アルフィミィちゃんになってスパロボ時空で暗躍する   作:アルフィミィ好き

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第54話

 

 

 

 

 

 影月に存在するハイパーゲートと残されていた施設を接続し、大規模な工業施設として作り替えたわたくし達のアインストとしての本拠地。それが現在開発中のムーンクレイドルですの。

 はい、名前に関しては考えるのが面倒なので、ムーンクレイドル計画を引き継がせていただきました。ムーンクレイドルの建設はマオ・インダストリーがやっておりますし、引き継いだわたくしが使っても問題ありませんの。ええ、もちろん詭弁ですが、関係ありませんの。

 ノイエ・デューカリオンもここで開発されていました。機械も素材も資源を取り込んだアインストが自己進化、自己増殖する事で超効率的な速度で研究・開発・建設が行われておりますの。それもわたくしが収集した地球連邦軍はもちろん、使徒のデータなども含めてです。その中にはネルガル・マオインダストリー社で開発した物も当然、含まれておりますの。具体的にはエイフマン教授が開発した太陽炉をはじめとした相転移エンジンなどですわね。ここで得られたデータは全てネルガル・マオインダストリー社の方にフィードバックされておりますし、ここからアインストが作り上げた工業部品を輸出もしているので我社の技術力は鰻登り状態です。

 もちろん、現在もフューリーとは交戦中ですし、戦闘データもしっかりと取りまして(AI)達に送信して彼女達の性能を上昇させております。彼女達がデータを基礎としてパートナーと一緒にアップデートさせた戦術や技術はこちらにも送られてくるのでしっかりと循環しております。

 そんなムーンクレイドルでは現在……お客様方がおり、その方達の雰囲気がとっても、とっても悪いですの。ええ、二回言うぐらい悪いです。食堂で皆さんに座ってもらいましたが、これは当然でしょう。拉致されたのですから、仕方がありません。

 

「「……」」

 

 主に暗い表情をした刹那さんと刹那さんをガン見しているグラハムさん。もう一組は当然、機体を破壊されて自らも死んだと思っていただろう捕虜のニコルさんとラスティさん。この二人は暴れないようにクノッヘン君がついておりますの。

 少しましな表情で席に着いているのはソレスタルビーイングの人達ですの。この人達は不安そうにしていたり、なんでもないかのようにしている人。楽しそうに隣りの男性に話している女の子。不思議そうに周りを見渡している女の子。興味深そうにわたくしを観察している男性達。こちらはムウさんも含まれておりますの。

 

「さて、まずはお話しますの。知性ありしと自称するならば、ですが」

 

 わたくしの言葉に皆さんがこちらを見詰めて頷かれます。まずは話し合いをする事で同意していただけたようなので、グリート達に飲み物やお菓子を用意させてもらいます。

 

「あ、美味しい」

「フェルト!? 食べて大丈夫なの!?」

「大丈夫。彼女が私達を害するならとっくに殺されている」

「こっちのクッキーも美味しい。ハレルヤもどう?」

「えっと……」

「あ~ん」

「それは……」

「食べてくれないの?」

「あ、あ~ん」

 

 甘々な光景を見ながら、グリートが居れた紅茶を飲んでいますの。当然、他の人達から呆れた表情を見せられています。また、ムウさんには殺気まで与えられていますの。

 

「マスター、ただいま戻りました」

「……お帰りなさい……指揮官……」

「お帰り。任務ご苦労だった」

 

 食堂に入ってきたのは黒髪の綺麗な女性である血塗れの黒い軍服を着たオルレインと長い金髪の髪の毛を持つ可愛らしい幼い少女ビスマルクちゃん。ビスマルクちゃんはわたくしに抱き着いてきたので、頭を優しく撫でてあげます。膝の上に乗せて彼女の髪の毛や肌を堪能します。

 

「……指揮官……ノイエ・デューカリオンはどうだった……?」

 

