アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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第51話

【ナスカ級ヴェサリウス】

 

 

 

「そう難しい顔をするなアデス」

 

ヴェサリウスの艦長であるアデスの隣に移動しながら、告げる。我々の目的はアインストが現れたとしても変更は無い。

 

「しかしよろしいのですか? 評議会の許可も得ずにアインストと戦端を開いて……せめて評議会からの返答を待ってからでも遅くはないのでは……」

「遅いんだ。私の勘がそう告げている。ここで見逃せば何れその代価、我等の命で支払わねばならなくなるぞ。ソレスタルビーイングのガンダムをアインストが手に入れる前に奪取か破壊せねばならん」

「確かにコピー能力を持つアインストに()()()()()()()()ガンダムを渡す訳にはいきませんか」

「そうだ。それにソレスタルビーイングの技術を引き継ぐのであれば我々こそが一番相応しい。何故なら、我々コーディネーターの始祖、ジョージ・グレンを生み出したのはイオリア・シュヘンベルグと共同した者達なのだから」

 

コーディネーターもガンダムもイオリアとコーディネーターを生み出した者達が技術交流をしながら共同して作り上げた技術だ。だが、次第に意見が割れて二つに別れた。その後、基礎の技術を同じくしながらも別の路線で開発を続けた。

イオリアはソレスタルビーイングを組織し、太陽炉の開発に成功してガンダムを開発した。動力炉メインのハード研究というわけだ。

我々はパーソナルトルーパーやアサルトドラグーンなどを持つ地球連邦軍に対抗するためにフェイズシフトやドラグーンを搭載した武装をメインにソフト面を重視して開発したのだ。

つまり、二つのガンダムを合わせる事でより素晴らしい機体が完成する。どちらも根幹をなす技術はモビルスーツであり、共通する部分も存在しているので互換性を得られやすい。

 

「火星の騎士からもアインストと敵対するのであれば技術提供を受けられる。これはそれを示す為にも丁度いいとはおもわんかね?」

「ですが、勝てますか?」

「心配はいらんだろう。あのデカブツは地球連邦軍の精鋭が相手をしてくれる。我々は逃げようとしているソレスタルビーイングを襲撃するだけだ」

「了解しました」

「では、私も出る。アスランやイザーク達にもGAT-Xナンバーで出撃させろ」

「通達します」

 

さて、アインストがどう動くかはわからんが、これで世界の破滅へ一歩を踏み出してくれるだろう。それにアインストからのオファーについても本物であればこれで接触してくるだろう。

 

パイロットスーツに着替えてから格納庫に出向き、私専用に調整された機体へと搭乗する。全てのシステムが正常であり、画面にはSTRIKE General Unilateral Neuro-Link Dispersive Autonomic Maneuver Synthesis System、GUNDAMと表示される。

 

『隊長。アスラン達は発進しました』

「了解した。プロヴィデンス、ラウ・ル・クルーゼ出る」

『ご武運を』

 

さぁ、イオリア・シュヘンベルクが作り上げたガンダムの性能とアインストの実力を私に見せてもらおうか。

 

 

 

 

 

【プトレマイオス ブリッジ】

 

 

 

 なんで、どうしてこうなったですの? いや、第三勢力が居たのはわかっていましたし、襲い掛かってくる可能性があるのもわかります。でも、それらは負傷しているとはいえ、ソレスタルビーイングのガンダムとマイスター達……アレルヤとハレルヤ、刹那が居ればどうにかなると思っていましたの。わたくしもヴァーチェ……ナドレで出ればいいだけですし、アインストの戦力を壁として使う事もできるので逃げるのは容易い。そう思っていましたの。

 

「敵艦から発進した機体は真っ直ぐこっちを目指してる……」

「それよりどういう事だよ! 相手にガンダムが居るなんて聞いてない!」

「スメラギさん、何かヴェーダに情報はあったか?」

「今は繋がらないから詳しくはわからないけれど、ガンダム以外の機体はざ……プラントが開発したモビルスーツでしょうね」

 

