アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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アルフィミィちゃんは大事な物を盗んでいきました。それは……


第24話

 

 マオ・インダストリーにある隠しブロック。そこから試作型相転移トロニウムエンジンとかいうとんでも品や作業機械を貰いました。ついでに特許とか土地の契約書とか、色々な重要書類や資金なども貰いましたの。どうせここにあっても消滅するだけですし、有効活用しますの。

 

「それでこれからどうするんですか?」

「決まってますの。憎いあん畜生共に目にモノ見せてやるですの」

「えっと、それってつまり……」

「揚陸城へ……」

「アルドノアの技術は宝の山ですの。この場を逃がせませんのよ。後、敵討ちですの」

「……わかりました。援護はしますが、期待はしないでください」

「いえ、むしろルリはわたくしが何があっても守りますので、クラッキングと解析の方をお願いですの」

「そちらの方が無難ですね」

 

 アルドノアの技術が欲しいのも敵討ちも理由ではありますが、他にも理由がありますの。火星騎士が化け物みたいに強いのはあくまでもアルドノア・ドライブの力。つまり、機動兵器の力ですの。そうなると生身の人間は地球人とほぼ変わりません。精々、IFSなどを使うために補助脳を作成しているぐらいでしょう。

 

「ロボットで勝てないならば使わせないようにして勝てばいいですの」

「まあ、その通りですね」

 

 転送されてくる死体を回収したので、ワンちゃん達を戻しますの。彼等に乗りながら地下を進み、揚陸城が突き刺さっている場所まで移動しますが、やはり上手くは行きません。

 

「お姉ちゃん……」

「静かに……」

 

 手鏡を取り出して通路の先へと差し出して曲がり角の先を確認するとヴァース帝国の兵士達が警備をしておりますの。手にはアサルトライフルを持っていて、機関銃まで備え付けられておりますので無策で突っ込めば蜂の巣ですね。相手もここから侵入してきたので、見張りがいて防衛戦力があるのは当然と言えば当然ですの。

 

「どうしますか?」

「普通に攻めてもいいのですが、ここは任せてくださいですの」

 

 目を瞑って身体の構造を変化させます。女性の身体から男性の身体へ。服装もヴァース帝国の軍服になり、腰に刀を差せばどこからどう見ても抜刀おじさんですの。

 

「あ、あ~……ふむ。問題ないな」

 

 正直、身体は重くなって力が出ません。それにアインストとしての力も使えないので確実に肉体としては弱くなっておりますが、まあいいですの。一応、ワンちゃん達は数匹だけ戻して襲撃させる用意だけしておきます。

 

「ルリ、すまない」

「はい。大丈夫です」

 

 ルリには気絶した振りをしてもらいますの。気を失った彼女を片手で持ちながら、堂々と通路へと躍り出ます。相手は即座に銃を構えてきますが、こちらがヴァース帝国の軍服を着ているので即座に射殺されることはありません。

 

「止まれ。どうしてここに居る!」

「私は火星騎士のヴラドだ。クルーテオ伯爵に確認してくれてもいい」

「確かにヴラド様だ」

「しかし、ヴラド様はアルギュレで出撃したはずです。どうして歩いてここに居るのですか?」

「クルーテオ様には申し訳ないが、連邦軍に不覚を取り、アルギュレが破壊された。私はこの者に案内させてここまで来たのだ」

「そうでしたか……念の為にIDとパスワード、生体認証をお願いします」

「わかった」

 

 兵士の一人が近付いてきて、何かの機械をあててきますが、この身は完璧に模倣しているので問題ありません。IDとパスワードもブラド本人の知識と記憶からしっかりと入力できますの。

 

「ありがとうございます。本人と確認できました。お帰りなさいませヴラド様」

「うむ」

「そちらの地球人はどうしますか?」

「この者は私が連れていく。コイツのお蔭で助かったのだから、多少は面倒を見てやるつもりだ」

「かしこまりました」

 

 ロリコン趣味だと思われたのでしょうが、問題ありません。わたくしはロリも好きですもの! 

