アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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第3話

 

 

 下着を含めた服やその他、様々な生活必需品を購入した。化粧品とかシャンプーとかもレモンが使っている物と同じ物が用意してもらう。それにいくつか要らない物も買った。

 買い物が終わり、軍事施設の一つへと連れていかれた私はそこである人物の下へと通された。そこは執務室で、入った瞬間に緑髪をした軍人の男性が見える。

 

「お前がアルフィミィ・ブロウニングか」

「ですの。貴方がお姉様とお兄様の上司ですの?」

「お兄様? レモンの事はわかるが、アクセルの事か?」

「ですの。お二人は付き合うことになりましたの」

「そうなのか? それなら目出度いが……」

「待て。これには事情がある」

「あ、アクセルはお姉様を騙して用が済めばポイ捨てするような男だったですの!?」

「黙れ」

「今度は妹にまで手を出すなんて……」

 

 アクセルが私の頭を鷲掴みにして力を込めてくる。なのでこちらも両手で掴んで離させようとするけど、余り力は入れない。

 

「まあ、実際は私達の個人的な理由をアクセルが聞くための理由作りね」

「そうか。まあ、そういう事は好きにすればいい。それよりも、自己紹介をしよう。私はこの部隊を率いているヴィンデル・マウザー少佐だ」

「少佐、ですの?」

「何か変か?」

「いえ、なんでもありませんの」

 

 私が知っている情報ではヴィンデル・マウザーは連邦軍特殊部隊シャドウミラーの指導者であり、階級は大佐だった。もしかしたら、まだシャドウミラーは結成される前で、その前準備の段階なのかもしれない。そうでないとアクセルとレモンが一緒に居る理由がないし。

 

「アクセル、報告は間違いないんだな?」

「ああ、そうだ。()()()()ではな」

 

 まあ、あくまでも私が話しているだけの事だし、疑われるのは当然。ただ、それにしてはレモンの情報をしっかりと知っていることが、こちらの話について信憑性が増しているので虚偽だとはいえない。

 

「そうか。人と異生物の融合実験とは腐敗極まれり、という奴だな」

「強化人間を生み出す計画なんていくらでもありますのよ」

 

 そもそも、レモンだって人造人間のWシリーズを作り出しているし、シャドウミラーはその人造人間を運用するのだから、あまり人の事は言えない。

 

「それもそうだな。そちらの要望は理解している。衣食住と研究施設などの提供だな」

「はいですの。代わりに消したい悪人を消して差し上げますの。法で裁けない悪人はアルフィミィちゃんにお任せですの。特に人体実験とかを行っている連中は最優先でぶち殺してやりますので、教えてくださると嬉しいですの」

「……今のところは問題ない。アクセル」

「なんだ?」

「彼女をお前の下につける。特殊部隊の人間としての技術を叩き込め。特異な能力があるとしても、どんなところからボロが出るかわからん。それにパーソナルトルーパーに乗りたいらしいから、お前が適任だ」

「了解した。だが、レモンのところはどうする?」

「両方やらせればいい。できるな?」

「大歓迎ですの。時間は有限。詰め込み教育でお願いしますのよ」

 

 この身体はアインスト・アルフィミィ。それもデータを収集して自己進化していくアインストの女王が人間のデータ収集するために作り出した存在だ。なら、例え私自身の才能がなくても、アインストとしての才能はあるはず。自己進化と自己改造を行い続ければなんとかなると思う。

 

「じゃあ、朝からアクセルの下で訓練して、夜は私の所でお勉強ね。今日はゆっくりと休んで、明日からかしら?」

「お言葉に甘えさせていただきますが、基礎知識に必要な情報だけは先にいただきたいですの。パーソナルトルーパーのマニュアルとかは特に必要ですの」

「そうね。ヴィンデル、携帯端末を一つ、アルフィミィに渡したいのだけど、いいかしら?」

「……ネットワークに繋げないような物なら許可する」

「それなら、まずはパーソナルトルーパーのマニュアルからの方がいいわね」

「辞書や教科書も欲しいですの」

「わかったわ」

「部屋は用意してある。案内してやれ」

「はっ」

 

