アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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プルトーネとアブルホールを間違えておりました。申し訳ございません。少し加筆しました。


第47話

【ティエレン指揮官機 セルゲイ・スミルノフ】

 

 

 

 敵の母艦から放たれるビームの砲撃が最後のラオホゥを貫き、先頭に居るラピエサージュに着弾する。ラピエサージュは腕を前に出し、フィールドを円錐状に展開することで自らの周囲にビームを散らしていく。

 相手は即座に別の2連装ビーム砲を放ってくるが、それも問題なく防ぐ。そのまま進むと今度はラオフォを貫いた巨大なビームがラピエサージュに直接放たれる。ラピエサージュの周囲に光が拡散され、ナギサ少尉の機体が後方に吹き飛ばされてくる。それをラピエサージュの後方に並んでいるティエレン達で互いの機体を押して耐え抜く。だが、流石に艦を一撃で貫く攻撃によって隊列が乱れる。

 

「ナギサ少尉無事か!」

『申し訳ございません。踏ん張れませんでした』

「いや、それぐらいで防げるのなら問題ない。よくやってくれている。少尉がいなければ全滅していた可能性もある。他に問題はあるか?」

『ありません。ですが、連続で撃たれるとエネルギーが足りません。相手に続けざまに二連装ビーム砲を撃たれたらまずいです』

「相手が勘違いしてくれると助かるな。ティエレンの方はどうだ?」

『こちらはラピエサージュを支えて腕が壊れたのが五機、推進力が一割消費しました』

「了解した。ではその五機は後退しろ。だが、くれぐれも列から外れないようにしろ。外れたら殺されるぞ」

『『『了解!』』』

 

 とりあえず、これで機体の消耗はあるが相手に追いつけるだろう。それに敵艦が向かっているのはコロニー・メンデルだ。あそこにはアルフィミィが率いるレッドアクシズが居る。連中に一報を入れておけば挟撃してくれるはずだ。

 だが、奴等はレッドアクシズにガンダムの一機を鹵獲されている。だというのに戻るのだろうか? 取り返すつもりだとしても、二機で敗北したから三機で、というのは舐めすぎている。

 もしや、地球連邦軍とレッドアクシズが別の指揮系統というのを狙って互いに争わせるつもりなのだろうか? それも彼女がトップに立っているのだから不可能だろう。火星との戦いで彼女は揚陸城を別組織ともいえる連邦軍にあっさりと引き渡していることから、必要ならいくらでも協力するのは確実だ。そもそもレッドアクシズは地球圏の治安維持部隊だ。治安を乱すソレスタルビーイングなど仇敵と言ってもいいはず……何かがあるのかもしれない。

 

『少佐、このままで大丈夫なのですか?』

「ピーリス少尉。このまま行くと思うか?」

『いえ、それは有り得ないかと』

『ガンダムがまだ二機、出ていませんから』

「そうだ。このまま終わるはずがない。それに先程起きてから続いている通信障害も気になる。復旧はどうだ?」

『まだです。緊急事態として義手に搭載されているネルガル・マオインダストリー社のネットワークを使用して確認したところ、どうやらイスルギ重工の通信機器がほとんどダウンしているようです』

 

 我々は地球連邦軍とはいえ、母体となっているのは人類革新連盟だ。その人革連はイスルギ重工と契約して機器を入れている。もちろん、イスルギ重工のリオンシリーズを仕入れて地上で使ってもいるが、今回の作戦はティエレン用に開発されたラオフォを使うためにティエレンだけを使った。ラピエサージュは無理矢理取り付けて牽引したようなものだ。

 

「このタイミングで機器のトラブルによる通信障害が。随分とソレスタルビーイングに都合がいいな」

『では……相手の策ですか』

『卑劣な……』

「ソレスタルビーイングは正規軍でもない犯罪者だ。クラッキングなど容易く行うだろう」

 

