アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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第44話

【地球連邦軍 L5宙域 高軌道ステーション セルゲイ・スミルノフ】

 

 

 

 

 

「諸君等の任務は世界中で武力介入を続ける武装組織の壊滅及び機動兵器の捕獲にある。この任務を達成する事で我等人類革新連盟は地球連邦軍を、世界をリードする立場になるだろう。諸君等の奮起に期待する」

 

 整列している兵士達の前で演説を行う。それから作戦の説明を行っていく。今回の作戦に成功すれば我々は連邦軍の中でもかなりの影響力を得られる。先の火星との戦いでは三つのウルブズと特殊部隊が活躍した。だが、得られた技術は少ない。

 また本来なら我々に与えられるはずだった独立治安維持部隊の話が、先の戦争で敵の拠点である揚陸城を奪取したアルフィミィに持っていかれた。本来は特殊部隊の援助も受けられないので成功するはずがないと他のウルブズの背後に居る者達も許可を出したのだが、乗っ取ったマオ・インダストリーとマオ・インダストリーが買収していたネルガルの連中を引き連れ、地球連邦軍の中でも治安維持部隊としてかなりの戦力を保有することになった。

 拠点限定ではあれど、他のウルブズと数だけでいえば大差が無い。むろん、兵士の練度は比べるべきもない上に輸送船しか持っておらず、空母と戦艦を現在作成中との事だ。だが、それは特殊部隊の連中が協力すれば話が変わってくる。レッドアクシズが持つネルガル・マオインダストリー社製の最新鋭機を特殊部隊の連中に引き渡せばウルブズにも対抗しえるだけの戦力となるだろう。

 異星人との戦いを考えれば喜ぶべきであるが、肝心のアルフィミィが何を考えているのかがわからん。また安全保障委員会の傘下であり、地球連邦軍とは指揮系統が別な上に拒否権まで持っているとなれば軍としては歓迎できん。

 

「セルゲイ中佐。司令官がお呼びです」

「わかった」

 

 

 

 

 

 司令室に出向き、部屋に入り敬礼をする。それから椅子に座っている司令官に要件を聞く。

 

「司令。私に用件とはなんでしょうか?」

「面倒を見て欲しい兵士が居る」

「はっ」

「入りたまえ」

 

 兵士が扉を開け、外に待っていた兵士が入ってくる。その兵士は白色の髪と濃緑の長い髪をした二人の女性であり、どちらも子供だった。年齢は18歳くらいだろう。

 

「失礼します。超人機関技術研究所より派遣されました。超兵一号ソーマ・ピーリス少尉です」

「スクールより派遣されましたブーステッド・チルドレン・アウルムクラス、オウカ・ナギサ少尉です」

「貴官等が噂の超兵とブーステッド・チルドレンだと?」

「必ずや戦果を上げてみせます」

「私がソレスタルビーイングを捕らえてみせます」

 

 二人の少女は睨み合う。どちらも若すぎる。それに彼女達はまだ乙女だ。戦場に出すのは早すぎるだろう。

 

「司令。この二人は……」

「これは命令だセルゲイ中佐。ソーマ・ピーリス少尉は上から次世代型のティエレンタオツーと共に派遣されている。オウカ・ナギサ少尉はアサルト・ドラグーンのアシュセイヴァーをもとにATX計画のデータを使いレモン・ブロウニングが開発した機体だ。新機軸のゲイム・システムともう一つ特殊な物を搭載しているらしい。機体名はラピエサージュだ。どちらもガンダムとの戦いに役に立つだろう」

「ブロウニング……アルフィミィ・マオ・ブロウニングの関係者ですか」

「姉だそうだよ。だからかネルガル・マオインダストリーの技術も使われている」

「安全性は?」

「テスト機だ。どちらもテストパイロットというわけだ」

 

 子供を安全性が確保出来ていない機体のテストパイロットにするとは正気か? 