 兵士の一人がヴィンデルに命令された。彼についていけばいいみたいなので、荷物を持って後をついて行く。多すぎるので兵士の人にも手伝ってもらう。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 与えられた部屋に入る。この部屋は殺風景でデスクとベッド、天井に照明があってトイレやシャワー、クローゼットも存在している。

 そんな部屋に大量の荷物を持ち込んで整理していく。まずレモンが選んで買ってくれた服をクローゼットに仕舞いこむ。

 次にベッドの上に買ってもらった大きな熊と兎のぬいぐるみを配置。これは俺の趣味ではないが、アルフィミィが持っていたら可愛いと思ったので買った。それと中身はいずれ改造してアインストを仕込む予定。つまり、監視されているであろうシャドウミラーを出し抜く為の武器とするわけだ。

 

「失礼します。こちらがパーソナルトルーパーのマニュアルと資料になります。食事はダンボールの中に入っていますので、お好きな時にどうぞ」

「ありがとうございますの」

 

 部屋の整理をしていると、兵士の人がダンボールを持ってきてくれた。中には大量の書類が入っていて、どれも極秘扱いの物だ。ただ、作成年数は数年前のもので、本当にゲシュペンストのマニュアルみたい。今使われている量産機はゲシュペンストMk-Ⅱなので、ひと昔前の物になる。まあ、こればかりは仕方がない。

 

「さてさて、お勉強しますの」

 

 ベッドに寝転がって下に熊のぬいぐるみを敷きながら仰向けになる。そのまま足をパタパタさせながらパーソナルトルーパーのマニュアルを読んでいく。当然、よくわからないので資料を色々と見ながら頑張るしかない。まあ、頑張るしかない。裏技はあるにはあるけれど、それに頼るのはある程度の技術が身についてからの方がいいと思うし。

 

 

 

 

 

 ◇◇◇ アクセル

 

 

 

 

 

 

「それで、アルフィミィをどう見る?」

 

 俺達はヴィンデルの執務室に残り、アルフィミィの部屋に仕掛けた監視装置で彼女を確認しながら話をする。

 

「工作員としては落第だな」

「部屋の鍵も確認していないものね」

「そもそも鍵など意味がないのかもしれないがな」

「自分が絶対に安全だと確信しているのかもしれないな」

 

 あの馬鹿は片付けが終わったらベッドに寝転がりながら資料を読んでいる。こちらの監視なんて気にもしていない。

 

「監視を続けるしかあるまい」

「いいのか? パーソナルトルーパーでなら殺せる可能性は充分にあるぞ」

「そうね。私達の計画を失敗させようとするのなら殺すしかないかもしれないわね」

「だが、逆にこちらが懐柔できれば戦力になる。彼女自身も腐敗した者達なら自らの手で殺すと言っているのだ」

「自分が人体実験をされたから、か」

「でしょうね。おそらく、ちゃんとした知識もないから女の子としては赤子みたいな知識しかなかったわ。なんというか、偏ってるのね」

「時々、まるで自分の身体ではないかのように戸惑い、確認している場面もあった。おそらく改造されたのは事実だろう」

「ならば、彼女も腐敗した者達の被害者かもしれん。殺すのは明確に邪魔になったらでいいだろう」

「事実とはわからんがな。それよりも、アルフィミィが居たであろう研究所はわかったのか?」

「不明だ。だが、証拠隠滅の為に皆殺しにされた施設など今時珍しくもない」

 

 現状、行方不明者が増えている。誘拐されて金持ち共の玩具になるか、科学者達の人体実験体になるかだが、それ以外にもテロに巻き込まれたという場合もある。DC戦争とインスペクターを退けてからの長い平和とインスペクターからもたらされた恐怖が色々な者達を腐敗させ、欲望のままに動き出している。

 その一つが過剰なまでの軍備増強だ。パーソナルトルーパーを始め、特機と呼ばれる対異星人用の兵器開発。これ自体は問題ないが、インスペクターの技術を吸収し、進化し続けているソフトとハードから様々な問題が噴出した。機体が高性能化するに従って、パイロットである人間に限界が見られだしたからだ。そもそも乗るパイロットの事などほとんど考えずに作った試作機を乗れる値までダウングレードする必要すらある。