 そもそもソレスタルビーイングがやったのかどうかもわからんがな。単純にイスルギ重工を狙っただけかもしれん。だが、どちらにせよ相手はこの通信障害を利用するはずだ。

 

『セルゲイ中佐。復旧しました』

「随分と早いな」

『それがネルガル・マオインダストリー社からネットワークをお試しで切り替えないかと話が来たそうです。上は作戦中なのを理由に一部だけ切り替えたようです』

「……」

 

 これだけ切り替えが早いとなると、最初から狙っていたのか? 機材を用意なんてそう簡単にできないだろうしな。

 

「通信遮断ポイントはどうだ?」

『変化ありません』

 

 私が相手ならばどう動く? 敵は盾一列で特機を盾にして突撃してくる。しかも長い列になってだ。ならばやるに決まっている。

 

「全軍に通達。ティエレン隊第二第三は二列になり、左右に向いて互いの背中を守れ。第一は機雷を放て」

『少佐、ガンダムは来ますか?』

『ナギサ少尉。現状、我々がされては困るのは長くなっている列に左右から攻撃されることだ。そして、それを可能とする高起動タイプのガンダムが存在している。やるだけやっておけば安全だ』

『了解しました』

『少佐、来ます!』

『切断ポイントが二箇所増えました! 場所は我等の左右です!』

 

 ピーリス少尉の言葉と同時に通信切断ポイントが増えた。場所から考えるに通信が遮断された時に出撃し、動力を落としてデブリの中に潜伏させていたか。

 

『少佐! 奴は、羽根つきは私に!』

「許可する。ミン中尉と第二部隊を付ける共に行け。私と共に第一は剣の相手をする。第三はナギサ少尉と共に敵母艦の相手だ。全隊すす──」

『全員止まってください!』

 

 ナギサ少尉の言葉と同時に前方の艦から砲撃が来る。それを塞いだ瞬間、左右に向かって二連装ビーム砲が放たれ、先に放たれてナギサ少尉に塞がれた巨大ビーム砲の粒子に衝突して散弾のように隊の左右に広範囲で降り注ぐ。それにより配置した機雷が起爆されてほとんど吹き飛ばされた。

 

「読まれていたか!」

『『『少佐!』』』

「構わん! 行け! チャージするまでに接近しろ! 奴等も仲間ごと撃てはしない!」

『『『了解』』』

 

 これでいい。私は剣を持つガンダムに向かって腕部に装着してある200mm×25口径長滑腔砲を使用しながら移動する。相手のガンダムは剣を抜いて二刀流で突き進んでくるが、こちらはまともに相手をするつもりはない。

 

「各機、適度に距離を取りながら遠距離攻撃で削れ。決して近づくな。一定の距離を保ちながらトリモチ弾を叩き込め」

『『『了解!』』』

 

 放った弾丸を相手は剣で切り払うが、切った瞬間にトリモチが発動して剣に張り付いて重量を増加させる。相手はGNフィールドで防いでくるが、トリモチは銃弾やビームとは違い、粘着する。より粒子を消滅させるだろう。

 

「物量こそが正義だと教えてやろう」

 

 全方位を包囲し、そこからトリモチを連射する。切り払おうが、フィールドで弾こうが問題はない。こちらの狙いは時間稼ぎとエネルギー切れだ。

 

 

 

 

【ヴァーチェ フェルト・グレイス】

 

 

 

 

 GNバズーカ・バスターモードを撃つ。歪曲するフィールドを展開するラピエサージュを先頭にこちらに突き進んでくる。ラピエサージュがフィールドで防ぐから、私は二連装ビーム砲のGNキャノンを撃ってエクシアとキュリオスの方へと向かうティエレンに撃つ。

 

「外れた。でも、これでわかった。次はあてる」

 

 トレミーの移動速度と相手の速度を計算して……あれ、相手のフィールドからずれるのはアルフィミィが教えてくれたようにできる。なら、三ヶ所に味方も敵も別れている現状、エクシアやキュリオスの周りを撃てばラピエサージュへの嫌がらせになる。

