アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する 作:アルフィミィ好き
朝五時にアクセルにたたき起こされ、そのままお外にあるグラウンドに連れて行かれて30㎏くらいある荷物を持たされて三時間くらい全力でひたすらグルグルと走らされた。しかも最初の一時間は普通に走っただけだったけれど、その後は模擬弾をアクセルから撃たれる中で走らされるという酷さ。明らかに今までの恨みがあると思う。
「ちっ、化け物め」
「ふっ、この程度、アルフィミィちゃんにとっては超余裕ですの」
「その割には余裕がなさそうだな」
「そ、そんなことはありませんの……よ?」
実際問題。かなりキツイかった。精神的にくるし、身体もかなり限界だ。それでもどうにか回避しながら走り続けたつもりだ。実際は回避できなくて何度も転んだ。むしろ、ここまで持ったのは流石、アインスト・アルフィミィの身体といえる。
「まあいい。大体の身体能力はわかった。これから一時間の食事休憩を与える0900までに終えて部屋にいろ。そこから次の訓練場所へ移動する」
「了解ですの。シャワールームってどこにありますの?」
「それなら部屋に戻れ」
「わかりましたの」
部屋でシャワーを浴びながらゼリー飲料を流し込んで身体を洗う。かなり適当に洗ってから外に出て、着替えをする。着ていた服は洗濯に出し、髪の毛を乾かしながら貰った資料を読み込んでいく。
パーソナルトルーパーの運転はだいたいゲームで作られた戦場の絆を難しくした感じだという事がわかったので、このまま覚えていく。それに確かスパロボ時空ではパイロット適性のある人を見出す為にシミュレーターをゲームセンターとかに配置していたはずだ。それもやらせてもらおう。
「入るぞ」
「……アクセル、ここは女性の部屋ですの。ノックぐらいしやがれですの」
「女性って年齢か。だいたい時間は伝えていたはずだ」
「っと、もうそんな時間ですのね」
「何をして……PTのマニュアルか」
「まずは動かせるようになってから、内部のOSとかを理解しませんとチンプンカンプンですの」
「まあ、俺としては使えるのなら何でもいい。今から対G訓練をして、座学だ。それが終われば訓練施設でクラッキングなどのやり方を教える」
「了解ですの」
アクセルと一緒に移動して、シミュレータルームへと連れていってもらった。ここの場所はしっかりと覚えないといけない。
シミュレータールームに入ると沢山の球体が置かれていて、とても楽しみになってくる。なんせゲームするのと同じなのだ。
「このシミュレーターは何時でも使えますの?」
「キラキラした目で言っても俺と一緒でないと使えないからな。事前に申請が必要だしな」
「……専用機が欲しいですの」
「無理だな。というか、そもそも軍人でないお前が使えるわけがない。今回は対Gを測るためだけに許可を得た」
「そんな……」
「まあ、どうしても欲しいのなら、それなりの結果を出してから頼むんだな」
「……ぐうの音もでない正論ですの」
欲しければ結果を示せ。当然の事なのでやるしかない。そんな訳でアクセルが用意してくれたシミュレーターの中に入り、説明を受ける。
「シートベルトを締めて操縦桿を握っていろ。後はこっちで操作する」
「わかりましたの」
「それとグレイアウトでは止めずにブラックアウトまで行くから、覚悟しておけ」
「畏まりましたの」
「精々頑張れ」
ハッチが閉められ、操縦席の中が暗くなる。すぐに灯りがついてスクリーンに青空が映し出される。周りを見ると滑走路に居るようで、今にも離陸しそうな感じだ。機体は残念ながらわからない。
『聞こえるか?』
「問題ありませんのよ、アクセル」
モニターの一部にアクセルの顔が映し出され、声もしっかりと聞こえてきたので問題ないと伝える。画面のアクセルは軽く頷いてから、何かを操作していく。
『じゃあ、これから対G測定を始める。楽にしていろ』
「はいですの」
身体から力を抜こうとしても、ワクワクしてきている。だって、身体はともかく心は男の子だもの。そう思っていると、シミュレーター全体が振動しだし、モニターに映し出される映像が動いていく。
すぐに離陸し、身体に正面から後ろに引っ張られるような感覚が湧いてくる。モニターも空に上がり、どんどん加速していく。
『離陸は終わった。これより加速プログラムを始める』
「バッチコイですの」
『まずは軽く10Gから行ってみるか』
「あ、あれ? 確か対Gスーツを着て12Gぐらいが限界と聞いたような?」
『いつの時代の話だ。今なら対Gスーツがあればそれぐらいはいける。まあ、生身だとそんなに変わらんが』
「つまり、生身でも結構きついレベルのような……」
話している最中も加速し、どんどん身体にかかる圧力が上がっていく。シュミレーターなので実際は少し違うけれど、かかって来る圧力は本物と変わらない。どうやってるかは知らないけれど。
『10Gじゃ余裕か』
「確かにきつくもなんともありませんの」
最初に身体が引っ張られる感覚があっただけで、もう慣れてきたのかなんともない。本当にこの身体はおかしい。
『次は15Gまで上げる』
「それもおそらく余裕ですので、20Gまで上げてくださいですの」
『いいだろう……』
どんどんGが上がっていき、20Gで身体が悲鳴を上げて視野が狭くなってくるし、色も失ってくる。これがグレイアウトという現象で、身体にかかる圧力によって脳に血液が行かなくて起こる現象らしい。
確か、時速100キロは0.94(G)で、約1G計算。つまり20Gというのはざっくり2000キロという頭のおかしいレベルになる。実際はもう少し低いけど、これぐらいになる。
『これ以上はシミュレーターではできん』
「……そう、ですの……」
『かなりきつそうだな』
「……身体が、軋んで、吐き気も……」
『まあ、そうなるだろうな。そもそも20Gを生身で耐えられるほうがおかしいんだがな』
「流石、アルフィミィちゃん、ですの……」
『とりあえず、15Gまで下げるぞ』
「はいですの……」
15Gまで下がるとかなり楽になってきた。肉体が強化されていないレベルでこれなら、進化を続けていけば20Gだって普通に活動できそうではある。
◇◇◇
しばらくすると、アクセルがシミュレーターを停止させてハッチを開けてくれた。なので、シートベルトを外して自分で外に出る。アクセルが少し驚いていたけれど、どうしてかわからない。
「次の訓練はなんですの?」
「言った通り座学だ。まずは基礎的な知識を身に付けてもらう」
「畏まりましたの。ではさっさと始めますの」
「わかった。ついてこい」
みっちりきっちり、徹底的にアクセルに教え込まれる。ここは特殊部隊なので、侵入方法や破壊工作を行う方法などをしっかりと教えてもらった。また、銃の扱い方や効率的な人の壊し方なども教わっていく。そのくせ、ロボットには乗せてくれないという悲しい現実があった。
まあ、教わっている技術だけでもお母様に報告できるので問題はない。
後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え
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