アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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第36話

 

 宇宙へと上がり、コロニー・メンデルへと到着しました。コロニー・メンデルはアインストによる魔改造を繰り返された事によって随分と変わっております。もちろん、外側はキチンと偽装してありますし、内部構造も金属に変更してありますのでバレる心配はありません。

 居住区の八割は無くなっており、食料や資材など様々な生産施設になっております。コロニーの外側には多数の軍事施設が存在し、パーソナルトルーパーの製造から整備まで可能です。そこに地球で作ったブロックを結合する事で更に軍事施設として拡大していきますの。

 

「ここが廃棄されたコロニー・メンデルね。随分と姿が変わっているようだけど?」

「買ってから改造を繰り返しましたの。わざわざL4宙域から持ってきましたしね。ところで、どうですかイネスさん。ここでナデシコ級を作れそうですか?」

 

 今回、私と一緒に宇宙に上がってきたのはイネスさんを始めとしたネルガルの技術者と護衛の方々と護衛の人達です。ネルガル・マオインダストリー社は自前の部隊を堂々と持てるようになったので先行生産として作ったブラックホールエンジン搭載型のゲシュペンストMK-Ⅲ(アルトアイゼン・ナハト)ゲシュペンストMK-Ⅳ(ヴァイスリッター)をメンデルの護衛として持ってきました。パイロットが余っていたからこそできる事ですわね。本来なら地上の護衛も含めるとそこまで持つ事ができず、地球連邦軍の駐屯地を用意するしかありませんでした。ですが、もはや私達にそのような制限はありませんの。

 

「ここなら問題なく作れるでしょう。使えなくてもブロックを上げてるから大丈夫よ」

「そうですか。では技術確認も兼ねてトライロバイト級万能ステルス母艦を作りますか? データはございますの」

「それってライセンスとか大丈夫なのかしら?」

「魔改造するので必要ありません。動力炉と武装も変えますしね」

「それってもう別物じゃない。それをやるぐらいなら素直にナデシコから作るわ」

「そうですか。では小型の艦から作ってもらってよろしいですか?」

「小型ですか?」

「はいですの。ナデシコの試験用としてこんな感じのステルス艦が欲しいですの」

 

 イネスさんにデータを送り、確認してもらいます。作ってもらうのはナデシコフリートサポート艦ユーチャリス。ネルガル重工が極秘裏に建造したもう一つのナデシコで、ナデシコC開発のためのデータ収集に使われました。ナデシコCのプロトタイプの意味合いをもち、ワンマンオペレーションシステムプランをほぼ実現した艦ですの。操船はラピス・ラズリ一人で可能とされております。

 

「これぐらいなら可能ね。欲しい能力はステルス性能と単艦での大気圏離脱と再突入が可能となる性能。それに数機のパーソナルトルーパーを運用できる施設。ワンマンオペレーティングシステムで出来るだけ人を省く……特殊部隊としての運用かしら?」

「ですの。ちょっと表沙汰に出来ない仕事をしますの」

「穏やかじゃないわね。私が知っても問題ない事?」

「イネスさんなら問題ありませんの。違法研究によって被害を受けている被害者の救助を行いたいと思っておりますの」

「それは良い事じゃない」

「ええ、表向きに動ければいいんですが……」

「無理ね。そういうところって大抵は上層部と繋がっていたりするしね」

「そういうことですの。ですから、こっそりと襲撃して救出してきます」

「それに私も協力しろって事ね。やる事は治療かしら?」

「できなければ黙っていてくれるだけで構わないですの?」

「いいえ、別に大丈夫よ。協力してあげるわ。私としても他人事じゃないしね」

 

 イネスさんも未来から来ていますし、実験体にされる可能性が非常に高いです。そう考えると確かに他人事じゃないのかもしれませんの。

 

「ありがとうございます」

「それはそうと、手に入れた技術は教えてちょうだいね?」

「も、もちろんですの……」

 

 そっちの目的もバレてますわね。まあ、技術者としてはある意味では当然ですの。ステルス技術に関してはディバイン・クルセイダーズが研究していた高性能ECM、ASRSを使わせてもらいます。周囲に電磁波を発生させてレーダーに感知されない効果があります。ナノマシン技術を使って光学迷彩を合わせた高性能のASRSが開発しました。これにより視認可能な位置からも探知不可能です。

 

「これと脱出用のブースターを用意しておいてください」

 