 

「やってみよう」

 

 ちょっと怖いから、バーストモードの狙いをラピエサージュに向けて少し撃ってから方向を変える。歪曲されて拡散されていくビームはずらした事でそのままラピエサージュの後方へと飛んでエクシアの方に居たティエレンを五機、飲み込んだ。

 

「やった」

『おめでとうですの。敵さんはお怒りのようですが、問題ありませんの』

 

 こちらに突撃してくるラピエサージュにGNキャノンを撃って迎撃する。相手は回避行動を取りながら銃口を向けて黒いビーム、グラビティブラストを撃ってくる。でも、その前にトレミーが回避行動を取り、間に合わない部分も展開したGNフィールドによって防がれた。

 

「フェイントを入れながら撃てばいい?」

『それでお願いね』

「うん」

 

 ラピエサージュが近づいてきたら、わざとバーストモードを後ろのティエレンへ狙いをつける。すると今度はラピエサージュが自らこちらの射線に入ってくる。すると後続のティエレンは機体スペックの差で動きに対応できずに遅れる。そこをGNキャノンで貫いて数を減らす。

 これぐらいなら私にも出来る。お父さんとお母さんのように行かなくても大丈夫。でも、普通に戦いたい。どうしたらいいんだろう? 

 

『フェルトはお父さんやお母さんのように戦いたいですの?』

 

 脳内に声が届いてくる。アルフィミィとして話しかけてきたみたい。私は思った通りに答える。今はもう、お父さんとお母さんと繋がりがあるのはそれしかないから答えは決まっている。

 

「やってみたい」

『そうですの。ん~キュリオスは母親が乗っていたアブルホールの後継機ですから、アレルヤさん達次第ではフェルトが使ってもいいと思いますの。とりあえず戦闘プログラムを組みましょう。ヴェーダから手に入れたデータにはアブルホールとアストレアもありますからね。その戦闘データから作れば大丈夫なはずですの。ですが、今は止めておいてくださいですの。流石に危険すぎますし、まだプログラムを組んでいませんから』

「うん、わかった」

 

 やらせてくれるなら待てる。私も今すぐには無理だという事はわかる。身体の変化もまだ終わっていないし。

 

『フェルト! キュリオスは放置していいからエクシアの援護とラピエサージュをお願いですの』

「キュリオス……止まっているけど大丈夫?」

『想定内ですから大丈夫ですの。あちらはこれから対処します』

「それなら頑張る」

『頑張ったらご褒美をあげますの。欲しい物はなんでも用意してあげます。それが魔改造したガンダムであったとしても』

「ロックオンでも?」

『それはできませんの。会わせる事は出来ても、人身売買は断固としてしませんの。いえ、助けるために買うというのはするかもしれませんけど、売ったりは絶対にしません』

 

 この言い方だと、ロックオンは無事みたい。それなら助ける事はできるかもしれない。話しながら攻撃していると、キュリオスが拘束されていくのが見えた。

 

『さて、そろそろですの。目覚めるですの

 

 その言葉と同時に何かが身体を通してこの戦場に放たれたのがわかった。

 

 

 

 

 

【???? アレルヤ・ハプティズム】

 

 

 

 

 ピンク色の機体、ティエレンタオツーが近づいてくると頭が急激に痛くなり、ガンダムの操作が出来なくなっていると目の前が真っ暗になった。

 

目覚めるですの

 

 次に気づいた時には周りに何もない白い空間だった。腕はあるし、足もある。ただし服を着ていなかった。

 

「なんだここは……」

「どうなっている!」

「誰かいるの?」

「その声は……」

 

 声が聞こえた方に振り向くと、長い銀色の髪の毛をした二人の少女が一糸まとわぬ姿で立っていた。

 

「なっ!?」

「貴様っ! この変態が!」

「違う! 待て!」

 