 というわけで、揚陸城へと無事に潜入できましたので、そのままヴラドの部屋へとルリちゃんを連れて移動します。部屋に到着すればルリちゃんをベッドに寝かせてから、監視装置が無いか調べますの。監視装置を排除してルリちゃんに合図を送ります。

 

「……」

「どうした?」

「このベッド……汗臭いです……」

「あはは、仕方ないですの」

「その姿でその口調は止めてください」

「おっと、これは失礼した」

 

 話しながらもルリちゃんは部屋にある端末に触れました。私も同じように触れて端末にIDとパスワードを入力して情報を引き抜いていきますの。まあ、アルギュレの詳しいマニュアルがあっただけですが、これは貰っておきます。続いてこの揚陸城の案内図もゲットしました。

 

「ここからでは制御はできませんね。管制室を押さえるしかありません」

「だろうな。監視映像はどうだ?」

「そちらは数分前の映像とループさせられます。ただ、それも近くの場所でないといけません」

「なら、近場から行くとしよう」

「わかりました」

 

 一応、ルリちゃんの護衛としてワンちゃん達を呼び出してから、手短に近くの部屋に居る人を訪れていきます。ちゃんとチャイムを鳴らして堂々と面会します。

 

「すまない、ちょっといいか?」

「これはヴラドさん。どうぞ」

 

 部屋の中に入り、即座に腕を変化させて貫き手で相手の心臓を貫いてそこから喰らっていきますの。

 

「なん……で……」

 

 倒れた兵士を影の中から生み出した触手で引き摺り込んで証拠を隠滅します。一応、銃は貰っておきますの。近場の部屋を制圧しました。ルリちゃんを次の部屋に移して、そちらから監視カメラを掌握してもらって入れ替え、何事もなかったかのように偽装します。

 次に歩兵用の武器庫へと移動します。こちらは中身を全て奪い取って亜空間に仕舞っておきます。こんな感じで管制室までの道を安全確保しました。

 

「さて、行くぞ」

「はい」

 

 管制室の前に到着したので、普通に入ります。オペレーターの人達はこちらに視線を向けてきましたが、即座に正面に向き直りました。というのも、現在進行形でここはアインストの襲撃を受けておりますの。巨大モニターにはクルーテオ伯爵の姿が映し出されていて、彼はアインストとボロボロのヴァングレイ相手に無双しております。一応、アクセル達にルリちゃんが救難信号は送っていますが、どうなるかはわかりません。

 

『ヴラド、戻ったか』

「申し訳ございません。遅れを取りました」

『良い。卿ほどの武人が遅れを取ったのならば相手を褒めねばならぬ』

「ありがたき幸せ。ですが、何の役にも立てぬのならば騎士ではいられませぬ。どうか、ここは私に指揮を任せて頂き、伯爵様はアインスト共の殲滅に集中なさるがよろしいかと……」

『確かにその方が効率的だな。わかった。そのようにさせてもらう。これより揚陸城の指揮を任せる』

「管理コードを頂けますか?」

『うむ。コードは……』

 

 揚陸城の指揮権を貰ったので、敬礼をしながら通信を切れるのを待ちました。しっかりと通信が切れた事をオペレーターに確認したら、全員を立たせてこちらに並ばせます。自動迎撃システムもあるので短時間なら問題ありません。並ばせてた彼等の前で抜刀して首を刎ねてあげます。

 

「きゃぁあああああああぁぁぁっ!」

「な、なにをしてっ!」

「いやぁぁぁぁぁっ!」

 

 吹き出る血潮に阿鼻叫喚の地獄絵図になりますが、気にせず効率よく全滅させます。その為に姿をアルフィミィに戻し、触手と影から出したワンちゃん達で管制室をしっかりと制圧。捕食させながら入って来たルリちゃんをオペレーター席に座らせ、私は知識からクルーテオ伯爵が座る位置に座り、管理コードを入力して揚陸城のシステムを掌握しますの。

 

