アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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第5話

 

 

 

 

 朝、三時。目が覚める。見覚えのある天井と周りに散乱している寝る前までに読んでいた資料。一部は寝返りで少しぐちゃぐちゃになってしまっているが、どれもコピーなので問題ない。そんなベッドの上に散乱している資料の中で覚えた物は触手ちゃん達の餌として食べさせる。

 食べさせた情報は強制的に頭の中に入ってきて、それが適応される。事前に自ら身に付けるのは知識の定着をより強固にすることと、学ぶ事を忘れないため。それにこの方法で行って得た情報は全てお母様であるノイ・レジセイアに筒抜けになる。それではいざという時に困る。私は、俺は地球人類の滅亡を望んでいないのだから当然だ。

 

「おはようございますの」

 

 声に出して監視者の人達に挨拶してから、寝汗を流す為にシャワーを浴びる。寝間着として着ている男性物の白いぶかぶかのワイシャツを脱ぎ捨てる。これの下はショーツだけで、後はなにも着けていない。なんでこんな恰好をしているかと言えば、私の……いや、俺の趣味である。裸ワイシャツのアルフィミィとか、最高じゃないだろうか? 異議は認める。

 

「馬鹿ですの……」

 

 何故か口から勝手に出た言葉を気にせず、全部脱いで洗い物の場所に入れておく。それからトイレと一緒になったシャワールームへと入り、出すのを出すように見せてから流していく。その後、シャワーを浴びて眠気を吹き飛ばし、身体を綺麗に手で洗っていく。

 もっとも、この身体は燃費効率がいいので老廃物なんてほぼ出ない。摂取した物は全てエネルギーに変換されるからだ。だから、シャワーを浴びるのはただの人としての習慣と監視者に見せるためのものだ。

 お湯を浴びていると意識が完全に覚醒し、風呂場なので当然のようにある大きな鏡に映るアルフィミィの姿が視界に入る。うん、今日も可愛い。

 ただ、髪の毛が少し痛んできているし、肌も一部に激しい訓練で染みや傷ができている。こんなのはアルフィミィには必要ないので、意識して細胞を活性化するように促して修復する。お肌の染みや傷は綺麗になり、生まれたてのような玉子肌へと変化。髪の毛も光沢のあるサラサラした物に修復される。

 

「よし、ですの」

 

 せっかくの美少女であるアルフィミィちゃんなので、肉体美は維持しないといけない。そうする事でこの綺麗な身体を好き勝手にできるというモチベーションが保たれる。

 っと、そんな事をしていると、アラームが鳴ったので外に出てタオルで髪の毛を拭いて、次に身体を拭いてから着替えだす。

 一ヶ月も過ぎれば流石に女の子の身体にも多少は慣れがでてきているので問題はない。最初は着替えの時だって恥ずかしかったから、できるだけ見ないようにもした。それでもトイレやシャワーの問題もある。目を瞑りながらなんてできないし、男として美少女であるアルフィミィの裸はみたいという欲望もあったので色々と確かめてドキドキしていた。まあ、流石に一ヶ月も経てば少しは慣れた。

 ただ、流石に下着やスカートとかは未だに慣れないので、レモンに買ってもらった黒いワンピースを着て、スパッツを付けている。これなら、アルフィミィのコスプレみたいな感じに思えてまだ我慢できる。

 

 着替えを終えてから外に出る。髪の毛はまだ乾いていないので、触手を呼び出してドライヤーに巻き付かせて乾かす。その間に食事として高カロリーのゼリーを口に流し込みつつ、時間を確認する。現在の時刻は0345。睡眠と食事、着替えに使った時間は165分。睡眠時間は2時間だけどそこまで問題ない。それはこの一ヶ月で証明されている。

 そういうわけなので、15分でここ一ヶ月の復習を行うとしよう。そう、レモンとアクセル、ヴィンデル達にお世話になった間にした事はひたすら訓練だ。身体と心を虐め抜いて鍛え上げ、アルフィミィに適合する身体の使い方を模索すること。そのお陰でアインストの力(触手)を使わなくてもある程度は戦えるようになった。まだ怖いけどやるしかない。

 

「っと、時間ですの」

 

 時刻が0400になったので、部屋から外に出てアクセルに呼び出された場所へと移動する。移動した場所はブリーフィングルームで、そこにはアクセルだけでなく、レモンとヴィンデルまでもが居た。

