アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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第40話

 

 

 

【ネルフ 司令室 総司令官・碇ゲンドウ】

 

 

 

 机に両肘を立てて寄りかかり、両手を口元に持って相手から口元が見えないようにする。これで表情を隠すことができ。相手に威圧感を印象づける。

 

「碇。ネルガル・マオインダストリーから、また使徒に関するデータとそれに対応する兵器、エヴァンゲリオンに関する情報開示請求が来ている」

「無視したいが、何時もの通り適当に返しておけ」

「それがそうもいかん。連中、本気のようだ」

「ほう」

「今回は正式に安全保障委員会委員長の命令書付きだ。拒否した場合、監査を理由に武力による介入もありえるだろう」

 

 ネルフの資金は地球連邦政府と軍からも出ているのだから、連中がこちらに介入する理由はある。だが、こういう時の為にゼーレが地球連邦政府を動かす為に作った人類補完委員会があるのだ。そちらから今回の介入を止めさせればいいだろう。安全保障委員会委員長のグライエン・グラスマンからしたら目の上の瘤であろうが、それはこちらからも同じ事だ。

 

「手を回して止めるようにすればいいだろう。奴等とて地球連邦の一員だ。問題なかろう」

「果たしてそれで止まるか?」

「予算を盾に……いや、連中はそもそも予算を自力で確保しているのだったな。なら、来るか」

「来るだろう」

 

 副司令官の冬月コウゾウが窓のブラインドを指で開けながら告げてくる。確かに冬月の言う通り、奴等は止まる理由はない。それに俺達がやっている事は連中からしたら看過できない可能性がある。

 

「連中の戦力は概算でゲシュペンストシリーズの最新型だ。ブラックホールエンジン搭載機を量産しているらしい」

「使徒を一時的とはいえ退けたアレか」

「既に戦艦も完成している可能性がある。それに退役した軍人を何人も引き入れている。彼等の戦力は侮れんぞ」

「エヴァで撃退するか……いや、無理だな」

「ああ、無理だ。現状、エヴァンゲリオンは電力を常に供給するアンビリカルケーブルが必要だ。そこを破壊されてはどうしようもない」

 

 本来ならヱヴァンゲリヲンに核融合炉を搭載したいのだが、それは現状の技術力ではまだ無理だ。そもそも核融合炉では電力が足りない場合すらある。ブラックホールエンジンを使って生み出すのならまだ可能性があるかもしれないがな。

 

「連中なら例え、周りの建物を巻き込んでも確実にやるだろうな。計算されていたとはいえ、地球上でマイクロブラックホールを意図的に巻き起こしたのだからな」

 

 奴等は使徒から逃れるためにそれをやってのけた。確かに使徒を退け、民間人を守るためだとはいえやりすぎではある。そんな奴等だからこそ、ビル一つぐらいは簡単に破壊するだろう。その後は遅滞戦闘を行われればATフィールドがどんなに頑丈でも電力が消費され、尽きたところで鹵獲される事は目に見えていた。

 

「では、どうする?」

「シンジと同じタイミングで呼び出すとしよう。二人までという条件で呼び寄せれば拒否するかもしれん」

「こちらは要請に答えたという事実を用意すれば言い逃れは可能か」

「それに来たとしてもどうとでもなる。リリスへの道さえしっかりと封鎖していれば問題ないだろう」

「だが、確かネルガル・マオインダストリー社の社長は変身能力があるのではなかったか?」

「社長である本人が来るはずがないだろう。ここは言ってしまえば彼女からしたら敵陣なのだからな」

「碇……それがフラグになっても知らんぞ」

「来たのならばそれ相応の対処をするだけだ」

「そうか。なら問題は息子の事だけだな」

「シンジはそれこそどうとでもなる」

 

 私とユイの息子だ。ヱヴァンゲリヲンにも適応し、しっかりと役に立ってくれるだろう。私がユイと再会する為に役に立ってもらおう。

 

 

 

 

【とある屋敷 ???】

 

 

 

 使徒の襲来。その時の動きをヴェーダによって解析した。狙われていたのはネルガル・マオインダストリー社の社長、アルフィミィ・M・ブロウニングである事に間違いはない。地球連邦軍が手に入れたアインストのサンプルを手を回して入手し、こちらもヴェーダで解析した。その結果、アルフィミィはアインストである確率は50%。それ以外の存在は40%。人間の確率10%。これはもう確定と言ってしまえるだろう。最低でも人類ではない。

 

「リボンズ。彼女はどうするんだい?」

「消えてもらいます。ヴェーダを精査した結果、太陽炉のデータを奪われている事もわかっていますからね」

「しかし、ゲシュペンストMK-Ⅳ(ヴァイスリッター)などに使われだしているブラックホールエンジンは我々にも欲しい技術だ。それ以外にも様々な秘匿技術がありそうだぞ」

「もちろん、それらも全て頂きます」

「イスルギ重工が手を回して来ないか?」

「問題ありません。イスルギ重工を通してアルフィミィの暗殺を依頼しました。それにソレスタルビーイングにも指令を出しておきました」

「彼等では暗殺まではしないのではないか?」

「表の彼等ではなく、裏の彼等を利用します。それに表にも一応、ネルガル・マオインダストリー社の内部監査を命じておきました」

「なるほど。それなら問題ないな。で、何処に依頼したんだ?」

「アマルガムです」

「確か、表はPMCトラストを運営している秘密結社だったか?」

「ええ、そうです。今回のような事には使い勝手がいいでしょう?」

「まったくだ。なら、後はネルガル・マオインダストリー社に密偵を送り込まないといけないか。イスルギ重工とかには既に入れているしね」

「ネルガルにもマオ・インダストリー社にも入れていたのですが、死んでしまいましたからね」

 