 

「二人は常に前線に出すように」

「しかし司令!」

「命令だと言っただろう! 復唱しろ!」

「……はっ! 二人は前線に出します」

 

 命令されたら仕方がない。あのアルフィミィが関わっているのなら安全だと思いたいが、あやつ自身が化物のような肉体スペックだ。それに合わせて作られているのであれば保障はできない。それこそサイボーグのように身体を機械化してようやく扱えるといったレベルかもしれん。

 

「以上だ」

「了解しました。二人共、着いて来い」

「「はっ!」」

 

 敬礼した二人を連れて廊下に出る。さて、この二人をどう扱うかだが、まずは動けるかどうかを確認しなくては話にもならんか。

 

「お前達は荷解きとかは終わっているのか?」

「終わっています」

「問題ありません」

「そうか。機体の方はどうだ? すぐ動かせるか?」

「ティエレンタオツー、問題ありません」

「ラピエサージュも問題ありません」

「ではシミュレーターによる模擬戦闘を行ってくれ。戦闘能力を把握する」

「「了解しました」」

 

 二人は張り合うように互いを睨みつける。互いに別の組織であり、同じように機動兵器を開発し、そのパイロットを育成しているのだから張り合うのは仕方がないだろう。だが、それでは困る。

 

「いがみ合うのはよせ。これからは仲間だ。もし、態度が改まらないなら戦場には出さん。和を乱す者は軍隊にいらん」

「「はっ!」」

 

 これで収まってくれればいいが、まあいいだろう。二人をシミュレーターに連れて行く。

 

「見ていてください中佐!」

「必ずや戦果を出せると知らしめてみせます!」

「期待している」

 

 激しい戦いを始めた二人を置いて作戦司令室へと移動する。そこではソレスタルビーイングを発見するための作戦が行われている。

 

「状況はどうだ?」

「本部からの情報ではレッドアクシズがガンダムの一機を鹵獲したとのことです」

「そうか。これでますます我等が遅れる訳には行かなくなったな」

「AE3487の双方向通信が途絶えました」

「位置は……」

 

 告げられた位置はL4宙域とL1宙域の間だった。ここからかなり近いな。相互通信装置を等間隔で数十万規模で配置して辺り一帯を調査することでGN粒子の特徴で通信が途切れる場所を探す。そこがソレスタルビーイングの母艦が存在する場所だ。

 

「特務部隊頂武の総員に通達。モビルスーツ隊、緊急発進! 私も出る。それと保険を兼ねてベーオ・ウルブズに連絡を入れておけ」

「了解です」

 

 これで私達は時間を稼ぐだけでいい。最悪、ベーオ・ウルブズが解決してくれる。

 

 

 

 

 

 

 

【ソレスタルビーイング プトレマイオス フェルト・グレイス】

 

 

 

 

「ただいま」

「お帰りなさい。やっぱりロックオンは……」

「ごめんなさい。レッドアクシズに捕まったわ」

 

 帰ってきたスメラギさんの口からロックオンが捕まった事を教えてくれた。戻ってくるって言ったのに……嘘つき。けれど、スメラギさん達は無事に脱出できたみたいで良かった。合流できたから奪還に動ける。

 

「奪還作戦は考案中だからちょっと待ってね。とりあえずヴァーチェはどう?」

『ヴァーチェは回収して修理中だ。直ぐには出られないぞ』

「了解。つまり、現状の戦力はエクシアとキュリオスだけという事ね」

 

 スメラギさんは何かを考えているみたい。ブリッジにはセツナやアレルヤ、ティエリアも居る。二人は何処も怪我をしていないようで良かった。お父さんやお母さんみたいに死ななくて本当に。

 

「これからどうすます?」

「スメラギさんが用意していた計画通りに動くだけだ。追撃が来るかもしれないが、どうなんだ?」

「ラッセの言う通り、レッドアクシズはデュナメスとアンノウンを確保する事を優先しただけで収容したら追撃に来るでしょう。だから一時的に離れる必要があるわ。リヒティ、頼める?」