 OGシリーズでアーチボルトが使っていた手ですが、有効なのは間違いありません。ですのでユーチャリスに搭載させてもらいましょう。残念ながらまだ転移技術はありませんしね。アインストの転移技術とボソンジャンプのシステムを解析できればいいのですがまだ無理です。アインストの方は可能なのですが、アインストのコアが必要なのでまだ使えません。報復しないといけませんしね。まあ、ユーチャリスは転移技術がないからこそ、今の技術でも実現可能だとイネスさんは判断したようですの。

 

「改造と開発は任せます。イネスさん達の好きなように弄ってもらって構いませんの」

「ええ、そうさせてもらうわ」

 

 イネスさんと別れてから別のエリアを確認します。そちらでは全自動でブラックホールエンジンを搭載したゲシュペンストMK-Ⅲ(アルトアイゼン・ナハト)ゲシュペンストMK-Ⅳ(ヴァイスリッター)が製造されていっています。技術者の人達がちゃんと管理室に入って確認していってくれています。ここはAIで管理しているのですが、一応は人が居た方がいいですの。

 メンデルの施設を色々と周りましたが、一番肝心な場所に移動します。コロニー・メンデルにある隠し施設であり、最重要機密の場所。そこには眠り姫が眠っております。

 そう、私の考えたスーパーでハイパーなステラちゃん。彼女が一糸まとわぬ状態で培養槽の中を漂っております。しかも本来の姿。推定16歳ではなく10歳くらいなのでより可愛らしいですの。ちなみに他の培養槽にはステラちゃんと同じ容姿をした女の子やまったく別の人もいます。この中にはオルレインも居ますし、彼女と関係する子も二人、眠っております。ステラちゃんの方は試験用のものなので何もなければパーツ行きですの。

 

「さぁ、お目覚めの時間ですの。お姫様」

 

 システムを操作して培養槽から培養液を抜き、培養槽を横に移動させて蓋を開きます。そこに寝ているステラちゃんに触れながら起動プロセスを開始しますの。少しするとステラちゃんが目を開けて……苦しみだしました。

 

「……ひっ、いやっ、いやっ、やめてっ、痛いっ、痛いのっ!」

 

 両手で頭を押さえて泣きながら苦しみ続けるステラちゃんから念動力のようなものを感じました。それに合わせてみると、数々の実験台にされて身体を弄り回され、最後には身体を斬り刻まれている映像が私の中に入り込んできました。追体験のように身体の痛みまでしっかりと感じられてますの。

 

「うふふふ……シャットダウンですの」

 

 強制的に意識を停止させて眠りにつかせ、培養液を満たし直して装置を再起動します。ステラちゃんの身体を調べると脳にダメージまでありました。念動力による自傷でしょう。

 

「ステラちゃんを起こすにはまず、記憶を消去したりしないといけませんわね。さて、そのような技術がどこにあるか……ああ、ありますわね」

 

 ブレインコンピュータを通して各部署に連絡を入れておきます。特にイネスさんには頑張ってもらいます。他にはカルヴィナさんとライルさんの二人を呼び出しましょう。それと秘密ブロックの格納庫にホワイト・グリントとブラック・グリントの二体を取り出しておきます。

 それぞれ武装はライフルとミサイル。レーザーブレードを用意。IFSも適応させているので問題ありません。それと外装にナノマシンを使った光学迷彩を利用したスキンを適応し、姿をゲシュペンストMK-Ⅲ(アルトアイゼン・ナハト)ゲシュペンストMK-Ⅳ(ヴァイスリッター)の二機に見えるようにしておきますの。後は二人に訓練しておいてもらいます。

 準備が整えば襲撃を行い、ステラちゃんを助けるために必要な技術を手に入れます。狙うべきは当初の予定通り、スクールですの。ここになら記憶操作技術がありますの。すぐにでも襲撃したいのですが、スクールを襲撃したらラトゥーニを始めオウカさんなども救出しなければなりません。故にどうしても脱出用の戦艦が必要です。上と繋がっていればウルブスが来る可能性もありますし、DCの連中が……それこそビアン・ゾルダークがヴァルシオンで現れる可能性もありますもの

 

『社長。指示された場所に到着したわ』

「今、通路を開きますので指示された通りに進んでくださいですの。その通りに進まないと死ぬかもしれませんので気をつけてくださいね?」

『了解』

 