「掌握完了。管制室以外に地球人が囚われている場所は……」

「第四区画です」

「でしたら、通信を全て遮断してジャミングを施設内に展開。第四区画と管制室に繋がる隔壁を閉鎖。第四区画と管制室以外は生命維持装置を解除。その後で必要な場所以外の全隔壁を開放します。一気に皆殺しですの。ルリちゃんはこちらにアインストを迎撃しておいてください。適当で構いません」

「わかりました」

 

 空気を抜いている間に揚陸城の発進シークエンスを開始しますの。これ以上月に居ればハイパーゲートの暴走に巻き込まれますしね。

 ヴェーダも欲しいですが、そちらはレジセイアに任せます。一応、そちらを確認するとハイパーゲートでは複数の火星騎士達がウルブス達と激しい戦いを繰り広げておりますの。流石のウルブスも火星騎士達のチート機体には苦戦しているようで、互いに何機も落とされていますの。

 そんな戦場に宇宙空間から高速で接近する四機のアンノウン……連中が来たようですの。エクシア、デュナミス、ヴァーチェ、キュリオス。第三世代の太陽炉搭載型ガンダム。彼等はヴェーダが存在する場所へと降りていきました。そこはこことは違う月面都市ですが。そちらでも地球連邦軍とヴァース帝国が戦っている場所に第三勢力が乱入したので更に混沌とした戦場になりました。

 彼等は戦うつもりはないのでしょうが、ヴァース帝国は容赦なく攻撃していきますので、彼等も応戦するしかありません。連邦軍の方はとりあえずガンダム達がヴァース帝国の所属ではないという事と都市を奪い返しに来た事を伝えたのか、共闘するようです。普通は共闘なんてしませんが、彼等が降り立った場所に居たウルブスはレフィーナ・エンフィールド率いるヒリュウ改の部隊だったのでこうなったようですの。

 

「やれやれですの」

 

 本当は彼等も八つ当たりでなんとかしたいのですが、そうは言っても彼等も主人公とその仲間達。死なれては困る候補です。ですが、嫌がらせくらいは良いですよね? 

 

「クルーテオ伯爵。よろしいでしょうか?」

 

 振り返って周りを確認してから姿をヴラドおじさんに変化して、周りを写さないようにしながら通信しますの。

 

『どうした? 発射シークエンスを行っているようだが……』

「一度上がってからまた降下して纏めて滅ぼすためです。それよりもこちらは対処しますので、あちらの都市に援軍へ行って頂きたいのです。新たな増援が現れ、あちらの都市が落ちそうです」

『ふむ。しかし、アインスト共は……』

「それに殿下を死なせるわけにも行きません。あちらで戦っている兵力を手早く片付けて援護へ向かわなければなりませぬ。いざという時はこの城と共に自らを爆破してでもアインスト共は滅ぼします。どうか、ヴァース帝国の為に殿下をお守りください!」

『心得た。だが、必ず生きて戻るのだぞヴラドよ』

「はっ」

 

 もう死んでま~す☆ なんて言えませんの。通信が切れたのでアルフィミィの姿に戻りつつアインスト達に指示を出して適当に戦ってもらいますの。

 

「お母様。そちらは問題ありませんか?」

『問題ない。ちゃんと用意しておいてやった』

「ありがとうございますの。もしも予想通りになると地球の被害がシャレになりませんからね」

『うむ。そちらは任せる』

「お任せください。必ず地球はお守りいたしますの」

 

 お母様と連絡を終えるとルリちゃんがこちらを見ていました。

 

「どうしましたか?」

「揚陸城にある生命反応が第四区画とここを除いて消滅しました……」

「ありがとうございますの。辛い役目を任せてしまいましたね」

「いえ、いいんですが……やりすぎじゃないですか?」

「これぐらいは必要ですの。それに彼等は月面都市の人間を大量に殺していますの。ですので、これぐらいはやり返される事を覚悟していて当然ですの。ルリ、貴女も心しておきますの。殺って良いのは殺られる覚悟がある人だけですのよ」

