アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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誤字脱字報告ありがとうございます。感想と同じく大変たすかっております。
原作キャラ死亡注意です。
トロニウムに関してド忘れしていたので修正しました。


第23話

 

 

 

 アクセルの許可を頂いたのでアルギュレをアクセル達に預け、私はヴァングレイに戻ってからマオ・インダストリー社*1の本社を目指しますの。

 もちろん、半数のゲシュペンストMk-Ⅱ六機がわたくしについてきますの。小隊二部隊ですわね。レベルは精鋭ですがエースではないのでスパロボ世界のレベル換算でだいたい20から30前後だと思いますの。アクセル達は50くらいありそうです。キョウスケは99とか100かもしれませんが。まあ、あくまでも予想です。そもそも現実なのでステータスとか存在しませんし。

 

「お姉ちゃん。最短ルートを構築しました」

「ありがとうございますの。各機にルートを渡してください。各機に通達しますの。時間がありませんので後から追ってきてくださいですの。一小隊は退路の確保を任せます。もう一つの小隊はマオ・インダストリー社の本社周辺の探索をお願いしますの。火星のカタフラクトを発見次第、交戦を避けて撤退。すぐにわたくしに連絡し、次にアクセル隊長に連絡を入れてください。あくまでも身の安全が優先、命を大事にですの。いいですわね?」

『『『了解(ヤー)!』』』

「では先に突貫しますの」

 

 ツイン・テスラ・ドライブとスーパーバーニアを最大まで使って一気に加速して戦場を突き進みますの。戦場である月面には当然のように火星のカタフラクトだけでなく、火星カタクラフト用の戦術輸送機スカイキャリア*2も多数存在しています。それらをゼロシステムに従って撃ち落としながら移動しますの。

 

「目標への到着まで三分四十秒です」

「敵勢力の配置は……」

「流石にジャミングが酷くてわかりません」

「ですよね。火星の技術解析はまだ始まったばかりですから仕方があり、ませんの!」

 

 上から榴弾砲が雨あられと降ってきたので、隙間を縫うようにして抜けながらバレルロールをして電磁加速銃・月影と電磁加速砲・月光でスカイキャリアを撃ち落としていきますの。流石に全てを撃ち落とす事はできませんし、する必要もありません。何故なら後ろから追ってきているゲシュペンストMk-Ⅱの方々が撃ち落としてくれるからですの。

 

「お姉ちゃん……アレ、何ですか?」

「アレは……」

 

 マオ・インダストリー社の本社があるはずの場所。そこにあったのは()()()()()()()()()()()()()でした。つまり、私達の目の前に現れたのは揚陸城と呼ばれる高位の火星騎士に与えられる航宙艦ですの。城と称される通り、騎士達の基地であり住処としての意味合いを持ち、航宙艦というよりも要塞施設・拠点という表現が相応しいですね。

 原作では城自体を質量兵器として地球へ落下させその衝撃波で周辺を掃討し、その後城を戦略拠点として部隊を展開し版図を広げる事が火星軌道騎士達の軍事行動における初手となっておりました。もちろん、多数のミサイルやカタフラクトを搭載しており、また外郭も大気圏突入と地表激突に耐えうるだけの剛性を誇りますの。

 

「やばっ!」

 

 相手から多数のミサイルや対空砲が放たれてくるので、慌てて上に逃げようとしますの。でも、ゼロちゃんが前に逃げろと言っていますし、念動力の方もその方がいいと言っている感じがしますので前進あるのみですの。そう、わたくしは念動力の奴隷ですの! 

 

「ひっ!」

 

 怖がるルリちゃんには悪いですが、全力で地面スレスレを飛行して突撃しますの。それと勘で適当に月光を撃って砲門を壊しておきますの。

 しばらくミサイルの雨の中を駆けると月面都市のゲートが見えてきました。当然、ゲートは閉まっておりますの。

 

「ルリ、生体反応はありますの?」

「えっと、ありません……」

「わかりましたの」

 

 ポジトロンカノンを取り出して引き金を引きますの。発射された陽電子はゲートに直撃して破壊。大きな穴を開けたのでその中へと入ります。

 月面都市は本来なら空気と重力が存在するはずなのですが、中にはそんな物は存在しませんでした。そこら中に車やビルなどの瓦礫が浮き上がって漂っております。

 

「……ひどい……」

 

 ルリちゃんの言う通り、かなり酷い光景が目の前に飛び込んできました。まず、車の中に人が居ます。宙にも漂っております。肉片となっただけの人達もいます。どの人達も皆、等しく死んでおりますの。それもどう見ても民間人の人達ですの。中には小さな子供だっているですの。

 

「これが戦争ですのね」

「……うん……お姉ちゃんっ!」

「わかっておりますの!」

 

 壊れたビルとビルの隙間から現れたのは騎士の鎧を思わせる優美な外観を有し、両腕に各種兵装を搭載したシールドを装備した機体。

 

「まるでウミネコみたい」

 

 その姿はまるで()()()()のように見えてきます。その機体が機銃を放ちながら突っ込んできますの。ですから、こちらもゼロで対応します。

 

「こんなところでエンカウントしないでくださいですのぉぉぉぉっ!」

 

 よりにもよって相性の悪いタルシスと速度を生かせない月面都市で遭遇とか、ヤバすぎるですの! 