 お二人がやってくる前にステラちゃんに別れを告げてから場所を移動し、格納庫の方へ移動します。広い格納庫にブラック・グリントとホワイト・グリントを亜空間より取り出して配置します。カルヴィナさんとライルさんのバイタルデータとこれまでの戦闘データを入れてからシステムチェックを走らせていきます。

 

「ようこそですの」

 

 扉が開いたのでクルリと回転して二人を迎え入れますの。私のバックにはブラック・グリントとホワイト・グリントが鎮座しておりますので、良い感じになったでしょう。

 

「これが俺達の新しい機体か……」

「使えそうならいいけどね」

「ふふ、使えそうじゃなくて使えるようになっていただきますの。とりあえず、一ヶ月で乗って戦闘できるようにはなっていただきます」

「マジかよ……」

「そう言うって事は例の作戦に必要なのね」

「はい。予定を変更してできるだけ早く襲撃します。それと私も行きますが、護衛のパーソナルトルーパーやアーマードモジュールの排除はお二人にお願いしますの。徹底的に排除してください。ただし、できる限り殺さないようにお願いします。おそらく、彼等は実験体を投入してくるでしょうから」

「そいつは厄介だな」

「保障はできないわよ。殺してしまうかもしれない。私としては自分の命を優先するから」

「ええ、それで構いません。ですが、こちらが指定した人だけは捕獲でお願いしますの。一応、先に侵入して助けられるようにしておきますの」

 

 そっちの方が確実ですしね。あくまでもお二人にお願いするのは護衛戦力の殲滅です。事が起こった時は撤退の支援もしてもらう予定ですの。

 

「どちらにせよ三ヵ月しか月日はないと思ってください。その頃になれば母艦もできるでしょう。ただし、いいですか、お二人の機体とその戦艦はネルガル・マオインダストリー社とは一切関係ありませんし、レッドアクシズとも関係ありません。ですから、やばくなれば自爆して脱出してくださいね。絶対に鹵獲されてはいけません。その為に脱出装置も完備させてあります」

「了解よ」

「わかった」

 

 自爆と同時にアインストを使って近場に強制転移させますの。お二人のようなネームドを無駄に殺すなんて事はできませんしね。

 

「訓練時は偽装スキンを使ってゲシュペンストMK-Ⅲ(アルトアイゼン・ナハト)ゲシュペンストMK-Ⅳ(ヴァイスリッター)に偽装させてやるようにお願いしますの。ここは好きに使っていいので、AIを使って修理や調整をお願いしますね」

「社長はこれからどうするんだ?」

「私はこれから地上でスカウトしに行きます」

「社長自らという事はかなりVIPかしら?」

「どうなんだ?」

「VIPですの。これから私達に必要な技術を持っている人達ですので、なんとしても仲間に引き入れますの」

「まあ、私達に関係ないならいいわ。今はライルを使い物になるようにしなきゃね」

「お手柔らかに頼むぜ、姐さん」

「却下ですの。人の命がかかわるので徹底的にお願いしますの」

「任せなさい」

「うぇ……」

「ボーナスは弾みますから、頑張ってくださいですの」

「了解」

 

 さて、二人はそれぞれの機体に乗っていきました。最終調整をそれぞれのAIに任せつつ最適化を行います。細かな調整を行えば一度外に出て動かしてもらいます。加速性能とか改造ヴァングレイ並みの馬鹿みたいな感じですが、戻る時はAI制御にすれば安全運転で戻れます。とりあえず、帰宅用の船が出るまではお二人のお手伝いを行いますの。

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 次の日。無事に地球へと戻り、白色のキャミソールと赤色のスカートという服装に変えてから護衛を連れて時流エンジンを研究している時流研究所に向かいます。

 

「予想以上に寂れていますの」

 

 とてもじゃないですが、研究所には見えませんの。まるで廃工場のような場所ですが、時流研究所と表札に書かれているので入口を潜って中に入ります。護衛の人達を待機させ、少し進んでいくとすぐに白衣を着た大人の人がやって来ました。

 

「お嬢ちゃん、なんのようだい? フィオナ達の友達かな?」

「はじめまして、フェル・グレーデンさま。私はアルフィミィといいますの。この名前に憶えがありますよね? 