「はい……」

「まあ、他の人が言った言葉なんですけどね!」

「お姉ちゃん……台無しです」

 

 生命反応が消えたみたいなので、調べてから捕食しましょう。一応、生命維持装置を再開させ、酸素の供給も始めますの。

 

「ルリ、少し席を外しますが通信は無視していいですからね」

「わかりました。行ってらっしゃい」

「行ってきますの」

 

 さて、管制室から出たら格納庫を目指しながら私の猟犬たちを解き放ってヴァース帝国の軍服を着ている奴は容赦なく喰らっていきますの。それ以外は保留しておきます。

 もしも月面都市の人なら死んですぐでしたら蘇生が可能ですの。アインストとしてですが……待つですの。アインスト化できるのですから、比率をアインストに上げてヴァース帝国の者にしておけばヴァース帝国こそがアインストと繋がっている様にできませんか? 実際に繋がっていなくても、その疑惑を与えるだけでもとても有効ですわね。そもそもヴァース帝国の技術は不明なのでどういう扱いになるかもわかりませんが、不和の種を仕込んでおくぐらいやっておいて損はありませんの。

 

「あ、この人は生きていますね。さようなら」

 

 微かに息をしていた人にトドメを誘うとして、ふと思い付いたので首の横に突き刺すだけにしました。生きているのなら捕虜として連邦軍に引き渡せばいいじゃないですか。技術者でない軍人なんてわざわざ取り込む必要もありません。いえ、取り込んだ分だけ強くなれるのでその方がいいかもしれませんが……流石に一人も捕虜を取らずにこれ以上殺すのは問題になりそうですの。

 適当に捕虜を取ってヴィンデル少佐にあげましょう。手柄になりますしね。この揚陸城もシャドウミラーの本拠地とすればとっても便利ですしね。

 探索すると十一人が生き残っていました。それ以外は生きていても技術者だったので死んでもらいました。彼等を吸収して更なる進化へと突き進んでいきます。そもそも火星の連中は隕石爆撃とかやってくるので容赦はしなくて構いません。

 

「よし、とりあえず制圧は完了ですの」

 

 ワンちゃん達も戻ってきたので仕舞いこんでから第四区画へと移動します。そちらは牢屋や拷問施設もありました。連邦軍の軍人さんや民間人の人が囚われており、キツイ取り調べを受けていたようですの。

 それと当然のように第四区画にも見張りの兵士などが居ますの。彼等はいきなり区画が閉鎖されて通信も繋がらなくなったのでとても混乱しております。そんな中で隔壁が開いて可愛らしい少女が入ってきたらとても驚くのは当然でしょう。

 

「助かったのか?」

「君は……」

 

 反応される前に一足飛びで接近して銃を持つ腕を斬り落とし、奥に居る奴等の盾にしますの。

 

「敵だ! 撃て!」

「くそっなんでこんな所にいやがる!」

「防衛装置を動かせ!」

 

 銃弾の雨を死体で防ぎながら言われた通りに防衛装置を遠隔で動かして彼等を射殺します。ここにある防衛装置は基本的に逃亡を防止するための物ですが、牢屋の中にだけ設置されておりませんの。

 

「なんで俺達に……」

「ま、まさか……管制室が……」

「ありえない! 地球人にアルドノア・ドライブが動かせるはずがない!」

「いいからどうにかしろ! さもないと皆殺しだぞ!」

「そ、そうだ人質を……」

 

 防衛装置に攻撃を仕掛けたり、回避したりするためにそちらへと向いた瞬間に接近して下から上へ一度鞘におさめた刀を再度抜刀して首を飛ばしますの。そのまま背中を蹴って別の奴にぶつけて体勢を崩させ、もう一人に刀を向けますが、既に銃をこちらに向けていたので念動力で放たれた銃弾の速度を遅くしつつバックステップで下がります。同時に防衛装置で銃弾を放ってある程度始末しました。

 

「動くな! 動けばコイツを殺すぞ!」

「別に人質など意味は……」

 