画面に映るのはガンダム、Xナンバー以外にもザフトが開発して運用している機体、ジンやシグーの姿が見えるますの。ジンはザフトの初代制式主力機にして世界初の汎用量産型MSですわね。正直、この世界じゃ雑魚で骨董品といえる性能しかありません。ゲシュペンストMK-Ⅲ(アルトアイゼン・ナハト)ゲシュペンストMK-Ⅳ(ヴァイスリッター)が活躍する時にただのゲシュペンストを持ち出したところで性能の差は歴然です。

そのはずなのですが……アニメやゲーム基準じゃないからか、地球連邦軍で開発されていないはずのXナンバーを原作開始前に手に入れている上にその発展型であるプロヴィデンスガンダムが存在しているのはどう考えてもおかしいですの。

まあ、わからなくはありません。この世界では地球連邦軍はわざわざモビルスーツを開発するまでもなく、パーソナルトルーパーやアサルトドラグーンをはじめとした核動力やブラックホールエンジンなどといった超技術ともいえるような動力炉すら扱いだしているので……そのデータがプラントに流れていても不思議ではありませんの。

そうなると考えられるのはジンやシグーすら普通に核動力搭載機でしょう。核兵器以外の動力炉もありますし、すでにオービタルリングなどによる太陽光による発電をしている現状……ニュートロンジャマーなんて要らない子ですし、気にする必要もなく使いますわよね?

 

「モビルスーツ? パーソナルトルーパーやアサルトドラグーンじゃなくてか?」

「そうね。おそらくあっていると思うわ。それにアレは太陽炉を搭載していないけれど、間違いなくガンダムよ。それとプラントは厄介な特性を持っている装甲を開発していたはず……」

「な、なんですか?」

「フェイズシフト装甲……物理攻撃を相転移させて無効化するものよ」

「なにそれチートじゃないですか!」

「太陽炉も大概チートなんだけどね……」

 

しかし、何故アインストまで居る状態でザフトは、クルーゼはこちらを襲撃に来たのでしょうか? まあ、おそらく狙いはガンダムでしょうね。Xナンバーの代わりにソレスタルビーイングのガンダムを奪取するということでしょう。

そうなると太陽炉とフェイズシフト装甲を搭載したとんでも機が誕生しますわね。動力炉の問題はあるでしょうが、大変厄介ですの。考える事はどこも同じで、狙うべきは合法的に潰しても問題ないテロリストが所持している超技術といったところでしょうね。

 

「エクシア、ヴァーチェ、キュリオスの状況は?」

『エクシアとキュリオスは問題ない。ヴァーチェはまだいける』

「そう……」

『出すか?』

 

相手がエリート部隊とはいえ、実戦経験もすくない赤服などガンダムマイスターであれば相手にもなりません。いや、そこまでではないかもしれませんが、少なくともわたくしと覚醒したハレルヤの敵ではありませんの。

問題は彼等を率いる存在、ラウ・ル・クルーゼさんでしょう。一期のラスボスが機体と一緒に来ているのですから脅威度はキョウスケさんより高いかもしれませんの。キョウスケさんはまだアインスト化していませんし、機体もまだまだ普通の……ゲシュペンストMK-Ⅲ(アルトアイゼン・ナハト)が一般的かどうかはわかりませんが、一般的ですからね。

さてさて、どうしましょうか。このまま逃げるにしても位置的にはこちらをアインストと挟み込むようにザフトが展開していますし、彼等の背後からこちらに向かっているレッドアクシズを強襲させるというプランもアリと言えばアリですの。でも、その後捕まえたソレスタルビーイングの身の振り方が色々と面倒ですわね。流石に他から引渡し要求とか技術開示を求められるでしょうし……むろん、ただではやりませんが。

 

「ただいま」

「お帰りフェルト!」

 