「ああ、もちろんだ。君が支援してくれていたのだね」

「そうですの。お会いできて光栄ですフェル・グレーデン様」

 

 案内されたのはまさに研究所という感じな場所で、色々とごちゃごちゃ物が置かれていますの。もちろん、大きな試作型のエンジンが中央に置かれておりました。

 

「これが試作機ですの?」

「ああ、その通りだ。君の資金があったからこそここまで出来た」

「それは良かったです。ですが、まだ完成はしていませんの。研究資料を見せてもらっても?」

「ああ。これが研究資料だ」

「座ってもよろしいですか?」

「もちろんだ。お茶も用意しよう」

「ありがとうございますの」

 

 用意された椅子に座り、渡された論文を読んでいきます。疑問に思った場所はフェル・グレーデン博士と話し、吸収した様々な科学者の知識と演算装置を利用して問題点を洗い出していきますの。

 

「理論も今陥ってる問題も分かりましたの」

 

 90分ほどかけてしっかりと読み込んで理解しました。これなら、得た知識とネルガル・マオインダストリー社の施設を使えばどうにかできます。

 

「ここはこちらにバイパスを繋げるば良いと思いますの」

「成程…………しかし、ここが…………」

「それなら、こう…………」

「何やってんだ?」

「丁度良い。お前も参加しろ」

 

 帰ってきたもう一人のおじさん……多分、ラージさんの父親も加えて、三人で時流エンジンの設計図を改造していっちゃいますの。こちらが出した意見に対して検討していくと新たな改定案が出てきます。それを見て更に意見を出していきますの。

 

 

 時間を忘れて話すこと5時間。ある程度まで作り上げる事ができました。ただ、ここで作るには色々と問題がありますの。

 

「後は作るだけだが…………今日はもう遅いし泊まって行きなさい」

「それはありがたいですの。ただ、皆様に提案があります。正直、この技術はとても危険です。ですから、私が社長を務めているネルガル・マオインダストリー社にご家族ごと来ていただきたいと思っております。もちろん、かかる費用から手続きまで全てこちらが持ちますの。資金も資材も施設も使い放題とさせてもらいます」

「本当か!?」

「いや、待つんだフェル。確かに美味しい話だが、息子達の事もある。それにこう言ってはなんだが、彼女の事は……」

「む」

「信じる信じないは置いておいて、護衛は最低限つけさせてもらいますの。こちらはフェル・グレーデン博士の暗殺計画を掴みました」

「嘘だ! 連中は信じていないんだぞ!」

「しかし、万が一もあります。ましてや私が支援しているのですから、実現する可能性は高いと思われるでしょう。狙われる理由は充分ですの。それにタイムマシンの危険性は考えただけでもわかるはずですの。私なら味方にならなければ味方になるように手を打ちますし、失敗すれば確実に消しにかかりますの。だって、過去に戻られて私という存在を消されたらかないませんもの」

「それは……」

「息子や娘を人質に取るという事か……」

「可能性は高いです。特に火星騎士は確実に狙ってくるでしょうね」

「そちらの会社に行けば守ってくれるのか?」

「ええ、もちろんですの。私の会社は常に最新鋭のパーソナルトルーパー数十機に守らせておりますし、白兵戦力もかなりありますの」

 

 完全な軍事拠点として要塞化している我社の施設データを見せます。内部に学校もあるので子供でも安心です。また英才教育も施せるので将来も安泰ですの。

 

「福利厚生はこちらで……」

「わかった。この話を受けよう」

「いいのか?」

「ああ。そっちの方が安心できる。確かにタイムマシンの危険性は考えられるだけでいくらでもある」

「では、よろしくお願いいたしますの」

「こちらこそ」

「私の方もよろしく頼む」

 

 三人で握手してから細部を詰めていきますの。しっかりと契約書も交わしておいたので安心ですの。

 

「それじゃあ、娘を紹介しよう」

「はいですの」

 

 それから、二階に移動してご飯を作っていた三人を紹介されましたの。

 

「こちらアルフィミィ。これから世話になる会社の社長だ」

「よろしくお願いしますですの」

「小さいのに凄いね。私はフィオナ・グレーデン。よろしくね!」

「俺はラウル・グレーデン。フィオナの双子の兄だ」

「あたしの方がお姉ちゃんなんだけどね」

 

 赤い髪の二人。双子だけあってよく似た顔たちをしています。この二人がRの主人公ですの。良かった。彼等は無事でした。これでデュナミスに対抗できるかもしれません。ただ今はこっちですの。

 