 タルシスは未来予知が可能なカタフラクトでそれ以外は特にこれといった特殊能力が無く、全体的に高性能でまとまった機体ですの。それもそのはず……ぶっちゃけアルドノア・ゼロのラスボス、スレイン君が乗ることになる機体ですので普通に強いチート機体ですの。

 こちらの回避を知っているかのように機銃を撃ってくるので、盾で防ぎつつ月光でこちらも攻撃しますが、瞬時に射線から回避してきますの。何発撃っても当たりません。

 

「ルリ、コイツはとっても難敵ですの。ですから、ゼロシステムを最大にしますの」

「わかりました。オモイカネ、手伝って」

『><』

「さあ、暴れるですの」

 

 私とルリちゃん。それにオモイカネの演算能力を全てゼロシステムに注ぎ込んで未来予知の精度を上げますの。念動力も使ってブーストをかけ、全力全開の戦いです。本当、アクセルにアルギュレを預けるんじゃありませんでした。アルギュレなら、まだどうにかなったのですが……

 スーパーバーニアを操作して目の前に迫ってきたタルシスのブレードを紙一重で回避しながら、こちらの右腕のリボルビング・ステークを叩き込みます。タルシスはそれをシールドでいなして回転し、ブレードで斬りかかってきます。そちらの攻撃も予測しているので回避軌道を取りますが、それも更に予知されてこちらも予知して素早く高速に機体を操作していきますの。

 そして、至近距離でタルシスの機銃とヴァングレイのマシンキャノンでゼロ距離から砲撃。互いに予知していたので瞬時に下がりますが、予知の精度では相手が上なのでこちらに機銃が命中します。ですが、ヴァングレイの装甲はかなり分厚いので多少のダメージにしかなりませんの。

 しかし、それでも動きは硬直するので相手が後ろに回ってブレードで斬りかかってきましたが、ツイン・テスラ・ドライブを使って前に逃げると同時に後ろに倒れるようにして移動。目の前のビルを蹴って方向を転換し、スーパーバーニアで加速。更にツイン・テスラ・ドライブとスラスターも使いつつついでに足のミサイルを撃って爆風も加えて加速して突撃。流石の相手も正気を疑ったのか、シールドをクロスしてガードしてきました。予知を信じていれば避けられたのでしょうが、足を犠牲にしてこんな馬鹿みたい行動をとるとは思わなかったようですの。

 

「撃ち貫けぇぇぇっ!」

「行って!」

 

 シールドに右のリボルビング・ステークを六発叩き込むと、流石にシールドを貫通しました。相手も後ろに下がって威力を削ごうとしましたが、それよりもこちらの速度の方が圧倒的に高いですの。加速だけは負けませんの。もう一枚のシールドに幻の左手によるリボルビング・ステークを使い、撃ち貫くですの。

 

「アレ?」

 

 カチンカチンと反応しません。

 

「ジャムりました……」

「このタイミングですの!?」

 

 シールドを貫けず、リボルビング・ステークは中途半端に刺さったまま。ダラダラと嫌な汗が流れてきます。当然のように相手は待ってくれずにブレードで斬りかかってきますので左手腕をパージして月光で腕を狙撃。ジャムった弾丸ごと爆発させるついでに全てのミサイルを発射。相手に命中する前に途中で起爆させることで未来予知に関係なく周りの建物ごと崩壊させますの。発生した砂塵に隠れてながら近くの壊れたビルに突撃し、身を隠します。

 

「ルリちゃん、ここまでのようですの。データをコピーしたら自爆装置をセットして、ここからは生身で行きますの」

「うん……流石にアレは無理ですね」

「相手が油断してくれていましたからどうにかなりましたが……アレで仕留められなかったのは痛恨の痛手ですの」

 

 必要な物を回収してからコクピットを閉じ、自動戦闘システムを発動させて私達は月面都市の地下通路を使って逃げますの。これで限界まで戦って自爆するのでタルシスのクルーテオ伯爵からしたら私達が死んだと思うでしょうね。

 