 不安そうに膝の上に座りながら上目使いで聞いてきたビスマルクちゃんにきゅんとしましたの。だって、ついさっきまで超殺伐とした殺し合いしていたんですもの。それも殺したら駄目な奴までいるし、計画は狂いまくるし……癒しを求めてもいいですの。

 

「ノイエ・デューカリオンは……いや、その前にオルレイン。怪我はどうだ?」

「すでに再生を完了しています」

「そうか。なら、ノイエ・デューカリオンはどうだ? 忌憚なき意見を頼む」

 

 怪我が問題ないのであれば実際に搭乗して扱ったオルレインの意見を聞くべきですの。ですので、オルレインに聞いてみたのですが……結果がわかりきっておりましたの。

 

「欠陥品です」

「うぅ~!」

 

 オルレインの言葉にビスマルクちゃんが唸りますが、当然ですの。

 

「グラビトロカノンの火力は凄まじいですが、自壊しました。機体の制御と火器管制が一人では無理です。私自身も普通の身体なら死んでいます。回収していただけたので生きているだけでございます」

 

 はい。オルレインはグラビトロカノンによって肉体が潰れ、あのまま放置していれば確実にペッちゃんこになって死んでいたでしょう。

 

「……ごめんなさい……」

「未完成なのはわかりきっていた。今回のデータを基礎として更なる進化を起こせばそれでいい。失敗は成功の母だからな」

「母……指揮官……お母様……」

「と、いうわけで実験機としてはいいさ。試作機としてはまだまだだがな。後、水爆の火力が足りん。もっと強くて構わない」

 

 ノイエ・デューカリオンのコンセプトは戦略級の大規模破壊兵器ですの。たった一機で数多くの戦場の優劣を覆しえる存在。理不尽を理不尽で覆す存在であり、特機の中でも完全な化物機。そう、目指すべきはネオ・グランゾンやマジンカイザーとかのレベルですの。

 

「わかったのです……三倍の威力にしてみます。専用の火器管制システムを搭載し、機体制御に関してはダイレクトフィートバックシステムとIFSを融合させ、機体を肉体として操るようにしてみるです」

「それ、たぶんアインストじゃないと死ぬが……」

 

 どう考えても機体のダメージまで自分にフィードバックしそうです。腕がもがれたり身体を貫かれたり、普通にありそうですわね。

 

「アインストしか、使わないから問題ない……です」

「それもそうか。じゃあ、ノイエ・デューカリオンは機体の強度とシステム面の改修を頼む」

「任せてください」

 

 ビスマルクちゃんが色々と計算しだしたので、オルレインの方を見ると顔を青くしていましたの。まあ、よりヤバイシステムが搭載されるのですから仕方がありませんの。

 

「むしろオルレインは指揮官なのだから、部隊で運用させるのもいいか。オルレイン、分割思考、別人格を作り出して操作させるのは可能か?」

「無理です……とはいえません。アインストの身体は進化するらしいので、不可能ではないかと思います」

「では、そちらの実験も頼む。理想はノイエ・デューカリオンを複数機、同時運用だ」

「無茶苦茶いいますね……」

 

 オルレインの乗るノイエ・デューカリオンを指揮官機として六機ぐらいは随伴機として量産したい。宇宙空間での運用が前提となるけれど、前後左右上下に配置することでノイエ・デューカリオンを安全に守る仕組みというわけですの。まあ、そこまで量産できるなんて普通は無理ですが、アインストである我々であれば増殖ができますので可能ですの。

 

「さて、こちらの話は終わりでいいか。落ち着いたであろう皆の話をしよう」

 

 わたくしの言葉にソレスタルビーイングをはじめとしたここに居る人達の視線が集まってきますの。オルレインはビスマルクちゃんを持ち上げて別の席に座らせてからわたくしの左後ろにつきました。一応、護衛の役割のつもりかもしれません。

 