 

「アクセルだけじゃないですの?」

「一応、伝える事があるからな」

「私はアルフィミィへのプレゼントを用意したのよ」

「それは楽しみですの」

 

 不思議に思っていると、ヴィンデルが資料を取り出して私に渡してきた。それを不思議に思いながらも受け取って、中身を確認していく。それはとある政治家の汚職について書かれている。

 

「これをどうしろというのですの?」

「それはもう要らん資料だ。破棄しておいてくれ」

「……畏まりましたの」

「それはそうと、俺とアクセルは部隊を率いてテロリスト殲滅に出向く事になった。その間、お前には()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

()()()()()()()()()

「ああ、そうだ」

 

 これはフリですのね。絶対についてくるなという事は忍び込んでついて来いと言われているはず。関係ない資料まで見せられたのだし、確実だろう。

 

「レモン、アルフィミィにアレを渡してやれ」

「ええ、わかったわ。アルフィミィ、受け取ってちょうだい」

「ナニコレ……ですの……」

 

 渡されたのは可愛らしい鈴がついたチョーカーと可愛らしい兎の耳がついた携帯端末、熊の顔があしらわれたお財布だった。

 

「完全に子供扱いですの!」

「カモフラージュ用だからよ。ちなみにこのチョーカーには発信機と通信機が取り付けられているからね」

「……こちらの行動を監視するためですのね」

「当然だ。お前は危険な存在だからな」

「否定はしませんの」

「こら、アクセル!」

「悪かった。謝る代わりに俺からもコイツをくれてやる」

 

 そう言ってアクセルが渡してきたのは何かの数字が書かれていた。

 

「これはなんですの?」

「その携帯端末の爆破コードだ。そいつはこんな外見だが、俺達が使うクラッキングツールも入っている。もし、奪われてロックが解除されるようなら爆破する仕掛けが施してある。それにいざとなればこのチョーカーからでも爆破指令を送れる」

「なるほど、それは便利ですの」

「後はこのリボンもあげるわね。針金が仕込んであるから、色々と使えるはずよ」

 

 針金入りのリボンは脱出や侵入とかに使えそうだけど、私にはあまり必要ないかな。暗殺には使えそうだし、太股にでも結んでおこう。

 

「ヴィンデルからは何もありませんの?」

「要らんだろう。それよりも、わかっているな?」

「もちろんですの」

「ならばいい。では部屋で待っていろ」

「はいですの」

 

 

 ◇◇◇

 

 

 さて、鍵が閉められた部屋に戻ってから、貰った装備を確認していく。それが終われば部屋にある通信端末に携帯端末のコードを繋げてクラッキングを行う。こちらは事前に作られているセキュリティーホールから侵入する。そこで用意されていた私が問題なく部屋でくつろいでいる映像を再生して録画するようにしておけば問題なし。

 部屋のロックも解除し、誰にも見つからないように進む。事前に警備ルートは教えられている。何度も訓練したので問題ない。むしろ、これは訓練用の警備体制になっている。

 そんなこんなで離陸する輸送機へと乗せられる荷物がある場所に到着した。そこにはこれ見よがしに一つの大きなトランクケースが置かれている。携帯端末をかざすと自動で開き、中に酸素マスクなどが用意されていた。ですので、そこに入って蓋を閉め、待機する。アインスト・アルフィミィであるこの身に酸素マスクなど必要ないし、そもそも催眠ガスとかを使われても効かない。

 

「アクセル隊長、このトランクケースは……」

「必要な物だ。俺が持っていく」

「了解しました」

 

 しばらくすると、アクセルがやって来てトランクケースが運ばれていくような感覚がしてくる。その後に輸送機が離陸するような感覚にも襲われた。

 不安ではあるが、どうしようもないので少し眠る事にする。どうせやる事はないのだ。

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

「ああ、少し扉を開けるぞ」

「あの、今は高度2000ですが……」

「なに問題ない」

「は、はい……」

 

 そんな声が聞こえて目が覚めると、嫌な予感がしてくる。扉が開けられるような音が聞こえ、風圧によってケースがガタガタ動く。

 

「おっと、手が滑った。いや、足か」

 

 その声と同時にトランクケースが滑ったのか、空中に放りだされたみたいで急激に落下していく感覚に襲われる。

 