 また、ベテランはインスペクターとの戦いでほとんど殺され、新人が多くなっている。そんな状況で兵器の力を十全に発揮できる存在を作り出すには身体能力を上げた強化人間の方がコストが下がる。その為、国策として遺伝子改造を行ったデザインチャイルドがどんどん作られた。その一つがコーディネーターと呼ばれる者達だ。そのコーディネーターは当初の計画通り、パイロットとして優秀であり、また様々な分野で頭角を現してきた。

 しかし、そのことに反感を抱く者達が現れ、薬物による強化など人体実験を繰り返す者まで現れている。その一つがアルフィミィが言っていた人ではない別の生物との融合。キメラを作りだす実験だろう。本来成功するはずのないものが、成功した存在。それがアルフィミィだと思われる。あくまでも奴自身が語った内容から考査すればだ。

 

「それよりも問題なのはこちらだ」

 

 ヴィンデルが取り出した資料は数日前に俺達がとある施設を襲撃し、盗みだしたデータだ。このデータは政治家と犯罪者の癒着が証明される証拠だ。

 

「それがどうした?」

「証人も死体で発見され、提出したデータは証拠不十分として消去された」

「揉み消しじゃない」

「上の奴等も噛んでいたか」

「麻薬から人身売買までやっていたが、その顧客に俺達が知らなかった大物が居たのかもしれん。すまん、無駄足になった」

「いいさ。ヴィンデルのせいじゃない」

「そうね。それよりも目を付けられたんじゃない?」

「だろうな。俺が作る部隊の話が立ち消えかけている」

「それにしては余裕じゃないか」

「こんな物を渡されたからな」

 

 新たに送られてきた資料を携帯端末で確認すると、狙っていた者達と敵対する派閥の存在が映し出された。簡単に書かれた内容を言えば、ソイツが裏取引きをする情報だ。

 

「つまり、これは私達にアイツ等の手伝いをして汚点を晴らせってこと?」

「そういう事だ」

「で、受けるのかしら?」

「ああ、受ける」

「どういうつもり?」

「だから、アルフィミィを受け入れたのか」

「そうだ。俺達は命令通り、全戦力で現場を押さえにかかる。その間、アルフィミィにはこちらの処分をさせる。彼女は俺達の部隊に所属する人間でもないからな」

「そういうこと……」

 

 法で裁けないのなら、アルフィミィに殺させればいい。証拠さえ残さなければ俺達が疑われることはない。

 

「いずれは腐敗を一掃するが、今の俺達にそれだけの戦力はない。確実に任務をこなし、力をつける。だが、その間に犠牲者が出るのも事実だ。そこをアルフィミィに対応させる事で間引く。だから、アクセルは一ヶ月以内にアルフィミィを使えるように仕上げろ」

「いいだろう」

「私達は何時か地獄に落ちるでしょうね」

「何を今更言っている」

「そうだ。我等は青き清浄なる世界の為になさねばならない。その為に多少の犠牲ならば受け入れる」

「塵掃除は必要だ」

「わかったわ。一ヶ月で最低限の知識を叩き込んで送り出しましょう。アルフィミィも望んでいるみたいだし」

 

 訓練プログラムを作り出さなければいけないが、その前にまずはアルフィミィの身体能力を調べないとな。体力と運動能力。それに対G性能を調べればどれだけ化け物な身体なのかもわかるだろう。

 

「ところで、一つ聞きたいのだけど……」

「なんだ?」

「アルフィミィの部屋を監視するのはいいのだけど、監視カメラがトイレとかにもあるのはどうかと思うわ」

「だが、無い場所で何かをされたら事だ」

「そうね。だから、監視は女性隊員でして、男性は見ちゃ駄目だからね」

「わかっている。当然だ」

「こんな餓鬼に興味なんてないからな」

「じゃあ、監視は私の方で手配しておくわ」

「それはいいとして、アルフィミィにつける首輪はどうする? 爆弾でも仕込むのがセオリーだが……」

「拒否されるでしょうね」

「彼女が搭乗する機体に仕込むくらいか。それとあの大きなぬいぐるみ。アレにも監視装置を仕込んでおけ」

「了解した」

「でも、意外よね。アルフィミィがあんなのを欲しがるなんて……」

「アイツも餓鬼だってことだろう」

「そう、ね……」

 

 レモンが何か違和感を感じているようだし、一応警戒しておくか。

 

 

 

 

 

 

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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