「それぞれが勝手に話しては色々と面倒だから、順番に話をする。だからそれ以外のグループは待っていてくれ。こちらの指示に従う限り、身の安全は保障しよう。自由行動はあまりさせられないが、食事も不自由させない事を誓おう」

「それは帰してくれないって事か?」

「帰宅に関しては応相談だな。自力で帰れるのならば帰ってもかまわんが、隔絶された空間であるこの場所から移動するには転移技術を持っていなければどうしようもないぞ?」

 

 ムウさんの質問に答えてあげますの。わたくしの言葉を聞いて皆さんは唾を飲み込みましたの。転移技術を持たない彼等にとって、ここは牢獄ですの。しかも地球の座標を知らなければ別世界や変なところに転移すると即死するような場所まであるので脱出不可能な牢獄レベルですわ。この事を懇切丁寧に説明してあげると、皆さんの顔が更に悪くなりました。

 

「では、まずソレスタルビーイングについてだ。お前達に関しては機体や船は接収させてもらう」

「ふざけるな!」

 

 今まで黙っていたティエリアさんが声を荒げます。流石にガンダムやトレミーが奪われるとなると抵抗の声を上げましたわね。他の人達は渋々納得している感じですの。まあ、こうなる事はわかりきっていたでしょう。

 

「お前達はテロリストだ。例えどんなに崇高な意志があろうが、地球圏に無用の混乱をもたらした事に変わりはない」

 

 本当はレッドアクシズとして接収する予定でしたが、ネルガル・マオインダストリー社とは一切関係無い母艦とそれを運用する機体が手に入ったのですから、利用しない手はないですの。これで地球連邦軍やイスルギ重工の研究施設を襲撃しても全てソレスタルビーイングが行った事になりますしね。

 

「アインストがそれを言うのか!?」

「監視者としての決定だ。これは地球の国家もそうだが、我々アインストにとってもコントロールの効かない力や武装勢力など迷惑極まりない。ただでさえ地球は多数の異星人から侵略を受けているというのに同じ地球人類でいがみ合い争っているのだ」

「それは俺達だけじゃないだろ」

 

 ティエリアさんとラッセさんの言葉にしっかりと答えます。刹那さんはこちらを睨みつけていますし、クリスティナさんは不安そうにフェルトさんの方を見詰めています。そのクリスティナさんをリヒティさんが見ています。

 

「ああ、だから整理しないといけない。不要で邪魔な組織は綺麗に掃除する予定だ。もちろん、その中には地球連邦軍も入っている。奴等の中に存在する腐った部分は切除しなければならんからな」

 

 わたくしの言葉を聞いて地球連邦軍の二人もさもありなんと頷いた。腐敗した連中は排除し、彼等に使い潰されている子供達を助け出す。

 

「違法合法とわず自らの意思に関係なく実験体とされている者達を救出する予定だ。特に未来ある子供達は必ず助ける。だから、ソレスタルビーイングのトレミーとガンダムは利用させてもらおう」

「俺達に悪名をなすりつけるつもりか」

「勝手に勘違いするのは私には関係ないからな」

 

 ニヤリと笑いながら告げてあげますの。それにこれは人類の為になるのだからイオリア・シュヘンベルクも納得してくれるでしょう。

 

「それにイオリア・シュヘンベルクはこちらで確保した。現在、治療中だ。お前達の身の振り方は彼が目覚めてから話し合うといい。それまではフェルトとの契約に従い、お前達の世話はする。もちろん、こちらに鞍替えするというのであれば歓迎する」

「ふぇ、フェルトとの契約? ど、どういう事?」

「フェルトは私に心身共に差し出し、アインストとなりました」

「フェルト!?」

「やはりか……」

「クリス、安心して。私が皆を守るから」

 

 フェルトにすがりつくクリスを抱きしめ、頭を優しく撫でていく。わたくしは席から立ち上がって彼女に後ろから抱きつきますの。

 