ブリッジに戻ってきたフェルトにクリスティナさんが抱き着いてゆりゆりしておられます。大変よろしいですの。

 

「それでそいつは?」

「彼女はマリーだ。敵に捕まっていた仲間だ」

「よ、よろしくお願いします……」

「僕はキュリオスに戻る。マリーを頼む」

 

フェルトの後ろからマリーさんを連れたアレルヤさんも入ってきました。アレルヤさんはマリーさんを預けてからさっさと戻っていこうとしておられます。皆さんがかなり驚いていますの。

 

『お母様、おじいちゃん見つけたよ。死掛けだけど』

「あはははははは!」

 

いきなり笑い出した私に皆の視線が集まりますが、気にしませんの。それよりもツェッペリンちゃんから伝えてくれた方が大変よろしいですの。

 

『ナイスですの。アインストにしていいのでなんとしても生き残らせてくださいですの。ご褒美もしっかりと用意しておきますわ』

『了解。何か楽しみにしているのだ』

 

席から立ち上がり、コンソールに触れてプトレマイオスの、トレミーの全権を掌握しますの。既にウイルスの感染は終了し、トレミーはわたくしの手足です。

 

「操作を全然受け付けない!

「え? え? なにこれ! ちょっと貸して!」

 

クリスティナさんが慌ててコンソールを操作しますが、残念ながらすでに手遅れですの。慌てる皆さんの中でアレルヤさんとマリーさん、フェルトだけはわたくしを見詰めてきます。

 

「この状況でどういうつもりだスメラギさん……いや、アインスト・アルフィミィ。事と次第では……」

「「え?」」

 

アルフィミィと呼ばれた事で皆さんの視線が集まっているので、ここはやりたい事をやってみましょう。

 

「ある時は戦術予報士スメラギ。ある時は地球連邦軍独立治安維持部隊レッドアクシズの司令官。ある時はネルガル・マオインダストリー社の社長、ある時は可愛い街中の少女。ある時は地球連邦を手玉に取るネメシスちゃん。後、思いつかないので省略! その実態はみんなの地球を守る可愛い守護者、アルフィミィちゃんですの!」

 

くるりんぱと回転と同時にスメラギさんの姿を改変し、超絶可愛い美少女アルフィミィちゃんへと戻ります。異論は認めません。アルフィミィちゃんは超絶可愛い美少女です。だってアルフィミィちゃんでもの。なお、中身は偽物なのでその限りではありませんの。あくまでも外見ですしね。

 

「あれ、あれあれ、反応がありませんの」

 

皆さんを見ると以下省略したところでフェルトたちが呆れています。ちなみにトレミーの艦内全てに通信を開いて送信しているので皆さんが知りました。

 

「おかしいと思っていた……」

「スメラギさんは……そんな……」

「あ、ちなみに本物のスメラギさんとロックオンさんはレッドアクシズで拘束させて頂いておりますの。後程、合流させて差し上げますわ。あ、ガンダムで逃げようとしても無駄ですの。既にシステムはロックさせていただきましたわ」

 

刹那さん達がガンダムを動かそうとしていますが、無駄です。ヴェーダを使ってヴァーチェの中身、ナドレが他のガンダムを制圧できるようにされているのですから、そこから感染させれば余裕ですの。

 

「では、改めて皆さんにお伝えいたしますの。現時刻を持ちましてソレスタルビーイングはイオリア・シュヘンベルクが目覚めるまで、代理としてわたくしが指揮いたします。異論は一切認めません」

「イオリアだと?」

「はい。皆さんの創始者であるイオリア・シュヘンベルク。彼をわたくし達が確保いたしました。今、コールドスリープから解凍して治療中です。彼が目覚めればソレスタルビーイングは彼にお返しいたします。と、いうわけで我等が本拠地に転移にてご案内します。ああ、身の安全は保障しますのでご安心くださいな。これから地球を守る同胞となっていただける方々を無下にはいたしませんので」

 

