゲートに直接降りていっている。

 

『アクセル。ここは任せてマオ・インダストリーに行きませんか?』

「マオ・インダストリーか」

『何か嫌な予感がしますの。出来る限り、ハイパーゲートから離れた方がいいですの』

「……いいだろう。このまま行っても手柄は確保できん。民間人の救助を優先する。アルフィミィ、お前とルリは部隊の半数を率いて向かえ。俺とレモン。それに残りは鹵獲した機体をギャンランドに運ぶ。ここで奪われたら最悪だからな」

『『『了解!』』』

 

 しかし、事前情報があったからこそ楽に勝てたが……前の戦闘映像とアルフィミィの思い付きがなければ何人かは確実に死んでいたな。いや、そもそも思い付きか? それにしては断定しているような言動だったが……もしかしてスパイか? それに機体の名前を知っているのもおかしい。解析したにしては情報を得るのが早すぎる。

 いや、スパイならコイツ等を確保させる理由はない。ましてや俺達に技術提供するなどありえん。敵になればそれだけ厄介な事になるからな。だが、確実に俺達には言っていない何かがあると判断できる。少なくとも火星についての知識はあるはずだ。どちらにせよ、利益があるのだから泳がせておくとしよう。火星のカタフラクトに使われている技術は俺達にとっても欲しいものだ。ベーオウルフに勝つためにもアシュセイヴァーを超える機体を用意してもらわねばならん。

 

 

 

 

 

 




そら、情報があればこうなります。アクセル隊長は普通にソロでも勝てます。アルフィミィがアルギュレに勝てるのなら、アクセルは楽勝です。
伊奈帆達より、アクセル一人の方が強いと思いますからね。目が義眼に変わったらわかりませんが。
ニロケラスは瞬殺。弱点バレバレですもんね。なお、科学者二名は歓喜!
アルフィミィの情報がなければ部隊は半壊し、捕獲はほぼできません。まずは情報を調べる所からやらないと駄目ですからね。

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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