 無いと言おうとして身体が硬直して止まりました。何故なら、その人は左目の上から頬にかけて大きな傷跡を持つ歴戦の勇士。原作キャラなのです。彼は機動戦士ガンダムOOに登場する人物で人類革新連盟に所属し、ガンダム討伐の功績を持って地球連邦軍の大佐となった人。セルゲイ・スミルノフなのだ。

 

「どうやら人質の意味があるようだな?」

 

 確かに地球連邦軍として既に統一されているのですから、彼がここに居てもおかしくはありません。おそらく部下を逃がすために殿となって捕らえられたのでしょう。

 

「構わん。私ごと殺れ」

「貴様っ! 立場がわかっているのか!」

「わかっているからこそだ!」

「ちっ。お前達、投降すれば命は助けて差し上げますの。いえ、なんでしたらここから脱出もさせてあげますの。ですから、大人しく降伏なさい。すでに揚陸城は私達の手勢が制圧しております」

「愚かな……我等にはクルーテオ伯爵が要る!」

「彼ならここには居ませんよ。別の都市に移動しましたから」

「どうする?」

「いや、信じられん!」

「とにかく……」

 

 仕方ないので撤退しますの。即座に亜空間からフラッシュグレネードを取り出して使います。私を中心にして光が埋め尽くし、彼等の意識がそれた間にすぐ通路を移動して姿をブラドに変えます。それからその辺の死体に私のテクスチャを張り付けるようにナノマシンを使って見た目だけ変えますの。それから剣戟の音と悲鳴を上げて偽装。

 それらが終わってからブラドの声で無事かどうかを聞きながらアルフィミィの死体を掴んでそちらへと向かうと、相手はホッとしたような表情をしました。セルゲイさんは苦虫を噛み潰したような表情ですが、そのまま近付いて彼等と話してからセルゲイさんを殴りますの。

 

「牢屋に入れておけ」

 

 セルゲイさんが気絶したので次の指示を出しますの。

 

「はっ」

「生きているのはこれだけか?」

「はい……ここに居るのが全員です」

「そうか」

 

 銃で近くの奴の頭を撃ち、刀で心臓を突き刺す。同時に防衛装置を動かして再度掃射する。

 

「な、なぜですか……ブラドさん……」

「や~い騙されやがったですの~」

 

 姿を戻してやると、彼等は絶望した表情で死んでいきました。とりあえず、確実に殺すために心臓と喉を突き刺して死んだ事を確認します。これらが終わってからセルゲイさんを見ると目が覚めていました。

 

「……起きていましたの?」

「気絶したふりだ。いくらなんでも怪しすぎたぞ」

「ちっ。私は、地球連邦軍特別任務実行部隊(EFA Special Task Force team)の一員ですの。今の技術は見られてはいけない物ですの。おわかりですわね?」

「私は何も見なかった」

「ええ、その通りですの」

 

 刀を振るって鉄格子を切断し、彼を助け出しますの。他の人も助けるために刀を振るって切断し、捕まっている人達を救助します。

 

「皆様、救助しにきました。この城は既に制圧してあります。ですが、外では現在も戦闘が続いているのでコレを使って月面から離脱致します。ですので、今は何も言わずにこちらへついてきてください。貴方もよろしくお願いしますね」

「わかった」

 

 皆、身体がボロボロですが、とりあえず管制室に連れていきますの。彼等を纏めるのセルゲイさんに頼めばよいので、そちらはお任せですわね。

 管制室に到着するまでにそこら中にある血痕に気持ち悪そうにしながらも一般人の人達は軍人の人達が奪った銃器で警戒しながらついてきてくれます。

 