『陛下から賜りし我がタルシスを甘く見るな、小娘』

 

 目の前がブレードで斬り裂かれて髪の毛が数本散りましたの。

 

「ヴァングレイちゃん!」

『ちっ』

 

 もはやどうのこうの言ってるレベルじゃないのでさっさとマオ・インダストリー社の本社を目指しますの。クルーテオ伯爵は三つ巴の戦いを楽しんでいてくださいですの。

 

「やっちゃえヴァングレイ(レジセイア)ですの」

 

 命令を出すと月の内部に潜んでいたレジセイアからアインスト達が月面全体へと転移してきますの。もちろん、ここも例外ではありません。

 

『やはり現れたかアインスト! 陛下の命により滅する!』

 

 ああ、ちなみにアインストはヴァングレイも攻撃しますので、ヴァングレイも反撃しますの。つまり、アリバイ工作はしっかりとやっておきますの。

 

「お姉ちゃんって抜けてるところもあるけど、結構汚いですね……」

「かはっ!? ルリ……? お姉ちゃんは汚くなんてありませんの……」

「そういう意味じゃないです」

 

 ルリちゃんと楽しいお話をしつつ抜刀おじさんから貰った刀をアインスト化しつつ目の前の壁を切断し、触手で固定しながら進みますの。

 

「抜刀ですの☆」

 

 しばらく進むとマオ・インダストリー社の本社の地下へと到着しました。ですので、壁を切断して地下の下水道などから侵入ですの。マオ・インダストリー社も地下に工場やシェルターをしっかりと用意しているので意外に簡単に入れました。ここには空気がまだ存在しているので、開けた穴はキッチリと応急キットの鳥もち弾みたいなので穴埋めしておきますの。

 

「揚陸城も欲しいですが、まずはこっちですの」

「はい」

 

 手っ取り早く生きているシェルターを探していますが、幾つかのシェルター確認してみても穴が空けられていたり、中の人が皆殺しにされていたりしますの。

 

「ルリ。貴女はノーマルスーツを脱いだら駄目ですのよ?」

「お姉ちゃんは……」

「私は毒物でも平気へっちゃらですの」

 

 誰がやったのかはわかりませんが、空気中に毒物が散布されております。成分を解析しながら進んでいくと工場区画へと到着しました。そこにある端末をルリちゃんとオモイカネに任せながら、私は格納庫を探索してみます。やはり生存者は無く、工場も無残に破壊されておりますの。

 

「お姉ちゃん」

「何か有りましたか?」

「目ぼしいデータはありませんでしたけれど、ここの地図は手に入れました。それによると隠しブロックが存在しています。それと監視カメラの映像が……」

「くださいですの」

「わかりました」

 

 ルリちゃんから貰ったデータを確認すると、最悪な事が行われていました。映像にはスーパーロボット大戦Fの主人公、リン・マオが拷問されて殺される姿がしっかりと映し出されていましたの。

 

「くそっ、くそっ、クソったれめっ!」

 

 怒りのまま拳が壊れるのも気にせずに壁を殴りつける。骨まで外に出たとしても瞬時に再生するのでまた殴る。リン・マオ。私が、俺達が好きなキャラであり、何人かは初めてやったスーパーロボット大戦の主人公。思い入れがあり、出て来ただけで一喜一憂したり、使いまくったりしていた。何よりスーパーロボット大戦初のクールなツンデレキャラである。そんな彼女を拷問して殺すなど許していいはずがない。絶対にユルサナイ。

 そう考えていると、ルリちゃんが後ろから抱き着いてきた。

 

「駄目です。もうやめてください。それ以上は……」

 

 振り返るとルリちゃんは涙目になっていました。

 

「……そうでしたの。今はこんな事をしている暇はありませんでしたね。ルリ、この映像の場所はわかりますか? 彼等の死体を全て回収しますの」

「お姉ちゃんそれは……」

「大丈夫ですの。彼等の生きた証はわたくしがしっかりと引き継いで一切無駄にしませんの」

「わかりました」

 

 ルリちゃんに調べてもらっている間にワンワン達を影から取り出してこの施設や月面都市で死んだ人達を取り込むように命令します。これはレジセイアが生み出した者達にも通達し、全てをこちらに転送してもらいますの。

 賢い私の猟犬たちは命令を忠実にこなしてどんどん喰らって私にその知識と経験、想いを与えてくれますの。必要ないのですが、彼等の事はしっかりと心に刻み込んでいきますの。

 転送されてくる死体を取り込みながら、ふと鏡を見るとそこはウェーブのかかった豊かな水色の髪の毛をポニーテールにして銀の髪飾りを四本刺した(ヴァイオレット)(クリムゾン)の色に黒が混ざったまるで混沌とした瞳をしたアルフィミィが写っていました。宇宙のようにすら感じる瞳を覗き込んでいるとその中に無数の何かが見えた気がしました。