「アクセルゥゥゥゥッ!」

 

 落ちる中、チョーカーが通信機になっている事を思いだして、操作するとすぐにアクセルに繋がった。

 

『空の旅はどうだ?』

「ふざけるなですの! このままじゃ落ちて……」

 

 言葉の途中で、急激に落下速度が収まる感じがする。

 

『パラシュートが開いただろう。これで多少の衝撃は感じるだろうが、問題なく着地できるはずだ。だいたい20Gを生身で耐えられるのだから、その程度では死なん』

「それはどうかと思いますの……」

『どちらにせよ、そのまま大人しく落ちていろ。地上についたら携帯端末に入っている住所に向かって、デザイアからの紹介で仕事の斡旋を受けに来たとマスターに伝えればいい。後はそいつらが勝手に連れていってくれるはずだ。それとできれば髪形と色は変えておいた方がいいぞ。監視カメラは消せても肉眼の記憶からは消せないからな。皆殺しにするのならそれはそれで構わんが』

「了解しましたの」

 

 改めて資料を思い出すと、相手は人身売買もしているのでひょっとしたら助け出すべき存在までいるかもしれない。ただ、その場合は助けた存在をどうするかという問題も出てくる。助けられるからと言って助けてそれで終わりというのはいただけない。その後の生活とか、普通に考えて無理だ。色々と権力者達の不都合な事だって知ってしまっているだろうし、誰かの庇護がいる。

 

「ところで、助けられる被害者はどうすればよろしいですの?」

『目撃者は殺せ』

「アクセル……」

『俺達に助けるメリットはない』

「逆にメリットがあれば助けてもよろしいのですのね」

『そうだ』

「でしたら、アクセル達が運用する部隊の人員としてなら、連れて帰っても問題ありません? どうせ人手不足は目に見えていますの。助ける事で恩を売り、こちらに依存するように仕掛ければ優秀かどうかはさておき、従順な人手が手に入りますの。それに子供でしたら英才教育を施せばいい戦力になりますし、人造人間に学習させるプログラムを人間用に調整したりもできるかもしれませんの」

『ヴィンデルとレモンに相談してみる。三時間くらい経ってから好きなタイミングで連絡しろ』

「了解しましたの」

 

 話が終わる頃には地面に激突する感触がしてきた。トランクケースの一部がひしゃげているようで、叩いても何をしても開かない。しかたないので触手を生み出して内側から破壊して外に出る。

 

「ふぅ~空気が美味しいですの」

 

 トランクケースの外は森のようで、木の途中に引っかかっていた。どうやら、地面に落ちた感触は気のせいだったみたい。途中で引っかかったからこそ、身体も痛くないのかもしれない。

 

「とうですの!」

 

 周りを確認してパラシュートのワイヤーを取り外してトランクケースの中身を回収する。その後、飛び降りる。

 地面に着地したら携帯端末を操作してアクセルに言われた場所へナビゲーションシステムを利用して移動する。目的の街は徒歩二日の場所にあるみたい。

 なので、まずは森の中を走って街道まで出る事にする。流石に森の中を二日も行軍するのは疲れる。いくら街から見られないためだとしても、こんな場所に落とされたのでアクセルには後でお仕置きしてやる。できるかは知らないけれど。

 とりあえず、街道に出てからヒッチハイクをしながら目指すとしよう。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 一日ぐらいで無事に街道に到着した。そのまま歩いていると、車が止まってくれた。窓が開いて中に居る男性が話しかけてくる。

 

「お嬢ちゃん、こんなところを一人で歩いていると危ないぜ」

「ご親切にありがとうございますの。でも、この先にある街にどうしても行かないといけませんの」

「どうしたんだい?」

「田舎から出稼ぎのために出てきているのですが、面接までの時間があまりないですの」

「なるほどね。だったら乗っていくかい?」

「よろしいですの?」

「ああ、構わないよ」

「ありがとうございますの」

 

 車に乗せてもらい、目的の場所を伝えて連れていってもらう。もっとも、ちゃんと目的通りの場所に連れていってくれるかはわからない。

 

「しかし、あの街に行くのは危険かもしれないよ?」

「どうしてですの?」

「何人も若い子が行方不明になっているんだ。警察に連絡して捜索してもらっているが手掛かりがない。おじさんの娘も行方不明になって今も探しているんだ……」

「そう、ですの……でも、お金を稼がないといけませんの」

「そう、だよね」

 