 我々、イノベイターは、ヴェーダによって生み出された人工生命体であり、マイスタータイプと情報タイプの2種類が存在します。

 マイスタータイプはMSの高度な操縦が可能で性別を持たない。一方、情報タイプは、遥か以前から無数に存在し、人間社会に紛れ込むため性別が設定されています。情報タイプは自覚することなく日々ヴェーダに情報を送り続けているのです。故に彼等から会社や組織の情報が手に入ります。*1

 

「まさか社長が殺され、月が失われた状態でここまで短時間で復興するとは、我々を差し置いて監視者を名乗るだけはあるといったところかな?」

「そうですね。相手にとって不足はないでしょう。ですが、勝利するのは我々です」

「ああ、そうだな。精々踊ってもらおう」

 

 何名か、情報タイプの同胞達をネルガル・マオインダストリー社へと再度送り込むよう、命令しておこう。これで情報が手に入る。

 

 

 

 

 

【ネルガル・マオインダストリー社 地上本社】

 

 

 

 

 アイドル用のAIを作成しつつ、片手間に覚えている前世での世界で歌われていた歌詞を書き起こし、音源を制作して歌を収録する。それをネットワーク上で既にこの世界にある物か、商標登録されていないかを調べてからアップロードしておく。もちろん、クローズネットの方なので問題はないですの。この中からプロスさんが出来の良い奴を選んでPVとして表のネットワークにあるネルガル・マオインダストリー社のホームページに設置しておきますの。

 

「アイドルは無しにしても、歌手としてなら構わないですの」

 

 結月ゆかり達を作成し、しっかりと教育(調教)していく。人と変わらないくらいまで成長させるために少し時間がかかります。学習させれば問題ありませんし、身体の方もしっかりとオーダーメイドで作っておきますの。

 

「ん?」

 

 緊急連絡が送られたきた。どうやら、コロニー・メンデルの方で問題があったみたいですの。訓練宙域に民間の商業輸送艦が故障して入ってきたらしい。その者達を確保して、コロニー・メンデルの近くへと連れてきているようだ。もちろん、中心部には入れずにその付近にある制作途中の湾港へと連れて行き、そこで取り調べを行っているようですの。

 

『社長、どうする?』

 

 連絡を入れてくれたカルヴィナ・クーランジュに気楽に対応しますの。

 

「その人達の身元はどうなっておりますの?」

『王商会の者達みたいね。商会に連絡して確認を取ったそうよ』

「王商会!?」

『そうだけど、どうしたの?』

「その商会はソレスタルビーイングと繋がりがありますの」

 

 王商会はソレスタルビーイングを支援している商会の一つですの。もちろん、ソレスタルビーイングの背後にいるイノベイドや国連大使……地球連邦政府の大使。どちらも現状では手が出せませんの。前者は居場所がわからず、後者は色々と問題ですの。

 

『スパイって事?』

「可能性があります。そもそも不確定情報だと思ってください。ですので、その人達の顔写真や全身の画像を送ってきてください。それと近くに敵のもび……パーソナルトルーパーが居るかもしれません。ですので、電波を飛ばしてロストした場所や空白の場所を探してみてください。そこに潜んでいるかもしれませんの」

了解(ヤー)。今、送ったわ』

「確認します」

 

 メンバーは結構居るみたいで、しっかりと確認しました。変装はされているようですが、画像や動画を多方面から解析すると色々とわかります。するとソレスタルビーイングの連中が判明しました。どうやら、潜入調査でもしにきたんでしょう。

 スメラギにセツナ、アレルヤ、王紅龍の四人が居ました。これ、もう完全にスパイですの。捕らえるか、泳がすか、それともお話するか。さて、どれにしてやりましょうか。

 答えは泳がしてからお話ですの。だって、王留美が世界を変えようとする理由が、「兄である紅龍が一族当主の器に不適格ということで望んでないのに当主にされてしまったため、世界を変えて自分の人生をやり直したい」という個人的な理由に過ぎないですの。

 

「お話するので、客間に通してくださいですの。ああ、それと泳がしてください。そして、どうでもいい軍事機密の場所へ誘導してください」

『入れるの?』

「はいですの。もちろん、機密を相手が見たら捕らえてくださいですの。絶対に逃がしてはいけませんの。それと殺してもいけません」

『面倒だけど、やってあげるわ。それでどうするの?』

「その後にお話をしますの。その結果に関わらず釈放はしますが、ちゃんと責任はとってもらいますの。ですので、いい具合に泳がしてくださいね」

『腹黒ね。まあ、了解よ。任せてちょうだい』

「よろしくお願いいたしますの」

 

 さあ、利益を総取りしてやりますの。観測し、監視し、暗躍するのが我々アインストですの。ですから、私は暗躍して力を手に入れますのよ。

 

 

 

 

 

「だから、王留美。そんなに一族の、商会の当主になるのが嫌だったんですのよね? でしたら……私にくださいですの♪ 

 

 

 

 

 

 

*1
彼等は社会生活には必要ない能力が封印されているだけで、マイスタータイプと比較しても能力的に劣るわけではない。情報タイプのイノベイドはある一定の時期や条件によってヴェーダから「帰還」を命じられ、それまでの記憶と人格を消去した後に、新たな記憶と人格をインストールし直して使い回している。




要らないって言ってるんだから、もらいますよね。

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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