 二人が両手で身体を隠し、僕は慌てて視線を別の所にやると見覚えがある男性が居た。こちらも同じ格好だ。

 

「はっ、面白い事になってやがるじゃねぇか」

「お前が原因なのかアレルヤ!?」

「俺は起きたばかりだハレルヤ」

「もしかしてアレルヤとハレルヤなの?」

「君は……あっ、もしかしてマリー! マリーなのか!」

 

 思わず振り向くと、マリーは僕に泣きながら抱き着いてきた。

 

「き、貴様っ! 私の姿で何をやっている! この偽物が!」

「あ、貴女は……」

 

 ソーマ・ピーリスがこちらにやってきてマリーを引き剥がす。二人は顔を突き合わせて互いの身体を見ていく。僕は僕でハレルヤに向き合わないといけない。

 

「「「「っ!?」」」」

 

 そう思った瞬間。寒気を、根源的な恐怖を感じて全員で一つの方向を見る。そちらからコツコツと足音が響き、次第に姿が見えてくる。身長140cmぐらいの水色の髪の毛をポニーテールにした可愛らしくも美しい少女がこちらに歩いてくる。

 

「「ひっ!?」」

 

 マリーとソーマ・ピーリスが身体を振るわせてながらへたり込む。僕は彼女達の前に腕を広げて立つ。確かに彼女は外見だけ見たら可愛らしい幼い美少女といえる。だが、彼女から感じるのはまさに吐き気を催すような邪悪。彼女の背後には鬼神が居た。更に背後には無数の死者の群れ。

 

「コイツはラスボスってか?」

「はじめまして、皆様。わたくしはアルフィミィと申しますの」

 

 着ている黒いワンピースの裾を持ち上げて挨拶をしてくる彼女は顔を上げてから、改めてこちらを見てくる。その瞳は最初、キラキラしていたけれど、途中で不思議そうに首をかしげてきた。

 

「ところで……変態さんですの?」

「「違う!」」

 

 僕とソーマ・ピーリスの言葉が重なった。互いにここだけは同意できる。

 

「あの、気付いたらここに居て、服を着ていなかったのです」

「あ~それは申し訳ございませんの。明確にイメージすれば服は着れますの。こんな事だってできますの。あくまでも精神を繋げているだけですし」

 

 彼女がそういうと、周りが一瞬で花畑になり、用意されたテーブルには紅茶とケーキが用意された。これを見て、僕達は服をイメージする。すると確かに服を着れた。マリーもソーマ達も着ている。

 

「落ち着いたところで時間もないので……なんでそんなに怖がられておりますの?」

「後ろのだろ」

「うしろ……? うわぁっ……なんですのこれ?」

「いや、知らないよ」

「ペルゼイン・リヒカイトと後は殺して取り込んで血肉としてきた人達ですか。見たところ恨まれている人達だけですのね。まあ、いいですの。はい、貴女は撤収ですの。き・え・ろですの」

 

 そういうと綺麗さっぱりいなくなった。彼女の言葉からして、アルフィミィの被害者達か。

 

「ふぅ……では時間がないのでぶっちゃけますの。現在の状況は戦場に散布されているGN粒子を利用し、わたくしの念動力を使って強制的に気絶したアレルヤの中に居るハレルヤを叩き起こし、勝利するためですの。そして、マリーさんに関してはただの誘爆ですの♪」

「ちょっ!?」

「どういう事だ?」

「ソーマ・ピーリスはマリーさんの記憶を消去し、その上に都合のいい人格を用意したものです。ですから、わたくしの念動力に反応してマリーさんが内側から出てきました。以上ですね」

 

 超人機関技術研究所の連中ならやってもおかしくない。人の身体を弄りまわして薬漬けにしたり、改造したりしているんだ。泣き叫んでも止めてもらえず、最後には死んで廃棄される。僕はソレスタルビーイングに助けられたからどうにか助かったが、マリーは……