 しかし、行方不明がそれなりに出ているのは問題だよな。何をされているのか、考えるまでもない。まあ、これはこれで潰す理由はできた。けれど問題はPTに負ける程度のこの身ではやり方が限られる事だ。アインストの本隊から増援を要請すればどうにかできるかもしれないが、それでは余計にアクセル達に怪しまれてしまい、行動しづらくなる。少なくともアシュセイヴァーなどの情報は欲しい。ゲシュペンストのMK-Ⅲとかもちょっと欲しい。まあ、この辺りは完全に趣味の話になるのだけど。

 

「おじさんの娘さんはどのような子ですの? 出来る限り、私も探してみますの」

「ありがとう。この子だよ」

 

 運転しながらパスケースを見せてくれる。そこには可愛らしい女の子の姿が映っている。金色の髪の毛に茶色の瞳。

 

「名前は?」

「ステラって言うんだ」

「ステラちゃんですのね」

 

 スパロボ時空でステラと言うと機動戦士ガンダムSEEDディステニーで出て来たステラ・ルーシェが思い出される。ステラの容姿を思い出せば、この幼い少女は確かにステラの面影がないこともない。

 できたら、ハズレてくれる方が嬉しい。スーパーロボット大戦オリジナルジェネレーションだけでも大変なのにガンダム作品まで入ってくると、絶対にゲッターとかマジンガーとか入ってくるかもしれないし。あんな化け物たちとやり合いたくはない。

 まあ、助けられるなら助けたいし頑張ろう。帰れる場所があるのなら、帰った方が幸せになれるだろしね。というか、ステラ・ルーシェだったら不幸な目に会う事は確定事項になる。

 そもそもステラ・ルーシェは地球連合軍第81独立機動群、通称ファントムペイン所属のエクステンデッドという強化人間の少女だ。

 幼少の頃から、ロドニアの研究所で最適化と呼称されるナイフや重火器を扱った実戦訓練、シミュレーションでの戦闘訓練、定期的な薬物投与及び記憶操作の調整が行われている。

 そのため、軍からは生体CPUと呼ばれる消耗品のMSパーツ扱いであり、パーソナルデータはすべて消去済み。年齢すら、推定扱いで正確には分かっていない。なにより、薬物によって身体と心が壊されて逃げる事も考えられず、助けるためにも薬物をどうにかしないといけない。そして、戦場で暴れて街を壊滅させて殺されるといった結末になる。

 このような事になるので、できれば助けてあげるのが好ましい。ステラは好きな子だから、労力を惜しまずに頑張ってみようとは思う。

 

「わかりましたの。それでは連絡先を教えていただけますか?」

「ああ、わかったよ」

 

 携帯端末を借りて私の物と連絡先を交換しておく。ただし、相手の所にだけ登録して、こちらには登録しない。奪われた場合の事を考えると暗記しておいた方がいいからだ。

 

「っと、到着だ。それじゃあ、俺は警察署に行ってくる」

「はいですの。娘さんが見つかる事を願っておりますわ」

「ありがとう」

 

 おじさんと別れてからお店で染めるための道具を購入し、廃墟へと移動する。そこでまずは髪の毛の色を金髪に染める。それからカラーコンタクトを購入してそちらも付けておく。

 金髪美少女のロリエクセレンの完成です。ただ、髪形はツインテールにしておきましょう。いえ、このままだとバレやすいですから、もうちょっと変化させて、金色の闇という暗殺者の金髪美少女にしましょう。触手達も髪の毛に偽装させれば使える。

 それに闇ちゃんはToLOVEるのキャラなので、スーパーロボット大戦とは一切関係ありません。彼女がこの世界に存在することはない。ナノマシン技術を使えばイヴの方なら作れそうな気がしますが、大丈夫なはず。

 

「名前もイヴにしましょう。それなら、アルフィミィとバレる事もありませんの」

 

 コードネームは金色の闇。名前はイヴ。うん。これでいこう。準備ができたし、頑張ってお仕事をやっていきましょう。

 

 

 

 




OG以外にガンダムSEED、ナデシコは確定しております。マジンガーとか詳しくないんですよね。スパロボ知識ぐらい。

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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