それだけ告げるとトレミーをアインスト化させて転移の準備に入ります。同時にわたくしは格納庫へ向かいますの。

 

「あ、フェルト。この人達は大人しくさせておいてください」

 

それだけ言って格納庫に移動しますの。ブリッジを出ると船内は植物の蔦に覆われだしており、超高速で浸食されていっております。

格納庫では皆さんが武器をもって対峙しようとしておりますが、無駄ですの。原作のアルフィミィちゃんと同じ姿にスカートを装備したわたくしに攻撃しようとすると、壁から蔦が襲い掛かって拘束していきます。それに弾丸を抜刀して切り払ったりもします。

 

「お前っ!」

「大人しくしてくださいませ。従ってくだされば無事に生きて帰れますからね」

「信じられるか」

「刹那、止めろ。もはや俺達ではどうにもならん」

「くっ……」

「イアンさん。エクシアの整備は?」

「……問題ないが、どうするつもりだ?」

「転移までの時間を稼ぎますの」

「なら俺が……」

「いえ、今の刹那さんではやられてしまうでしょうから、わたくしが出ます。最悪、太陽炉は破壊すれば問題ありませんしね」

「エクシアは俺の……」

 

刹那さんを拘束してからエクシアに乗り込みます。実際問題、今の刹那さんは駄目ですの。覚醒刹那さんでないと原作ボスであるラウ・ル・クルーゼには容易くやられてしまいます。イノベイターに覚醒していたら話は別ですけどね。

 

「操れるのか?」

「問題ありません。取り込んでしまいますから」

 

コクピットに乗り込んで同化を開始します。エクシアのコクピットに乗って運転できるとか、もうファンとしてはうっきうきのウハウハですの。太陽炉も取り込んでエイフマン教授が開発した物も使い、ついでに機体を更に改造してあげます。イメージはエクシアに太陽炉を増設します。中心の太陽炉の周りに小さな四つの太陽炉を設置。まあ、太陽炉のブースターを設置した感じですの。二機つけるツインドライブシステムよりは下ですが、これでも充分です。また腕の関節などは植物になり、緑色の綺麗な球体は赤色に変化しましたの。コクピットの機能もIFSを適応させておきましし、T-LINKシステムもフレームに内蔵してスラスターもマシマシにしてやりました。

 

「ライン・エクシアと名付けましょうか」

「俺のエクシアが……」

 

寝取ってやりましたの。ちゃんとバリバリに強化して返すので許してくださいですの。流石にパイロットの腕は劣っていますし、機体性能で上をいかないといけませんしね。

 

「ライン・エクシア、アルフィミィ……出ますの」

 

敵はラウ・ル・クルーゼ率いるクルーゼ隊。Xナンバー五機とプロヴィデンス。相手にとって不足はありませんの。

 

 




エクシアは普通に強化されて返されます。念動力者ならぬイノベイター専用機に変化しますが。アメイジングエクシアとかでもいいかなっと、思ったんですけど、それはアインスト化じゃないと思うので後で渡す事にしました。

相手はラウ・ル・クルーゼ率いるクルーゼ隊。Xナンバー五機とプロヴィデンスジンとシグー。全て核動力により、ビームライフルを使ってきます。


スパロボでは時期的な事もあってビーム兵器が実装されていなかったりもするかもしれませんが、この世界では普通に最初から使われます。ガンダムに関してもイオリア・シュヘンベルクが残したデータから独自にザフトがモルゲンレーテから引き抜いた技術者と開発しております。
モルゲンレーテ「俺達は自分達で新機軸の機体を作りたいんだ。パーソナルトルーパーやアサルトドラグーンとかじゃねえ!」
などと供述しております。正直、地球連邦軍がモビルスーツを開発する理由が無いんですよね。ですので、ソレスタルビーイングのイノベイドとコーディネーターが同じ人造人間などという事で基礎は同じと定義し、ガンダムに関しても互いの下で発展したという事にしました。
辻褄を合わせですが申し訳ございません。

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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