 

「ふざけるな! 私が偽物だと!」

「事実ですの。まあ、信じられないのも無理はありません。ですが、これから主人格であるマリーさんがメインになるでしょう。アレルヤさんがメインなように。ああ、それとマリーさんはアレルヤさんと一緒にいたいですよね?」

「はい。一緒にいたいです」

「ああ、それがいい。絶対にそうするべきだ。少なくともマリーを超兵機関に帰すなんて許さない」

 

 また記憶を消されていいように扱われるか、今度こそ殺されるかもしれない。

 

「そういうわけで、ネルガル・マオインダストリー社として貴女達を迎え入れる準備がありますの。例えばアレルヤさんとハレルヤさん、ソーマさんとマリーさんに別々の身体を用意することもできます。ただ、無料というわけにはいきませんの。それとソーマさん。貴女が軍に戻るのは止めた方がいいでしょう。記憶を消されるだけでしょうし」

「そんな事は断じてさせない」

「信じられるか!?」

「信じられないのなら、信じられる情報を与えますの。はい、ど~ん」

「なっ!?」

 

 アルフィミィがマリーとソーマに手をやると目の前にスクリーンが現れる。そこに映ったのはマリーと僕の記憶だ。僕にはそれがわかる。マリーも同じようで、顔を青ざめさせている。

 

「念動力のサイコメトリーと意識を共有する事が出来るGN粒子のちょっとした応用ですの♪」

 

 何処がちょっとした物なのかはわからない。他人に干渉できる超能力などどう考えても人が持っていいような力じゃないと思う。先程の事も考えると彼女はヴェーダの言う通り、アインストなのだろう。

 

「あっ、あぁ……」

「これは……止めてくれ、痛いっ、痛いっ!」

 

 苦しみだしたマリーとソーマ・ピーリスを抱きしめて元凶であるアルフィミィを睨む。

 

「やりすぎてしまいましたか……でも、ここでややこしくされるのも嫌ですし、仕方がありませんの」

「もういいだろ! 止めてあげてくれ!」

「かしこまりですの」

 

 しばらく二人が落ち着くまで待つ。あったかい飲み物を飲ませ、二人の頭や背中を撫でていれば段々と震えが収まって落ち着いてきたようだ。

 

「……どうすれば……どうすればいいのだ……またあんな苦しみを味わうのは嫌だ……」

 

 ソーマ・ピーリスも強制的に理解したくなくても理解できてしまったのだろう。帰れば彼女はまた地獄に落とされる。首輪として爆弾まで取り付けられているようだ。ソーマ・ピーリスが逆らえば何時でも処分できるという事だろう。爆弾に関してはアルフィミィがどうとでもしてくれるらしいので良かった。

 そもそもマリーの身体なので返すつもりもないのだが、それでも出来ればソーマには納得してもらいたい。そう思っていると、マリーは何かを決意したのか、ソーマ・ピーリスの手を握る。

 

「アレルヤ……」

「わかってる。僕が二人を守るよ。その為になら悪魔にだって魂を売ってやる」

 

 ソーマはマリーの別人格ともいえるから、彼女の家族だ。それなら僕が守るのもおかしくはない。

 

「おいおい、二人を養うつもりかよ?」

「それはいい考えですの。アレルヤさんが疲れて家に帰ったら可愛いお嫁さん二人が迎えてくれるわけですしね」

「あぅ」

「なっ!?」

 

 二人の顔が赤くなる。僕も赤くなるのがわかった。

 

「どちらにせよ、ソレスタルビーイングのままはまずいので我社に来ていただければ戸籍も仕事も用意します。超兵機関の犠牲者なのですから、幸せな家庭を築いて欲しいですの」

「ありがとう。でも、なぜそこまでしてくれるの?」

 