「そうなんですの? どちらが兄か姉かは後で判断しますの」

「ボクがラージ・モントーヤだ。よろしく」

「はい。こちらこそ」

 

 それから、六人で食事をとっていく。話は自然と時流エンジンへと流れて最後に引っ越しについての話になりました。彼等にも懇切丁寧に時流エンジンが持つ危険性を説明し、ネルガル・マオインダストリー社に移る事へのメリットとデメリットをしっかりと伝えます。

 

「私は別に構わないわよ。それに大企業の後ろ盾があったら研究も進むしね」

「確かにそうだね。今までよりも更に高度な研究ができるだろう」

「俺は……パイロットになれるなら構わない」

 

 三人共、問題ないようなのでしっかりと確保できました。今回は問題なくてとてもグッドですの。

 

「あ、ただ一人だけ追加できるかな?」

「構いませんが、誰ですの?」

「ミズホちゃん……」

「あっ!」

「ミズホか。確かに彼女も居た方がいいな」

「あっ、ということは彼女を知っているのか?」

「ちゃんと調査していますからね」

 

 いやはや、確かにミズホちゃんがまだ居ませんでしたね。彼女の家族も含めて全員、連れていきましょう。正直、デュミナスの襲撃に対抗できるかは微妙ですが、アインストの力をぶつけてやりますの。ええ、デュミナスが現れたのならばアインスト案件ですの。

 

「食事が終わったら荷物を纏めてくれ」

「は~い」

 

 これで問題はない……そう思ったら滅茶苦茶嫌な予感がしましたの。このままここに居たら致命的な失敗をするかのような……これは悪意? 

 

「ちっ。全部隊に通達。襲撃の可能性があります。即座に警戒して臨戦態勢をとってください。それと部隊の増援を要請します」

 

 通信端末を使って全員に教えておきます。不思議がられていますが、こちらの言葉を聞いて全員が息をのみました。しかし、ここまでしても念動力は私に危険を訴えてきていますの。ここに居る人達は安全……()()()()()()()()

 

「フィオナ! ミズホさんの家はどこですの!」

「えっと、それは……まさかミズホが襲われてるのっ!?」

「っ!」

「待ちなさい!」

 

 ラウルが飛び出していったので、私も追いますの。護衛にはここを守らせておきます。

 

「皆さんはここで待っていてください。私の護衛がしっかりと守ってくれます。いざとなれば連れて脱出するように言っておきます」

「わ、わかった」

 

 急いで飛び出し、ラウルの後を追います。虚空から刀とアサルトライフルを取り出しながら走っていくとラウルはバイクに乗って進んでいきました。私はそれに追いつき、座席の後ろに飛び乗ります。

 

「バイクに追いつくって……」

「私は色々と強化していますからね。それよりも急いでください」

「ああ!」

 

 嫌な予感はどんどん膨れ上がってきますの。少しすると警報が鳴り響き出しました。何が出てくるかわかりませんが、非常に、非常に嫌な予感がしますの。

 

「な、なあ、アレって……」

「空間歪曲……きますの! 急いでください!」

 

 道路を爆走していると、空間が歪んでそこから現れたのは頭部が仮面のような無機質な形状をしていて、首にあたる部分はなく手足の形状は細く長い。巨大なソイツは掌から光の光線を出し、ビルを切断していく。

 

「マジかよ!」

「止まるなっ、走れですの!」

「でもビルの残骸がっ!」

「問題ありませんの!」

 

 アサルトライフルの弾丸を生体電流を発生させて加速し、崩れてくるビルに命中させて撃ち落とします。近付く破片は巨大化させた刀で切り落としていきます。

 

「あの化け物はなんだよ!」

「異星人! いえ、使徒ですの!」

「使徒って数十年前にセカンドインパクトを起こしたっていう……」

「多分それですの!」

 

 時系列はちょっと違うようで数十年前という事でかなり昔みたいですの。しかし、このタイミングでこんな場所に現れるんじゃありませんの! こんなところにエヴァもアダムもリリスも居ませんのよ! 