「お帰りなさい、お姉ちゃん」

「ただいまですの。現状はどうなっていますか?」

「発進シークエンスは完了しました。外のアインストも撤退を開始したみたいです。飛ぶなら今ですね」

「では出発進行ですの」

「はい」

「これから月面を離脱します。各自、何かに捕まるようにお願いしますの」

「待て。君達だけなのか?」

「そうですの。別の者達は現在、外で戦っておりますの。我々の目的は民間人の救助です。故に彼等は置いていきますの」

「それなんですが、暗号通信を送っておいたのでこちらに来ています」

「ナイスですの! 収容は?」

「収容はしていませんが、揚陸城の上に乗ってもらって防衛してもらっています」

「じゃ、何も問題ないですわね」

 

 振動が強くなり、揚陸城が浮上していきますの。周りを確認していると、ヴァングレイちゃんはやはり居ません。やられてしまったのかもしれませんの。せっかくナインちゃんの原形を仕込んでおいたのですが……ここでお別れですわね。ありがとうございました。おやすみなさい。

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 ルリちゃんと二人で席に座りながら揚陸城を操作していると、流石にセルゲイさんが訝しんできますが無視しますの。そんな事よりもアクセル達への通信が必要ですし、こちらが逃亡しようとしているのはクルーテオ伯爵達もわかるでしょう。

 

「アクセル達の現在位置は?」

「まだ遠くです」

「地球連邦軍はどうですの?」

「そちらの方が近いですね」

「それは不味くないか? これは敵の船だ。攻撃されるぞ」

「ですわね。全員に聞きますが、この中で連邦軍のお偉いさんに連絡を取れる人は……」

「私だけだろうな」

「でしたら、通信をお願いしますの」

「了解した」

 

 近くの連邦軍の艦隊に通信を送ります。ちゃんとシャドウミラーの識別コードとセルゲイさんの識別コードなどを載せてです。すぐに地球連邦軍の艦隊から通信が帰ってきました。

 

「モニターに出します」

 

 目の前に大きなモニターに地球連邦軍の軍服を着たお偉いさんが映し出されました。というか、この人ってカティ・マネキン大佐じゃないですか。艦隊司令やってるんですか。というか、この識別コードはウルブスの一つですね。ああ、納得できますの。つまり、こちらの世界のウルブスはレジーナ・エンフィールド、カティ・マネキン、キョウスケ・ナンブによって率いられておりますのね。

 

『セルゲイ中佐。無事だったようだな』

「はい。この者達に助けられました」

「初めましてですの。私の所属は送ったコードで確認してくださいな」

『お前達の動向はこちらも掴んでいた。敵前逃亡かと思ったが、まさか敵の城を奪うとは思わなかった』

「私達はウルブスの方々がハイパーゲートに突撃していく姿が見えたので、人命救助を優先させていただきました。今回の計画ではこちらの作戦もありましたでしょう?」

『うむ。問題はない。しかし、戻った部隊についてはどうだ?』

「彼等は一度、補給に戻っただけですの。火星騎士との戦いで弾薬とエネルギーをかなり消耗しましたしね。私達はまだ新設されたばかりの部隊ですし、ウルブスのように補給も戦力も充実しておりませんの」

 

 鹵獲した機体については何も言いません。この揚陸城に関してはどうしようもありませんが。

 

「今もこちらに向かってきてくれているはずですの」

『確かに確認している。して、これからどうしたい?』

「我々の部隊が来るまで保護をお願いしますの。ここには民間人も居ますし、守るのは軍人の役目でしょう?」

『了解した。詳しい事は……』

「それは私ではなく、指揮官であるヴィンデル・マウザー少佐にお願いしますの。この揚陸城は我々が手に入れたものなので、所有権は我々にありますの。ですが、守って頂いたのであればそちらへの便宜ははかってくれると思いますの」

『それもそうだな。セルゲイ少佐。そこに居る残りの軍人を率いて民間人を守れ。戦艦を三隻つけるが、貴様はそこで療養していろ』

「はっ!」

 

 通信が切れたので、これで全て解決ですの。火星騎士達もこちらが敵の手に落ちたとわかったのか、必死で奪い返そうとしてきておりますの。

 