 僕もマリーと同じく、何故彼女が僕達のために手を打ってくれるのかがわからない。キュリオスが欲しいのだとしても既にデュナメスを手に入れているんだ。太陽炉搭載の可変機とはいえ、それはリオンシリーズやフラッグだって同じだ。だというのに拘る理由がわからない。

 

「貴女達の事を気にいってますからね。地球に住む全ての生命と人類を守る仲間になってくれるのなら、それはそれで嬉しいので更に優遇はします。ですが、仲間にならずとも構いません。どちらにしても支援は惜しみませんの。ナイスカップリングですし、両手に花というのも見ていて面白いですし?」

「野次馬じゃねえか」

「アッハッハッハ、それの何がいけませんの?」

「ちげぇねぇな。俺は身体を得るつもりもねぇ。アレルヤの身体を定期的に使わせてもらうつもりだ。戦い以外の些末事に煩わされるのも面倒だしな。そういうのは全部アレルヤに任せてやる」

 

 ハレルヤは新しい身体を用意されても僕の中に居る事を決めたみたいだ。面倒だからというのがアレだけど、彼も僕なわけだし、面倒を見るのは問題ない。

 

「そういうわけらしいので、後はアレルヤさんが男を見せるかどうかですの」

「本当に気に入ったからって助けるのか?」

「わたくしも貴女達と似たようなモノですの。身体を弄りまわされた実験体……つまり同類です。それにわたくしは他者を取り込み、その人が持つ知識や技術、想いを引き継ぐことができますの。わたくしの血肉となった多数の実験体の方々の記憶や経験も全てわたくしは持っています」

「そんな……」

「それ、は……」

 

 僕達が経験したものが何十倍として襲い掛かってくるのと同じじゃないか。いくら力が手に入るとはいえ、そんなのはあんまりだ。それも彼女自身の意思じゃない。

 

「ちなみに来た時に見たあの魑魅魍魎は加害者ですの。たっぷりと苦しめてあげておりますので問題ありません。そういうわけでわたくしとしましては同じような境遇の方々には幸せになって欲しいですの。ポケットマネーで支援するぐらいは問題ありませんし?」

 

 不思議と彼女の言葉が真実なのだとわかるし、アルフィミィが僕達に幸せになって欲しいと心の底から思っているのがわかる。これがイオリアが目指した相互理解というのかもしれない。

 

「任せてくれ。とは言えないが、全力で頑張る。だから見守っていてほしい。マリー、ソーマ、いいかな?」

「お願いしますアレルヤ」

「ふん。私は正直わからん。だが、コイツの想いは伝わってきた。だから、しばらくソイツの中で大人しく見ていてやる」

「ソイツじゃないわ。マリーよ。マリー。お姉ちゃんでもいいわ」

「……同じ身体だが、確かに私の方が妹になるのか……わかった。お姉ちゃん」

「くっ、アレルヤ! ソーマが可愛いわ」

「あははは」

「じゃあ、そちらは置いておいて楽しい楽しい戦いを始めましょう。ハレルヤさん。ガンダムを使ってください。私はお二人の身体を借りてティエレンタオツーで暴れますの。ですから、三人はここでゆっくり対話していくださいですの」

 

 そう言って彼女とハレルヤは消えていった。残された僕達は色々と話す。だが、まずは謝る事にする。彼女とは殺し合ったのだから……

 

 

 

 

 

 




フェルトは両親の戦闘データを手に入れるフラグが立ちました
アレルヤ(ハレルヤ)とマリー(ソーマ)が説得で仲間になった。
アレルヤ(ハレルヤ)とマリー(ソーマ)がアルフィミィの念動力の影響を受けたGN粒子によってイノベイター化が進行した。
アルフィミィはティエレンタオツーを手に入れた。


アルフィミィ「これで勝つるですの!」

HLV「こんにちは」


ハレルヤを起こそうとしたら近くに居たソーマのマリーまで強制覚醒。トレミーから念動力に物言わせて飛ばした力づくですもの。仕方がありません。

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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