 

「右! 次左ですの!」

「おう!」

 

 ラウルに指示して避けさせながら突き進むと、目の前に車が沢山止まっていて、そこから人が逃げていきます。ラウルはそのまま突っ込んで車の上を走っていきます。その間にこちらは指示を出して護衛に博士達を連れて即座に撤退するように伝えます。

 

「ミズホの家は!」

「もうつく!」

 

 急カーブをかなりの速度で突っ込んだ為に曲がりきれないので、私が壁を蹴ったり、地面を掴んで支えたり削ったりしながら突き当りの家に突入しました。

 

「ミズホ! どこだ!」

「ら、ラウルさんっ!?」

 

 なんとミズホさんはお風呂に入っていたようでタオルを巻いただけの姿でした。ラッキーですわね。いえ、この状況ではアンラッキーですの。

 

「イチャコラせずにさっさと逃げますのよ! あんな化け物なんて相手してられませんの!」

「ああ、そうだった! 来い!」

「え、えっ、まってくださいっ!」

「却下ですの!」

「ふぇぇぇっ!」

 

 外に出ると使徒、サキエルの顔がすぐ近くにありました。思わずアサルトライフルを乱射しますが、ATフィールドに当然のように防がれますの。

 

「ラウルはミズホを連れて逃げなさい!」

「お前はどうするんだ!」

「私は囮になりますの!」

「でも……」

「大丈夫。私はどうとでも……」

 

 サキエルの拳を後ろに下がって避け、攻撃してくるタイミングで刀を使って斬り裂きます。青い血が流れてくるので、それを吸収して解析します。相手はどうやら私を脅威と見たようで、光線を放ってきます。ですので全速力で逃げますの。

 光が私を飲み込む直前に少し離れた位置に転移し、アサルトライフルを撃ちながらラウル達から離れていきますの。怖い怖い鬼ごっこ……というか、もしかしてサキエルの狙いは私ですの? それならこんなに追ってくるのも理解できます。

 

「ヘルプ! ヘルプ! ヘルプミ―!」

 

 光線を避けていると戦闘機が飛んできました。即座にミサイルを放ちますが、光線で機体ごと切断されて墜落しました。地球連邦軍のパーソナルトルーパーやアーマードモジュールもやってきますが、普通に蹂躙されます。相手になっていませんの。まあ、こちらの攻撃は無効化されるので仕方がないです。ATフィールドはガチヤバですの! 

 というわけで、その辺にあるバイクを無断で貰って逃走します。ちゃんと適度にアサルトライフルで挑発をしながら、バイクをアインスト化させての移動ですの。

 お母様に救援を求めたいですが、支援しないと言われているので仕方がありませんの。とりあえず、ラウルとミズホが逃げるまでデットヒートでスリル満点な遊びをします。

 

『社長。目標の回収と退却を完了しました。護衛のゲシュペンストMK-Ⅲ(アルトアイゼン・ナハト)などはどうしますか?』

「では戦闘に参加して避難誘導が終わるまで相手をしてください。こちらの攻撃はほぼ効きませんが、グラビティブラストなどが効果あるか試してください」

『了解。効果なしの場合は……』

「相手に突撃して機体を自爆させなさい。もちろん、脱出はちゃんとするようにしなさい。何のためにAIを搭載しているか、わかっていますわよね?」

『はっ! 必ず生きて戻ります!』

「よろしいですの。レッドアクシズとしての戦闘を許可します。全力で潰すですの!」

『イエッサー!』

 

 さて、どうにかなると思いますが、これから使徒の事も考えないといけませんの。まあ、相手はエヴァンゲリオンに任せましょう。まさか、まだ開発が終わってないなんて事はありませんわよね? 

 

 更にはDC残党まで現れて地球連邦軍と使徒の三つ巴となりました。

 

 サキエルちゃんはブラックホールの自爆を三発受けて撤退していきましたの。そう、撤退。ブラックホール受けても死なないとか、スパロボ設定じゃ絶対にありませんの。助けてエヴァンゲリオン! 

 DC残党は普通に残った機体で狩れました。ゲシュペンストMKⅡとは違うですの!

 

 

 

 




知ってるかい? 自爆は攻撃手段なんだぜ!(ポケモンのように

ATフィールドの仕様は2000や3000ダメージで抜けるようなチャチなもんじゃありません。攻撃の瞬間を狙えばダメージは微かに通ります。インパクトの瞬間のみですが。
使徒が狙ったのは最初適当に暴れて、最後はアルフィミィ狙いです。仕方ないね。だって地球最初の生命体ともいえるアインストだもの。狙われないわけがない。


ルート選択
地上 エヴァンゲリオン DC残党 フルメタルパニック
宇宙 ガンダムSEED DC残党 ソレスタルビーイング
こんな感じですね。

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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