「さて、ルリ。ここはお任せしますの」

「お姉ちゃんはどうするの?」

「戦いたりませんので、ゲシュペンストMk-Ⅱを貰って火星騎士達に喧嘩を売ってきますの」

「止めてください。死んじゃいます。ヴァングレイもないんですよ」

「……わかりましたの。仕方ないので城の解析をしておきましょう。特に治療施設に興味がありますしね。いえ、それよりも観測装置の方が必要ですね」

「それでお願いします」

 

 ルリちゃんを膝の上に乗せながら揚陸城を丸裸にしていきますの。二人で色々と調べていると、月面からクルーテオ伯爵が乗るタルシスも含めて複数の機体がこちらに突っ込んできますが、カティ・マネキン大佐が処理してくれます。それに加えてシャドウミラーの精鋭も合流し、被害を出しながらも防衛は順調です。

 

 

 しばらくしてベーオウルブスがハイパーゲートへ突入したので計画を発動しますの。偽造もしてあるので問題なし。準備は完了。

 

「全空域に居る地球連邦軍に告げます。敵にハイパーゲートを暴走させる計画があるのを発見しました! 実際に重力異常を感知しております! こちら、被害予想のシミュレーションです」

 

 カティ・マネキン大佐を含めて全体に向けてデータを送信。カティ・マネキン大佐は即座に撤退を決めて月面から後退していきます。

 そしてハイパーゲートが暴走……なんてことはなりません。ですが、実際に重力波がまき散らかされ、大規模な転移反応が起きます。視界が完全に衝撃でブラックアウトし、次の瞬間にはかなりの衝撃が来て艦隊などが流されていきます。そして月は消えて、また戻りますの。

 

「は、ハイパーゲートが消失しました……」

「月はどうですの?」

「け、健在です……でも、形が少し変化しているみたいです……」

「なるほど……」

 

 ヴィンデル少佐やアクセル達に連絡を取ってこの揚陸城を一時的な拠点とし、地球連邦軍を収容して被害の確認などをしてはどうかと進言してみますの。

 

『許可する。こちらから大佐に連絡する。先にアクセル達を招き入れておけ』

「了解ですの」

 

 リンさんは助けられませんでしたが、それ以外はおおむね()()()()ですの。ハイパーゲートで月が欠ける前に亜空間に転送し、月の形に加工した衛星をそっくりそのままの場所に戻します。これで欠ける事によって地球の自転が変化して動植物が死滅することも防げました。

 ソレスタルビーイングがヴェーダを持ちだしていなければそれもゲットですの。そう、ハイパーゲートごとお月様、ゲットですの。それに月面に墜落したり、破壊されたりしたジャンクもあるのでウハウハです。後は月の全てを兵器工場に作り変えれば戦力は増やせますの。

 

 

 

 

 

 




アルフィミィの月面計画

1.火星騎士のカタフラクトを入手
2.マオ・インダストリーの技術を入手し、リン・マオの救助
3.ハイパーゲートを壊される前に月ごと奪い取り、別の物と交換しておく。お母様が代わりを用意。



アルギュレ、ニロケラス、ヘラスの鹵獲成功
リンの救助失敗
セルゲイの救助成功
揚陸城の奪取成功
ハイパーゲートの奪取成功

総合評価:B

リンさんが助けられなかったので、問答無用で二段階マイナス評価




ヴァングレイⅡが行方不明になりました。
試作型相転移トロニウムエンジンを入手しました。
ヒュッケバインMK-Ⅲの設計図を入手しました。
工作機械を入手しました。
月を入手しました。
ハイパーゲートを入手しました。
揚陸城を入手しました。
アルギュレ(破損小)を入手しました。
ヘラス(破損中)を入手しました。
ニロケラス(破損小)を入手しました。
デューカリオンが月の転移に巻き込まれて行方不明になりました。
ソレスタルビーイングはヴェーダの回収に成功し、月の転移のどさくさに紛れて退却しました。
ギルゼリア・ヴァース・レイヴァースがキョウスケ・ナンブの手で死亡したため、レイレガリア・ヴァース・レイヴァースが再度即位しました。火星が本格的に地球に対して本気で動き出しました。

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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