「わかった。任せてくださいっす」

「アレルヤとセツナは休憩しながら何時でも出撃できるように準備しておいて」

「了解」

「ティエリアは休息よ。ヴァーチェが動けるようになるまで待機ね」

「了解した」

 

 やっぱり、ロックオンが居なくなると不安。クリスも不安そうにしている。

 

「大丈夫かな……」

「大丈夫ですよ。俺達が居ますから」

「でもやっぱり不安だよ。数で圧倒されちゃったし……」

「そうは言っても二機だけでしたからっすよ。三機も居れば……」

「そうも楽観視はできないのよ。最後に確認された黒と白の二機は明らかにガンダムの性能を超えていたわ。パイロットとしては黒は同等として白は超えているわね。つまり、ソレスタルビーイングのアドバンテージはほぼ無くなったとみていいの。隠し玉が無い限り」

「その言い方だとあるのか?」

「まだわからないわ。探らないといけない事が大きいから。ただこのままじゃいられない事は確実よ。ガンダムマイスターの皆は密に連携が出来るようになってちょうだい。個で敵わなくなれば群れで挑むしかないの。まあ、最初から世界を相手にするんだからこうなる事はわかっていたけれどね」

「「「っ!?」」」

「私達の予想以上に事態は動いて技術革新が起きているわ。横の繋がりが無い私達では追いつくのは難しい。そうよね、イワン」

『ああ。どうにかして手に入れる技術情報も何世代か前だったりするからな。そもそも研究に使える費用も資材も人員も違いすぎるからな』

「そんな……」

 

 皆が不安そうにしている中、セツナ達は憮然としている。まあ、マイスターからしたら敵わないと言われているような物だからね。でも、スメラギさんの予想だともう無理なんだね。

 

「ヴェーダの予想ではそんな事はない」

「ティエリア。ヴェーダは完璧ではないわ」

「そんな事はない」

「確かにヴェーダは地球人の技術では世界最高水準なのでしょう」

「なら……」

「でも、異星人や人類以外の技術情報が混ざればどうかしら?」

「それは……」

「計算の前提条件が狂ってしまっているのよ。アインスト、火星、木蓮、ゲッター線による急激な進化など。地球人が開発していない技術や得体の知れない物体により革新的な事が起こっているわ。少なくともレッドアクシズの母体となっているネルガル・マオインダストリー社はエイフマン教授をはじめとした優秀な科学者を集めて異星人の技術も取り込んで研究をしているわ。おそらくヴェーダかヴェーダを超える量子コンピュータも持っているのでしょう。そうでないとヴェーダのクラッキングなんてできないし、ここまでの開発速度は理解できないわ。実際に異星人の技術を使ってブラックホールエンジンを量産しているんでしょうしね」

 

 スメラギさんの言う通り、確かにネルガル・マオインダストリー社の開発速度は異常と言っていい。いくら地盤を引き継いだとしてもブラックホールエンジンをはじめとした兵器やサイボーグ技術の進歩ははやすぎる。

 

「まあ、そういうわけだから降りたい人は降りていいわ。どうにか伝手を頼って別の戸籍と仕事を用意してあげる。私はロックオンを救い出すために今度は正面からレッドアクシズに挑むから、それまでに伝えてちょうだい。以上よ。解散して交代で休憩してちょうだい。ここは私が見ておくから」

「いいんですか?」

「ええ、構わないわ」

 

 スメラギさんが艦長席に座り、端末を操作してレッドアクシズとヴァーチェ、デュナメスの戦いを表示して真剣に見だした。

 

「どうする?」

「フェルト、ちょっと休憩しよう」

「うん」

 

 クリスに引っ張られてブリッジから出る。私はこれからどうしよう。でも、私にはソレスタルビーイングしかない。だから、ここに居るしかない。

 この後、私達には地獄が待っていた。そう、待っていたの。

 

 

 

 

 




敵襲は人革連頂武の大部隊の+オウカ・ナギサのレモン先生の魔改造ラピエサージュ付き。増援でベーオ・ウルブズ隊

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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