「私の種子を飲み込んで同胞となったフェルトは……私の娘? 兄弟? まあ、とりあえず、家族だ。故に彼女の願いはある程度叶える。故にお前達は敵対しない限りは私が保護する」

「嬢ちゃんは自らを犠牲にして仲間を助けたのか……」

「うむ。良き少女である」

「フェルト……」

「クリス、私はお母さんとお父さんの真実を教えてもらった。だから、ソレスタルビーイングが信じられなくなった。ヴェーダも私を殺そうとした。だから、これでいいの。後悔はない」

「真実って……」

 

 クリスの言葉にフェルトが自分の事情を説明していきますの。するとクリスは涙を流し出しました。これはチャンスですの。

 

「クリスティナ、フェルトが心配ならばお前もこちらに来ればいい。私は歓迎するぞ」

「それは……」

「引き抜くつもりか」

「どの組織につくかは本人の自由だ。それにお前達は私につく以外にはもう地球圏には居場所はない。ヴェーダを掌握しているイノベイド達はアインストと接触し、感染されている可能性があるお前達を生かしてはおかんだろう。ソレスタルビーイングはお前達を敵として排除するだろうな。ああ、それとアレルヤとマリーの二人も既に我々の協力者になってくれる。それでいいのだな?」

「ああ、問題ない。ただ約束は守ってくれ。マリーもそれでいいよね?」

「私も大丈夫。ただ家とかも欲しいけど……」

「とりあえず、ムーンクレイドルに一つ用意しよう。ああ、そういえば給料や福利厚生に関して説明していなかったな。まず治療費は完全無料だ。手足が欠損しようがすぐに治療できる。不妊治療だってもちろん可能だ。給料は出来高制だが、衣食住はこちらで負担するから仕事さえしてくれれば生活に不便はない。休みは月十日。戦闘後は緊急事態でない限りは二日は自由時間を設ける。最悪、アインスト化すれば不老になり、脳と心臓が壊されない限りでは再生能力で大概はなんとかなる。むしろ、肉体がなくなっても私が保存するバックアップから再生も可能だ」

「「「ホワイト!?」」」

 

 そう、我がアインスト社はホワイト企業です。一時的にブラック企業になりますが、その分はしっかりと報います。

 

「業務内容は地球圏の平和維持と人々を食い物にしている癌細胞の排除。そして侵略者の排除。もちろん、この排除には根本的な物も含まれている、逆侵攻とかする可能性がないともいえない。もちろん、業務内容は多岐にわたるからある程度は自由にできる。残りは応相談だな。家族の保護とかも受け入れるから言ってくれ。こちらから提示できるのはこれぐらいだ」

「スメラギやロックオンは……」

「その両名もおそらくこちらに移送する事は可能だ。刹那、ガンダムに乗りたいのであればこちらに来い。エクシアちゃ……エクシアは君を待っている。神として世界を救うといい」

「! わかった」

「刹那!?」

 

 チョロインですの。ティエリアさんはおそらく無理でしょうが、こちらとしてはゆっくりと説得すればいいだけですし、放置で構いません。それこそヴェーダを押さえるか、イオリア・シュヘンベルクに説得させればいいだけですしね。機体はこちらで有効活用しますし、本人は別に要りませんの。

 

「ビスマルクちゃん……は忙しいだろうから、オルレイン。ソレスタルビーイングの方々を居住区へ案内してさしあげろ。フェルトは私の家でいい。マリーとハレルヤには良いところを用意してやってくれ。後は適当に頼む」

「了解しました。では、皆さんはこちらについてきてください。案内します」

 

 ソレスタルビーイングの方々がオルレインに連れていかれたので、残ったのはわたくしを除いて四人だけですの。この人達の処遇に関しては本当にどうしましょうか。

 

 

後書きの設定を使うか使わないか。使わないならアルフィミィの部分を普通のアインストに差し替え

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