 

「お姉ちゃん?」

「あ、すいません。すこしぼ~としていたようですの。それで見つかりましたか?」

「はい。見つけました。こっちです」

「案内よろしくお願いしますの」

 

 ルリちゃんから珍しく手を繋いできたので、握り返しながら進んでいきますの。しばらくすると、拷問を受けて身体がボロボロにされて吊るされているリンさんや研究者の人達を見つけました。その人達を降ろして寝かせてから、両手を合わせて黙祷を捧げます。

 その後、しっかりと取り込ませていただきます。溢れ出てくるリンさん達の地球を、人類を守りたいという強い思いやヒュッケバインに対する思いなど、様々な情報が入ってきます。

 

「リンさん、貴女達が作り上げた技術は人類の為に使わせてもらいますの」

 

 そう思いながら掌にデータチップを生みだしますの。

 

「それはなんですか?」

「リン・マオの子宮に隠されていたデータチップですの。受信と読み取り専用みたいで、逐一電力とデータを送信していたのでしょう」

「凄い事をしますね……」

「まったくですの」

 

 子供はいたのかわかりませんが、凄い執念と言えます。確かにこんな所に隠されていたら普通はわかりませんの。私も取り込んでいなければ見逃していたでしょう。彼女達、マオ・インダストリーが長年培ってきた重力制御技術とネルガル重工の残した重力制御技術。その二つを融合させた技術を既にリンさんは開発していたようでヒュッケバインMK-Ⅲの設計に使われているみたいです。

 ただ、この世界での主流はあくまでもゲシュペンスト。ヒュッケバインは試作機だけ作られているようです。暴走事故があったので地球連邦軍に拒否され、量産はされていません。それでもなんとかMk-Ⅲまで設計したのはとても凄いですの。性能的にはヒュッケバインの方が高いですしね。αではSRXを超えて活躍しましたし。

 

「それじゃあ、逃げますか?」

「いえ、その前に貰う物をもらって行きましょう」

「貰う物ですか?」

「マオ・インダストリーが開発した相転移エンジンですの」

 

 本当に惜しい人を亡くしました。ネルガルの技術を引き継いでいたとはいえ、まさか相転移エンジンまで作り出しているとは思いませんでしたの。しかもこのリンさん。大型の相転移エンジンを小型化してやがったのです。

 相転移エンジン以外にもお宝はございますの。メテオ3がないのにトロニウムが何処からか持ち込まれたという事実がこの世界にあります。ですからトロニウムエンジンも作られております。

 ただ、トロニウムエンジンは出力が不安定でとても危険なため、普段使いとして相転移エンジンを開発したみたいですの。そう、マオ・インダストリーは何を考えたのか、トロニウムエンジンが生み出したエネルギーを相転移で更に増幅して扱える状態に作り変えて小分けすればいいじゃないか! というとんでも理論で安定させる事に成功しやがりました。ただし、生み出される出力がちょっとシャレにならないレベルのようで、戦艦に搭載してその生み出したエネルギーを相転移させて機動兵器に使わせるというナデシコ形式にする計画のようでした。相転移トロニウムエンジンとかマジで発想がやばいですの☆

 試作型小型相転移エンジンと普通の相転移エンジンをデータと実機を貰い、武装とか作業機械とか残っている物も含めて取れるものは全部貰ってきます。せっかくお母様が亜空間をくれたのでしまい込みますの。

 

 

 

 

*1
月面作業用ロボット「リィウロン」を製造しているほか、地球連邦軍の人型機動兵器パーソナルトルーパーの開発と量産も行っている。また、テスラ・ライヒ研究所の協力の下でEOTを搭載した特別仕様の機動兵器の開発も行うなど高い技術力を持っており、ゲシュペンストやヒュッケバイン、SRXなどの様々な名機を世に送り出している。フランスにも活動拠点を置いており、首都であるパリに支社、オルレアンに工場が存在している。

*2
後部に展開式のカーゴを有し、カタフラクトや人員輸送用コンテナを搭載する事が出来る。輸送機ながら機銃やミサイル、榴弾砲などを装備している事からそれ相応の戦闘力があり、カタクラフトを搭載したままドッグファイトを演じるといった芸当も可能など、その運用の幅は広い。そのシルエットから「蝙蝠」と称されている。




ソレスタルビーイングの介入がなければ、もっと早くでていれば、アルギュレなどの鹵獲を諦めてさっさと殺す事に全力を出せば間に合っていました。そしてタルシスと遭遇していなければ……

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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